金原瑞人のレビュー一覧

  • モルグ街の殺人事件

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    数十年ぶりに読むポー。これは少年文庫で、読みやすい訳で代表作ばかりを集めていてお得感あり。
    子どもの頃読んで、夜トイレに行けないほど恐ろしかった「黒猫」、子どもにも「一番怖かった」と言われた。
    「赤死病の仮面」なんか、本当に詩のような美しさと象徴性があって、安易に恐怖小説と片付けられないものね。
    「アッシャー家」はドビュッシーが音楽にしたいと熱望したが叶わなかったというだけあって音楽的で、これをドビュッシーで聴けないのは残念。
    デュパンもホームズに似ているなと思った(もちろんドイルが後なのだが)。
    お手軽なホラーの人気は高いけど、やっぱり読むなら、格調高く美しいものがいいと思う。

    名作は何度

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    2014年01月12日
  • 最後のひと葉

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    短編なのにこんなにわかりやすく感動を与えるのも珍しい。
    最期のひと葉、話知ってたけど、
    この人の作品だとは知らなかった。
    賢者の贈りものがやはり好き。

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    2013年12月27日
  • 人という怪物 下

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    3 部作の最後の本作品は語りの主体が三つ巴でグイグイ読み手を惹き付ける。
    ヤングアダルトを逸脱した名作?
    「われは円環にして、円環はわれなり」
    という言葉を考えてみたくてネットで色々調べていると、
    ニーチェの永劫回帰思想やポアンカレの回帰定理なんかにたどり着き、
    面白いなと思った。
    多体問題の解の軌道はカオスなんだ。

    2011 年 カーネギー賞受賞作品。

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    2013年10月25日
  • 人という怪物 上

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    前付の献辞に続くページに他序として、
    Radiohead の Idioteque の冒頭の歌詞がある。
    なんか納得。
    ヤングアダルトの形を借りた黙示文学なのかも。
    次は下巻。

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    2013年10月22日
  • モルグ街の殺人事件

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    ネタバレ

    【Impression】
    いやーおもろかった。
    最初の推理小説ってことで魅かれて読んだが、こんな本を書くにあたっての最初の注釈というか序文が長々といい訳かのように書かれているあたりにそれを感じた。

    そして淡々としている。この辺はシャーロック・ホームズっぽい。犯人被害者の心情とか背景に焦点を当てているのではなく、事件を解決することに主眼を置いている点は今の推理小説と違うな。淡々としている。

    そして、このトリックは某サンデーの推理漫画にあった気がする。
    【Synopsis】
    ●主人公がフランスに旅行に行き、一人の奇妙な男と知り合う。意気投合し、逗留中は一緒に住もうかということになり同じ部屋に住

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    2013年08月18日
  • 問う者、答える者 下

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    プレンティス首長という人物の描かれ方は
    やけにカリスマ性があるな。

    何が正義で何が悪か、
    何が真実で何が虚偽か、
    それぞれの価値観が入り乱れ、
    主人公は葛藤し、まさに混沌である。

    救いがありそうに見せかけて実はない、
    苦難続きの展開に、誰に感情移入するでもなく
    ただ続きが読みたくて、一気に読んだ。
    でも、3部作の第3部がまだ翻訳されてなーい!
    出る頃には内容忘れてしまうから早くしてーww

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    2013年07月11日
  • 心のナイフ 下

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    救いのない話というのが一番の感想。続きを読んでも、この気持ちが報われるのかどうか。不安になった。
    でも、トッド達の物語を終わらせてやりたいという気持ちも止まない。
    そういう意味でホラー。

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    2013年06月17日
  • ペーパータウン

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    高校生のクエンティンの幼なじみ・マーゴは、学校中の注目の的。いつも話題の中心。クエンティンは、密かに恋している。
    卒業も近いある晩、マーゴはクエンティンと一緒に自分をひどい目にあわせた友達に復讐をしに行く。眠っている部屋に忍び込んで眉毛に脱毛剤を塗ったり、彼女の家にこっそり泊まっている男の子を、彼女の両親に気づかせたり…。絵にしたらメチャクチャ笑える復讐だけど、けっこう辛辣。
    クエンティンにとってある意味最高の夜になった。ところが、次の日からマーゴは姿を消してしまった。
    クエンティンは、悪友のベンレイダーとマーゴの残した謎を解きながら、彼女の居場所を探す。

    前半は、マーゴの爽快に復讐に面白く

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    2013年03月18日
  • モルグ街の殺人事件

