司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 馬上少年過ぐ

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    司馬先生の短編集。「貂(てん)の皮(賤ヶ岳七本槍の1人、脇坂安治)」が特にお気に入りです。 「喧嘩早雲」「重庵の転々」も面白かったです。 司馬先生は短編で注目する人がなんとも良い感じですね。

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    2010年09月23日
  • 新装版 おれは権現

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    読むのは3度目ほどでしょうか。 司馬先生の短編集の中でも、結構好きな1冊です。 主に関ヶ原、大坂の陣の頃の人物を主題にした作品が収録されています。 「若江堤の霧(木村重成)「信九郎物語(長宗我部康豊)」「けろりの道頓(安井道頓)」の3本が最近のお気に入りでしょうか・・・。

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    2010年09月23日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    起承転結でいえば転にあたる三巻目。いよいよ面白くなってきました。「新史太閤記」で敵に囚われて散々な目にあったのは半兵衛なのか官兵衛なのか記憶が曖昧になっていたけど、なるほどこういう背景があったんですね。智謀の人としてこれまで小寺家を切り回してきた官兵衛が、こんな形で主に裏切られて罠にはめられてしまうとはなんとも皮肉。エコノミー症候群でも起こしそうな狭くて日も当たらない牢屋に長期間監禁されてしまうことになった官兵衛。牢屋の窓からある日奇跡のように藤のつるが伸び花を咲かせるくだりは感動的。平静な官兵衛も思わず「いのちよ」と心の叫びを発してしまいます。部下の栗山が苦労の末、官兵衛のもとに忍んできて、

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    2010年09月08日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    信長・秀吉との出会いから荒木村重の謀反まで。今一盛り上がってこないですねえ。天下統一に大きな影響を及ぼす戦局とはいえ、やはり一地方の一人物に偏った目線で描くとどうしてもミクロに入り込んでしまうのでしょうか。官兵衛も物語の中で秀吉が嫉妬するほどの才能と評されているけど、実際には播州の調略さえろくにできずに右往左往しているようにしか見えません。それも播州が地元で良く知ってるから官兵衛に任せたという事情があって、秀吉も任せてうまくいかなくてちょっと後悔してるし。
    以前読んだ「新史 太閤記」でも、官兵衛に対する司馬遼太郎の思い入れは伝わってきたけど、どうも影が薄くてどんな実績を上げた人なのか思い出せな

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    2010年09月06日
  • 新装版 箱根の坂(上)

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    北条早雲の物語。先に読んだ「早雲の軍配者」で北条早雲に興味を持ち、この本を購入した。上中下の3巻構成の上巻。北条早雲がまだ伊勢新九郎と名乗り、京都で馬の鞍をつくっていてが、細川勝元と山名宗全の戦いに巻き込まれてしまうまでのストーリー。正直、そんなに面白くないので、さっさと中巻に行こう。

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    2010年09月05日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    女真人アビラと共に大陸に渡った平戸武士の桂庄助の生涯を描くことで女真人・中国人(当時は明)・朝鮮人・ひいてはそれと比較した日本人の性格を映し出した物語。

    庄助は女真人の軍に加わることで、人口わずか50~60万人の女真人が数億の人口を擁する明をいかに倒していくのかをその眼で直に目の当たりにする。さらに、ヌルハチ・ホンタイジ・李自成・呉三桂・鄭成功といった世界史でも耳にする人物と交わることで彼らの性格・行動・苦悩までもが分かりやすく描かれている。

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    2010年07月17日
  • 馬上少年過ぐ

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    司馬遼太郎の長編小説を読み、この作品のような短編集を読むと、サイドストーリーを読んでる気分となり、関連する登場人物や事柄が出てきて興奮する。

    あの裏では、こんな出来事が起こってたんや!という感激。

    それを与えてくれた一冊。

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    2010年07月12日
  • 新装版 軍師二人

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    短編集。
    おもしろかったのは、女性を主人公に描いた物語が結構あったこと。
    当時の女性も、女性らしい戦いで生き抜いていたんだと改めて感じた。

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    2011年09月04日
  • 花妖譚

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    花にまつわる短編集。
    少し似通ったオチの話もあったけど全体的に素敵でした。
    奇異な事項を当然のように話す描き方が格好良い。

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    2010年05月14日
  • 「明治」という国家

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    こういう内容の本にしては、ダントツに読みやすく面白いのは対談であり語り口調であり、司馬遼太郎という方ならではなのでしょう。

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    2010年05月13日
  • 坂の上の雲(三)

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    <本の紹介>
    日清戦争から十年―じりじりと南下する巨大な軍事国家ロシアの脅威に、日本は恐れおののいた。「戦争はありえない。なぜならば私が欲しないから」とロシア皇帝ニコライ二世はいった。しかし、両国の激突はもはや避けえない。病の床で数々の偉業をなしとげた正岡子規は戦争の足音を聞きつつ燃えつきるようにして、逝った。
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    この本で一番「なるほど」と思ったのがこの一節でした。
    「敵に対しては見つけしだい、攻撃すべきである。この場合、彼我の兵力を考慮すべきではない。」
    確かに、その通りかもしれない。先手必勝、兵力が同程度であれば先に攻撃をしかけた方が良いに決まってる。サッカーだって先取点を取る

