押見修造のレビュー一覧

  • 血の轍 3

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    ネタバレ

    静子にとって、それは不幸な結婚だった。
    彼女の不満が彼女の孤独が彼女の歪みが息子を支配する。
    血の轍は深く刻まれ、息子も自身も壊していく…。
    ダンナの事なかれな無関心が悪化させる原因ですね。
    生き苦しい。

    0
    2018年08月18日
  • ぼくは麻理のなか 9巻

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    あまりにも綺麗な結末……。抑圧と欲望をここまでエンタメに昇華できるのがスゴい。
    麻里の家族の問題がどうなったか直接は描かれていないのですが、ほんの1コマ、『写真』が部屋に立てられている様子が描かれるだけで何らかの変化は読み取れて、巧みだ。全ての歪みもその発露も、現実を受容するために必要な道のりであったと思え、少し泣く。

    0
    2018年07月25日
  • 惡の華(1)

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    仲村さんのような女の子が実際にどこまでいるかはともかく、とはいえ小学〜中学でこういう不条理なことに巻き込まれることってあるよな…と思う。

    2巻以降の続きが気になるのは自分が面白く感じてる証。

    0
    2018年06月23日
  • 血の轍 3

    ネタバレ

    こんなお母さん世の中にいるかも

    じわじわと息子の心が母に侵食されていく様子が、ホラーです。
    でも、こんな母親はこの世の中にいそうだなぁとも思います。

    2
    2018年06月04日
  • 血の轍 3

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    夢中になって読み進めましたね! 氏の漫画はセリフが少ないのですぐに読めちゃうんで、漫画の値段的にどうかな? と思わなくもないんですけれども、この作品はむしろセリフの少なさがどうにも物語を盛り上げていると言いますか…”間”の使い方がうまいですねぇ、押見氏は…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    というわけで、歪んだ母・息子の関係を描いたらピカイチの漫画家、押見氏の最新作、第三巻でしたね! 実際にこういう母子って居るのでしょうかね? うちの母ちゃんとはまったく異なっているのでアレですが…どうにも若々しく見える母というのは要注意人物らしいのですね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ここに描かれている母親ってい

    0
    2018年05月19日
  • 血の轍 1

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    綺麗なお母さんは好きですか?自分は好きです(笑)。自分は雑誌でも単行本でもこの作品を読んでいますが、普段は美しくて明るい世の理想的な母親なのですが、ふとしたきっかけで突然変異する母親の二面性に毎回引き込まれます。この漫画を通じて押見作品を知ることになるのですが、自分はすっかりファンになってハマりました。

    1
    2018年03月24日
  • 血の轍 2

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    物語のテンポがものすごく遅いのが、恐ろしさを倍増します。
    お母さん、綺麗です。けど、息子以外への関心の無さと血の冷たさが恐ろしい。
    押見さん、すごい方です。ホントすごい。

    0
    2018年02月05日
  • ハピネス(1)

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    ネタバレ

    ヴァンパイア物だけど、描きたいことは一貫して思春期の心の葛藤なのだろう。
    北欧映画「ぼくのエリ」の雰囲気に似ている。
    日常の中の異物の感触に何かゾワゾワとするのだ。
    平凡で気弱な少年はある日突然、異物となった。
    特異な存在になった高揚感と排除される恐怖と孤独。
    逸脱の物語だ。

    1
    2018年01月21日
  • 血の轍 2

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    ネタバレ

    束縛が酷いとか、期待が重いとか、そんなテンプレな毒親を予想してたけど、少し違うみたいですね。過保護ではあるけど。
    若く美しい母親と中学生の息子の平凡な日常の描写が続く。不穏さを孕みながら…。
    母の異常性が露わになる巻末、親は選べないからなぁ、血縁は切りたくても切れないしなぁと息子の暗澹とした人生を想像して、恐ろしくなった。

    1
    2017年12月28日
  • 血の轍 1

    ジャンルは謎だけど引き込まれる

    大人しい主人公と、その主人公のパーソナルエリアを微妙に厚かましい感じで侵害する周囲の人間という、現実でも多々あり得る状況の中進むストーリーに異様に引き込まれます。マンガやアニメでよくあるキャラの心理描写などが全くなく、キャラたちの淡々としたやり取りだけでストーリーが進行していくのもその異様さの要因だと思いますが、普遍的な人像劇のはずが、サスペンスやホラーを見ているように引き込まれてしまいます。

    7
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    ネタバレ

    名作の予感

    どこか懐かしさを感じさせる絵に引き込まれ、最初はどういった話なのか全くわからず、読むのが止まりませんでした。読み進めていくと、母の狂気ともいえる息子への愛情が垣間見え、背筋がぞっとしてきます。子供への愛情の範疇を超えた感情をもつ母親の静子が、この先どうなっていくのか。そしてそれを受け入れる息子の静一がこの先どうなってしまうのか。まるでサスペンス小説を読んでいるような感覚に、誰しも取り込まれる作品だと思います。

