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イギリスに戻ったフィリップの前に、傲慢な美女ミルドレッドが現れた。冷たい仕打ちにあいながらも青年は虜になるが、美女は別の男に気を移してフィリップを翻弄する。追い打ちをかけられるように戦争と投機の失敗で全財産を失い、食べるものにも事欠くことになった時、フィリップの心に去来したのは絶望か、希望か。モームが結末で用意した答えに感動が止まらない20世紀最大の傑作長編。
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Posted by ブクログ
人生には何があるか分からない。フィリップはずっと自分探しをして、いつも理想通りの生き方はできていなかった。そんな矢先クロンショーが示した人生は、ペルシャ絨毯という問いかけ。この意味を解釈したさらにその先に、彼なりの人生の答えを見出した。 僕自身の生き方を考える上でヒントや教訓を与えてくれる名著だと...続きを読む思う。 長い時間をかけて何度も読み直していきたい。
フィリップの愚かさ、醜さにイライラことも多い 客観的に見れば愚かでも、自分の内側にもある嫌な部分、過去の失敗がチラつくので不思議と他人事には思えない。 自分ではコンロトールできない大きな流れに 翻弄されながら、もがく姿も今の自分と重ねてしまう。(フィリップは比べられないぐらい悲惨) 裏切り、...続きを読む裏切られ、救われ、救い 絡れながら それでも生きていく。 いくつも大切な一節がある、 繰り返し読みたい一冊。
下巻は非常に面白かった。ミルドレッドとのいざこざ、株で大損をしたことによる極貧生活、医師としての活動、叔父との関係など様々なことを通じて、フィリップが人間として変化していく模様を描いている。 印象に残った箇所は数多くあるものの、一つあげるとすれば最後の箇所である。 >自分にできるのは、人のよ...続きを読むいところを受け入れ、人の過ちに耐えることしかない。死を目前にしたイエスの言葉が記憶によみがえった。 あれほどキリストや牧師になることを否定したものの、最後は隣人愛のような考えに至っていく過程が非常に面白い。 ペルシャ絨毯のように複雑模様を織りなすことが人生も良いが、普通に平凡な人生を歩むこともまたそれで良いと柔軟な考えをしていくそれこそが人間模様だなと感じる。
ミルドレッドに振り回される主人公にイライラしながら早く手を引きなさい!と思いながら読んだ。文学作品はどうしようもない女性に振り回されがち??フィリップは理性的かと思いきや激情型で、ツッコミを入れながら一日で読んでしまった。 どうしようもない恋愛、身にならない画学生としての生活、医者として患者の生死に...続きを読む向き合う日々、友人たちの死、そして困窮した生活を通して自身の人生哲学を深めていく。フィリップは自身の人生からこの答えに行き着いた。すべての経験が彼の人生を形づくり、一つとして無駄なことはない。人生の意味とはそういうことなんだと思った。誰もが生きて成長して死ぬ過程で、様々な境遇で違う経験をして、そこにもいろんな濃淡がある。であれば私は、自分にできることを精一杯やっていきたいと思う。それで良いんだと思えた。 今ここではないどこかへの冒険を夢見ていたフィリップが最後に選んだのがサリーとの結婚生活だったというのも嬉しい。
フィリップの生い立ちから少年期、青年期、壮年期を描く 淡々とかつシンプルに、それでいて丁寧に ここまでの大作になると物語をどう収束させるのかが途中から気になって仕方なかったけど、読み終わっても納得 周りの人のせいで苦労しているようでいて、読み手からするとフィリップ自身のせいであると読み手は感じ取れ...続きを読むる 名作を読んだなーと感じ
1人の青年の人生を体験できた気がします。 主人公の卑屈さや口の悪さに時々ムッとさせられましたが、誰だって言葉にせずとも心に嫌な自分が現れるときはあるわけで、これも成長の過程と思って読み進めました。 最後までどうなるのか全く想像できず、長編ですが夢中で読みました。 大切にしたい本がまた増えました。
帯が絶賛してたので購入。読み終わったあとはふーんと思ったが、じわじわとラストシーンがきいてくる名著。多分つらいことがあったり進むべき道がわからなくなった時にふと思い出して立ち直らせてくれるタイプの本なんだろうなと思った。
登場人物が人生について語る部分が興味深かった。 英国の紳士階級の気取った会話もおもしろい。 シンプルな文体で読みやすい。主人公に共感すると読みにくいかも。いつかまた再読したい。
フィリップという医者の息子が、母親を亡くす場面から始まる彼の半生を描く物語。 「月と六ペンス」でも思ったが、モームは「人間」の描写がとても上手い。 人の美しさ、醜さを現実的に表現しつつ、読む側が飽きずに読めるよう話がどんどんと展開していく。 「月と六ペンス」の主人公ストリックランドを想像させるセリフ...続きを読むがあったりと小ネタも面白かった。
フィリップの見えるか見えないかの変化が、一気にひらけてゆく様。上下巻ともに、フィリップがしがらみから解放されてゆく表現は圧巻だった。 様々な暮らしを経験して味わった絶望感や少しの希望の中で、フィリップが生きることのこたえを見出していく。 それは万人が頷けるものでなくとも、フィリップ自身の、強い...続きを読む軸になってゆく。 後半は特に哲学的要素が強いように感じた。 読んでいて苦しく不快であったり、嫌悪感を抱いたりするのは、自分自身の経験とも否応なく重ねざるを得なかったからかもしれない。 想像していたような小説ではなくとても戸惑ったし、主人公を好きになることはなかったが、読み終えることには自然と愛着が湧いていた。 粘って読んで良かった。 数年おいて、また読みたい。
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