金原瑞人のレビュー一覧

  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    森から現れた謎の大男、天使から預かった箱を開かずに守り続ける男、ユニコーンの角に魅せられた少年……奇妙な設定のフシギな短編が詰まった一冊。

    どの短編も、定石通りにいかない話の運び方で、「そうなる?」「どうなる?」「そう終わる?」「その先は?」と読み進めるほどに引き込まれる。最後の1編は本当に美しく切なく、印象に残った。どれも甲乙付け難く面白い。

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    2026年05月05日
  • 死について! 上 あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。

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    アメリカのシカゴの人たちが語るだけあって、人種や宗教もさまざま。
    死生観だけではなく、いろんな人生も垣間見えて興味深かった。

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    2026年05月04日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    大人が読んでも、子どもが読んでも、好奇心がくすぐられる。タイトルのとおり「奇妙でフシギな」9つのお話からなる短編集。
    とくに好きだったのは、孤独と運命のやるせなさと切なさを感じた『血の言葉』『群れを継ぐ』
    そしてこの一冊のラストを飾るにふさわしく、切なく美しい幻想的な『美しい最期』

    橋賢亀さんの美しい装画に魅せられ、金原瑞人さんの翻訳に心掴まれた。

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    2026年05月02日
  • 死について! 上 あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。

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    1970年代に出版されたこの書籍、タクシーやバスの運転手から俳優、フォードの工場労働者、ごみ回収業者など、ありと汎ゆる米国の自身の仕事に関する赤裸々な想いがインタビュー形式で綴られています。私が特に関心を寄せたのはスチュワーデス(当時の呼称)と売春婦。ここであれこれ書くと読む楽しさが半減しますので止めておきます。しかし、ビックリエピソードが綴られていますのでお楽しみに。670Pを超える大書。

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    2026年04月19日
  • 世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

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    “ちゃんと歴史は知るべきだ”ということ、”優しく、礼儀正しく、モラルある人であるべきだ”ということ、そして”話しかけてくれる家族、友達を大切にする”ということ。本当にあったことなのかと疑いたくなるほどの迫害を受けた筆者から学べたことはこの3つだと思う。1ページが重くて、何度も閉じては深呼吸をして開きを繰り返した1冊。壮絶すぎるが故に途中まで涙は出なかったが、終戦・解放からの筆者の立ち上がりの過程で何かが切れて大号泣した。TED未視聴なので観ます。

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    2026年04月18日
  • 人間の絆(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自尊心と人の目とコンプレックスなどなどと戦いのた打ち回りながらそれでも前に進み続けるフィリップ
    読んでて共感性羞恥が…と思ったけど自分はこんなに行動力ないや
    パリ編は挫折は挫折でも前向きな挫折って感じで良かったのにそこからロンドンでまた突き落とされて…どうなる下巻?
    途中で月と六ペンスのストリックランド(というかゴーギャン?)と思われる描写が出てきてちょっと興奮しました。こちらの方が先の作品なんですね

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    2026年04月06日
  • アウシュヴィッツのタトゥー係

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    ネタバレ

    「おまえは本当にネコじゃないのか?」p234
    と言うバレツキの台詞に強く同意したくなる。

    主人公・ラリは強制収容所で死をちらつかせながら強制労働させられるという根本的な不運はあるものの、その中でも恋人を作れるほどだいぶ恵まれた環境で過ごしており、ドイツ語を含む多言語が理解できるという芸に身を救われた感が強い。

    特に序盤にて、チフスを発症するも友人が自らの命と引き換えに救われて、他の居合わせた面々もそのバトンを受け取ってラリを秘密裏に看病しており、実話を元に脚色しているにしても、強運である。

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    2026年04月06日
  • ファイティング・チャンス

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    ネタバレ

    ヴァースノベル(詩小説)というジャンルの本。
    短い文章で構成されているのでスピーディーに読めます。
    いじめの描写、家庭の問題などは読んでいてつらくなるけれど、父親の励まし、ボクシングとの出会い、主人公のガッツがあって段々と世界が変わっていくのがわかって良かった。

    個人的に昔から好きでよく読んでいた金原瑞人さんが翻訳に関わっていて、それも嬉しかったです。

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    2026年04月06日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    「翻訳の名手がずっと訳したかった偏愛の短編集」
    というキャッチコピーに惹かれて手に取った一冊。

    あぁ、この夢の中のような装画が素敵だなぁと思っていたら、
    先日読んだ『小泉八雲の世界一美しい怪談』も手がけられていた
    橋賢亀さんのイラストだった。ふつくしい……
     

    『奇妙でフシギな話ばかり』ブルース・コウヴィル

    どの物語も、タイトルの通り奇妙なお話ばかり。
    児童文学のようなやわらかさがあるのに、
    ときおりハッとするような命のやりとりもあって、
    ただ優しいだけでは終わらない。



    トップバッターの、天使から預かった箱を
    一生をかけて守り抜く男を描いた「天使の箱」が美しい。
    最初は、あれ?