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    2020年01月12日
  • ペルシャの幻術師

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    司馬遼太郎のデビュー作となる表題作を含む短編集。
    チンギス・ハーンの元帝国、ネストリウス派キリスト教(景教)の
    一族の末裔、戦国時代伊賀の下忍の村など、その膨大な資料に基づく
    歴史的背景の描写に圧倒される。
    洋の東西を問わず、幻術というモチーフを軸にさまざまな物語を紡ぎ出している。

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    2010年05月04日
  • 花妖譚

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    タイトルを見て、これは珍しい、シバリョ先生の伝奇物?…と買ったのですが。
    “文豪の怪談”がけっこう好きなんです。
    B級ホラー的なものは映像向きだと思うので、読むのはちょっとレトロで雰囲気があるものが好き。

    さて、この作品はすごく古い。
    最初のナルキッソスの話などは、別にこの人が書かなくてもいいじゃない、な感じだったのですが、10編の短編のうち、先に進むにつれてどんどん、歴史にまつわる豊富な話題や知識が披露されて『らしく』なってきます。
    そもそも、この短編集は最初に発表されたときは「司馬遼太郎」のペンネームを使っていなかったそうなので、作者的にも何か思うところが会ったのではないでしょうか。

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    2010年04月09日
  • 新装版 軍師二人

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    表題作他7編の短編集(計八編)です。

    表題作「軍師二人」について:大阪の陣での、後藤又兵衛・真田幸村の話です。
    同じ司馬さんの「城塞」では、もう少し、又兵衛と幸村の関係が良かった印象なので、個人的には、この話での二人のすれ違いが少し哀しいです。それにしても、城方の譜代どもはアホですな~!

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    2010年03月31日
  • 胡蝶の夢(一)

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    日本おける蘭方医学ことはじめ。

    大きなアクションとかスリルがあるわけではないので、読んでいてちょっと停滞した。
    それにしても、司馬遼太郎の守備範囲。

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    2010年03月05日
  • 風神の門(下)

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    霧隠才蔵の話。読み物としては面白いし、人物も描けている。
    でも、スケールを比べると隆慶一郎と司馬遼太郎では格が違うと思う。隆さんの圧倒的な世界観、人物観に比べると本書はただの読み物の枠内に留まる。

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    2010年02月17日
  • 新装版 歳月(下)

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    物語は征韓論で紛糾する明治政府から始まる。
    政韓派筆頭は西郷隆盛。対する政韓反対派は大久保利通や木戸孝允、岩倉具視…
    江藤新平はというと政韓派に組みしていたようですが、具体的な動きはこれといってありません。彼の腹のうちには、政韓云々などよりも、政局から薩長閥を追い落とすことでいっぱいだったから!
    この人、絶対逆恨みでしょ。維新の激動期をほとんど藩のうちで、しかも蟄居状態で内職しながら過ごしたんだから。早い段階から活躍していた薩長ウラヤマシスゆるすまじー!…みたいな;それを敏感に感じ取っていた大久保さんはほんとうにすごい方だと思います;

    大久保 (江藤だけは、私怨と権謀だけで動いている。)←正

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    2010年01月28日
  • 胡蝶の夢(一)

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    司馬遼太郎を読んだのは随分久しぶり。
    テレビのドラマ、JINを見ていた時、江戸末期の医療関係者で検索していたらこの本が引っかかったので、読んでみた。まだ続きが。
    順天堂の創始者が庄内の出身者の息子とはびっくり!!
    そこだけ気になって続きを読むつもりです。

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    2010年01月25日
  • 風神の門(下)

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    間を空けつつ読んだので、ちょっとおもしろさが削がれてしまったかもしれません。
    才蔵は、大活躍というほどの活躍もなく、かといって何もしないでもなく、面白可笑しく立ち回って世を渡ってゆく感じです。
    そもそも、才蔵という忍びは、大活躍するような心意気はなく、またそういう立場でもないのでしょう。
    さりげなく役に立っている、という点で、確かにこの才蔵はリアリティがあるのかもしれません。

    夏の陣における幸村の討死は、あっさりと語られ、苦しいと思うこともありませんでした。
    でも、佐助はどこへ行ったのかな?

    実は司馬遼太郎を読んだことがなかったのですが、柴錬くらいのがちがちの歴史文体だと思っていました。

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    2010年01月15日
  • 街道をゆく 5

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    この本は、同シリーズの別の本と比べ、あんまり街道をゆかない。むろん、モンゴルに道がないせいであるが(360度、草原なのだ)、そのためかどうか、歴史をあれこれ述べる割合が少ない気がする。その代わり、ホテルの床板がどうだとか、水を貰いたがった奥さんの話とか、そういう司馬さん自身の、ツーリスト話が多い。
    そう考えると、道、街道というのは、多弁に歴史を物語るものなのかもしれぬ。多くの人が通る、交わる、諍う…とにかく、関わる所為だ。モンゴルにも、時間的には他の場所と同じ密度の歴史が存在するはずだが、関わる人数の少なさが、寡黙にさせているのだろうな。
    星や草は、うらやましい限り也。

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    2010年01月28日