司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新史 太閤記(下)

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    小牧・長久手の戦い以降の展開が早い。さらには、大坂城での家康との対面以降は書かれていない。つまり、九州征伐、小田原征伐、秀次事件、朝鮮出兵には全く触れていない。

    司馬が関心を持っているのは、秀吉が知恵を駆使して戦国時代を生き抜き成り上がっていったところまでであり、権力者となって以降の秀吉には関心がないということだろう。

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    2023年01月23日
  • 坂の上の雲(四)

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    指揮官たるものの心得

    日本軍とロシア軍のそれぞれの指揮官の気性や能力を通して、軍隊を率いるもの、現代においても組織を率いる経営者などに必要なことが学べる。
    日本海軍の山本権兵衛、東郷平八郎、陸軍の大山巌や児玉源太郎とロシアのクロパトキンらの対比が面白い。もちろんロシアにも優れた指揮官はおり、クロパトキンも優秀である。だが優秀なだけでは統帥はできない。

    ■印象的なシーン
    ・6艦しかない戦艦のうち2艦を失っても平然としていた東郷平八郎
    ・黒木軍の勇猛さ
    ・この時代から根性突撃主義だった陸軍。勝ってしまったために反省せずそのまま大東亜戦争に突入してしまった
    →これは高度経済成長期=日露戦争、失わ

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    2023年01月23日
  • 覇王の家(上)

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     徳川三百年の礎を築いた徳川家康の生涯を描く歴史小説。

     なぜか、戦国時代の司馬作品では、この作品だけまだ読んだことがなく、おりしも大河ドラマで注目されているので、この機会に読んでみました。

     上巻は、信長が討たれた所まで描かれており、家康の巧みな政治力で徳川家を守ってきた苦労が伝わってきました。

     また、三河の風土であったり、三河武士の特徴であったりしたものがこの時代を生き残る重要な要素であったことも理解することができました。

     時折挟まれる司馬史観の余談もこの令和の時代にあっても考えさせられる内容でした。 

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    2023年01月22日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    久しぶりの司馬遼太郎だった。

    最近戦国時代に今更ながら凝っており、手を出してみた訳だがかなり面白かった。

    個人的な感想だが、何となくでもある程度の知識があると、著者の考え方や歴史の見方が見えて一層面白いのだなと感じた。

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    2023年01月22日
  • 覇王の家(下)

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    手に汗握る小牧長久手の戦い  下巻は、小牧長久手の戦いを中心に描かれる。大勢の武将が出てくるが、浅学ののため初めて聞く名前も多かった。

     三河衆の価値観や排他性、用心深さ、偏狭さは、家康の性格そのものであり、徳川幕府、徳川期の性格であり、その後の日本人の民族性をつくり、現代でもなおその根を残しているという不幸もつくったと綴っている。説得力があります。

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    2026年01月18日
  • 覇王の家(上)

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    人質時代から秀吉の台頭まで  家康ブームに乗せられて、何か読みたいと思っていた時出会ったのが、司馬遼太郎のこの本。上巻は人質時代こら秀吉の台頭まで。

     「・・・ついでながらこの小集団(三河衆)の性格が、性格が、のちの徳川家の性格になり、三百年間日本を支配したため、日本人そのものの後天的性格にさまざまな影響を残すはめになったのは、奇妙というほかない。」p.11

     なるほど、納得。
     
     久しぶりに司馬遼太郎の本を読んで、単なる物語ではなく、ノンフィクションタッチで書かれているのが、彼のの作風だったことを思い出した。

     三河の朴訥とした主君と家臣団が、これからどう天下をとっていくか描かれ方が

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    2026年01月18日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    上下読み応えがあった。密教は自分には難しいが、空海の生き方については非常に興味もさらにもった。情報量が凄まじかった…。善通寺は行ったので、次は高野山にいきたい。

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    2023年01月21日
  • 新装版 アームストロング砲

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    『アームストロング砲』
    オーディブルで視聴。ナレーターの磯辺弘さんが個人的に好きなのでテンション上がった。

    佐賀藩の藩主・鍋島閑叟は、「葉隠」という代々佐賀藩に伝わる急進的な武士道の心得よりも、近代的な科学技術に重きを置いている。世界を見据えた鍋島は、藩内から若き秀才を集めて欧州の技術を学ばせ、極端な勉学を強いていた。ある時、鍋島は欧州で製造された強力な最新鋭の大砲「アームストロング砲」の噂を聞く。その威力ゆえに暴発が多く、欧州でも実用化に至らない禁忌の武器に強く興味を惹かれた鍋島は、家臣の秀島藤之助に情報を集めるように命じる…

    先見の明を持つワンマン藩主鍋島閑叟に酷使されるエリート秀島藤

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    2023年01月20日
  • 坂の上の雲(三)

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    国家存亡を背負う要人

    軍は児玉源太郎、経済界は渋沢栄一。

    ・2人が涙を流して覚悟を決めるシーンが印象的。
    本当はそんなイチカバチカの橋を渡るべかざるなのだが、渡らないとロシアの帝国主義に喰われる中、自らの手で事を成し遂げる精神に感服。

    ・一兵卒になってでも最後は戦うという気概。渋沢栄一のセリフ。
    なお児玉さんは大将?中将?ながら現場の指揮官(本当はもっと下の役職が担う)に立候補し勤めた。さすがです。

