金原瑞人のレビュー一覧

  • 熊と小夜鳴鳥

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    ネタバレ

    主人公が生まれる前の話から始まり、モスクワでの政治的な思惑や、仲の良かった兄弟達がそれぞれ別の道に行くなど、物語が大きく動くまではとても良かった。が、継母と神父を連れて父が戻ってからは、日本の因習村みたいなドロドロジメジメした展開が続き退屈だった。特に、美形で美声で絵画も描けるハイスペ神父の視点が多く、こいつが改心してヒーローになるかと思ったらそうでもなく、最後まで読んで美形設定いらんかっただろと思った。

    不思議な力で精霊達を見ることができるワーシャが、村人達から魔女と怖れられるなか、兄のアリョーシャと異母妹イリーナだけが、ワーシャを信じて味方するのが良かった。冬の王マロースカは、いまいちキ

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    2026年01月12日
  • ファイティング・チャンス

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    前半はショッキングな描写がつづくのでしんどい(同じような経験をした人が読むとフラッシュバックするかも)。後半で報われるのを知ってから読み始めた方がいい。
    治療法や助成制度はあっても、本人の気持ちが光の方を向かないと本当には救われない。そのための万能薬はなくて、環境を少し変えるとか、そばにいる人の言葉とか、そういうものを少しずつ積み重ねながら、進んでいくしかないのだと思う。

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    2025年11月15日
  • 人間の絆(上)(新潮文庫)

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    フィリップの人間臭さに魅了された。コンプレックスの呪縛、何者かになる為紆余曲折し、ようやく見付けた芸術の道へのあっけない断念や、悪女ミルドレッドへの執着、自分自身の欲求を周囲のしがらみから婉曲することでさらにややこしくしたり。
    あー、モームも普通の人間なんだなと親近感がわいた。
    ストーリ―中で、月と六ペンスがほんのり絡んでいるのもお洒落。
    じっくり読みたい小説なので、下巻もゆっくり。

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    2025年10月31日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

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    ギタと出逢えたからラリは希望を持ち続けられた。夜と霧ほどの重く暗く胸に刻み込まれるような衝撃はないが、夜と霧で語られる生還者が持ち続けていた心の境地をラリは常に持ち続け、その結果自らの手で幸せを掴み取った。信じられないような真実。まずは小さくても誰か1人のためにできることを。

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    2025年10月09日
  • ユードラ・ハニーセットのすばらしき世界

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    先ごろ読んだ『ふたりのソフィー 77歳はなれた親友』と同様な85歳の老女と隣に越してきた10歳の少女の年齢を越えた友情の話。だが、私は圧倒的にこちらが好き!ユードラの今と過去の話が代わる代わる語られる。ユードラの人生悪くなかったよね?と思える1冊。

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    2025年08月26日
  • タイムマシン

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    訳者あとがきを読むと
    1895年に出版したとの事
    科学にうとい私としては、現在の自分の知識ですら
    時間の概念やらうんぬんがわからない
    それを昔に理解してる事が素晴らしい
    もう一度科学数学学び直しです。

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    2025年06月08日
  • 死について! 下 あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。

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     親が亡くなり、身近な人の死を聞き、自らも平均寿命の最終コーナーに近づきつつあることを自覚するようになると、「死」について考えることが多くなってきた。これだけは絶対にしたいと思うようなことも特にないけれど、あと余命一年と言われたら、それはそれで大きなショックを感じると思う。ほかの人たちは「死」についてどんなことを考えているのだろう、そんな関心をもって本書を読み進めた。

     下巻では、HIV感染者の何人かのインタビューが収録されていて、死の病と恐れられ、差別もされていた時代だったことを思い出させられたし、いかにもアメリカらしい、悲しい事件を経て信仰心に目覚めた人たちの声も取り上げられている。

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    2025年06月01日
  • 天才たちの日課 女性編

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    こちらも面白かった。ただ、女性はなんと家事や育児に追われる時間の多いことか!とはいえ、だからこそ効率よく仕事に打ち込めていることも否定できない。要は、その人の気持ちの持ちようってことなのかな。女性であっても、破滅的な生き方をし、自由奔放に動き回る人もいるし、男性でも規則正しく生活する人もいる。でも、意外に女性の方がきっちりルーティンで動く人が少なかったような印象を持つのは気のせいかな。そして、どんな仕事であっても真剣に向き合えばしんどいこともよく分かった。だもの、私が仕事に行くの、嫌だなぁと思うのも当然。仕事嫌って思ってるだけ、真剣に取り組んでいる証拠なのかなとかポジティブに考えてみたりもした

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    2025年05月31日
  • 天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

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    サブタイトル通り、必ずしもクリエイティブでない日常生活だった。自由奔放なイメージの人が、しっかりとしたルーティンに生きていたり、規則正しい生活を希求していたり、自分と大して変わらぬ天才たちがいた。仕事なんてしたくないなぁとしばしば思うけれど、どんな仕事も毎日コツコツと進めること、そして何かを産み出すために定職を得ることが役に立つことが読んでいて分かった。生きること、働くこと、何かを創造することは、気楽にはできないことなのだとこれらの天才たちの様々な日常を垣間見て分かった。もう一つ、散歩と手紙!今ならメールの返信なのだろうか。実に多くの天才たちが散歩を2時間近くし、山ほどの手紙を書いたり読んだり

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    2025年05月25日
  • 顔のない花嫁

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    壊してしまった花嫁のマネキンをお化け屋敷の道具に使おうとしたケヴィンに襲いかかる不可思議な恐怖。
    しっかりホラー。でも児童書ならではの物語の展開。このバランスが絶妙。希望を見せつつ不安を誘う結末も巧妙なのです。
    またケヴィンに「ふたりのパパたち」がいることも、さらりと書かれているのです。そこに何の意味も持たせない。そのことが実に素敵なのです。

