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ルーシ北部の領主の娘ワーシャは、変わった少女だった。人には見えない精霊を見る力をもっていたのだ。だが母が亡くなり、新しい母アンナがやってきたことで、彼女の運命は一変した。アンナは熱心なキリスト教徒で、精霊を悪魔と呼び、怯え嫌ったのだ。さらに都から派遣された司祭が村人の精霊信仰を禁じたため、本来人々を悪しきものから守っていた精霊たちの力が弱くなってしまった。ある冬、村を極寒と夜の化け物が襲った。ワーシャは精霊を助け、化け物と戦うが……。心のままに自由に生きようとする少女ワーシャの闘いを描く、三部作開幕。
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Posted by ブクログ
私好み!大当たり。全3巻でおよそ1600ページの歴史ファンタジー。しかも舞台は1370年頃のロシア(モスクワ大公国)イワン2世〜ドミトリー•ドンスコイの時代。日本では『全く』と言い切ってよいレベルで知られていない。従って人にはお薦めできない(笑)でも面白い! 著者はアメリカの女性作家。大学でロシア...続きを読む語を勉強し、ロシア留学もしている。そのため本書はロシアの歴史や風土はもちろん、昔話や伝承なども下敷きになっている。第1巻は"麗しのワシリーサ"や"森は生きている"などが隠し味のように織り込まれていて、その辺も私好み。好き! 主人公ワシリーサ(ワーシャ)は、亡き母から受け継いだ"人には見えない精霊を見る能力"をもつ少女だ。しかし父が再婚した継母は敬虔なキリスト教徒。新たにやって来た司祭も精霊の存在を認めないためワーシャは窮地に追い込まれて行くが…。 第1巻はワーシャの成長と旅立ちまでの物語。丁寧に読むと、様々な伏線が張り巡らされているのが分かります。面白い!
人ではない者を見る少女はその性質も普通ではなかった。少女らしさのない子供。扱いにくい子供 等々。 自然とともにある聖霊は八百万の神々に共通するところがあるような気がする。厳しい自然を生き抜くには神様は一人では足りないのかもしれない。 そして、少女は成長する……
第1部 精霊たちの姿を見、会話することができる娘ワーシャが、異端視され魔女と迫害されても自分の世界を信じて困難に立ち向かっていく。ロシア版 精霊の守り人…? ヒロインのワーシャは美しくない、醜いと形容されるが、美しい緑の瞳と赤みを帯びて輝く黒髪を持ち、その強さと勇敢さで人の心を惹きつける。 これから...続きを読むどんな苛酷な運命が待ち受けているのだろう。 可愛い表紙イラストからしてライトなファンタジーかと思いきや、意外にも重厚なストーリーでかなり読み応えがある。 中世ロシアの陰鬱な農村の暮らし、厳しい寒さと飢え、そして民間信仰などが丁寧に描かれ、なかなかページは進まない…。華々しい冒険活劇というわけでもなく、クスッと笑えるようなユーモアもなく、決して読みやすい物語ではないのだが、登場人物それぞれの心の機微の描き方に深みがあるのは訳者が金原瑞人さんだから? (しかし、ロシア人名は愛称が何通りもあるので慣れていないと時々混乱する。)
昔のロシア、モスクワあたりを舞台にお伽話と現実が混ざりあった世界が広がる。 死の王、その弟の邪悪な熊、精霊、魔女に狂信的な教会の神父、家族への愛など沢山の要素が集まって骨太の物語となっている。ワーシャの優しさと勇気にその他の沢山の愛に感動した。
