押見修造のレビュー一覧

  • 瞬きの音 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    自伝

    押見先生の自伝。鉛筆書きの下書きのような漫画で、まるで荒い白黒のテレビを観ているような味がある。思春期のときに自分の感情やしたいことを親に認めてもらえず抑圧された。それで若い彼は死んだように感じた。それを読んで今私は子育ての最中なので、子供の感情を尊重しようと思った。しかしその後に、彼は生き返るために漫画を描いたと言っている。ということは抑圧されて辛かった経験があるからこそ数々の作品が産み出されたのか。本人はどう思っているのだろうか。

    0
    2026年03月06日
  • 血の轍 3

    Posted by ブクログ

    母は、美人だったと思う。
    周りがよく言っていた。
    でも、私にはわからなかった。
    臭いし、眉間に皺があって、いつも顔をしかめている。
    なにより、おばあちゃんみたいだった。
    友達のお母さんより歳が上だった。
    でもそれより、もっとおばあちゃんに見えていた。

    母は私に、「お母さんが〇〇ちゃんと同じ歳だったら、きっと仲良くなるね」と言った。
    私は不気味に感じたし、気持ち悪かった。
    でも笑うことしかできなかった。

    母の言うことはいつもわからなかった。
    なんで怒っているのか、なんで泣くのか。
    私はどうしたらいいのかわからなかった。

    いつも不安だった。どうしたら怒るのか、何が悲しいのか。お父さんはどう思

    0
    2026年02月23日
  • 血の轍 2

    Posted by ブクログ

    母親が行った、やってはいけないこと。
    母親は正しいはずだったけど、正しくないことをして、私は何が正しいのか、わからなくなる。

    母親がいないと生きていけない。

    母は私に「お母さんは病気なの。だから早く死んじゃう。〇〇ちゃん、より早く死んじゃうからね」といった。
    私は怖くて、いつも神様にお願いしていた。
    神社に行くと、正月は必ず「お母さんが死にませんように」と、お願いをしていた。
    母はよく吐いていた。
    だから病気だと思っていた。
    私もよく吐いていた。
    理由はわからない。痩せていた。


    私はよく、母の自転車の後ろのカゴに座って買い物に連れて行ってもらった。
    近所の国道を渡るときは、危ないから私

    0
    2026年02月23日
  • 血の轍 1

    Posted by ブクログ

    私の母は優しかった。
    私をちゃん付で呼び、溺愛した。
    私は野菜を食べなかったし、いつもご飯を残した。幼稚園では乱暴だった。先生を困らせる子供だった。

    家ではどうだったろう。

    母親はよく怒っていた。
    泣きながら、何か私には分からないことを言いながら、「なんでいつも」「なんであんたは」「あんたのせいで」と言っていた。

    古い記憶に、自転車にまたがる母が土手の上にいて、私は土手の下で泣いていて、母親が怒鳴っている。何に怒っているのか分からない。でも、置いていかれちゃう。怖い。

    その頃の夢で今でも覚えているものがある。
    友だちが住んでる公営の平屋の集まりの中庭。母親が立ち話していて、私たち子供は

    0
    2026年02月23日
  • 志乃ちゃんは自分の名前が言えない

    Posted by ブクログ

    吃音持ちである主人公に入り込んで読み進めた。こんな生きづらさを感じておられるのだな。もしかしたら身近にも居たかもしれないな。
    吃音についてより解像度が高まり、出会えてよかった本。

    0
    2026年01月29日
  • 瞬きの音 1

    Posted by ブクログ

    押見修造の作品は自身をかなり投影したものが多い印象だけど、今作は自伝で人生そのもの。過去の作品で描かれた思春期の鬱屈や吃音、家族観の根本が見えてくる。
    人物の表情が生々しい。心象風景の描写がすさまじい。鉛筆のタッチが記憶を刺激する。
    自分と真摯に向かい合うことも、自分を曝け出すことも、気力を使う。魂を削って描いている、という感じがする。

