押見修造のレビュー一覧
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物語のテンポがものすごく遅いのが、恐ろしさを倍増します。
お母さん、綺麗です。けど、息子以外への関心の無さと血の冷たさが恐ろしい。
押見さん、すごい方です。ホントすごい。Posted by ブクログ -
ヴァンパイア物だけど、描きたいことは一貫して思春期の心の葛藤なのだろう。
北欧映画「ぼくのエリ」の雰囲気に似ている。
日常の中の異物の感触に何かゾワゾワとするのだ。
平凡で気弱な少年はある日突然、異物となった。
特異な存在になった高揚感と排除される恐怖と孤独。
逸脱の物語だ。Posted by ブクログ -
これは怖い作品。
いわゆる毒親と言う言葉が(ネットの)市民権を得て久しいが、母親による子供への過干渉、子離れできない親、愛玩動物としての子供、そういった状況を舞台として描かれている親子の物語。
少女を凛々しく美しく書く事では定評のある押見修造ではあるが、今回は中学生の子供がいる母...続きを読む -
大人しい主人公と、その主人公のパーソナルエリアを微妙に厚かましい感じで侵害する周囲の人間という、現実でも多々あり得る状況の中進むストーリーに異様に引き込まれます。マンガやアニメでよくあるキャラの心理描写などが全くなく、キャラたちの淡々としたやり取りだけでストーリーが進行していくのもその異様さの要因だ...続きを読む
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テーマは毒親。果てしなく重いストーリーですが、とても綺麗なお母さんと、思春期真っ只中である13才の中学生男子のもどかしい距離感や、実際にありそうなリアリティあふれる描写にどんどん引き込まれてしまう作品です。綺麗な顔して、いとこを崖から突き落としたり、同級生からもらったラブレターを破ったりと、ありえな...続きを読む
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美しい母の不敵な笑みが恐ろしく、ゾクゾクしてきます。特に、とある事件の後の母の表情には背筋が凍りました。そして、主人公と母の距離感、主人公に対する母の態度に驚きました。息子が大切なあまりに動いてしまったのだろうとも考えられますが、何を考えているのかがまったく読み取れない、ミステリアスな雰囲気にひきつ...続きを読む
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冒頭の優しくて柔らかい感じの世界観はいずこへ?途中から、狂気に満ちた世界へと突入します。そのギャップ感(振れ幅)たるや。漫画でこんなにも気持ちがざわついたのは久しぶりです。あと、あまりクドクドと説明せずに、キャラクターの表情や雰囲気だけで伝わってくるのは、やはり作者の描写力が優れているからでしょう。...続きを読む
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これまで読んできた漫画の中でも異色な感じで映画やドラマのように主人公目線で描かれる作風はとても新鮮で楽しかったです。登場人物が話すセリフは狂気じみて、ゾッとするシーンも多く怖い世界観が苦手な人にはおすすめできませんが、私は読んでいてとても楽しかったです。続きを楽しみにしています。
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近年では育児放棄が社会問題になっていますが、この漫画を読んでいると行き過ぎた過保護も子供や周りの人を不幸にするのだろうと思いました。また、回を追うごとに主人公の母親は過保護というレベルではなくなり、内面から物凄い闇が溢れ出てきているので、今後どのくらいドロドロした展開になるのかすごく気になります。
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一巻だけ読んだのですが、物語の雰囲気の緩急がすごい。幸せそうに見えた日常から、急に絶望の淵へ落ちてしまう感じ。 本作者さんの作品は何点か読んでいるのですが、鬱になる展開が多め。それが良さではあるので、つい手に取ってしまうのですが。
闇を抱える人間達のサスペンス漫画。人間の心中が良く描かれて...続きを読む -
静子にたっぷりと愛情をかけて育った中学生の静一の平穏な日常がだんだんと狂っていくお話で、優しい静子の目が逆に怖いと思ってしまいます。愛する息子を守るために手段を選ばないキレた母親の姿に読んでいくうちに引き込まれてしまいました。優しい絵なのでほのぼの系の漫画だと勘違いする人もいそうですが、タイトルどお...続きを読む