司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 「明治」という国家

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    こういう内容の本にしては、ダントツに読みやすく面白いのは対談であり語り口調であり、司馬遼太郎という方ならではなのでしょう。

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    2010年05月13日
  • 坂の上の雲(三)

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    <本の紹介>
    日清戦争から十年―じりじりと南下する巨大な軍事国家ロシアの脅威に、日本は恐れおののいた。「戦争はありえない。なぜならば私が欲しないから」とロシア皇帝ニコライ二世はいった。しかし、両国の激突はもはや避けえない。病の床で数々の偉業をなしとげた正岡子規は戦争の足音を聞きつつ燃えつきるようにして、逝った。
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    この本で一番「なるほど」と思ったのがこの一節でした。
    「敵に対しては見つけしだい、攻撃すべきである。この場合、彼我の兵力を考慮すべきではない。」
    確かに、その通りかもしれない。先手必勝、兵力が同程度であれば先に攻撃をしかけた方が良いに決まってる。サッカーだって先取点を取る

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    2020年01月12日
  • ペルシャの幻術師

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    司馬遼太郎のデビュー作となる表題作を含む短編集。
    チンギス・ハーンの元帝国、ネストリウス派キリスト教(景教)の
    一族の末裔、戦国時代伊賀の下忍の村など、その膨大な資料に基づく
    歴史的背景の描写に圧倒される。
    洋の東西を問わず、幻術というモチーフを軸にさまざまな物語を紡ぎ出している。

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    2010年05月04日
  • 花妖譚

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    タイトルを見て、これは珍しい、シバリョ先生の伝奇物?…と買ったのですが。
    “文豪の怪談”がけっこう好きなんです。
    B級ホラー的なものは映像向きだと思うので、読むのはちょっとレトロで雰囲気があるものが好き。

    さて、この作品はすごく古い。
    最初のナルキッソスの話などは、別にこの人が書かなくてもいいじゃない、な感じだったのですが、10編の短編のうち、先に進むにつれてどんどん、歴史にまつわる豊富な話題や知識が披露されて『らしく』なってきます。
    そもそも、この短編集は最初に発表されたときは「司馬遼太郎」のペンネームを使っていなかったそうなので、作者的にも何か思うところが会ったのではないでしょうか。

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    2010年04月09日
  • 新装版 軍師二人

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    表題作他7編の短編集(計八編)です。

    表題作「軍師二人」について:大阪の陣での、後藤又兵衛・真田幸村の話です。
    同じ司馬さんの「城塞」では、もう少し、又兵衛と幸村の関係が良かった印象なので、個人的には、この話での二人のすれ違いが少し哀しいです。それにしても、城方の譜代どもはアホですな~!

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    2010年03月31日
  • 胡蝶の夢(一)

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    日本おける蘭方医学ことはじめ。

    大きなアクションとかスリルがあるわけではないので、読んでいてちょっと停滞した。
    それにしても、司馬遼太郎の守備範囲。

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    2010年03月05日
  • 風神の門(下)

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    霧隠才蔵の話。読み物としては面白いし、人物も描けている。
    でも、スケールを比べると隆慶一郎と司馬遼太郎では格が違うと思う。隆さんの圧倒的な世界観、人物観に比べると本書はただの読み物の枠内に留まる。

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    2010年02月17日
  • 新装版 歳月(下)

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    物語は征韓論で紛糾する明治政府から始まる。
    政韓派筆頭は西郷隆盛。対する政韓反対派は大久保利通や木戸孝允、岩倉具視…
    江藤新平はというと政韓派に組みしていたようですが、具体的な動きはこれといってありません。彼の腹のうちには、政韓云々などよりも、政局から薩長閥を追い落とすことでいっぱいだったから!
    この人、絶対逆恨みでしょ。維新の激動期をほとんど藩のうちで、しかも蟄居状態で内職しながら過ごしたんだから。早い段階から活躍していた薩長ウラヤマシスゆるすまじー!…みたいな;それを敏感に感じ取っていた大久保さんはほんとうにすごい方だと思います;

    大久保 (江藤だけは、私怨と権謀だけで動いている。)←正

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    2010年01月28日
  • 胡蝶の夢(一)

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    司馬遼太郎を読んだのは随分久しぶり。
    テレビのドラマ、JINを見ていた時、江戸末期の医療関係者で検索していたらこの本が引っかかったので、読んでみた。まだ続きが。
    順天堂の創始者が庄内の出身者の息子とはびっくり!!
    そこだけ気になって続きを読むつもりです。

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    2010年01月25日
  • 風神の門(下)

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    間を空けつつ読んだので、ちょっとおもしろさが削がれてしまったかもしれません。
    才蔵は、大活躍というほどの活躍もなく、かといって何もしないでもなく、面白可笑しく立ち回って世を渡ってゆく感じです。
    そもそも、才蔵という忍びは、大活躍するような心意気はなく、またそういう立場でもないのでしょう。
    さりげなく役に立っている、という点で、確かにこの才蔵はリアリティがあるのかもしれません。

    夏の陣における幸村の討死は、あっさりと語られ、苦しいと思うこともありませんでした。
    でも、佐助はどこへ行ったのかな?

