司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 馬上少年過ぐ

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    英雄児
    慶長長崎事件
    喧嘩草雲
    馬上少年過ぐ
    重庵の転々
    城の怪
    貂の皮

    の七編

    戦国時代にあたるのは、「馬上少年過ぐ」、「貂の皮」の二編でした。

    「馬上少年過ぐ」は、伊達政宗の短編。
    伊達政宗の登場する小説は初めて読みましたが、
    詩作に堪能で大らかさも持ち、
    また、博打を好むようで裏では緻密な計算を行う、
    名役者のような人物像を受け取りました。

    「貂の皮」は、賤ヶ岳の七本槍の一人、脇坂安治を描いたものです。
    派手な活躍のない人物を取り上げているのですが、
    「貂の皮」を軸にして面白く描かれています。

    「貂の皮」のほか、
    歴史上で大きく描かれないような人物に光を当てていて、
    とても興味

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    2012年02月05日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    ネタバレ

    箱根の坂とは北条早雲の話。北条といっても鎌倉時代からの北条家ではなく、元々は伊勢新九郎という名で、足利将軍家に仕える伊勢家の末流で京都の出身。末流ということで貴族意識が薄く、いち早く貴族が没落し、地侍、農民、足軽が力を付けてくる新しい兆候に気づき、かつ、礼節の家元伊勢流の伊勢家の出だけに、運命のいたずらを鋭い洞察力と古くからの礼節を持って際どい政局を乗りきっていく。この礼節と言うのはビジネスの世界というかサラリーマン社会にもしっかり根付いている。少しでも欠けようものなら足元をすくわれる、ある意味陰湿なものでもある気がする。こういうことをドライにやれる人は相当な人格者か策士のどちらか両方だな。。

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    2012年01月28日
  • 新装版 箱根の坂(上)

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    個人的には微妙だった。決してつまらなくは無いが、面白くないのは、おそらく主人公に(あく)が少ないからかなと思

    う。

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    2012年01月28日
  • 故郷忘じがたく候

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    秀吉の朝鮮出兵のさいに薩摩の武将島津義弘によって日本に拉致された朝鮮人達がいる。かれらは陶器を作り生活している人々。茶器がある種のステータスとなっていたこの時代の日本にとって朝鮮の陶器は価値が高く、それゆえにそのために日本に拉致されたようだ。
    彼らは現在の鹿児島県串木野あたりに漂着し、故郷を思って生活の場を求め歩き、故郷の風景に似た場所を選んでそこに住み着き 陶器を焼いて生活した。
    薩摩藩からは厚遇を受けながらその苗代川という地においてその後代々生活し、白薩摩 御前黒といった素晴らしいできの陶器を作っていく。
    その生活の中における日本人からの差別。世代を越えた故郷への思い。日本で生まれ日

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    2012年01月25日
  • この国のかたち(三)

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    非常に読みやすい。
    2巻目を飛ばしてしまったのだが、この調子であれば地の果てまでも読めて
    しまいそう。
    古代の奈良と長安との考察。
    往年の長安の情景がみてとれるよう。
    今の西安に面影がひとつもないのが悲しくてしょうがない。

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    2015年07月14日
  • ひとびとの跫音 下

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    正岡子規の養子である正岡忠三郎とその友人である西沢隆二とその周辺について交流のあった筆者がその生き方、死に方を書いた本。ストーリーを楽しむ本ではなく、その人たちへのレクイエム的本。

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    2012年01月15日
  • 果心居士の幻術

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    「いずれへ行く」
    「行くのは、おぬしじゃよ」
    弾正が死んだのは、その日の翌日である。

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    その目の前にある板が、わずかにうごいた。板が、ゆっくり翻って、広嗣をみた。顔がついていた。人であった。

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    上述のような、司馬遼太郎特有の急調子の展開やユーモアたっぷりの文章が好き。

    いまではとても考えられない風習や文化が伺える六編。
    なかでも「牛黄加持」には、言葉を失くした。
    「現代となんも変わらないじゃないか」と一笑に付すことも出来るけど、真顔であんなことしてるんだもんなぁ。

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    2012年01月09日
  • 新装版 王城の護衛者

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    松平容保の清廉な思想が、彼の人生を無惨な結果に導いていく。その様がすごくリアルで、恐ろしく美しいものに感じられた。

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    2012年03月12日
  • 菜の花の沖(三)