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    2026年04月04日
  • Roaming ローミング Volume2

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    ニューヨークで考え中という漫画のことを思い出しながら読んだ。ニューヨークで考え中は、定住する大人の話だけど、こっちはハタチ手前の大学生たちの旅行の話。激しくて、じれったくて、クラクラする。この世代にしかない青さがもう全ページからムンムン漂っていて、それが海外のマンガ?(グラフィック・ノベルというジャンルらしい)のトーンに吸収されると少し距離をとってドライにも読めるから面白い。資本主義についての批判や、気候変動のことを話題に出しても、結局は自分の話になってしまう。そんな3人がそれぞれ愛らしくもあり憎たらしくもあり、それでいてラストの地下鉄のシーンは爽やかで良かった。あの地下鉄が地上に出てくるとこ

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    2026年03月31日
  • 魔女の冬

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    ネタバレ

    真夜中の国へマロースカを探しに行ったワーシャが、勝手に熊を解き放ったんだから責任をとってもらうという態度で、こいつこの恩知らずがと思いながら読んだが、記憶を失ったマロースカとのやりとりと、暑さで弱体化しながらもワーシャのそばを離れないマロースカがいじらしくて良かった。

    作者は史実に基づいたタタール人との戦いをやりたかったようだが、それをやるために、メドベードとマロースカの確執が軽く流されていて残念。ワーシャに人生狂わされたコンスタンチンも、悪意なく混沌を招くメドベードも宿敵という感じがなく、かと言ってタタール人との戦いにワーシャが首を突っ込む必要性も感じられず、勝利できて良かったねと思え

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    2026年03月30日
  • 人間の絆(上)(新潮文庫)

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    前半は読むのをやめようかと思ったぐらい退屈だったけど、パリに行ったあたりから急に面白くなり最後まで読んで良かった。展開がよめなくて面白かったし、フィリップや周りの人の人間臭さも面白い。生き方、考え方に沢山学ぶところがありました。下巻も楽しみ♪

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    2026年03月25日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    児童文学ではありますが、戦争をテーマにした話や孤独と向き合う主人公たちの話もあり、むしろ大人が読んだ方が心に沁みるのではと思う作品ばかり。ファンタジー、SF、微ホラーなどテイストも様々で、不思議で温かくもあり切なくもあり、心を打たれる短編集でした。首を脇に抱えて、ぴっかぴかの部屋、血の言葉、美しい最期が特に印象に残っています。短編ですが、続きが気になり一気に読みました。世界観がとてもよくできており引き込まれました。訳者の金原さんのあとがきも興味深く読みました。面白かったです。

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    2026年03月18日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    橋賢亀さんの絵が素敵。
    作品名通り「奇妙でフシギな話ばかり」でした。切なかったり、面白かったり、不思議だったり、とバラエティーにとんだ短編集。

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    2026年03月07日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    小学校の図書室にあるソファーで本を読んでいると、
    オバサン何読んでいるの?
    と隣に座ってくる子がいます
    そんな子に読み聞かせたい本です。


    ダフィーのジャケットを読んで、二人で笑いこけたり
    天使の箱って?
    二人で首をかしげたり

    うふふ。
    放課後の学童でもいいわね~




    「大いなる岩の顔」読んだ記憶がある、ウーン、中学時代に付いていたオマケの小冊子
    だわぁ。
    「天使の箱」はマンガで読んだ記憶が。
    50年以上前から大人達が残してくれていたのね。



    岩波からやわらかい手触りで
    金原瑞人さん訳
    橋賢亀さんのドキドキする絵
    のこの本が
    多くの子供達や子供だった人達に届くと良いなぁ~と思いまし

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    2026年02月27日
  • 塔の少女

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    ネタバレ

    中世時代のロシア、ルーシを舞台にしたファンタジー。2巻はモスクワが舞台となり、マースレニツァ祭や、モスクワ大公がらみの陰謀、男装した主人公が活躍する王道展開があり1巻よりも楽しめた。なじみのない極寒の世界やロシア文化が面白く、ルーシの人々が何かというと風呂小屋(サウナ)に入りたがるのが意外だった。

    魅力的なキャラは多いものの、ワーシャの目的がはっきりせず、何をする物語なのかよくわからない。「海に沈む太陽を見る」ために村を出たはずなのに、たまたまサーシャと出会ったからモスクワに行き、悪いタタール人がいたから戦い、ドミトリーの人柄に惚れると家来になれたらと思う。魔女の血のルーツを探すとか、チョル

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    2026年02月16日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    どの話も、フシギで恐ろしいシーンもあるのだが、それぞれに色合いが異なり飽きが来ない。魅惑的で上品な香りがした。

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    2026年02月01日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    ネタバレ

    YAになるんですかね。『天使の箱』は確かにホーソーンの『大いなる岩の顔』を連想させられる。『ダフィーのジャケット』もよかったし、『ぴっかぴかの部屋』も好きだが、やはり『美しい最期』が素晴らしい。

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    2026年01月18日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    ネタバレ

    主人公が生まれる前の話から始まり、モスクワでの政治的な思惑や、仲の良かった兄弟達がそれぞれ別の道に行くなど、物語が大きく動くまではとても良かった。が、継母と神父を連れて父が戻ってからは、日本の因習村みたいなドロドロジメジメした展開が続き退屈だった。特に、美形で美声で絵画も描けるハイスペ神父の視点が多く、こいつが改心してヒーローになるかと思ったらそうでもなく、最後まで読んで美形設定いらんかっただろと思った。

    不思議な力で精霊達を見ることができるワーシャが、村人達から魔女と怖れられるなか、兄のアリョーシャと異母妹イリーナだけが、ワーシャを信じて味方するのが良かった。冬の王マロースカは、いまいちキ

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    2026年01月12日
  • 奇妙でフシギな話ばかり

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    大人も楽しめるファンタジー。
    ファンタジーと一口に言っても妖精が出てくる幻想的な話からちょっとホラーっぽいものまでいろんな角度から楽しめて、まさに「奇妙でフシギな話ばかり」
    それにしても金原さんの翻訳する児童文学は童心に戻ってワクワクできる魅力があるな〜
    仕事で疲れてクタクタになったときに心を癒してくれる、そんな作品です。
    全部好きだけど、特に「ユニコーンの角の指すところ」「ぴっかぴかの部屋」「星条旗-かつての栄光」が好きです。
    唯一「天使の箱」だけは最後の天使の言葉がわからず…

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    2025年12月31日