司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 故郷忘じがたく候

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    ネタバレ

    中編が3編。 表題作の反歌が荒山徹の「故郷忘じたく候」か。 朝鮮から連れてこられた陶工の話。 新鮮な題材だろうが、読む順番を間違えたな。 相変わらず、小説なんだかノンフィクションなんだか。 他の2編も含めて大して盛り上がらず。

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    2011年09月22日
  • 草原の記

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    モンゴルは少しだけ馴染みがあるが、実際にはそのほとんどを知らない国です。
    この本を読んだ事で雄大な高原と空が独特の文化とそこに住む人の誇りになっている事が伝わってくる。

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    2011年09月18日
  • 木曜島の夜会

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    木曜島の存在を知らなかった。そこで日本人が白蝶貝の採取で大きな能力があり多勢働いていた事実などに驚いた。寡黙で優しい昔の日本人に懐かしい感覚や誇りを感じた。二編目目の富永有隣、三編目の大楽源太郎は自己保存の異常に強い性格が吉田松陰の明るさを逆に際立たせた感じがする。しかし、可哀想な生涯でもあったと思う。

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    2011年09月04日
  • 以下、無用のことながら

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    エッセイ集。「司馬遼太郎の考えたこと」に掲載の重複があるが、あらためて宗教面の造詣の深さに感心した。抹香くさくなく、仏教に興味を覚える。11.8.15

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    2011年08月15日
  • 夏草の賦(下)

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    四国統一を成し遂げた、長宗我部元親の生涯。上巻が嫁取り~四国統一、織田と敵対。下巻が本能寺の変~九州出兵、元親の死まで。
    臆病だからそれゆえにと戦の才。癖があるけど人間くさい人柄が描かれつつ、勝つための準備を万全に整えてこそ勝つ、ということを実践していく。しかし、他の有力な地方大名と同じく、生まれた立地の運に直面せざるをえなかった人。また、優れた行政官としての一面も伺えて興味深い。
    戦国の四国と秀吉の統一下を生きた元親の目には何が映ったのだろう。「家」を基盤とする大名であり、優れた才を示した人物が、息子の信親を失った九州出兵以降の晩年には何にも興味を示さず、長宗我部家が短くして滅んだということ

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    2011年08月08日
  • 大盗禅師

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    由井正雪の乱と鄭成功の抵抗運動を結びつけたフィクション。幻術が頻繁に出てくる。一介の兵法使い浦安仙八が、様々な人物に翻弄され意のままに操られるが、やがて自分の意志で行動しようというまでに成長する姿を描く。11.8.6

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    2011年08月06日
  • 翔ぶが如く(五)

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    征台騒動終息。宮崎八郎評論新聞入社まで。明治政府のゴタゴタ、大久保利通の対清交渉など話の内容は面白いのだが、司馬遼臭が鼻について長く読めない。

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    2012年11月29日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    徳川慶喜の不遇さと傑物さを歴史に埋もれさせなかった作品。慶喜のことを見直してしまいます。

    10年くらい前のNHK大河ドラマの「徳川慶喜」の原作だそうです。
    知らなかった。知らないで、買って読んでみた。
    幕末に関しての知識もそれほどなく、有名な人物の名前くらいしか
    知らない程度なんですが、それでも面白く読めました。
    なるほどなぁ、こんなふうに明治維新へと流れていったのか、ということが
    よくわかります。攘夷だの佐幕だのという気運がどう人々や時代に
    影響していっていたかがわかります。
    たぶん、この時代の攘夷のくすぶりが、その後の軍国主義に多少なりとも
    影響を与えている気がします。そう考えると、今の

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    2025年06月12日
  • 功名が辻(二)

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    う~ん。。。天下を取るまでの秀吉は魅力的だけど、主人公はパッとせず、この後読み進められそうにないなぁ。

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    2011年07月10日
  • 翔ぶが如く(七)

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    ふーむ、これから西南戦争を具体的に描いて行くわけですな。

    司馬遼太郎ってすごいなー。
    フォーカスの取り方がすばらしい。

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    2011年07月07日
  • 翔ぶが如く(二)

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    【70/150】以前、たしか2巻目あたりで挫折している。西郷どんの苦悩、征韓論の是非に関してえんえんとつづく。

    もうちょっとテンポがあってもいいような気がするのだが・・・。

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    2011年06月24日
  • 翔ぶが如く(六)

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    主要人物が、宮崎八郎、島津久光、前原一誠と目まぐるしく変わり場面転換する。そして終盤、神風連ノ乱が起こる。
    たぶんこれまでの話は西南の役への長い助走なんだと思う。

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    2011年05月19日
  • 翔ぶが如く(五)

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    征台問題で大久保が清国へ交渉に乗り出す。その後、宮崎八郎に主軸が移るが、入れ替わり立ち替わり人物が登場し頭の整理がつかなくなる。ときには筆者現在の視点で書かれている箇所もあり、小説の体をなしていないかもしれない。
    なかなか読み進める事ができず、まるで坂道を自転車で進むようでした。

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    2011年04月27日
  • 翔ぶが如く(四)

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    ネタバレ

    序盤、江藤新平が佐賀ノ乱を起こし暴発。鹿児島では私学校ができる。その後、征台論が起こり迷走する。
    文章が回りくどく、粘着力があり、遅々として進まない。進んでは戻りまた進む感じ。

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    2011年04月07日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    伊豆を取った早雲が、箱根の坂を越えて小田原、そして相模を併呑する。旧弊を廃し、戦国時代の幕明けを演じた早雲は革命を起こした歴史的人物と言ってよい。11.4.3

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    2011年04月03日
  • ひとびとの跫音 下

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    子規の養子、正岡忠三郎とその友人であり革命家の西岡隆二の生き方、死に方を語る。子規、加藤拓川から続く明治の人たちの気脈のようなものが感じる。11.3.27

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    2011年03月27日
  • 新装版 箱根の坂(中)

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    司馬さん晩年の作品。かつての英雄譚でなく、鉄の鋤、鍬の流布により農民が豊かになり、惣が力を得たと社会を説く。11.3.21

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    2011年03月21日
  • 新装版 歳月(上)

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    戊辰戦争後、肥後藩の中心人物として明治政府の活躍した江藤新平の物語。我が道を追求し、極貧藩士から司法卿となっていく姿は凄いが、もう一人の天才・大久保利通を前に敗れ去っていく、、、。生まれる時代が違えばとつい思ってしまう。

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    2011年03月18日
  • 翔ぶが如く(三)

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    征韓論をめぐって二転三転するが、伊藤博文らの奔走によって最終的に西郷が敗れ、下野する。
    岩倉具視の一言「わしのこの両眼の黒いうちは、おぬしたちが勝手なことをしたいと思うてもそうはさせんぞ」が印象的でした。
    筆者の余談や人物評が多くて、なかなか話が進んでいかない。

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    2011年03月15日
  • 草原の記

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    ネタバレ

    『モンゴル紀行』で通訳だった不思議な魅力をもつ女性ツェベクマさんの話。でも話がすぐ横道にそれるので少々げんなりしてしまった。まあ必要な歴史観なのだろうが。寡欲なモンゴル人を象徴する言葉、オゴタイ・ハーン「財宝・金銭がなんであるか。この世のあるものはすべて過ぎゆく」「永遠なるものとはなにか。それは人間の記憶である」。そして草原の匂い漂う壮大なモンゴルの風土と照らし合わせて、歴史に流されない一人のモンゴル人女性を描いていた。冒頭の『空想につきあっていただきたい』読み終わってからその意味を理解した

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    2011年04月29日