    0
    2026年01月09日
  • 瞬きの音 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは押見先生の半自伝的で集大成のようで常に反省と戒め緊張感が詰まっている。今までの作品のテーマが見え隠れしているのも嬉しい。

    0
    2025年12月13日
  • おかえりアリス(1)

    無料版購入済み

    おもしろかった

    慧が言っていることの意味がわからなかったけど、あとがきを読んで少しわかったような気がする
    男女平等系のジェンダーの話はよく見るけど、「男/女らしさ」から解放されたのが転校してきた慧なんだな
    しかしめっちゃキスするやん…。

    0
    2025年12月03日
  • 瞬きの音 1

    Posted by ブクログ

    私の思春期の辛さ、親や家族との感覚の隔絶はどこから来ているんだろう。と言うのは、私の人生の命題だ。

    それを絵で表してくれた。血を流して。ここまで開示してくれた押見さん、尊敬する。読者は押見さんのずっとこれを読みたかったのだから。


    私の中学一年の時にも、ルドンがいてガロがあってシュールレアリスムの入り口があった。

    自分を異なるものと思っていたし、おかしいと思っていたので、出自を問うていたし、病気ではないかと感じていた。
    周りのことあまりに違いすぎて、、家族でも浮いていたのでひとり、であった。

    その後彼氏ができ人に恋愛され恋愛をすると、新しい感情の扉と世界が開いた。そこを堪能するには広す

    0
    2025年11月30日
  • 瞬きの音 2

    Posted by ブクログ

    押見修造の漫画はいつもすごい。私は露出狂なみに自分のことに結びつけて哲学をしているけれども、彼には到底叶わない。

    0
    2025年11月19日
  • 瞬きの音 2

    Posted by ブクログ

    これは押見さんの実体験なのか
    それともフィクション?
    主役が押見なだけに実話なのかと思うと
    相当稀で、大変な境遇だったんだろうと思った

    繊細で深みがないとかけない漫画を
    幾度も生み出してるしね

    びびるわ

    0
    2025年11月06日
  • 瞬きの音 1

    Posted by ブクログ

    なんだろう
    言葉綴りが少なくて本当に一瞬で読み終わる漫画なんだけど、言葉の情報量が活字数を越えてるんだよ
    押見さん、、恐るべし

    0
    2025年11月06日
  • 罪悪 押見修造短編集

    Posted by ブクログ

    藤本タツキさんが嫉妬する気持ちがよくわがります
    押見さんはほんとうに、繊細なんだろうな
    細部まで人の心を汲み取った漫画の描き方をする

    こういう短編集が大好きなので
    どんどんだしてほしい

    0
    2025年11月05日
  • ぼくは麻理のなか 9巻

    Posted by ブクログ

    UNEXTで毎日無料のやつコツコツ読んでたけど我慢できなくて買った。
    抑圧される重圧。まり可愛いのに、こんなに辛いの。
    女子同士の友情の儚さと垣間見える性欲の気味悪さ。てかこれに興奮しちゃう自分も気持ち悪い。女の子同士の恋に似た友情に胸が揺れる。
    真反対の人に惹かれるのね。人は。
    押見修造のエロティシズムかなり好きで、他にも色々読みたくなった。実家にある悪の華読み直したいと思う。
    厨二病特有の自分に対する特別性への憧れと、世界に対する破滅的な衝動、社会人になってもずっと抱いてる。
    全部壊したい。なんか気持ち悪いね笑笑

    0
    2025年11月03日
  • 瞬きの音 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんな漫画を世に出してくれたことに感謝。

