金原瑞人のレビュー一覧

  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    アウシュビッツの生存者の話を初めて読んだ。

    何が起きたか知る必要があるとは思っていたが、あまりにも悲惨で目を覆いたくなる現実から目を背けていた。

    けれど、この本のタイトルと表紙から明らかなポジティブなメッセージを見て、読んでみた。

    読んでよかった。

    人間はここまで残忍になれるのかと信じられない思いと、著者エディ・ジェイクが生き残ったのは奇跡である。いつ死んでもおかしくなかった。死なずに生き残ったのは、父が残してくれた「技術」と、「友情」と、絶望の中に与えらえた他人からの「小さな優しさ」であっただろう。

    世界は知る必要がある、何が起こったのかを。

    絶望を知る彼が教えてくれてることを受

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    2021年11月14日
  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    今まで読んできた本の中でもっとも衝撃を受けました。アウシュビッツから生還した著者の語る言葉は、想像を絶する話ばかりで、胸に重く残るものを感じます。

    私はどちらかというと、性善説を信じて生きてきた人間ですが、この本を読む限り、人間はとことんまで残酷にもなれるのだということがよくわかりました。

    それでも著者は言います。「憎んではいけない」と。彼がナチスに対してやった復讐は、「自分が幸せになること」でした。
    そのような心がけがあったからこそ、著者は壮絶な過去から立ち直れたのだと思います。

    「生きていることが素晴らしい」、平和ボケしていると、つい、そんなことを忘れて、罰当たりな生き方をしてしまい

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    2021年11月05日
  • さよならを待つふたりのために

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    甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが離せないヘイゼルと、骨肉腫で片足を失ったオーガスタスの二人は、がんと闘う子供たちのサポートグループの集会で出会います。

    お互いに病気を抱えているからこそ、同情されることや「異質な存在」として見られたり扱われたりすることに敏感ですが、互いに相手のありのままを理解するようになり、ひかれあい、愛し合うようになります。
    若いがゆえに、病の進行も容赦がなく、二人に残された時間は長くありません。残された方を傷つけることを恐れたり、かえって「自分を傷つけてもよい存在として相手を選んだ」と考えてみたり。
    死が身近であるからこそ、自分の生き方、自分が死んだ後の家族や恋人のこ

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    2021年10月30日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    これは自分の訳書『兵士たちの肉体』(パオロ・ジョルダーノ、早川書房)のレビュアーとして参加した一冊。おすすめです。ぱらぱらとめくれば、世界旅行とタイムワープが同時に出来ます。

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    2021年09月10日
  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    ネタバレ

    父はよく言っていた。「人生で大切なことが1つある。幸運は分け与えるもの。それだけだ」
    統一ドイツ帝国初代宰相のオットー・フォン・ビスマルクはかつて世界に向けて「ドイツ人に気を付けろ」と警告した。良い指導者が率いれば、ドイツは地球上で最も偉大な国になるが、悪い指導者が率いれば、恐ろしい怪物になる
    私を大事に思ってくれる誰か、私が大事に思っている誰かが、この世にいるとわかっているだけでよかった
    人の営みの中で最も素晴らしいのは、愛されることだ
    アウシュビッツには過去も未来もない。ただその日を生きるだけだ。生き地獄のようなような状況に適応できなければ、生き残れない
    苦しんでいる人を助けるのは幸運な人

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    2021年08月24日
  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    【地獄と天国。絶望と愛と勇気と友情の集大成】
    ・ノンフィクションでもあり自己啓発でもある
    ・強制収容所を生き抜いたユダヤ人の方のお話
    ・筆者さん(エディジェイクさん)が大好き
    ☆一人でも多くの人に読んでほしい至高の一冊!

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    2021年08月19日
  • アーサー王物語

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    「トリスタンとイズー」を読んで、サトクリフでアーサー王伝説シリーズ読もうかなと思ってはいるのですが、
    ちょうど仕事でこの、金原瑞人先生訳に出会ってしまい、ぐいぐいお話が進んでいくんで、あっという間に読み終えました。

    あの、有名なシーン、アーサー王が名剣エクスカバリーを岩から抜いて後、ブリテン全土の王となり、
    その後サクソン人やアイルランド、ノルウェー、フランスと近隣の国をどんどん征服していく。
    そこには、騎士たちのめくるめく戦いがあり、馬も騎士もざくざく殺される。
    最初は恐ろしかったけど…

    いやあ、騎士道って素晴らしい✨
    女、子ども、丸腰の相手、倒れた相手を殺すような

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    2021年03月11日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    海外文学を読んでみたいけどとっかかりがないなぁーと思っていたので参考に。そそられるものがたくさんでした。読むぞ~!

