押見修造のレビュー一覧
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おもしろかった
慧が言っていることの意味がわからなかったけど、あとがきを読んで少しわかったような気がする
男女平等系のジェンダーの話はよく見るけど、「男/女らしさ」から解放されたのが転校してきた慧なんだな
しかしめっちゃキスするやん…。
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私の思春期の辛さ、親や家族との感覚の隔絶はどこから来ているんだろう。と言うのは、私の人生の命題だ。
それを絵で表してくれた。血を流して。ここまで開示してくれた押見さん、尊敬する。読者は押見さんのずっとこれを読みたかったのだから。
私の中学一年の時にも、ルドンがいてガロがあってシュールレアリスムの入り口があった。
自分を異なるものと思っていたし、おかしいと思っていたので、出自を問うていたし、病気ではないかと感じていた。
周りのことあまりに違いすぎて、、家族でも浮いていたのでひとり、であった。
その後彼氏ができ人に恋愛され恋愛をすると、新しい感情の扉と世界が開いた。そこを堪能するには広す -
Posted by ブクログ
ネタバレこんな漫画を世に出してくれたことに感謝。
漫画の内容とは全く関係のない読者の個人的な経験ではありますが、私は昨年弟を自殺でなくしました。
「弟が大学を留年したらしい」という話を聞いても、仕事の忙しさに甘えて、また不健全な実家を遠ざけたくて、たいして会いにも行かずに私は自分のことだけで忙しくして過ごしていました。
大学に入って急に広がった世界の中でどう生きればいいのか分からなくなり立ち止まってしまうという経験はかつての私にもあったのに、私は自分の力で生き抜いて幸せを手に入れたんだぞ、という思い上がりでもあったのか、また生きる道は自分で掴み取るものなんだぞ、という意地悪な気持ちでもあったのか、と -
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ネタバレ[全巻読後の感想]
押見修造作品の特徴として、自分の魂を削りながら作品を作り出すような、作者自身が己に問いかけるようなパーソナルな作家性があると思います。
その作家性が個人的に、時に非常で難解であったり、エンタメ性と乖離してしまったりすることがあるのですが、本作はエンタメ性と内省的な作家性がいいバランスで共存している作品だと思いました。
特にラストシーンは作者だけでなく、毒親を抱える、、、いえ、もっと広義的に様々なトラウマを抱える人々にとって、普遍的な救いとなるようなラストではないでしょうか?ここ数年読んだ漫画の中では最も素晴らしいラストシーンでした。 -
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この第2巻でも依嬢が麻里嬢(副人格の功)を追い詰めるのが読んでいて辛い。他人の辛さは想像力を発揮しないと理解出来ないと言う典型が依嬢だろう。
さてこの第2巻第14話はずっとお気楽な後発の類似作に影響を与えていると感じる。
麻里嬢の寝床に依嬢が潜り込んで来る件(P120~P124)は「異世界美少女受肉おじさんと」第11巻#160に影響を与えている。此方では司嬢の寝床に男性の状態の日向が潜り込んで来る。此方は司嬢が本作では依嬢が相手の体温を好意的に感じている。
依嬢は直接的な人のぬくもりに飢えているのだろう。
また男性の状態の司が男性の日向との友情を頑なに守り、男女の恋愛感情に転嫁したがらないが、 -
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実写映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のDVDを見たのがきっかけでかなり遅まきながら本書を手にした。
ラブコメ、ファンタジーの類では無くかなりシリアスな重い内容。描かれるのは青年達の孤立、孤独、苦悩。現代社会に有りがちな闇。或いはカフカの「ザムザ氏の変身」的。
本巻では、依嬢が麻里嬢を問い詰める事に恐ろしさを感じる。まぁフィクションなので作者は承知の上。現実にはこうした疾患?を抱える子に対する接し方を間違うと自殺に追い込むのではと素人ながらに考える。一番苦しんでいるのは麻里嬢及び副人格の功である。どうしてよいのか分からず頼れるのは依嬢だけなのである。後に依嬢の苦悩も明かされるだろう。本作 -
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血の轍
ボブ・ディランのアルバムタイトルと同じ題名に惹かれて試しに読んでみた
さらに作者が「悪の華」の押見修三先生と知り期待高まる
絵が恐ろしく上手い
そして人間関係が丁寧に描かれていて惹き込まれる
続き読むぞ -
Posted by ブクログ
遂に完結編まで完読してしまいました。
前回は10巻まで読みましたが、
今回はオサライもあって4~17巻まで一気読み。
そして「そうか~そういう終わり方か~」と少しモヤモヤが晴れた。
若い頃は、私の周りにも「親が嫌い」とか「親なんて」という友人が
何人も居たけれど、歳を重ねると親の介護や後を継ぐとか、
若い頃と違い、現実的に家族の事を考えたり行動するように変化して来ました
静一もママに支配されていた青年時代を過ぎ、
何とか社会に交わり、そして看取り(見る)の時期に差し掛かる。
『精神的に辛い作品』の評価を沢山読んだけれど、
主人公である静一が人間的な最後で良かったと思っている。
どんな酷い親でも -
Posted by ブクログ
完結。
自己を形成する最も大切な時期、そして多感な思春期にこの毒親が繰り出す出来事。全てが精神を抉るほどのものでした。
確かに清子は静一を愛していた、けれど歪み切った愛情でした。もしかしたら、無意識のうちに過干渉、過保護になっていて毒親に化している、なんてこともあるのかもしれません。親として子を愛すること、自分の分身ではなく1人の人間として育てることって当たり前のようで当たり前には出来ない難題なのではと思います。度が過ぎてしまったり、はたまた足らなかったり、丁度いいが1番難しい。いずれ母親になった時にまた読み返したいと思う作品でした。
押見先生の臨場感があり表情ひとつで感情が伝わる画力が素晴
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