    実は司馬遼太郎を読んだことがなかったのですが、柴錬くらいのがちがちの歴史文体だと思っていました。

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    2010年01月15日
  • 街道をゆく 5

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    この本は、同シリーズの別の本と比べ、あんまり街道をゆかない。むろん、モンゴルに道がないせいであるが(360度、草原なのだ)、そのためかどうか、歴史をあれこれ述べる割合が少ない気がする。その代わり、ホテルの床板がどうだとか、水を貰いたがった奥さんの話とか、そういう司馬さん自身の、ツーリスト話が多い。
    そう考えると、道、街道というのは、多弁に歴史を物語るものなのかもしれぬ。多くの人が通る、交わる、諍う…とにかく、関わる所為だ。モンゴルにも、時間的には他の場所と同じ密度の歴史が存在するはずだが、関わる人数の少なさが、寡黙にさせているのだろうな。
    星や草は、うらやましい限り也。

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    2010年01月28日
  • 十一番目の志士(上)

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    幕末もの。実在はしない人物(人斬り)が主人公。上下巻。
    主人公の人柄にあまり感情移入できずものすごく面白いとは感じなかった。

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    2010年01月09日
  • 花妖譚

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    司馬遼太郎と花という取り合わせが自分にとっては意外だったので購入。古今東西のさまざまなエピソードを元に花をからめた幻想的なお話。花というテーマのためか、結構官能的。短い時間で楽しめるとおもう。

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    2009年12月29日
  • 峠(中)

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    「彦助、犬死ができるか」
    途中、継之助がいった。
    「おれの日々の目的は、日々いつでも犬死ができる人間たろうとしている。死を飾り、死を意義あらしめようとする人間は単に虚栄の徒であり、いざとなれば死ねぬ。人間は朝に夕に犬死の覚悟をあらたにしつつ、生きる意義のみを考える者がえらい。」
    「はい」
    彦助は提灯の灯を袖でかばいつつうなずく。
    「いま夜道をゆく」
    継之助はいう。風がつよい。
    「この風が、空だを吹きぬけているようでなければ大事はできぬ」
    「と申されまするのは?」
    「気が歩いているだけだ」
    「ははあ」
    「肉体は、どこにもない。からだには風が吹きとおっている。一個の気だけが歩いている。おれはそれさ

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    2020年07月15日
  • 豊臣家の人々

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    殺生関白秀次、太閤様以上と囁かれた北ノ政所、桂離宮を造営した八条宮、大坂城とともに滅んだ淀殿母子など、ひとひらの幻影のような豊臣家の栄華のあとを、研ぎ澄まされた史眼と躍動する筆で現代によみがえらせ、司馬文学の魅力を満喫させる連作長篇。
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    2010年04月02日
  • 翔ぶが如く(九)

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    ○大久保の気魄として、物事のできる者ならば謀叛人でも使ってゆきたい(24頁)

    ○組織なき後の人望家の重み

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    2009年12月17日
  • 翔ぶが如く(七)

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    薩軍が立つか否かの協議の場、避けようがあったように思える中での西郷の心中は。

    死に場所を探す者にとって、一個上京と大軍での進行の違いは。

    戦略なき巨大な暴力。

    人の才は好悪を入れずに判断すべき。

    ・私学校の愚かさは、ただ氏を墨守しているのみで、氏の教えであるところの開明に従って大義名分を明らかにすることを知らない。(128頁)

    ・憎悪を資格としてその任をえらぶ(135頁)

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    2009年12月05日
  • 翔ぶが如く(五)

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    遅まきながらこの革命にやがて思想性を付加しようとする運動がおこるのだが、しかしすでに革命を遂げて権力を握った太政官政府にとっては、遅くやってきた思想などは、邪魔物か、敵でしかない(237頁)

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    2009年11月28日
  • この国のかたち(三)

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    Kodama's review
    3巻目です。日本史は、戦国時代、明治維新、日露戦争、太平洋戦争を少しかじった程度の知識しかないので、それ以外の話しはさっぱりわかりません…(涙)。
    (09.7.26)
    お勧め度
    ★★★☆☆

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    2009年11月20日
  • この国のかたち(二)

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    Kodama's review
    『典型』と『汚職』では正義とは何か?と思わされ、考えさせられました。
    (09.7.5)
    お勧め度
    ★★★☆☆

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    2009年11月20日