司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 故郷忘じがたく候

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    ー故郷忘じがたく候

    友人の好きな司馬遼太郎の一作、と聞き大いに長風呂しながら拝読。
    この作品が友人を何を惹き付けたのだろう?と思案を巡らせながら読む。

    答えは出ないまま、私個人の感想。

    一、薩摩人の魅力。
    一、日本人の定義を考え続けた沈寿官少年の日本人以上の情熱。
    一、見た事のない語り継がれる故郷の情景。
      心象の風景、というのだろうか?

    それから、「あなたがたが36年の歴史を語るなら、私は370年の歴史を語らなければならない」という、身体から滲み出てきたような言葉。

    司馬遼太郎自身は、この移住の経緯と移住当時の出来事などについて善し悪しを論じていない。
    日韓のセンシティブなテーマ

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    2011年11月26日
  • ひとびとの跫音 上

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    ネタバレ

    阪急とか小林一三とか加藤拓川の娘さんとか個人的にフラグが良く立つ作品でした。
    歴史小説と街道をゆくの間に立つような作品で、比較的読みやすい。

    司馬さんが『坂の上の雲』を書こうとしたきっかけは忠三郎さんとのつながりがあったからかも知れないなぁ

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    2011年11月23日
  • 翔ぶが如く(二)

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    ネタバレ

    征韓論をめぐる維新後のやり取りが、西郷中心に話題から大久保や板垣・大隈などに広がる。正直明治維新というと、新たしい時代の幕開けに、統幕勢力が結集して新しい日本を作るというストーリーを描いていたが、1巻での西郷の体たらく、2巻でだれも先頭に田等としないつばぜり合いだったということに、ちょっとがっかりだ。そういった事実をしったことも重要だと思うが、幕末のことがなんだったのか。やはり、革命後の難しさが出ていると思う。そういえば、どっかの政党もおなじだよな。

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    2011年11月20日
  • 翔ぶが如く(七)

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     政府のやり方に異を唱える不満分子が各地方で決起する。その指導者たちは何の成果も上げることなく犬死するに至る。政府は事前に反乱分子を内偵し、未然に防ぐすべを確立していたのだ。そのやり口が思わぬ事態に発展する。どちらが仕掛けたのか、歴史の闇からはうかがい知れないのだが、結局は薩摩と明治政府が激闘することになる。

     緊迫する状況のなかで、西郷が側近に担ぎ上げられる辺りはものすごくマンガじみていてユーモラスでもある。その様な空気のなかではなんでもありうるのだ。後になると「なぜ」がいっぱい頭の中をかけめぐる。結局、修羅場には声の一番大きい者の発言が優位なのだった(笑

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    2011年11月09日
  • 翔ぶが如く(十)

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    ついに長かった物語が終わった。

    日本を現代へと一気に進化させた革命。。

    『明治維新』

    その原動力となった西郷隆盛という人の物語です。

    政策というより人柄で人々に愛されそのカリスマで人を動かした、西郷という人物は本当に凄い。

    憧れます。


    大感動です。。

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    2011年11月06日
  • 果心居士の幻術

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    「八咫烏」を収録。

    出雲族の植民地・ヤマトを手に入れるべく、イワレ彦率いる海族は、その植民地である牟婁に渡ってきた。八咫烏はこの地で唯一の出雲族との混血児だ。自分は海族であると思っているが、出雲族の賤民として差別を受けていた。
    ヤマトへの案内役を命ぜられた八咫烏は海族軍の先頭に立って進む。途中、老イワレ彦をかついで歩くことになり、彼の立場は好転した。
    吉野についた彼らは出雲族への攻撃を開始する。やがて、ヤマトで長髄彦の大軍と対峙した。八咫烏は、長髄彦の館へ忍び入り、降伏をすすめたが拒否され、同道した海族の赤目彦は長髄彦を殺す。このとき八咫烏は赤目彦の出雲族への侮蔑に怒り、赤目彦を殴り殺してし

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    2011年11月06日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

    長州人の悪癖を連ねられ、思わず苦笑。
    ・議論、思想ばかりで実践がない。
    ・手紙をよく書く。
    頭でっかちでいざ行動すると過激に過ぎる。
    あー、私は紛れもなく長州の末裔だわ。

    長州育ちながら、武家でなく百姓の蔵六はその弊害に染まっていないから桂の信頼を得たのだろうな。

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    2011年11月23日
  • 草原の記

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    モンゴル好きの司馬遼太郎の本。モンゴルの自然・風土と人の性質を描いたもので、最後は結構泣かせる。ああ無常です。

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    2011年10月29日
  • 翔ぶが如く(六)

