北方謙三のレビュー一覧

  • 檻

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    挑戦シリーズ3『風の聖衣』の予習として再読(内容忘れていたからね)。なるほど、登場人物をいきなり事件の渦中に放り出し、行動させる。説明は後回し。とにかく行動を、台詞を、先行させ読者をぐいぐい連れていく。そして人物の背景は徐々に明らかにさせていく。それが北方作劇法なんやな。緊張感を味わわせられつつ先へ先へと読み進めずにはいられない。うまいな。読み返してみると、実は老いぼれ犬高樹についての描写も結構多い。初読の際は、高樹が登場すると、「また嫌な奴が現れた」となっていたもののだが、高樹の人生を知った(「老犬シリーズ」三部作を読んだ)今では、キター! となった。が! 読み進めるとやっぱり「また嫌な奴が

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    2025年08月04日
  • チンギス紀 八 杳冥

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    テムジン、トオリル・カン、ジャムカそれぞれ親子の物語が対照的で印象に残る。まさかのケレイト王国との戦いも実に呆気なく勝負がつき、モンゴル高原では最後の壁となりそうなナイマン王国と一気に戦闘モードへ。総大将カサルのお手並み拝見。

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    2025年08月02日
  • チンギス紀 十 星芒

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    最初読み始めたときは、全何巻?読めるの?
    って感じだったのが、今や、もう10巻?後ちょっとになっちゃう…って焦り出した笑

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    2025年08月01日
  • チンギス紀 九 日輪

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    西夏やキルギスではなく、椎間板ヘルニアと戦う三連休で読書量激減中(笑)。 チンギス以外の前半の主要登場者が順に影が薄くなり、大河の物語が進行している。この巻は、とうとう永遠のライバルとのお別れの巻。モンゴル帝国に向けてスタートする。

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    2025年07月29日
  • 史記 武帝紀(六)

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    感想
    生まれた時から帝になる運命というのも大変そう。それが50年も続くとおかしくなるのも仕方ないかも。

    いよいよクライマックスが近づいてきた感じ。


    あらすじ
    李陵は、千五百の兵で漢を討ち、トトの息子の光谷児を鍛えていた。帝は李広利に、李陵を討つように命じる。孤鹿姑は、李陵に漢に勝たない戦をして大軍を引き出し、一気に討ちたいと作戦を明かす。

    蘇武は北海で生き抜く術を身につけて、北海で生き抜く決心を固めていた。司馬遷は中書令として帝のそばに仕えるうちに、50年も在位する帝の孤独と死への恐怖を感じていた。

    帝は司馬遷の書いた史書を読み、自分の恐れを客観視する。李陵は元部下の孫広と戦う。孫広

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    2025年07月27日
  • 史記 武帝紀(五)

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    感想
    誰も帝を注意するものが居なくなり、国がドンドン腐っていく。権力とはそういうものなのか。自制してやっていくのはよっぽどの名君なんだろう。

    この巻は蘇武も司馬遷も李陵も困難に出会い、生き方を見つめ直す巻という感じがした。


    あらすじ
    李広利は何の実力もないが、再度劉徹から匈奴攻めを命ぜられる。李陵は李広利の軍で、兵站を命ぜられるが、帝に直接5千の歩兵で匈奴に攻め入りたいと打診し、認められる。

    李陵は5千の歩兵で敵陣深くまで到達するも、左賢王の2万の軍に敗れて投降する。劉徹の周りには最早、イエスマンしかいなくなっていた。李陵は単于に会い、1年間単于庭で自由に過ごすことを許される。蘇武は、

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    2025年07月26日
  • 二人だけの勲章

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    北方謙三『二人だけの勲章』ハルキ文庫。

    再読となる。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊されている。第1弾は『友よ、静かに瞑れ』、第2弾が『過去 リメンバー』、第3弾が『黒いドレスの女』、そして第4弾が本作『二人だけの勲章』で、第5弾は『逆光の女』ということで月1冊の刊行予定になっている。

    1986年刊行ハードボイルド小説。自分を取り戻すために闘う男たちの姿を描かれるのだが、北方謙三のハードボイルド小説の中では最も過激ではないだろうか。

    終盤までの展開は非常に面白いのだが、結末を端折り過ぎたようで、消化不良だった。大杉良二は復讐を果たし、自分を取り戻したのか。宮古島で刺され

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    2025年07月23日
  • チンギス紀 九 日輪

