押見修造のレビュー一覧
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最終巻。
初めて惡の華を買った時は「なんで買っちゃったんだ……」と頭を抱えました。思春期のエグイ部分をとにかくはぎとり、痛い痛すぎるの連続。恥ずかしいですが、わたしにもあった若い頃の破壊衝動を思い出させられ「もうイヤ……読むけど……」というかんじでした。
高校生編に入ってどんどん普通になっていく物語を読みながら、そこに生じる空っぽの感覚に「もういいかな」という後悔がありました。
しかし、9巻を読んで自分の過ちに気づきました。中学生編で終わらなかった意味、高校生編に続いた意味。涙が出ました。
大抵の人は後悔しているであろう痛い過去を赦してくれる。それでいいんだよ、と背中を押してくれる大切なマンガ -
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青春とは疾風怒濤、吹き荒ぶ風と、猛り狂う波と、
そして海辺での殴り合いだ。
それはもう、お決まりのパターンなのだ。
青年期を「疾風怒涛」と表現したのはアメリカの心理学者G.S.ホールであるが、彼が提唱した学説に「心理的反復説」というものがある。
個人の発達は生物としての人類が辿った進化の歴史に似た発達段階を繰り返す、というもので、
要するに文化や時代は違えど結局人は、過去の人が繰り返してきた同じパターンの反復でしか成長していけないんだよ、ということである。
結局みんなふつうに生きて、ふつうにセックスして、ふつうに死んでいくんだよ。
それしかできないんだよ。
それのどこがいけないの?
物語 -
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安らぎは罪の上に。
日常は罰の下に。
物語としての目的がはっきりしていない作品だけに、終着点がいまいち予想できないのだけれど、
最終的にやはり、春日のファム・ファタールになりうるのは常盤さんではないのだろう。
常盤さんはきっと作家になって、何かのすごい賞をとったりするのだ。春日はどこか彼女の知らない場所で、そのことを知るのだ。
けれど常盤さんが小説に書いたのは、彼女自身を小説に向き合わせた若き日の恋人のことであった。その恋人がかつて語ってくれた蒼き日の罪のことを、彼女は小説にすることで彼を罰し、そして救ったのだった。
最終回では、まだ罪を拭いきれずにいる春日青年が、常盤さんのデビュー作で -
ネタバレ 購入済み
胸糞悪くて胸がすく
アニメの技法が賛否両(?)論で話題になっていたので読んでみました。
ドSな女の子による冴えない主人公いびりの漫画かと思いきや、どいつもこいつもクソムシのゴミムシ。
それも他人事とは思えない感じの、愛しいクソムシです。
そうなると、今は聖母のように見えるあのキャラもいつかは本性を…?などと考えてしまう。
表紙見ればわかる通り、主人公が歳を重ねるごとに驚愕のイケメン化してるのがちょっと面白い。
この少女マンガ的な表紙、展開もやがてクソムシにぶち壊されるのでしょう。楽しみです。 -
購入済み
9巻ハッピーエンドでヨクネ!?
思春期のあれやこれやをひたすらこじらせて爆発させるような物語で、ところどころ物足りなく感じたりしつつ(多分それは、キャラ萌えだったり燃えだったり、怖さ、ヤバさ、エロさ、そういう散りばめられてるそれぞれの記号について)。
しかし続きを読みたくなるハラハラ感はありました。
そして9巻のこの、なんですか、健康的な展開は!クリスマスのシーンとかたびたび読み返します。結局俺が求めてたのはラブ要素なのか。
なににしろ、9巻がこれで、さぁ10巻でどうなるのか。このままの前向きさで、全て乗り越えてハッピーエンドか。
それともこんだけ落差をつけて壊しにくるのか。
ハラハラ待ちつつ、9巻でハ -
Posted by ブクログ
連載当初は主人公とヒロインの関係性が逆さになっているものの、青春の中のSMめいた世界観が喜国雅彦『月光の囁き』を彷彿とさせ、てっきりスピリッツやヤンマガの漫画だとばかり思っていたが、コミックスの表紙を見返して少年誌(別冊少年マガジン)連載だという事に驚いた。
ストーリーは、少し他から浮いている"ありのままの自分"というものを隠して、平和に暮らしている地方の中学生・春日くんの物語。(現在は高校生編) ある日、誰もいない放課後の教室で、ひょんなことから密かに恋心を抱いているクラスメイト・佐伯さんの体操服を盗んでしまう。そのことが仲村さんというちょっと変わった女の子に知られ、秘