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若く美しい母・静子から溺愛されている中学2年生の静一。
クラスの女子・吹石に淡い思いを寄せたり、従兄弟のしげると遊んだり
ごく普通の中学生として暮らしていた彼の日常は
夏休み中に両親としげる一家との登山中に起きた事故から明確に壊れ始めます。
事故当時に母が取った行動が信じられず、彼女の一挙手一投足に過敏になる静一。
静一の心境を知ってか知らずか、吹石と静一の関係の進展を露骨に阻み、抑圧する静子。
抑え込んでいた苦しみと狂気を解き放ち始めた母と、静一はどう闘っていくのでしょうか?
事故の真相が明らかになるかどうか、というサスペンス要素もあり、
とにかく緊張感がすさまじい一作です。
母という存在
私は大事な娘がいるが、心の底から大事に想っているけど、ふと傷つけたくなるときもある。子どもが育つにつれ母親としても変わっていく。すごく欲しかった物が急にどうでもよくなったり、日によって考えることが真逆になったりする。誰しもそういう心は持っていると思う。
主人公の母はそのような性質を強く持っているように見える。静のことを愛おしく大事に想った瞬間もあれば無価値な存在に感じられたり。
怪物
審判の場での母親の独白。p196で最強の恐怖を味わった。
毒親、や狂気などという言葉では表せず、人間の種類から違うモノなのしれない、と思わされる。
あっそう。は静一の行動そのものに対してか、それとも最後まで力を込められなかったことに対してなのか。
無関心、無頓着に見えていた一郎は、怪物と渡り合うには普通でありすぎた、ということなのか。
大きな絵が多くてあっという間に読めてしまったが、圧巻のクライマックスだったと思う。
鑑別所での心理描写など、取材などでは難しいように思える。どうやって可能にしたのか。
内面へ向かう描写が増えてからはちょっと方向性が変わった印象であったが、次からは30代の静一を描く新章とのこと。
まだ作者に描きたいことがあるのだろうか、を知りたい気持ちはあるが、あまりに救いの無い展開で重い。
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少年・青年マンガ
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