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    ネタバレ

    エドガー・アラン・ポーは昔、黄金中を読んで以来でした。

    これは表題の「モルグ街の殺人」「ウィリアム・ウィルスン」「アッシャー家の崩壊」「赤死病の仮面」「大渦にのまれて」「アモンティリァードの樽」の6つのお話がおさめられています。

    いちばん気に入ったのは「赤死病の仮面」です!
    訳者あとがきに書いてありましたが、映像化するならやりがいがあるだろうなあという印象です。
    7つの色をテーマにした広間、仮装舞踏会、誰も近づかない黒の広間、恐ろしい時計の音、現れた赤死病、想像を楽しめるお話でした。

    「アッシャー家の崩壊」「黒猫」も陰鬱で気に入っているのですが、これは映像化すると怖そうですね・・。
    「モ

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    2013年03月08日
  • 問う者、答える者 上

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    1 部をここで終わられたら、
    2 部も読むしかないと思っていた作品。
    スピード感は若干落ちるも、
    ヤングアダルト的ドキドキ感を楽しめる。
    良作だ。

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    2013年02月24日
  • 問う者、答える者 下

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     読んで良かった。俄然、盛り上がってきた。この展開は、すごい。どこに
     終着地があるのか。まだまだ、弱い主人公だけど、成長が感じられるし。
     無謀な正義感に、堅調さが加わり、良い意味で期待できる予兆が降って
     きた。この苦難をどう乗り切るのか、次巻に期待。また半年後かな。楽しみ!

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    2013年01月01日
  • 心のナイフ 上

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    どこにも書いてないけど、SF。主人公が当たり前だと思っていたことがひっくり返され、少しずつ秘密が見えてくる。まだ全然先が見えない、下巻が楽しみ。

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    2012年09月22日
  • 心のナイフ 下

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    ヤングアダルトだからこそ、
    作者は真剣勝負を仕掛けてきている。
    ノイズをメタファーとしてとらえると、
    いろいろ見えてくる気がする。
    第 1 部をここで終了されると、
    第 2 部も絶対に読みたくなる。

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    2012年08月28日
  • 心のナイフ 上

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    ヤングアダルトジャンルを軽んじてはいけない、
    そう思わせる作品。
    ユニークな設定と理由のよくわからない逃避行のドキドキ、
    夢中になって読み進む。
    下巻ではどうなるのだろう。

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    2012年08月26日
  • 心のナイフ 上

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     読んで良かった。まだ、なぜ追われるのかの核心的な情報は持ち合わせて
     いないのだけど、主人公同様、理不尽な追い立てには抗うべきだと思う。
     はてさて、どういう感じに結んでいくんだろ。ししし。楽しみ。

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    2012年07月16日
  • タイムマシン

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    小学生の頃に読んだのに、未だに面白かったと印象強い本。
    未来人と時間旅行者の冒険がとても好きでした。
    機会があれば是非また読みたいところ。

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    2011年11月28日
  • 宝島

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    翻訳をしているのが金原瑞人。
    10年ぶりくらいに再読したが、大分印象が違う。
    子供の頃はなんだか怖かったんだけどな。

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    2011年09月22日
  • タイムマシン

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    はじめて読んだのは小学生の時でしたか。
    自分はタイムマシンがあっても、絶対に乗らない!と誓いました。
    ドラえもんのタイムマシンしか知らなかった私には当時衝撃的でした。

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    2012年03月23日
  • タイムマシン

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    なんかSF読みたいよ~~!!!と
    SF読みたい病にかかってて手に取ったのがこれ

    なんか定番というか王道すぎて読んだことありませんでした・・

    伯父さんに「ちょう面白かった!!」って言ったら
    「つまんねえよ」って言われちゃったけど^^;

    すごい面白かったー!!!

    20世紀初頭?あれ?くらいのひとがタイムマシンつくって
    80万年先の未来に行ったら
    人間が2種類に分かれてて、いろいろ冒険してなんとか帰ってくるけど、ある日叫び声を残して姿を消す・・って話

    80万年後にいるのは平和にぽやぽやっと生きてるきれいでちっちゃいひとたちと
    地下で蜘蛛みたいに進化して地上のひとたちを食べてるひとたち

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    2012年09月29日
  • 宝島

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    冒険小説の決定版。児童書体裁の本です。昔読んだはずなのに、中盤以降の展開を忘れていました。リンゴ樽のエピソードはしっかり覚えていたのですけどね。今回読んで一番意外だったのは、海賊シルバーがかなりお調子者だということ。しかし軽いと言うよりは洒脱と言うべきなのかな。何にせよ憎めないキャラクターですね。

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    2010年05月28日