押見修造のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大島志乃は高校の入学式前日、自己紹介の練習をしていたが、当日言葉が出てこずにクラスで笑われてしまう。
上手く喋ることができずクラスで孤立していた志乃は、音楽好きな加代と友達になる。
ギターは上手いが音痴な加代と、喋れないが歌はつかえずに歌える志乃、二人は"しのかよ"を結成して学祭で歌う計画を立てる。
作者の吃音の体験を基にした漫画。
読んでいて何度も(´;ω;`)ブワッってなったよ。
吃音には裸の大将みたいな連発型と、最初の言葉が出てこない難発型があるそうです。
こういった事って学生の頃から知っていたら、世界がだいぶ違って見えただろうと思う。 -
Posted by ブクログ
安らぎは罪の上に。
日常は罰の下に。
物語としての目的がはっきりしていない作品だけに、終着点がいまいち予想できないのだけれど、
最終的にやはり、春日のファム・ファタールになりうるのは常盤さんではないのだろう。
常盤さんはきっと作家になって、何かのすごい賞をとったりするのだ。春日はどこか彼女の知らない場所で、そのことを知るのだ。
けれど常盤さんが小説に書いたのは、彼女自身を小説に向き合わせた若き日の恋人のことであった。その恋人がかつて語ってくれた蒼き日の罪のことを、彼女は小説にすることで彼を罰し、そして救ったのだった。
最終回では、まだ罪を拭いきれずにいる春日青年が、常盤さんのデビュー作で -
ネタバレ 購入済み
胸糞悪くて胸がすく
アニメの技法が賛否両(?)論で話題になっていたので読んでみました。
ドSな女の子による冴えない主人公いびりの漫画かと思いきや、どいつもこいつもクソムシのゴミムシ。
それも他人事とは思えない感じの、愛しいクソムシです。
そうなると、今は聖母のように見えるあのキャラもいつかは本性を…?などと考えてしまう。
表紙見ればわかる通り、主人公が歳を重ねるごとに驚愕のイケメン化してるのがちょっと面白い。
この少女マンガ的な表紙、展開もやがてクソムシにぶち壊されるのでしょう。楽しみです。 -
購入済み
9巻ハッピーエンドでヨクネ!?
思春期のあれやこれやをひたすらこじらせて爆発させるような物語で、ところどころ物足りなく感じたりしつつ(多分それは、キャラ萌えだったり燃えだったり、怖さ、ヤバさ、エロさ、そういう散りばめられてるそれぞれの記号について)。
しかし続きを読みたくなるハラハラ感はありました。
そして9巻のこの、なんですか、健康的な展開は!クリスマスのシーンとかたびたび読み返します。結局俺が求めてたのはラブ要素なのか。
なににしろ、9巻がこれで、さぁ10巻でどうなるのか。このままの前向きさで、全て乗り越えてハッピーエンドか。
それともこんだけ落差をつけて壊しにくるのか。
ハラハラ待ちつつ、9巻でハ -
Posted by ブクログ
連載当初は主人公とヒロインの関係性が逆さになっているものの、青春の中のSMめいた世界観が喜国雅彦『月光の囁き』を彷彿とさせ、てっきりスピリッツやヤンマガの漫画だとばかり思っていたが、コミックスの表紙を見返して少年誌(別冊少年マガジン)連載だという事に驚いた。
ストーリーは、少し他から浮いている"ありのままの自分"というものを隠して、平和に暮らしている地方の中学生・春日くんの物語。(現在は高校生編) ある日、誰もいない放課後の教室で、ひょんなことから密かに恋心を抱いているクラスメイト・佐伯さんの体操服を盗んでしまう。そのことが仲村さんというちょっと変わった女の子に知られ、秘 -
Posted by ブクログ
ネタバレどこへ行っても懲りずに他人に依存し傷つける自分に嫌悪する春日。
それでも常盤さんは優しく春日に近づいてくる……。
断ち切ってしまえばいいものを、何かに期待してしまっている自分が結局はその優しさにすがってしまう。
佐伯さんが再登場し、さらに混線する物語。
仲村さんの再登場も待たれる!!
個人的8巻のハイライトは、カラオケにて春日が常盤さんの創作プロットを読んでいるところ!!
その場面の常盤さんの表情がやばい。
あと、佐伯さんの再登場シーンには「あぁっ」と声に出してしまったほど嬉しかったなぁ……
佐伯さん、もう完全にクソビッチになってて……
嬉しかった……
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