あらすじ
「押見修造」の罪悪を見よ。
『惡の華』『血の轍』の鬼才、戦慄の回顧録。
「ぼくは、きみを身代わりにした。」
ある男の自省は、「押見修造」という人間の性を剥いていく。
己の本性を抉り抜く、容赦ない回顧。
その先に待つのは――
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは押見さんの実体験なのか
それともフィクション?
主役が押見なだけに実話なのかと思うと
相当稀で、大変な境遇だったんだろうと思った
繊細で深みがないとかけない漫画を
幾度も生み出してるしね
びびるわ
Posted by ブクログ
こんな漫画を世に出してくれたことに感謝。
漫画の内容とは全く関係のない読者の個人的な経験ではありますが、私は昨年弟を自殺でなくしました。
「弟が大学を留年したらしい」という話を聞いても、仕事の忙しさに甘えて、また不健全な実家を遠ざけたくて、たいして会いにも行かずに私は自分のことだけで忙しくして過ごしていました。
大学に入って急に広がった世界の中でどう生きればいいのか分からなくなり立ち止まってしまうという経験はかつての私にもあったのに、私は自分の力で生き抜いて幸せを手に入れたんだぞ、という思い上がりでもあったのか、また生きる道は自分で掴み取るものなんだぞ、という意地悪な気持ちでもあったのか、とにかく、姉として自分の経験を弟に伝え幸せに導いてあげるということをしませんでした。結果、弟は死にました。弟が生贄になることで家族の問題が解決された面もありました。
月並みですが、罪悪を感じています。
そんなこともあり、この漫画が世に出されたことに感謝しています。
Posted by ブクログ
主人公は押見修三先生と思われるキャラクターの学生時代。
弟は病気で食事も取れず、どんどん弱っていき家から出られなくなってしまっている。
自分はというと一人暮らしをはじめ、大学で出来た彼女と結婚の話も出ている。漫画家としてデビューも出来た。
家から出られない弟と、弟の看病のために生活を犠牲にしている家族を置いて、自分だけ幸せになることが許されるのか。
罪の意識が世界を多い、風景が過去の記憶と混ざりゆがんでいく。
私漫画の極北のような作品。