金原瑞人のレビュー一覧
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下巻は非常に面白かった。ミルドレッドとのいざこざ、株で大損をしたことによる極貧生活、医師としての活動、叔父との関係など様々なことを通じて、フィリップが人間として変化していく模様を描いている。
印象に残った箇所は数多くあるものの、一つあげるとすれば最後の箇所である。
>自分にできるのは、人のよいところを受け入れ、人の過ちに耐えることしかない。死を目前にしたイエスの言葉が記憶によみがえった。
あれほどキリストや牧師になることを否定したものの、最後は隣人愛のような考えに至っていく過程が非常に面白い。
ペルシャ絨毯のように複雑模様を織りなすことが人生も良いが、普通に平凡な人生を歩むこともまたそれで良いと柔軟な考えをしていくそれこそが人間模様だなと感じる。 -
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ミルドレッドに振り回される主人公にイライラしながら早く手を引きなさい!と思いながら読んだ。文学作品はどうしようもない女性に振り回されがち??フィリップは理性的かと思いきや激情型で、ツッコミを入れながら一日で読んでしまった。
どうしようもない恋愛、身にならない画学生としての生活、医者として患者の生死に向き合う日々、友人たちの死、そして困窮した生活を通して自身の人生哲学を深めていく。フィリップは自身の人生からこの答えに行き着いた。すべての経験が彼の人生を形づくり、一つとして無駄なことはない。人生の意味とはそういうことなんだと思った。誰もが生きて成長して死ぬ過程で、様々な境遇で違う経験をして、そこにもいろんな濃淡がある。であれば私は、自分にできることを精一杯やっていきたいと思う。それで良いんだと思えた。
今ここではないどこかへの冒険を夢見ていたフィリップが最後に選んだのがサリーとの結婚生活だったというのも嬉しい。
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自分なら人生を諦めてしまいそうな場面でも、生きること、愛することを諦めなかったストーリーに感動した。フィクションであるということから、まだまだ描ききれない心情や場面などもあるとは思うが、生活を詳細にイメージすることができた。恥ずかしいことに、これまでユダヤ人、アウシュビッツという名前しか知らず、何が起こっていたかに関心を持ったことがなかった。非人道的なことが行われていたと教科書で知った程度で、そこには温度がなく、キーワードとしてわたしの記憶に残っていただけだった。他の書籍もぜひ読んでみたいと思ったし、宗教というものについても知識をつけたいと思った。DE&Iや多様性という"キーワード"だけを追うのではなく、しっかりと実感したいと思う。
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恥ずかしながらココ・シャネルが貧しい家庭に生まれ、思春期を孤児院で過ごし、正規の学校教育をほとんど受けなかったことは知らなかった。
マーガレット・ミッチェル
「簡単に書けないし、書いたものもちっとも気に入らない」
「書くことはほんとうに大変なの。毎晩、苦しんで書いても、2ページがやっと。翌朝、それを読み返してみると、ここもあそこも削除、削除となって、結局六行くらいしか残らない。それからまたやり直さなくちゃならない。」
風と共に去りぬの場合、各章とも少なくは20回は書き直したという。風と共に去りぬは何百万部も売れ、映画も作られ、ピューリツァー賞も受賞したが、ミッチェルは二度と小説を書こうとしなかった。「どんなに褒美をもらっても、あの苦しみをもう一度味わいたくないから」
キュリー夫妻には組織や団体の支援がなく、がらんとしたジャガイモの貯蔵庫みたいなところで実験をしていた。
45ヶ月の奮闘の末、マリーはついに純粋なラジウムを0.1グラム分離するのに成功し、原子量を測定して、新元素の存在を証明した。翌年、キュリー夫妻はノーベル物理学賞を受賞する。夫妻はその賞金を初めて実験助手を雇うために使った。ノーベル賞の受賞によって世間の注目が集まることは、夫妻にとっては迷惑だった。「ジャーナリストやカメラマンに終始つきまとわれて、あちこちからも招待されているけれど、どれも断っています。大変な絶望感をただよわせて断るので、みんな、どうしようもないもわかってくれます。」 -
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故郷を守る代償に、故郷を失ったワシリーサ(ワーシャ)。冬の王から与えられた馬(ソロヴェイ=小夜鳴鳥)と共に旅に出る。男装したワーシャはふとした偶然から次兄アレクサンドル(サーシャ)と再会する。サーシャは母方のいとこドミトリーと行動を共にしていた…。
第2巻のモチーフは"火の鳥"です。そしてワーシャたちの亡き母が"イワン1世の娘だった"という筋立が物語に奥行きを与えて行きます。モスクワへ嫁に行った姉オリガとその娘マーシャも重要な役割を果たします。
ワーシャがぶつかる難題の数々は余りにも過酷で目を背けたくなる所が多々あるのですが、張り巡らされた伏線が少しずつ少しずつ解けていくのが見事です。はたしてワーシャの運命が好転するチャンスは残されているのか?最終巻へと続きます。 -
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私好み!大当たり。全3巻でおよそ1600ページの歴史ファンタジー。しかも舞台は1370年頃のロシア(モスクワ大公国)イワン2世〜ドミトリー•ドンスコイの時代。日本では『全く』と言い切ってよいレベルで知られていない。従って人にはお薦めできない(笑)でも面白い!
