押見修造のレビュー一覧

  • 血の轍 3
    夢中になって読み進めましたね! 氏の漫画はセリフが少ないのですぐに読めちゃうんで、漫画の値段的にどうかな? と思わなくもないんですけれども、この作品はむしろセリフの少なさがどうにも物語を盛り上げていると言いますか…”間”の使い方がうまいですねぇ、押見氏は…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    というわけで...続きを読む
  • 血の轍 1
    綺麗なお母さんは好きですか?自分は好きです(笑)。自分は雑誌でも単行本でもこの作品を読んでいますが、普段は美しくて明るい世の理想的な母親なのですが、ふとしたきっかけで突然変異する母親の二面性に毎回引き込まれます。この漫画を通じて押見作品を知ることになるのですが、自分はすっかりファンになってハマりまし...続きを読む
  • 血の轍 2
    物語のテンポがものすごく遅いのが、恐ろしさを倍増します。
    お母さん、綺麗です。けど、息子以外への関心の無さと血の冷たさが恐ろしい。
    押見さん、すごい方です。ホントすごい。
  • ハピネス(1)
    ヴァンパイア物だけど、描きたいことは一貫して思春期の心の葛藤なのだろう。
    北欧映画「ぼくのエリ」の雰囲気に似ている。
    日常の中の異物の感触に何かゾワゾワとするのだ。
    平凡で気弱な少年はある日突然、異物となった。
    特異な存在になった高揚感と排除される恐怖と孤独。
    逸脱の物語だ。
  • 血の轍 2
    束縛が酷いとか、期待が重いとか、そんなテンプレな毒親を予想してたけど、少し違うみたいですね。過保護ではあるけど。
    若く美しい母親と中学生の息子の平凡な日常の描写が続く。不穏さを孕みながら…。
    母の異常性が露わになる巻末、親は選べないからなぁ、血縁は切りたくても切れないしなぁと息子の暗澹とした人生を想...続きを読む
  • 血の轍 1

    押見修造による新たな傑作の予感

    これは怖い作品。

    いわゆる毒親と言う言葉が(ネットの)市民権を得て久しいが、母親による子供への過干渉、子離れできない親、愛玩動物としての子供、そういった状況を舞台として描かれている親子の物語。

    少女を凛々しく美しく書く事では定評のある押見修造ではあるが、今回は中学生の子供がいる母...続きを読む
  • 血の轍 1

    悪の華を越える作品

    惡の華から、この作者のファンです。惡の華、僕まり、と呼んできましたが、今までで一番先が気になる作品です。母と息子の関係を描いている作品ですが、最初から不穏な空気が漂っています。単純に息子が可愛くて仕方がない、母親とその息子ではなく、そこには愛情がいきすぎた故の狂気のようなものが描かれています。狂った...続きを読む
  • 血の轍 1

    名作の予感

    どこか懐かしさを感じさせる絵に引き込まれ、最初はどういった話なのか全くわからず、読むのが止まりませんでした。読み進めていくと、母の狂気ともいえる息子への愛情が垣間見え、背筋がぞっとしてきます。子供への愛情の範疇を超えた感情をもつ母親の静子が、この先どうなっていくのか。そしてそれを受け入れる息子の静一...続きを読む
  • 血の轍 1

    ジャンルは謎だけど引き込まれる

    大人しい主人公と、その主人公のパーソナルエリアを微妙に厚かましい感じで侵害する周囲の人間という、現実でも多々あり得る状況の中進むストーリーに異様に引き込まれます。マンガやアニメでよくあるキャラの心理描写などが全くなく、キャラたちの淡々としたやり取りだけでストーリーが進行していくのもその異様さの要因だ...続きを読む
  • 血の轍 1

    綺麗なお母さんの裏の顔

    テーマは毒親。果てしなく重いストーリーですが、とても綺麗なお母さんと、思春期真っ只中である13才の中学生男子のもどかしい距離感や、実際にありそうなリアリティあふれる描写にどんどん引き込まれてしまう作品です。綺麗な顔して、いとこを崖から突き落としたり、同級生からもらったラブレターを破ったりと、ありえな...続きを読む
  • 血の轍 1

    押見修造ワールド全開!