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    2020年08月31日
  • アーサー王物語

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    アーサー入門編に良さそうということで読んだ。大満足。『金マビ』読者としては、
    ・広則やばいじゃん!
    ・ガウェインもやばいやつじゃん!
    ・マーリンの退場ってそんななの
    →とにかく続きが待たれる。
    ランスロットが大人気の騎士だということも、ケイが残念キャラ扱いになっていることも、よくわかった。
    なんだかんだ、現時点ではアーサーが好きかな…

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    2020年08月31日
  • マインクラフト こわれた世界

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    前作は、初めてのマインクラフト、という感じだったが、今作はマイクラをやり慣れた人向けの小説だった。
    お陰で「エンダーマン」など敵の姿の描写があまり無いので、プレイしていないとわかりづらいと思う。
    でも、小説としては面白い。
    事故で大怪我をした主人公がVRで脳波で操作するマインクラフト。マイクラをプレイするのは健康な子ばかりじゃない。病院で動けない子もゲームはできるんだ、と思い出させてくれる。実用化はまだ難しいと思うけど、動けない時はうれしいだろうなぁ。
    そしてロニーの謎。
    主人公がなかなか向き合えない問題なのだけど、友達もそして読者も、だんだん薄々わかってくる。けれどみんな、彼女が自分で決める

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    2020年03月23日
  • さよならを待つふたりのために

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    YA向けブックガイドから。年齢的にはまだ大人でもないのに、突然癌の不条理に曝されて、それでも病気と向き合わなければならないリアルが、容赦なく描かれている。当たり障りなく、お涙頂戴ものに落とし込むのはさして難しくないと思われるけど、安易な悲劇に走らず、主人公たちの死生観に真摯に向かっていく展開が秀逸。

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    2020年03月03日
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<下>

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    ダレン・シャンでうぉぉ~ってなった人は、
    これもうぉぉぉ~ってなると思う

    個人的には、主人公と同じものを実際に見ながら話を読むと物語により入り込む傾向があるとみた

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    2020年02月26日
  • マインクラフト なぞの日記

    ネタバレ 購入済み

    最高ですなーーーーー

    2人が何かやらかすと、とてもハラハラします。いい物語だと思うので、読んでくださいね。

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    2020年04月05日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    英語圏一冊もない号が特に面白い!YAは懐かしいのが多い。自著、というか自訳書・自装丁本(ボキャブラリーが...)について紹介されているので熱があり、ただの本紹介を越えて読み物としての面白さあり。

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    2020年01月15日
  • マインクラフト こわれた世界

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    この本は、マインクラフトというゲームを題材にした物語で、少年と少女がマインクラフトの世界で、さまざまな場所をぼうけんするお話です。いろいろな人がいておもしろいので、ぜひ読んでみてください。

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    2020年01月08日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    元々は冊子で無料配布していたらしいもの。それを集めて一冊の本にしたのがこちら。海外文学の紹介集by翻訳者。

    おいおい、こんな本手に取ったら積読本が増えるのは必然じゃあないか。中には読んだことのある「悪童日記」や、映画で観た「ハウルの動く城」や、読んだし観た「トレインスポッティング」やら魅力的な本がたくさん紹介されている。

    1度読んだだけでは確実に忘れてしまうので、買ってしまおうかと思案中。でも買うと積読本と観たい映画が増えてしまう。一生かかっても消化不良確実。

    オザワミカさんのイラストがシャレオツでカッコイイ。

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    2019年12月12日
  • さよならを待つふたりのために

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    命の尊さ
    出会いの大切さ
    時間の大切さ
    家族の大切さ
    健康でいられることの有り難さ
    友情
    そして、何よりも
    大切な人と一緒にいれて、当たり前の毎日を送れる幸せ
    ヘイゼルとオーガスタスからたくさんのことを教えてもらいました。
    私にとって大好きな作品です。
    もっともっとこの作品が広まりますように。

     ̄ ̄70億の命の中で 
      Your love 運命に出会えた
      この手と この手の 温もりで
      きっと世界は変わる
      一瞬一秒が愛しくて
      今すべてを抱きしめる
      孤独も 涙も 未来へと
      繋がる Lil' Infinity
    AAA「Lil' Infi

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    2019年12月25日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    いつぞや、たまたま立ち寄った出張先の書店で、表紙のイラストと、CDサイズのかわいい装幀に惹かれて、”これが無料とは!”って、ちょっとビックリしながら手にしたのがBOOKMARKとの出会い。その号では、はじめ書きの担当が村上春樹のときだったんだけど、そんなビッグネームが寄稿しているのも衝撃だった。一冊にまとまったということで早速入手し、通読した次第。YA作品からガッツリ文学ものまで、かなり広い範囲からセレクトされている作品たちも見もので、かつ新刊という限定もないから、個人的には理想的な選出に思える。まだ触れたことのない作品が殆どだし、これからの大いなる参考としたい。

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    2019年11月18日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    翻訳本を翻訳者が紹介するというフリーマガジン12冊分が1冊の書籍になってます。

    フリーマガジンを企画・編集・制作した翻訳者お2人と、デザイナーでありイラストレーターであるオザワミカさんの鼎談も掲載されていました。

    鼎談で初めて知ったんですが、フリーマガジンBOOKMARKって、凄い部数印刷されているんですね!そして、人気があって手に入らないこともあるんですね!…私はオザワミカさんのギャラリーで、いつも苦労なく入手できていたから、そのありがたみを知らなかった!

    で、中身の話。

    実は、私は、このBOOKMARKを手に取る前までは、翻訳本をあまり読んでなかったのですが、翻訳者さんが書く紹介文

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    2019年11月14日
  • 天才たちの日課 女性編

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    大好きな本の女性編。最高。
    子育てや家事に追われる日常で、いかに創作に打ち込むか。
    自分の時間をどう使うかに、もっと我が儘になっていいのだと勇気付けられた。
    (逆に、そうでないと、そりゃクリエイティブもくそもないぞと)

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    2019年11月12日