押見修造のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この第2巻でも依嬢が麻里嬢(副人格の功)を追い詰めるのが読んでいて辛い。他人の辛さは想像力を発揮しないと理解出来ないと言う典型が依嬢だろう。
さてこの第2巻第14話はずっとお気楽な後発の類似作に影響を与えていると感じる。
麻里嬢の寝床に依嬢が潜り込んで来る件(P120~P124)は「異世界美少女受肉おじさんと」第11巻#160に影響を与えている。此方では司嬢の寝床に男性の状態の日向が潜り込んで来る。此方は司嬢が本作では依嬢が相手の体温を好意的に感じている。
依嬢は直接的な人のぬくもりに飢えているのだろう。
また男性の状態の司が男性の日向との友情を頑なに守り、男女の恋愛感情に転嫁したがらないが、 -
Posted by ブクログ
実写映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のDVDを見たのがきっかけでかなり遅まきながら本書を手にした。
ラブコメ、ファンタジーの類では無くかなりシリアスな重い内容。描かれるのは青年達の孤立、孤独、苦悩。現代社会に有りがちな闇。或いはカフカの「ザムザ氏の変身」的。
本巻では、依嬢が麻里嬢を問い詰める事に恐ろしさを感じる。まぁフィクションなので作者は承知の上。現実にはこうした疾患?を抱える子に対する接し方を間違うと自殺に追い込むのではと素人ながらに考える。一番苦しんでいるのは麻里嬢及び副人格の功である。どうしてよいのか分からず頼れるのは依嬢だけなのである。後に依嬢の苦悩も明かされるだろう。本作 -
無料版購入済み
血の轍
ボブ・ディランのアルバムタイトルと同じ題名に惹かれて試しに読んでみた
さらに作者が「悪の華」の押見修三先生と知り期待高まる
絵が恐ろしく上手い
そして人間関係が丁寧に描かれていて惹き込まれる
続き読むぞ -
Posted by ブクログ
遂に完結編まで完読してしまいました。
前回は10巻まで読みましたが、
今回はオサライもあって4~17巻まで一気読み。
そして「そうか~そういう終わり方か~」と少しモヤモヤが晴れた。
若い頃は、私の周りにも「親が嫌い」とか「親なんて」という友人が
何人も居たけれど、歳を重ねると親の介護や稼業を継ぐとか、
若い頃と違い、現実的に家族の事を考えたり行動するように変化して来ました
静一もママに支配されていた青年時代を過ぎ、
何とか社会に交わり、そして看取り(見る)の時期に差し掛かる。
『精神的に辛い作品』の評価を沢山読んだけれど、
主人公である静一が人間的な最後で良かったと思っている。
どんな酷い親で -
Posted by ブクログ
完結。
自己を形成する最も大切な時期、そして多感な思春期にこの毒親が繰り出す出来事。全てが精神を抉るほどのものでした。
確かに清子は静一を愛していた、けれど歪み切った愛情でした。もしかしたら、無意識のうちに過干渉、過保護になっていて毒親に化している、なんてこともあるのかもしれません。親として子を愛すること、自分の分身ではなく1人の人間として育てることって当たり前のようで当たり前には出来ない難題なのではと思います。度が過ぎてしまったり、はたまた足らなかったり、丁度いいが1番難しい。いずれ母親になった時にまた読み返したいと思う作品でした。
押見先生の臨場感があり表情ひとつで感情が伝わる画力が素晴 -
Posted by ブクログ
ネタバレ母親の醜さと子供の醜さ、父親の立場
「笑ってあげる」というシーンを自身の子供時代と重ねた 自分ももしそうしてあげられる器量があればと違った未来があったのかなと考えた
しかし親と子の器量は今までの境遇で培ったものでしかなく仕方のないことだとも感じた
コミュニティが家族内に限定されると親も子も互い同士を正し合うことは不可能であり、不可能であるという極端な結論づけをしてしまいたいほどに説得力があった
父親が落第生であったことがまたさらに説得力を増した、一郎は男と父親を分け、静子は女と母親を分けられなかった それについて正しさはないと感じていたがこの物語では女の醜さが濃く示されていた良くも悪くも男 -
匿名
無料版購入済みはじめから終わりまで、どういうこと?っていう展開ばかり。母親の心理が本当に謎すぎる。単なる独占欲とか支配欲とはなにか違うような、でも歪んでる感じて本当に怖くて。この親子関係がこの先どうなるのか不安しかない。
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匿名
無料版購入済み静かに迫ってくるものがあるような、掴んで離さない得体の知れない異常性が怖くもあり、惹きつけられもするような感じ。お母さんがほんと怖いし、でも行動が謎すぎて、なんでなのかわかりたくなる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ※完走した感想です。
もやがかったような絵の表現がすごかった。主人公の妄想と現実の境が分からなくなっていく表現描写に恐れつつ、じっとりした綺麗さもあった。あと、やっぱり押見修造の描く少年少女は可愛い。笑った時目が三日月形になるのがすごく好み。
最初は行きすぎた母性に対するグロさみたいなものと思っていたらだんだんと抉られていく。母親ではなく、得体の知れない化物として作中の母親を見ていた。
吹石さんじゃなくてママを選んだと訴えた直後、気持ち悪いと突き放されるのほんとにえぐかった。
最後の一言で、あぁ、本当にちゃんと静一は解放されたんだと思い、鳥肌がたった。
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Posted by ブクログ
きれいな絵に反して衝撃だった。作者の後書きを読むと登場人物のそれぞれの悩みが差し迫ったものになって苦しくなる。
「男を降りた」。慧ちゃんの言葉の真意を知りたくて読み進めるけど、最後まではっきりとは分からなかった。ただ、「男」である自分の体や思考、それに囚われてしまっている自分への嫌悪、そして加害性への自責がひしひしと伝わってくる。
その「男」は幼少期からの経験で深く刷り込まれてきたものであって簡単に逃れられないが、見て見ぬふりもできない作者の心の叫びがぶつけられた作品。男性による男性性の苦しみを表現した作品に初めて出会った。苦しくなるけどとても美しい絵だから成立してる。
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