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    主人公はどんどん蝦夷地にのめりこんでいく。
    商売はご飯を食べるだけの暇つぶしであり、本質は冒険をしたいがために、商売をするとのこと。
    生き残っていくのは純利益をたくさんだせばいい(そのほうが儲けれる)のだが、儲けるのもほどほどにしないと、手入れが入ったり、世間様から白い目でみられるという。
    なんでもほどほどがいいのだ。

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    2015年07月14日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    二巻を読んでから約一ヶ月も空いてしまった。なぜかどこの本屋にもおいておらず、四巻はあったのに何でやろ。秀吉遂に播州を平定し、織田信長の勢力は本州で最大になる。10年の抵抗の後に石山本願寺が降伏し、中世の宗教勢力にも翳りが。天正10年本能寺の変で死ぬ信長の最後の正月。秀吉の贈り物がどこか滑稽に思える。

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    2011年12月19日
  • 菜の花の沖(二)

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    主人公は一途に蝦夷地を目指し、思っている。次巻でその蝦夷地につくのだという。そして話のあらすじ通りどのようにロシアが絡んでくるのか。楽しみ。

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    2015年07月14日
  • 翔ぶが如く(十)

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     解説で平川祐弘氏が「アメリカ文学の中でいちばん熱中して読んだ本は『風とともに去りぬ』なので、わが司馬遼太郎氏も一冊の書物として上げていることに、ひたしさを覚えたとある」と記載あり。明治維新後の西南戦争とアメリカ建国後、国を二分する南北戦争は、その国が本当の民主国家を手に入れる過程で必要不可欠なものだったのだろう。次は『風とともに去りぬ』を読むことにする。こうしてわたしの知識量は確実に増えていくのである(笑

     ところで、『翔ぶが如く』を読み終えた感想であるが、この戦争は武士が武士らしく生きた証を記すために必要であったのだと理解に至る。10巻読み終え、無理にまとめると、そんな風な感想を述べてみ

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    2011年12月11日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    面白かった。秀長について知りたかったので読んだが、その他の豊臣家の人々の事も興味深く面白かった。
    短編で流れが早いのでどうしても星は多くでき無い。

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    2011年12月10日
  • 菜の花の沖(一)

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    なんとこの人箱館をみつけた人だという。
    そんな伏線をちらっと張りつつ、話を展開する。
    2011年最後の月に読破しようと、置いといた本。
    最終巻を年末読む気満々である。

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    2015年07月14日
  • 韃靼疾風録 (上)

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    馴染みのない人名・地名にかなり苦戦。
    ここでも、この時代のこの地域の地図が欲しい。

    先は長い。

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    2012年01月17日
  • 翔ぶが如く(九)

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     西郷どんは温泉町によく見かける狸の置物なのか、それも人物大の巨大な狸を思わせる。死に場所を求めて戦をするにしては、あまりに犠牲者が多すぎはしないだろうか、そこを考えると政府軍と戦をして勝利するつもりでいたのは明らかである。ならばこの体たらくはいったいどうしたことか、どこの国の革命家も晩年は誰もがさえない幕切れを迎えるのだ。

     8巻で、西郷どんが木の切り株で頭を強打したとある、その後15日ほど寝たことはあまりしられていないという内容の手紙が残っているらしい。9巻では全てのページを割いて、西南戦争の悲惨さを記している。そんな状況を尻目に、呆けた西郷が奥座敷に狸の置物になっている姿はあまりに痛々

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    2011年12月01日
  • ひとびとの跫音 上

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    正岡子規の養子を軸に子規の周辺の人々の物語を描いている。坂の上の雲を読んで、それを思い起こしながらしみじみ味わうための本と思うよ。

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    2011年11月29日
  • この国のかたち(五)

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    再読。初読2007
    歴史を学ぶと行きつくモノ・鉄について、思想について

    ・神道と国家神道との違い
    ・何事のおはしますをば知らねども
    ・鉄による食と環境の変化
    ・南北朝時代と思想のはじまり

    最後の人物評からそれぞれの小説へ

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    2011年11月27日
  • この国のかたち(二)

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    再読。初読2007
    習俗・慣習に関することを中心に

    ・天領と藩領の歴史がつくる人柄
    ・肥後に見る、領主による人心の違い
    ・幕府勘定所の優秀さ
    ・無償の名誉を生活の目標にする職人
    ・会社にある「公」の意識

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    2011年11月27日
  • 翔ぶが如く(四)

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    2回目
    やっぱりおもしろい。
    筋の通ったシンプルでわかりやすい人ほど世間的な行動はややこしいもんやなあと。
    文字で読むとかっちょいい人たちも現実に接するとややこしいんちゃうかなあ?とおもいました。

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    2011年11月27日