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    明治維新という大きな流れのなかで、小さな動きが頻発し、それが徐々に時代の動きになる。

    いやー歴史は深い。

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    2011年10月27日
  • 翔ぶが如く(五)

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     琉球人が台湾に住む蛮族の手により殺傷された。武力解決を望まない大久保が、大清国に乗り込み外交により解決を図る。大清国と日本の両国の思惑と利害においてぎりぎりの決着だった。当時の情勢を見ると琉球は両国に貢ぎものを献上している関係から、自国民同士の争い事とだと清国が突っぱねることもできたのだそうだ。歴史とは不思議なもので、この事件後、琉球は日本の領土であることを暗黙に了解され、今に至るわけである。

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    2015年03月11日
  • 翔ぶが如く(五)

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    激変の時代だけに物語のボリュームが凄い。

    種々雑多な人々をその人の思想の背景まで詳しく供述している。

    もはや、小説でなく、大説です。。

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    2011年10月25日
  • 翔ぶが如く(四)

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    西郷という巨人を中心に日本が歴史を転がっていく。

    数多い明治の偉人を巻き込む西郷という人は本当にでかい。

    やれやれ、スケールが大きすぎる。
    現代にいれば良いのに。。

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    2011年10月21日
  • 翔ぶが如く(三)

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    明治は凄い。
    理念を持ちそのために目的意識を持ち行動する人物にあふれている。

    その人物一人一人の情熱が時代を動かし今に至っている。

    さて、現代を生きる僕たちのなかに、芯のある理念を持つ人はどれくらいいるのだろうか。

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    2011年10月20日
  • 翔ぶが如く(四)

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    ネタバレ

     後半、にわかに征台論がクローズアップされ、西郷従道により強引に実行される。西郷どんは鹿児島に篭もり、政府に無言の脅威をあたえつづける。大久保利通とは征韓論で袂を分かち下野したのだった。この西郷兄弟について、長州人は全く理解できないとあきれ果てるばかりなのだ。薩摩人にも理由はある。江戸幕府が無血開場したことにより、江戸を焦土にすると振り上げたこぶしの下げ場所が無くなってしまった。この有り余るエネルギーのはけ口にされる隣国はたまらない。

     行動があまりにもストレートすぎはしないだろうか。思考では理解できても感情が抑えきれないという場面は確かにある。確かにあるのだが、それでいいのかと苦笑せざるお

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    2015年03月11日
  • 韃靼疾風録 (上)

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    清国成立に至る物語。大陸に渡るまではどうなるかと思ったが、これから女真が清になる道のりが描かれるのだろう。ラストエンペラーで聞いたヌルハチも触れられていた。

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    2011年10月15日
  • 新装版 風の武士(下)

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    忍者物の続きなんだろうけど、架空の話が多くて今一つ人物像を描けない。やたらと女性と関係を持つし。最後はユダヤ人でかぐや姫と言われてもなあ。

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    2011年10月15日
  • 風神の門(上)

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    司馬遼太郎の忍者もの。いつも女性が絡んでしまうのだが、これから家康を討とうということで盛り上がってきた。

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    2011年10月15日
  • 豊臣家の人々

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    秀吉の成功と、周囲の人々の能力・気概のギャップが大きすぎて、一代で天下は終わってしまった。切ないものだが、人の人生とはそういう無常なものかもしれない。

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    2011年10月15日
  • 歴史と視点―私の雑記帖―

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    司馬遼太郎は大正時代生まれだったんだ。ますます遠く感じる。
    でも彼のエッセイはいま読んでもそれほど色褪せてはいない。古くさい人だなぁとは思うけども。

    戦争は過ぎ去ってから振り返ってみれば、まるで絵空事だ。
    なのに今でもまだ、その悲しみや苦しみが癒やされないまま耐えている人がいる。
    あんないかがわしいことのために殺し合う必要が本当にあったのか。

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    2011年10月13日
  • 義経(上)

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    一時代に美術や音楽の天才というものは必ずいるものだ。
    芸術の才能は人の才能の中で貴重ではない。
    だがしかし、人の才能の中で最も持ちにくいものがある。
    それが「軍事的な才能」つまり兵隊さんの能力である。
    これは一時代どころか、一民族に一人か二人いればいいほうで、
    それでは、日本人(大和民族)では誰なのかという事になると、
    間違いなく名前があがるのが、この義経である。
    上巻ではまだその真髄は見せられない。
    日本人ならだれでも知ってるであろう頼朝と義経の物語はその才能を中心にくるくる旋回していき、そして日本人が誰でも知ってるであろう哀しい結末と誘うのである。

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    2015年07月14日