金原瑞人のレビュー一覧
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本当にわたしは無知なんだと思った。ユダヤ人以外の人が集められることも、3年もの長い月日だったことも、なにも知らなかった。なんでこんなおぞましいことができるのかと思う。けれど、人間は皆、そっち側にいたらどんな残虐なこともできるようになってしまうのだろうか。怖い。
トロッコ問題なんて議論できるのは、安全...続きを読むPosted by ブクログ -
10代のがん患者同士カップルの物語なのだけど、2人ともありがちな清純いい子ちゃんではなく、きわどいジョークなんかも飛ばしながら、それぞれ自分らしく真摯に世界と向き合っているのがすごくいい。
ラスト近くのシリアスな展開は、綺麗事じゃないがんの苦しみが描かれていて辛い。アイザックの弔辞には泣きそうになっ...続きを読むPosted by ブクログ -
経験に基づく語りをまとめたもの。
過酷な場所で、「行きのびる」と決めて行動したラリの物語。
息を詰めるようにして読みました。
最後まで気を抜くことができませんでした。
その場にいる、一人一人に物語があること。
どんなに苦しい場所にあっても、人は誰かへの思いやりを失わず、親切にすることができるのだ...続きを読むPosted by ブクログ -
ノンフィクションではないけど、ほぼ事実の奇跡の物語。奇跡が起こったのは生きる意思を失わなかったから。でも、もはや希望を描くファンタジーかもしれない。ただ、諦めたらそこで試合終了ですよ、がここでも真理だったと改めて思いました。諦めないこと、行動すること、大切だと思いました。Posted by ブクログ
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こういう「死」をテーマにした本はおもしろいですね。当たり前だけどいろいろな死生観がある。
先人は偉大です。Posted by ブクログ -
終わった。全体の感想は良かったです。
SFでいいよね。
腕輪がどうなったのか気になる…
日本だったらアニメ化されてるかも。
ノイズの使い方はあくまでも精神的な範囲に留まっていて物理的な干渉はなし。潔い、日本の漫画やアニメだったら謎の物理干渉してそう。
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三部作を一気読みしてしまった。
良質なファンタジーは良いですね。
これがラノベだったらと想うと、ゾッとします。歴史考証ガッツリの上に構築された本格の幻想。最高に美味しい三部作でした。Posted by ブクログ -
死は万人に等しく訪れるものでありながら、死について考えることはしないものだ。身近な人の死や自分自身の死は何らかの形で訪れるというのに。
色々なバックボーンを持つ人達が、死についてそれぞれの想いを語る。想いを語る中で誰もが支えとなってくれる人がいることが分かる。死ぬときは確かに独りだが、死を語るとき...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻と感想は同じ。
支えとなる人を見つけることが、死を考え受け入れることにつながるのかもしれない。Posted by ブクログ -
1人の青年の人生を体験できた気がします。
主人公の卑屈さや口の悪さに時々ムッとさせらましたが、誰だって言葉にせずとも心に嫌な自分が現れるときはあるわけで、これも成長の過程と思って読み進めました。
最後までどうなるのか全く想像できず、長編ですが夢中で読みました。
大切にしたい本がまた増えました。Posted by ブクログ -
静謐な自然の中で落ち着いて生きる。
そこで人生の本質的な部分に触れる。
自然の中で過ごすと、自分の時間をしっかりと過ごせている感覚がもてるだろう。
経済面、健康面での心配が無ければ実践したい。
来年も今の環境が続くのなら実践しようかな。
自分の時間を主体的に生きるために。Posted by ブクログ -
ベートーヴェンの1日のルーティン、知りたくありませんか? 天才たちの1日が自分と同じように悩んだり、苦しんだり、そしてそこで生活している姿が書いてあります。とても面白かったです。Posted by ブクログ
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「やっぱり翻訳モノはおもしろい。
読めば読むほど、もっと読みたくなる。
19年10月に刊行した『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』(1~12号収録)の第2弾、完結編。
13号(18年12月)~20号(23年2月)に、「緊急特集 戦争を考える」を加えた全9号が1冊の本になりました。...続きを読むPosted by ブクログ -
「もっと海外文学を! 翻訳物って面白い! 特にお勧めの翻訳小説204冊を、翻訳者が紹介する。江國香織、町田康、村上春樹らのエッセイも収録する。『BOOKMARK』に加筆修正し書籍化。」
目次
1 これがお勧め、いま最強の17冊
【エッセイ】この間した、翻訳のこと──江國香織
2 本に感動、映画に...続きを読むPosted by ブクログ -
帯が絶賛してたので購入。読み終わったあとはふーんと思ったが、じわじわとラストシーンがきいてくる名著。多分つらいことがあったり進むべき道がわからなくなった時にふと思い出して立ち直らせてくれるタイプの本なんだろうなと思った。Posted by ブクログ
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「死」をテーマに、様々なバックボーンを持つ人々への取材を纏めたノンフィクションのインタビュー集。
身内の死に際し、心の準備のための本を探して偶然見つけた。上巻は亡くなる前、下巻は亡くなって半年経ってから読んだ。
厚みある上下巻ながら口述文体でとても読みやすく、まるで彼らの話をすぐ側で聞いているよう...続きを読むPosted by ブクログ