金原瑞人のレビュー一覧

  • 天才たちの日課 女性編

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    我々は闇のなかで仕事をするーできることをするー持てるものを差し出す。我々の疑念は情熱であり、情熱は労苦だ。残りは芸術という狂気。
    ヘンリー・ジェイムズ「初老」

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    2022年07月05日
  • ロイヤルシアターの幽霊たち

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    ネタバレ

    どんでん返しもの、という前情報があって
    手にとった一冊だったので
    どんなどんでん返しがすぐにわかった。
    伏線もところどころ出てきていたから。

    明るい話かな?と思いきや全然違う。
    幽霊たちのさまざまな過去にページを巡る手が重い。
    でも、あとがきにてこれは本当にあったことを練り込んで
    かかれた本だと書いてあり、重みに意味があることを知った。

    中盤、どんでん返しがあってからは
    どんなふうに物語が進んでいくのかが気になって
    スムーズに読み進められたと思う。
    登場人物がカタカナのものは慣れておらず読みにくく、
    何度も誰だっけ、、と見直すこともあった。
    幽霊たちの悲しさや寂しさによる黒いカビが、
    最後

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    2022年05月24日
  • ドリトル先生航海記

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    小学生の頃、周りでは流行っていたけどちゃんと読んだことがなく、金原瑞人さんが翻訳されたということで初めて読む。動物と話せるドリトル先生。物語は助手の残した航海記という体裁。

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    2022年05月19日
  • 天才たちの日課 女性編

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    寝る前の睡眠導入の1冊としてちょうどいいです。笑

    私が本当の意味でまた楽しく読めるようになるには、まだ成熟が足りないようです…!

    彼女たちに共通するのは、とてつもないエネルギーと好奇心をもっていること
    新しいもの、みんなが歩いていない道に興味を持てること、現代に近づくほど、好奇心が生死を分ける世の中だよな、とつくづく思いました。

    それでも過去に遡るほど、女性を取り巻く環境は厳しく辛いものであることが多い様子。
    かっこいいお姉さまたちの背中を見ながら、平凡なりにも実りある歩みを進められたら…と少しは希望のもてる感覚がありました。

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    2022年05月17日
  • 人間の絆(上)(新潮文庫)

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    裏表紙の紹介には「誠実な魂の遍歴」とあるが、誠実かどうかは別にして、内省的な主人公の青年らしい葛藤の遍歴ではある。純粋であり傷つきやすく何度も壁にぶち当たる。好きな美術の道に進み、挫折を味わったものの成長の糧となった時期を過ごしたと言ってよい。下巻が楽しみ。2022.4.8

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    2022年04月08日
  • タイムマシン

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    1985年に書かれたことがすごい。
    内容も、「発展」や「進歩」観の示唆に富んでいて練られたもののように感じた

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    2022年03月06日
  • 天才たちの日課 女性編

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    ネタバレ

    この本で紹介される大半の女性は作家や画家、ダンサーなどで、私の人生とはかけ離れた職業の人だったけど、彼女たちの執念とも言えるような仕事に対する姿勢からは学べることが多くあった。

    例えば、無言実行、気分が乗らなくてもとりあえず仕事をする(筆を持つ)、自分の持てるエネルギーを使い果たすことで新たにエネルギーが生まれるなどの教訓は私自身の人生にも取り入れていきたいと思った。

    こういう強い女性たちのおかげで女性の権利がだんだんと認められるようになってきたのだろうな。尊敬します。

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    2022年02月16日
  • 天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

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    村上春樹が入っているのが個人的には嬉しい。
    あまりにも有名な人から、私の知識不足で知らない人までのルーティンについての本。
    ピカソやらベンジャミンフランクリンやら…彼らも人間だったのだなと、生きていたんだなと、当たり前の事だけど急に親近感が湧いた。

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    2022年02月03日
  • 湖の中のレイチェル

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    ぎょっとする装画。それもそのはずこちらはこども向けホラー。『顔のない花嫁』同様アルビレオさんの装丁。じわじわと怖いが、本当に一番怖いのはある意味主人公かも。保身しかない。

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    2022年01月29日
  • 文学効能事典 あなたの悩みに効く小説

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    病や悩みに対し、処方と称して本を勧めてくる。無責任で適当な選書と解説が非常に面白い。

    自分でも処方箋を書きたくなる本。
    面白くはあるし、紹介されている本を読んでみようかなという気にもなるが、座右の書にはなり得ないので星3つ。面白さでいえば4つに近い。
    文学好きの人へのプレゼントなどにいいと思う。
    トイレに置いておいて拾い読みするのもよい。

    『カモメのジョナサン』や村上春樹に対する態度でその人がどういう人か言い当てられるというのは然りという感じ。

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    2021年12月29日
  • ジャングル・ブック