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    2025年05月17日
  • 人間の絆(下)(新潮文庫)

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     フィリップの見えるか見えないかの変化が、一気にひらけてゆく様。上下巻ともに、フィリップがしがらみから解放されてゆく表現は圧巻だった。

     様々な暮らしを経験して味わった絶望感や少しの希望の中で、フィリップが生きることのこたえを見出していく。
    それは万人が頷けるものでなくとも、フィリップ自身の、強い軸になってゆく。
     後半は特に哲学的要素が強いように感じた。

     読んでいて苦しく不快であったり、嫌悪感を抱いたりするのは、自分自身の経験とも否応なく重ねざるを得なかったからかもしれない。
     想像していたような小説ではなくとても戸惑ったし、主人公を好きになることはなかったが、読み終えることには自然と

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    2025年05月07日
  • 人間の絆(上)(新潮文庫)

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    モームは月と六ペンスも面白いがこちらの人間の絆も最高。古典とは思えないくらい読みやすい。
    特にパリに行ってからどんどん面白くなる。敷かれたレール通りに聖職者を目指したものの、神を信じてない自分に気づき、自ら選んだ道で人生を模索し始める。
    他者の人生と自分の経験を通して人生の意味に行き着く場面は圧巻。
    この本が出版当時から支持を集めていたのが意外。人生の意味に悩む現代人にも読まれるべき一冊だと思う。
    上巻は下巻への伏線の位置付けという意味で⭐︎4。

    最初は自意識が強くて周囲と馴染めないフィリップにかつての自分を重ねてしまってうわぁと思いながら読んでいたが、段々と頭で考えている癖にいざとなると感

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    2025年04月18日
  • 死について! 上 あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。

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     最近日本でも様々な人たちが自らの生活を語った内容をまとめて本として出したりすることが増えているが、本書の著者スタッズ・ターケルはアメリカでは高名なインタヴュアーらしい。どうしてこの本、「死」についての本を書こうと思ったのかについては、自ら「はじめに」で詳しく語ってくれている。死という体験、それは唯一、だれひとりとして味わったことはないが、いずれはだれもが味わう体験。
     
     人生の第4コーナーに差し掛かった自分には、この言葉が心に沁みた。「ここに記された数々の死についての証言は、同時に生についての、生がいかにかけがえのないものについてかの証言でもあり、ときに混乱していたり不完全だったりするにせ

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    2025年04月15日
  • 宝島

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    有名な児童書の一つとして勉強になった。
    書き方や言い回し、船用語など読みづらさを私個人としては感じだけど、少年心がくすぐられる要素は何個か見つかった気がする。
    今まで読んだことのない文体なので、原書の英語も気になるところ。
    月と六ペンスと同じく、金原さんの訳だった。月と六ペンスは読み易いし私の好きな文体、内容だったからやはり著者の文章に違いがあるんだなと思うと興味深い。引き続き、クラシカルな児童書を読み進めて私の引き出しを増やし、子どもという時代について理解を深めたい。

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    2025年03月10日
  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    表紙の笑顔からは想像を絶するような人生

    あの状況下でも生きることを選んだこと、自分は幸せだと言い切る勇気、自分の使命に従って後世に伝えると決めた決断力・行動力
    自分の人生に意味を見出し、生き切った様を目の当たりにした

    直前に読んだ「嫌われる勇気」でもあったけど、結局他人に貢献したもん勝ちやね、人生

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    2025年02月14日
  • いまを生きる【試し読み】

    購入済み

    映画から

    映画が印象深かったので原作があったのかとこちらに。これは脚本先行でのノベライズ作品なんですね。昔からの児童文学の名作のような雰囲気。
    内容は・・ほろ苦さ(どころでなくかなりシビアにも)感じる終わり方となるので‥受け取り方は人それぞれの解釈によるのかもしれません。

    #深い

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    2025年01月30日
  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    結構沈む内容だけど、学びが多かった(;_;)
    今あるところで幸せになるって言う考え方を忘れずにあたあ

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    2025年01月19日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

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    アウシュビッツでの生活がありありと描かれていて心苦しい気持ちもあるが、どういった状況だったのかが分かる小説だった。
    終戦後の内容が少し薄くて、そこは残念だったかなあ

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    2024年12月27日
  • 天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

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    作家や画家、作曲家などの普段の仕事の習慣が作家たち自身や周囲の人の証言とともに紹介されている
    人それぞれ習慣は違うけど、以下に該当する人が多い印象
    朝起きて昼まで仕事をする
    決まった時間に仕事する
    毎日同じリズムの繰り返し
    散歩などの運動をする

    そのほかにはベッドの中での執筆、カフェイン摂取、アルコール、アンフェタミン、友人との電話、パズルゲーム、パートナーによる時間管理などがあった。

    p97
    村上春樹
    繰り返すこと自体が重要になってくるんです。
    一種の催眠状態というか、自分に催眠術をかけて、より深い精神状態にもっていく

    p103
    チャック・クロース
    インスピレーションが湧いたら描くとい

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    2024年12月11日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

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    ネタバレ

    生き延びるためにアウシュヴィッツでタトゥー係として働く青年。そこで出会った女性と恋に落ちる。
    なぜ、あのようなことがありえたのか。戦争とは何か、差別とは何か、狂気とは何か。
    人の命を命とも思わない。そんなことがあっては絶対にならない。

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    2024年12月05日