著者はアメリカの女性作家。大学でロシア語を勉強し、ロシア留学もしている。そのため本書はロシアの歴史や風土はもちろん、昔話や伝承なども下敷きになっている。第1巻は"麗しのワシリーサ"や"森は生きている"などが隠し味のように織り込まれていて、その辺も私好み。好き!
主人公ワシリーサ(ワーシャ)は、亡き母から受け継いだ"人には見えない精霊を見る能力"をもつ少女だ。しかし父が再婚した継母は敬虔なキリスト教徒。新たにやって来た司祭も精霊の存在を認めないためワーシャは窮地に追い込まれて行くが…。
第1巻はワーシャの成長と旅立ちまでの物語。丁寧に読むと、様々な伏線が張り巡らされているのが分かります。面白い! -
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生きているすべての人に読んでほしい。
現代に生きる私たちは、ナチス・ドイツが1933年〜1945年まで続き本作の主人公が収容されたアウシュヴィッツは1942年〜1945年までと、始まりから終わりまでを知っている。
本作の主人公は、いつこの日々が終わるのか、解放され自由になるかはたまた5分後には死ぬか、なにもかも分からないまま、アウシュヴィッツでの日々を克明に語る。
結果として、運が良かったとしか思えないような状況をいくつもかいくぐり生き抜いて、現代にこの記録を残している。
髪を剃られ、服を剥ぎ取られ、名前を奪われ数字で呼ばれ、生きるか死ぬか殺されるか、まるで“偶然“が生死を分けるかのような毎日。
生きていくこと、愛する人に会えること、家族と過ごすこと、お腹いっぱいご飯を食べること、本を読むこと、学ぶこと、自由に外を歩くこと、いま当たり前に私の世界に存在する全てが、当たり前ではなかった。
映像としては想像できたとしても映画や写真のような世界で、自分が体験するものとして想像するのはあまりにも難い状況が、過去に確かに起きていた。
これを風化させてはならない。
人間の歴史に二度とあんなことが起きてはならない。
もっと深く知りたいと思った。
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ドリトル先生シリーズ第二弾。100周年を記念してアメリカで刊行された改訂新版を完全新訳。時代に即した改訂。
前作から5年後。ドリトル先生に助手スタビンズ君がつき、彼の視点から物語が語られる、ホームズ&ワトソン構図に。
「動物の言葉がわかる」という設定を最大限に活かす、法廷バトルや闘牛のアイデアが見事。
動物たちのすべてが良い子ちゃんではなく、中には性格の悪いやつも出てきたり、何気ない会話が子供にありがちなたわいないケンカ風に描かれていたりするのもリアリティがあってよい。ただ本作には人間どうしの戦闘シーンがあり、この改訂新訳版にはマイルドにしすぎて大人が読むと不自然に思える箇所がある。ここはかなり配慮した部分だろう。物語の本筋には影響なく、安心して子どもたちに読ませることができる。
前作以上に起伏のある冒険譚は息つく暇もないほどで、飽きずに延々と読んでいられる。最後のページをめくったときは、「全然読みたらない!」と思った。本作のあとシリーズは10冊もあるようで安心(この新訳シリーズはここまでだが)。まだまだ、彼らの活躍を見ていたくなる名作。 -
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いやー忘れるわー
1年ぶりの新作だもんこれまでの話忘れるわー
読みながらちょっとづつ思い出したけどね
というわけでスカンダーです
ユニコーンライダーです
なんかもう色々ありました!
登録者の少ない物語はなるべく内容が分かるようなレビューにしたいなーと思ってるんですが、なんかもう色々あり過ぎてまとめるのめんどくさい(出た)
仲間たちの力を借りながら、運命にあがらい、強大な敵に立向かう古き良き王道ファンタジーです
イギリス人が好きそうなやーつです
ということはひまわりめろんさんの好きそうなやーつということです(謎理論)
そして話の展開も王道です
ハリー・ポッターとか好きな人は好きそうね
うん、わいハリー・ポッター読んだことないんでテキトーに言ってるだけだけど -
Posted by ブクログ
中学生くらいのころから、SFを好んで読んできましたが、ハインラインの作品ばかり読んでいたのでこちらには今まで触れず。軽快な台詞回しを好む私としては、TTによる1人語りで進むスタイルは物足りなく感じてはしまいましたが、提示されているテーマと着想は今の子供たち相手にも色褪せないものと思います。
機械文明はどこまで続くのか。知性は何によって保たれるのか。そもそも、知性とはそんなに尊いものなのか?立ち上がり崩れていく文明の中で、僕らは一生をどう使うべきなのでしょうか。
とはいえ、SF初心者に渡すには難易度が高い気がするし、かといって読み慣れた後だと物語の深さが無いように感じちゃうんじゃ無いかなと心配。SFの古典として、こういう作品があるんだよ〜と紹介する…という渡し方になるかなあ。古い作品であることは否めないですよねぇ。