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    2016年のディズニー映画封切後、出版された新訳。
    原作は1894年とその翌年に出た続編だという。
    つまり、一世紀生き延びた児童文学だという。

    原作は短編集。
    オオカミに育てられた少年、モーグリ(蛙という意味らしい)を主人公とする活劇。
    人食いトラのシェア・カーンとの闘いや、実の母?のメスーアを迫害する人間たちとの闘いなどがいきいきと描かれる。

    物語内時間は、発表順とは一致しない。
    これまでに出た版の中には、時系列順に並べなおしたものもあるそうだが、本書はオリジナルの発表順に戻したそうだ。
    そのせいか、若干読みにくい。

    が、まず驚いたのは、ジャングルの動物たちの「歌」により物語が始まり、

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    2021年11月23日
  • さよならを待つふたりのために

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    甲状腺がんが肺に転移し、酸素ボンベなしの生活が送れない少女と骨肉腫のため片足を切断している少年の恋物語。お互いがんが転移しており、自分たちの命は長くはないと悟っている。映画化されているとのことだが、どういう風に仕上がっているのか主役の少年少女が気になる。

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    2021年11月05日
  • ロイヤルシアターの幽霊たち

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    最初と最後は良かったんだけど、
    中盤がちょっときつかったな。
    文化的な側面とか、わかりにくいところが多々あり。

    仕掛けも割とわかりやすくて、あっと驚く!という感じでもない。
    ロイヤルシアターとシーショー、海辺の街と劇場、幽霊たち、と楽しい要素がたくさんだっただけに、すこし残念。

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    2021年11月03日
  • 顔のない花嫁

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    タイトルと表紙の絵からわかるとおり、ホラーである。こども向けホラーなのでめっちゃ怖いってわけではないけど、私はホラーが苦手だ。しかし、装丁がアルビレオさん、翻訳が金原瑞人さんとどちらも私の好きな方々なので、読まないわけにはいかぬ。おばけコンテスト当日に閉じ込められてしまうこどもたち。抜けだした方法が本当に勇気のある行動だ。

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    2021年10月28日
  • マインクラフト こわれた世界

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    マインクラフトをやったことある人じゃないとついていけない可能性大です!交通事故からVRなどの要素が有ります

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    2021年09月02日
  • ロイヤルシアターの幽霊たち

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    海辺のまちシーショーにある古い崩れ落ちそうなロイアルシアターを復活させようとやってきたウォルター夫妻。町の議員の勧めもあり、再生を目指すが資金の援助がなかなか決まらない。苦境に立つ夫妻。
    夫妻にはグレイシーという娘がいるが、グレイシーには劇場に住む幽霊たちが見える。幽霊たちの話を聞き、やがて一緒に劇場の再開を目指す。

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    2021年07月19日
  • ソロー『森の生活』を漫画で読む

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    現代社会を大反対。
    でも田舎に行けばこんな生活はいくらでもあった。
    思考はそれぞれ異なるかもしれんけど。
    どこでも流されるのではなく、自分で感じて考えて選択できるといい。この本の趣向はちょっとわからない。後半読みにくい。

    時代がちがえど人のやることや思うことは同じようなものって聞いたことあるけど、それは感じた。

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    2021年06月06日
  • 天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

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    作家、音楽家、画家、学者、映画監督etc...161人の生活習慣を紹介するエッセイ集。各々1ページから4ページくらいの分量です。アジア人からは唯一、村上春樹さんが取り上げられていました。

    そうそうたる天才たちのルーティンが明らかになっていくなか「おい! いったいなにをやってるんだよ!」と言いたくなる人だらけです。一人の空間や時間をもてないだとか大変な環境や境遇にいながら仕事をしている人は珍しくないし、自分の仕事をうまくやるために不器用な生活習慣を決めていたりする人がとても多い。

    作家のケースならば、執筆を最優先事項として、その他の生活のあれこれは執筆に従属するものごととして処理している感じ

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    2025年07月27日
  • 天才たちの日課 女性編

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    前作の感じを期待していたので、ちょっと違う、ある意味温度を感じられるところが私の期待と異なり残念だった。それでも、過去も未来もこんなにも多くの女性アーティストたちがいて、女性であるために何かしらの不自由があることは現代でもまだまだ残っている悪習なので、その中をくぐり抜け生きてきた人たちのことを知れたのは面白かった。

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    2021年04月19日
  • 翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

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    金原瑞人&村上春樹の翻訳物はどうがんばっても「合わない」と(さんざん試したあげく)わかっているのであまり期待せず手に取る。中に6冊ほど読みたいと思うものがあったのでそれなりに収穫あり。読んだことあるものもずいぶんあった。

    町田康のショートエッセイ「気合と気合と気合」笑える。

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    2020年03月22日