押見修造のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰もが振り向き憧れるような美少女女子高生になってしまった、オナニーとゲームにあけくれる目的のない日々を暮らす童貞大学生…という、萌え要素をかきたてる設定ながら、内面の自分が美少女の中に入ってしまっているのに、当の自分の姿をした人間が、別の自分としてふつうに生活していたり、中身を自分に乗っとられた少女の内面はどこにいったのかわからいといった謎がミステリーとしての興味をひく。さらに、憧れの女性の肉体を手に入れ、嬉しいというよりも、少女をいたわろうと一生懸命になったり、憧れの人の体の側からの視点で、自分や他人を改めて見つめなおすことになるというあたりのテーマはさすが押見修造の真骨頂という感じ。
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Posted by ブクログ
咀嚼しきれないながらも、読み終えた今の感覚をなにか残しておかないと気が済まない。そんな作品だった。
とくに最終話は、様々に解釈可能なものではあるんだけど、私にとっては、勝手にこういうことだと確信を持ってしまうものだった。
以下はそんな一読者が勝手に感じた確信と思ってください。
主人公春日の視点から見た仲村は、ずっと、普通の人とは違う、得体の知れない怪物のようだった。
だからこそそこに何かこの世の真理のようなものすら投影して、自分が思っても言葉に出来なかった(あるいは自分がもやもやと感じているような気がしながらもうまく言語化すら出来なかった)ことを代弁してくれるように感じた。
だから、それ -
Posted by ブクログ
面白過ぎる!非モテ男の『心』がクラスの人気者である美少女の『体』に入ってしまうという 設定だけ聞くとありがちな話だが、リアルな状況描写と主人公の内面描写によって、切迫感迫るサスペンスとして展開が読めず面白い!
個人的2014年『この漫画がスゴい!』大賞有力候補w
自分の『雄性』に絶望している非モテ男が『キラキラして 青春を謳歌している 美少女になりたい』と願い、その望みは叶った・・・ が、しかし現実の『女の子』のが抱えている人生の生き苦しさが徐々に見え始めて・・・という『お前らが思う程、女の子の人生は甘く無い』を叩き付ける漫画、そんな作品を男性が描いているこじらせぶりがもうね!最高!!
押 -
Posted by ブクログ
別マガを追いながら、あーかわいいカノジョができたらどうせそんなもんだよなー、とか、あー押見センセーもアーティスティックになったもんだなー、とか、あーどうせ誰でも子供ができたら丸くなるんだなー、とか、こんな終え方しか考えられなかったのかなー、とか、考えていたが、こうしてまとめて読み返してみると、これはこれでこういうものだったのだ、と。
むしろそこまで私の鬱屈した現状を掻き乱してくれていたのだとも思い直すことができる。
つまり思春期にいつまでもつまづき続けている私の自意識に針を刺してくれたのだ。
「二度とくんなよ、ふつうにんげん」
ここ数年はこの漫画に心を奪われ続けていたので、ともかくも感謝。 -
Posted by ブクログ
最終巻。
初めて惡の華を買った時は「なんで買っちゃったんだ……」と頭を抱えました。思春期のエグイ部分をとにかくはぎとり、痛い痛すぎるの連続。恥ずかしいですが、わたしにもあった若い頃の破壊衝動を思い出させられ「もうイヤ……読むけど……」というかんじでした。
高校生編に入ってどんどん普通になっていく物語を読みながら、そこに生じる空っぽの感覚に「もういいかな」という後悔がありました。
しかし、9巻を読んで自分の過ちに気づきました。中学生編で終わらなかった意味、高校生編に続いた意味。涙が出ました。
大抵の人は後悔しているであろう痛い過去を赦してくれる。それでいいんだよ、と背中を押してくれる大切なマンガ
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