14世紀半ばロシアで、北の豊かな領主の娘として産まれたワーシャ(ワシリーサ)には祖母の精霊を見る力が受け継がれていた。しかし、時代はキリスト教に変わり、新しい美しい司祭によって精霊達の力は衰え、熊と呼称される、まがまがしい力が復活しそうになる。熊と冬の王マロースカ(死の神カラチェン)は兄弟で、マロー...続きを読むスカは恐ろしい力を持つものの、人に害はなさない存在。後半、ワーシャは力を復活させたいメドベード(熊)に狙われるが…というところが、この本の概要。昔話の要素を多く取り込み、重厚なフォンタジーだった。そして、長い。三部作なのだけど、この本だけで本編474ページ!こういう民俗的要素取り込んだファンタジータイプの本が好みで、急いで読まなくてゆっくり楽しむ人にオススメします。私は嫌いじゃないけどね、眠くなりやすいのが難。金原瑞人訳だし、続きも読むよ~。しかし、女は健康な子どもを産むのと、家のことやるのが仕事の時代に生まれなくてよかったよ。あと、小夜鳴鳥(ナイチンゲール)なのに馬だったりとか、その辺りの読みなれてる人には多分当たり前の展開が、読みにくさ倍増させてるかもしれません。
物語が動くのが後半からで、それまでは伏線だったり説明だったりが続くのだが面白くなるまでがとにかく長い。(3部作というから仕方ないっちゃ仕方ないが…) 主人公がテンプレみたいに冷遇されてばかりでもうそれでお腹いっぱいになってしまった。 続きを読むかどうかは他にも読みたいものがあるのでちょっと悩む…。
久しぶりの翻訳物だったからか、最初取っ付きにくかったけど、気がつけば、【土着の信仰と都からもたらされた正教の狭間で、悪しき物の影がちらつく極寒の地】にどっぷりとハマっていた 読み終わってみれば領主である父親の分かりにくい愛情とか、継母の寄る方なさとかが哀しい
三部作を一気読みしてしまった。 良質なファンタジーは良いですね。 これがラノベだったらと想うと、ゾッとします。歴史考証ガッツリの上に構築された本格の幻想。最高に美味しい三部作でした。
主人公が生まれる前の話から始まり、モスクワでの政治的な思惑や、仲の良かった兄弟達がそれぞれ別の道に行くなど、物語が大きく動くまではとても良かった。が、継母と神父を連れて父が戻ってからは、日本の因習村みたいなドロドロジメジメした展開が続き退屈だった。特に、美形で美声で絵画も描けるハイスペ神父の視点が多...続きを読むく、こいつが改心してヒーローになるかと思ったらそうでもなく、最後まで読んで美形設定いらんかっただろと思った。 不思議な力で精霊達を見ることができるワーシャが、村人達から魔女と怖れられるなか、兄のアリョーシャと異母妹イリーナだけが、ワーシャを信じて味方するのが良かった。冬の王マロースカは、いまいちキャラがつかめず次巻に期待。ロシア民話のジェド・マロースがモデルのようだが、弟であるメドベードのモデルは見つけられなかった。 「あらすじ覚え書き」※ネタバレあり 人々の話によれば、ぼろをまとった少女が馬に乗り、クレムリンの門をくぐってきた。少女は動物を手なずけ、のちに起こることを夢で知り、雨を呼ぶことができたという。北部領主の娘ワーシャは、この祖母の力を受け継いでいた。北部の土地は良き精霊によって魔物から守られていたが、熊の魔物メドベードがコンスタンチン神父を惑わせ、村人から精霊への信仰を失わせる。生ける屍に村人が襲われてゆくなか、修道院へ入るよう言い渡されたワーシャは森に逃げ込み、冬の王マロースカにかくまわれる。不思議な力を持つ雄馬ソロヴェイを得たワーシャは、復活したメドベードと戦い、ワーシャを救うために父ピョートルが命を落とす。広い世界を見るためワーシャは村を出て旅立つ。
小夜鳴鳥が馬の名前だとは思わないじゃん? 精霊っぽいから姿を変えられるのかもしれないけど。 両親を亡くした3人はこれからどうするのか。兄が大公に挨拶に行くから次巻の舞台はモスクワなのかな? しかしこんなに不美人を明言されてるヒロインも珍しい。カエルだのイタチだの酷い言われようw
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