    ・なんだかんだ数的優位
    戦闘では数的優位をつくる。ランチェスター

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    2023年01月17日
  • 街道をゆく 33

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    「赤坂散歩」は、赤坂氷川神社、清水谷、豊川稲荷、高橋是清記念公園、乃木坂、山王権現(日枝神社)について語っている。
    高級街のイメージが強い赤坂だが、江戸時代は水道の整備が遅いために開発が遅れた地域で、昭和30年代くらいまでは「山ノ手と下町が入りまじった感じ」だったらしい。

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    2023年01月12日
  • 覇王の家(上)

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    知ってたつもりだった、家康と、支えた三河衆のその歩み。 上巻は、甲州武田との繋がりに多くが割かれた印象。屈辱の三方ヶ原の戦いだけでなく、前後の学びと領土・人材の組み込みが、その後の躍進の基盤に。 或いは、奥方と嫡男自害申し渡しの悲劇が、正室 築山の方のヒステリーによるものなど、徳川家康に於ける自らの記憶と、イメージ修正が必要だと感じるに至った一冊。 田舎者から、天下人への変遷を辿る下巻が、早くも楽しみでならない。

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    2023年01月09日
  • この国のかたち(六)

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    著者の絶命による未完の書。司馬遼太郎が考える日本についての考察。面白かった。本巻は随想集が追加されている。またこれが司馬遼太郎の原風景を述べているようで興味深い。敗戦直後の京都という都市についての考察が興味深かった。

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    2023年01月07日
  • 峠(上)

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    ▼「峠」(上中下全三巻)、司馬遼太郎。初出1966-1968、新潮文庫。幕末に越後長岡藩の家老として官軍相手に「北越戦争」を演じた河合継之助の話。個人的には数十年ぶりの再読。

    ▼司馬遼太郎さんの文章は多岐に渡って今でも商品化されていて。代表的な長編小説から短編小説集、いわゆるエッセイから、「歴史地理コンセプトエッセイ」的なもの、それから対談集に講演集…。全部は読めていませんし、再読も楽しい。司馬遼太郎さんの文章を読む、というのは最早個人的にはライフワーク…いや、というか生活習慣になっています(笑)。

    ▼何かのエッセイ的なものを読んでいて、司馬さんが自作を語る中で「”峠”はけっこう自信作だし

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    2023年01月03日
  • 新史 太閤記(上)

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    実際の人物はどうか分からないが(だからこそ小説でいかようにも書けるのだが)、この上巻では、司馬は豊臣秀吉を人たらしの天才のみならず、相手の人物を瞬時に見抜く洞察力を持ち、また時には命を顧みず突撃する実行力が極めて高い人物として描いている。また所々で天下人としての器があることを示唆している。

    この上巻は荒木村重の謀反までであるため(しかも黒田官兵衛が救出されたところまでで戦後処理については書かれていない)、まだ純粋で忠実な信長の家来としての秀吉でしかない(しかし着実に天下人への歩みを進めている)が、下巻で天下を取った後、司馬が人物像をどのように描写するか興味深い。

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    2023年01月03日
  • この国のかたち(五)

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    今回は、「神道」「鉄」「宋学(儒教)」について、連続して突っ込んだ内容が綴られる。なるほどとうなずけるとこと、そういうことなのかと気づかされる。中国・朝鮮が儒教の中の朱子学により形骸化された思想に陥り近代化に遅れ、朱子学には中途半端だった日本が近代化に成功するという対比は、このシリーズの中での通奏低音となっているようだ。

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    2022年12月30日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ロシアというよりもモンゴルやシベリアの遊牧民族についての記述が多く勉強になった。遊牧、民族にとっての草原の大切さや中華民族が濃厚することによって、その草原が失われるので、彼らにとっても防御反応として中華帝国を進行せざるを得なかったと言う考え方は画期的だった。

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    2022年12月27日
  • この国のかたち(四)

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    「統帥権」を例に、戦前の昭和がいかに日本史の中で異色だったのかを述べる。明治のリアリズムは消えてしまった時代。厳しく批判するこの時代の異様性。将来の世代に十字架を負わせたとの言葉に、そうなんだ、これなんだと言いたかった。

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    2022年12月23日
  • 菜の花の沖(三)

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    本格的に面白くなってきました。
    何年か前に買って積読にしていたのを、昨年酒田に旅行に行くので読み始めて、ときどき思い出した頃に読み進めてきたけど、ここにきて今どハマり中の金カムと内容がリンクしてきて胸躍る展開に。

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    2022年12月17日
  • ロシアについて 北方の原形

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    今この時期だから
    読んでおきたいな...
    と思っていたら
    偶然リユース文庫で入手

    そして
    ロシアの成り立ちについて
    対日関係の歴史について
    全く無知だった自分

    目から鱗がぼろぼろ

    読んで良かった一冊

    政治家がマストで読んで
    勉強してくれ
    と思う

    市のリユース文庫にて入手

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    2022年12月11日
  • 街道をゆく 43

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    名古屋の旅の前に。

    美濃、尾張、三河の違い、桶狭間を中心とした戦国時代に通じる土地の記憶を辿る。

    街道をゆく最終巻、司馬氏の横顔に触れる。

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    2022年12月10日