    美しい母の不敵な笑みが恐ろしく、ゾクゾクしてきます。特に、とある事件の後の母の表情には背筋が凍りました。そして、主人公と母の距離感、主人公に対する母の態度に驚きました。息子が大切なあまりに動いてしまったのだろうとも考えられますが、何を考えているのかがまったく読み取れない、ミステリアスな雰囲気にひきつ...続きを読む
  • 血の轍 1

    ギャップ感(振れ幅)が凄い

    冒頭の優しくて柔らかい感じの世界観はいずこへ?途中から、狂気に満ちた世界へと突入します。そのギャップ感(振れ幅)たるや。漫画でこんなにも気持ちがざわついたのは久しぶりです。あと、あまりクドクドと説明せずに、キャラクターの表情や雰囲気だけで伝わってくるのは、やはり作者の描写力が優れているからでしょう。...続きを読む
  • 血の轍 1

    美しい母がもつ毒

    淡々と描かれる日常を流れるままに読んでいるだけなのに、どこか不穏で心がザワザワします。非常に若く美しい母親。その歪んだ愛情。テーマは毒親。モノローグは一切ないのに画面からの情報だけでこれだけ引き込ませるのはすごいと思う。冒頭の猫の死体のやりとりだけでも、あっヤバイなって感じます。導入が上手くTVドラ...続きを読む
  • 血の轍 1

    不思議な感じです。

    描写が独特で、さらに独特な世界観があります。

    思春期の男の子の主人公が昔、猫が死んでいるのを見つけたが、それを見て微笑む母親。まったく謎です。しかし謎があるからとても続きが気になる!

    あの微笑みの意味はいったいなんなんだろう。今後どう物語が進むのか期待します!
  • 血の轍 1

    怖いけど引き込まれる

    これまで読んできた漫画の中でも異色な感じで映画やドラマのように主人公目線で描かれる作風はとても新鮮で楽しかったです。登場人物が話すセリフは狂気じみて、ゾッとするシーンも多く怖い世界観が苦手な人にはおすすめできませんが、私は読んでいてとても楽しかったです。続きを楽しみにしています。
  • 血の轍 1

    今後の展開が気になる

    近年では育児放棄が社会問題になっていますが、この漫画を読んでいると行き過ぎた過保護も子供や周りの人を不幸にするのだろうと思いました。また、回を追うごとに主人公の母親は過保護というレベルではなくなり、内面から物凄い闇が溢れ出てきているので、今後どのくらいドロドロした展開になるのかすごく気になります。
  • 血の轍 1

    毒親の漫画表現

    押見先生はファンタジー要素をメインにして人間の機微等を表現したりしますが、悪の華に続きファンタジー要素がなく真っ向から人間の多様な思考、人間の怖さが垣間見られる。最初はこの人の行動変だなぐらいのちょっとした違和感からはじまり、その違和感がどんどん大きくなり、理解不能な行動を起こした後も不可解な表情、...続きを読む
  • 血の轍 1

    作者の良さが詰まっている!

    一巻だけ読んだのですが、物語の雰囲気の緩急がすごい。幸せそうに見えた日常から、急に絶望の淵へ落ちてしまう感じ。 本作者さんの作品は何点か読んでいるのですが、鬱になる展開が多め。それが良さではあるので、つい手に取ってしまうのですが。

    闇を抱える人間達のサスペンス漫画。人間の心中が良く描かれて...続きを読む
  • 血の轍 1

    静子の目が怖い・・・

    静子にたっぷりと愛情をかけて育った中学生の静一の平穏な日常がだんだんと狂っていくお話で、優しい静子の目が逆に怖いと思ってしまいます。愛する息子を守るために手段を選ばないキレた母親の姿に読んでいくうちに引き込まれてしまいました。優しい絵なのでほのぼの系の漫画だと勘違いする人もいそうですが、タイトルどお...続きを読む
  • 血の轍 1

    愛情と狂気

    中学二年生の静一は、両親との3人家族。

    思春期を迎えた今でも母親の静子とは、気恥ずかしさはあるものの良好な親子関係を築いていた。

    しかし、久しぶりに親戚家族と交流を持った事を皮切りに静子の狂気が静一の日常を蝕みはじめる。

    母親は、息子にとっての永遠の理想で。

    ...続きを読む