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    美しい母がもつ毒

    淡々と描かれる日常を流れるままに読んでいるだけなのに、どこか不穏で心がザワザワします。非常に若く美しい母親。その歪んだ愛情。テーマは毒親。モノローグは一切ないのに画面からの情報だけでこれだけ引き込ませるのはすごいと思う。冒頭の猫の死体のやりとりだけでも、あっヤバイなって感じます。導入が上手くTVドラマを見ているようでした。

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    ネタバレ

    綺麗なお母さんの裏の顔

    テーマは毒親。果てしなく重いストーリーですが、とても綺麗なお母さんと、思春期真っ只中である13才の中学生男子のもどかしい距離感や、実際にありそうなリアリティあふれる描写にどんどん引き込まれてしまう作品です。綺麗な顔して、いとこを崖から突き落としたり、同級生からもらったラブレターを破ったりと、ありえない行動ばかりの母親に追い詰められていく息子の静一。今後の展開が怖いと同時に楽しみです。

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    ネタバレ

    不思議な感じです。

    描写が独特で、さらに独特な世界観があります。

    思春期の男の子の主人公が昔、猫が死んでいるのを見つけたが、それを見て微笑む母親。まったく謎です。しかし謎があるからとても続きが気になる!

    あの微笑みの意味はいったいなんなんだろう。今後どう物語が進むのか期待します!

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    悪の華を越える作品

    惡の華から、この作者のファンです。惡の華、僕まり、と呼んできましたが、今までで一番先が気になる作品です。母と息子の関係を描いている作品ですが、最初から不穏な空気が漂っています。単純に息子が可愛くて仕方がない、母親とその息子ではなく、そこには愛情がいきすぎた故の狂気のようなものが描かれています。狂った共依存のような関係が今後どのように転がっていくのか、毎回気になって読んでしまいます。

    何よりもこの作品の一番の見どころは、多くないセリフでキャラクターの表情でもって全てを語るインパクト。惡の華もそうでしたが、キャラクターに多くを語らせないで読者にメッセージ受け取らせる手法が本当に凄い。

    4
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    押見修造ワールド全開!

    美しい母の不敵な笑みが恐ろしく、ゾクゾクしてきます。特に、とある事件の後の母の表情には背筋が凍りました。そして、主人公と母の距離感、主人公に対する母の態度に驚きました。息子が大切なあまりに動いてしまったのだろうとも考えられますが、何を考えているのかがまったく読み取れない、ミステリアスな雰囲気にひきつけられます…。不気味なのに、続きが気になって読みたくなってしまう作品です。

    2
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    ギャップ感(振れ幅)が凄い

    冒頭の優しくて柔らかい感じの世界観はいずこへ?途中から、狂気に満ちた世界へと突入します。そのギャップ感(振れ幅)たるや。漫画でこんなにも気持ちがざわついたのは久しぶりです。あと、あまりクドクドと説明せずに、キャラクターの表情や雰囲気だけで伝わってくるのは、やはり作者の描写力が優れているからでしょう。この先の展開が楽しみです!

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    怖いけど引き込まれる

    これまで読んできた漫画の中でも異色な感じで映画やドラマのように主人公目線で描かれる作風はとても新鮮で楽しかったです。登場人物が話すセリフは狂気じみて、ゾッとするシーンも多く怖い世界観が苦手な人にはおすすめできませんが、私は読んでいてとても楽しかったです。続きを楽しみにしています。

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    押見修造による新たな傑作の予感

    これは怖い作品。

    いわゆる毒親と言う言葉が(ネットの)市民権を得て久しいが、母親による子供への過干渉、子離れできない親、愛玩動物としての子供、そういった状況を舞台として描かれている親子の物語。

    少女を凛々しく美しく書く事では定評のある押見修造ではあるが、今回は中学生の子供がいる母親が究極の女性として描かれている。この母親、時に少女の様にも見えるその表情は確かに美しいが、その瞳の奥に狂気を湛えている事が物語が進むに連れ明らかになってくる。

    成長していく子供とその母親。魂の軋轢。激しく軋む音が聞こえて来そう。この後の展開から目が離せない。成長とは、愛とは、母親とは、子

    1
    2017年12月19日
  • 血の轍 1

    今後の展開が気になる

    近年では育児放棄が社会問題になっていますが、この漫画を読んでいると行き過ぎた過保護も子供や周りの人を不幸にするのだろうと思いました。また、回を追うごとに主人公の母親は過保護というレベルではなくなり、内面から物凄い闇が溢れ出てきているので、今後どのくらいドロドロした展開になるのかすごく気になります。

    1
    2017年12月13日