あらすじ
ユードラ・ハニーセットはひとり暮らし。楽しみといえばラジオとクロスワードパズル、そしてプールで泳ぐことくらいで、人づきあいもせず、単調な日々を送っている。周囲に向ける視線も態度も辛辣で、厭世家という言葉がぴったりの老人だ。
ある日、ユードラは安楽死を求めてスイスのクリニックに電話をかける。日々思うように動かなくなる自分の体。このままだといずれ病院のベッドに寝かされ、死を待つしかなくなる。それなら自分の意志で人生を終わらせたい、尊厳を持って死を迎えたいと考えてのことだった。
そんなユードラの隣に、ある一家が越してくる……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2025年スタートにこの本に巡り会えて良かった!
祖母に育てられたこともあってか、ユードラ!負けないで!と感情移入してしまった。
最初は、ユーモアあるユードラとローズ等の温かい交流がディズニーみたいと微笑ましく読んでましたが、少しずつ明かされるユードラの過去が物語に緩急つけました。
時として人の言葉は呪いともなる
Posted by ブクログ
心温まる素敵なお話でした。ぼっちが好きなわたしですが、周りの人とのつながりも大切にしたいなと素直に思えました。
50年後にまた読みたい本は今のところこれかな〜。
Posted by ブクログ
自分の意思で人生を終わらせたい、尊厳を持って死を迎え入れたい85歳のユードラ・ハニーセットと、天真爛漫な10歳のローズ。
ローズに振り回されながらも、今までとは異なる鮮やかで賑やかな日々。
戦争、父の死、母と妹の確執、妹の悲劇。
掴もうとするたびにスルリと逃げていく幸せ。
絶望、諦め、虚しさ、怒り、悲しみ、、、
ユードラの人生を振り返りながら考える。
生きることとは?
幸せとは?
死とは何か?
堅苦しくないから読みやすいし、読み終わった後は優しく温かな気持ちになれる。
手元に置いてずっと読み続けたい、そんな物語だなと感じました。