押見修造のレビュー一覧
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5.0 (11)
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購入済み
仲村の鬱憤 苦悶の春日
仲村に無理難題を強いられ
監視の元デートを行う春日と佐伯
2人は付き合うことになるも
仲村の存在が気がかりな佐伯は
隠していることがあるのでは?と2人の仲を疑う
己の罪に耐えきれなくなる春日
佐伯に相応しい人間に
正しい人間になりたい一心で
仲村に贖罪のチャンスを申し出るも
学校の黒板に犯人は
自分であると描き示せと言われる
拒絶の反応を示す春日に幻滅し
この世の人々に対する不平不満を言ってのける
その気迫に押された春日は
黒板に隈無くチョークを走られ
墨をばら撒き、机の上で舞い踊る
月夜に照らされた教室内で仲村はいう
春日くんは本物の変態 -
購入済み
ドス黒く惡に満ちた性的好奇心
憧れの女子生徒の体操着
魔が差して持ち帰ってしまった...
その現場をクラスの女子生徒に目撃された!?
「ばらさないでやってもいいよ?
その代わり私と契約しよ!」
体操着を盗んだ己の変態性と
罪深さに葛藤する春日高男
この世に憂い、性的好奇心から
真の変態を探求する中村佐和の
ドス黒くも性癖に刺さる
サスペンス.ヒューマンドラマ -
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購入済み
らすとー
今巻は、思いがけない帰郷からはじまります。
しかし、それは重大な決意のもとの行動です。
前巻で、常磐さんに話すことが出来なかった「過去」
話さないでおこうとした「過去」
そのことが、二人の関係に微妙な違和感・しこりを生みます。
それに気付く春日は、自分の心に再び芽生えた
小さな悪の華にも気付くのです。
そして、不意に訪れた祖父の危篤がきっかけとなり、何かが春日の中で
大きく動き出した、という前巻の終わりでした。
帰郷してみて、あらためて自分の「過去」を突きつけられます。
親戚や、葬儀の参列者から向けられる冷ややかな視線。
心無い言葉。
けれど、そういったものの中でも、春日の決意は揺らぎま -
購入済み
まだまだ
「過去」と向き合うことは、 現在の春日の存在を彼自身が認識するために必要なこと。 それを行って自分の罪を背負い、その上に立とうとする春日。 それはp21-22の「この町とは一体何だろう」という台詞から感じる。 だからこそ、「臭い者にはフタをする」群馬の描写は、 社会に対しての反応、現実との折合いとしては現実的でありながら、 社会の価値観に規定されすぎている妙な異質さ、弱さを備えているこの香りを思い出したりします。
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ネタバレ 購入済み
まだちっ
ややネタバレになりますが、春日が常磐に告白するシーンは、私が今まで読んで/観てきた告白シーンの中で最も感銘を受けたシーンです。春日は私だ!と思って読んでいたので、あの告白の凄さが痛いほど理解でき、それと同時に、過去の自分も救われた気持ちがしました。常磐の対応も最高です。このように通じ合える人と出会えたのなら、いや、そのような出会い(希望・救い)こそ、掴み損ねてはいけないものだと心の底から思います。
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