    漫画の内容とは全く関係のない読者の個人的な経験ではありますが、私は昨年弟を自殺でなくしました。
    「弟が大学を留年したらしい」という話を聞いても、仕事の忙しさに甘えて、また不健全な実家を遠ざけたくて、たいして会いにも行かずに私は自分のことだけで忙しくして過ごしていました。
    大学に入って急に広がった世界の中でどう生きればいいのか分からなくなり立ち止まってしまうという経験はかつての私にもあったのに、私は自分の力で生き抜いて幸せを手に入れたんだぞ、という思い上がりでもあったのか、また生きる道は自分で掴み取るものなんだぞ、という意地悪な気持ちでもあったのか、と

    0
    2025年11月02日
  • 罪悪 押見修造短編集

    Posted by ブクログ

    押見修三先生の書くテーマが好きだ。
    罪、罰、悪、性、嘘、暗くて重たい内容が多いと思う
    この作品は作者の実体験と思われる罪悪に関する思い出を切り取ってまとめた作品である。思い出を切り取って物語にまとめるやり方は、いわゆる私小説の技法だ。
    誰か日本の私小説家の作品を読んだ後の読後感に似てると思った。太宰治か、誰か。
    自分の罪や嘘をあえて暴き出す、それが芸術になるという手法。

    0
    2025年11月02日
  • 血の轍 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [全巻読後の感想]

    押見修造作品の特徴として、自分の魂を削りながら作品を作り出すような、作者自身が己に問いかけるようなパーソナルな作家性があると思います。

    その作家性が個人的に、時に非常で難解であったり、エンタメ性と乖離してしまったりすることがあるのですが、本作はエンタメ性と内省的な作家性がいいバランスで共存している作品だと思いました。

    特にラストシーンは作者だけでなく、毒親を抱える、、、いえ、もっと広義的に様々なトラウマを抱える人々にとって、普遍的な救いとなるようなラストではないでしょうか?ここ数年読んだ漫画の中では最も素晴らしいラストシーンでした。

    0
    2025年10月11日
  • 血の轍 5

    購入済み

    毒親...
    創作なのでやや誇張されているところはあるだろうが、実際に子供を心の拠り所としすぎて、依存・過干渉に陥る母親は多いのだろうなと思った。

    #ドロドロ #怖い #ダーク

    0
    2025年09月21日
  • ぼくは麻理のなか 2巻

    Posted by ブクログ

    この第2巻でも依嬢が麻里嬢(副人格の功)を追い詰めるのが読んでいて辛い。他人の辛さは想像力を発揮しないと理解出来ないと言う典型が依嬢だろう。
    さてこの第2巻第14話はずっとお気楽な後発の類似作に影響を与えていると感じる。
    麻里嬢の寝床に依嬢が潜り込んで来る件(P120~P124)は「異世界美少女受肉おじさんと」第11巻#160に影響を与えている。此方では司嬢の寝床に男性の状態の日向が潜り込んで来る。此方は司嬢が本作では依嬢が相手の体温を好意的に感じている。
    依嬢は直接的な人のぬくもりに飢えているのだろう。
    また男性の状態の司が男性の日向との友情を頑なに守り、男女の恋愛感情に転嫁したがらないが、

    0
    2025年07月28日
  • ぼくは麻理のなか 1巻

    Posted by ブクログ

    実写映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のDVDを見たのがきっかけでかなり遅まきながら本書を手にした。
    ラブコメ、ファンタジーの類では無くかなりシリアスな重い内容。描かれるのは青年達の孤立、孤独、苦悩。現代社会に有りがちな闇。或いはカフカの「ザムザ氏の変身」的。
    本巻では、依嬢が麻里嬢を問い詰める事に恐ろしさを感じる。まぁフィクションなので作者は承知の上。現実にはこうした疾患?を抱える子に対する接し方を間違うと自殺に追い込むのではと素人ながらに考える。一番苦しんでいるのは麻里嬢及び副人格の功である。どうしてよいのか分からず頼れるのは依嬢だけなのである。後に依嬢の苦悩も明かされるだろう。本作

    0
    2025年07月28日