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    テムジンは、立ち上がった。
    座が、しんとした。全員の顔を、ゆっくりと見渡した。
    (略)
    「モンゴル族も、もうない。草原の民だ。かつてタタル族がいたが、それもない。草原の民だ。ケレイト王国があったが、もうない。草原の民だ。このテムジンの下にいるかぎり、すべて草原の民で、なんの違いもない。モンゴル国という名は、俺がそこの出身だから、ついただけのことだ。やがて、あたり前のことになるが、いまはおまえたちが、それを心せよ」
     テムジンは、もう一度、ゆっくりと全員を見渡した。
    「新しいことが、はじまる。俺は今日、チンギスという名になった」(143p)

    オノン河の辺りの大会議で、テムジンは「チンギス・カン

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    2025年07月22日
  • チンギス紀 十七 天地

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    チンギス・カンの物語だった
    最終巻にして、ようやくそこにたどり着いた

    いやいや『チンギス紀』言うてるやん?
    うーん、そういうんじゃないんよな

    当時の世界人口の半分以上を統治下に収めたといわれるモンゴル帝国
    その礎を築いたチンギス・カン
    果たして彼は何を考え、何を想い、何を見ていたのか?

    世界人口の半分以上ですよ?
    それこそ地球46億年の歴史の中で唯一無二の存在ですよ
    そんな人物が何を考えていたか?
    答えは簡単「分かるわけねーじゃん!」だ

    それでも北方謙三アニキは、その答えを全十七巻で描ききった
    本当に、作家というのは、なんと傲慢な生き物なのだろう
    「お前に何が分かる!」を恐れず
    むしろ

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    2025年07月19日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    ネタバレ

    ネタバレというか、備忘録、自分の為だけなので
    読まないでもらって可
    宋清、楽和、穆弘死す。
    相手の宿元景も朱武を倒すが、花栄が矢で射る、しかし花栄を守って欧鵬死す、




    扈三娘 と王英が結婚
    「結婚して子をなす。。。人はどうやって何代も何代も続き、その最後のところに自分がいる。子をなすということは、さらに血脈の最後の者を、新しく作るということだ。親や子としての情愛を除けばそれだけのことだろう。」

    高俅
    「人はなんによって生きる。志があれば飢えないのか。富があり、地位があり、名誉がある。これは、人の本能が求めるものだ。志は頭が求めるものであろう」

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    2025年07月18日
  • 岳飛伝 十三 蒼波の章

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    岳飛と秦容が動き出す!
    秦容が人事を一生懸命にやってます!
    小梁山も安泰です!
    そして、秦容に嬉しいお知らせがありました!


    李俊を筆頭とする水軍の老兵達は韓世忠撃破の後は沙門島奪回に乗り出す!
    老兵達は死ぬ事ばかりが頭の中にあるのだが・・・
    李俊が遂にある決断をします!!!


    自己顕示欲の強い海陵王が子午山を攻めます!
    ブチギレル梁山泊は最高戦力の史進率いる赤騎兵を投入!!!
    経験値少なく自己肯定感強めの皇帝の運命やいかに!!!!


    西遼では顧大嫂が引退を宣言する!
    引退までのタイムリミットまで配下のリーダー達に試練を科す!


    金国が南宋に攻め入る!
    今迄その実力がベールに包まれてい

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    2025年07月18日
  • チンギス紀 二 鳴動

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    因縁が絡み合い、各々の背景が積み重なる
    読み進めるほど面白くなるだろうという予感を深めた2巻
    テムジンは破壊だけではなく、創造に目を向けている

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    2025年07月16日
  • 史記 武帝紀(三)

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    感想
    漢側から見ると黄金時代の始まりだが、匈奴は必ず戻ってくるだろうな。しかし、霍去病の突然死はびっくり。


    あらすじ
    衛青が怪我をし、肩より腕を上げられなくなっていた。帝は霍去病に西域の匈奴への侵攻を命じる。

    霍去病は、1年で西域を併呑すると帝に豪語する。最初の戦では、匈奴の王に勝利を収めるも、トトの軍の伏兵に襲われて、急死に一生をえる。

    霍去病はすぐに出兵し、西域を北側と分断する居延を抑える大勝利を遂げる。その後、衛青と霍去病が匈奴へ攻め入り、イチサを完膚なきまでに叩き、北へ閉じ込める。李広は活躍の場が得られず自裁する。

    衛青と霍去病は大司馬となるが、霍去病は24歳の若さで突然死す

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    2025年06月29日
  • 武王の門(下)

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    南北朝時代、後醍醐天皇の皇子である懐良。九州に逃れた彼は豪族菊池武光を生涯の友とし、九州に独立国を為さんとする。九州は遥か海の涯に繋がっている。懐良が夢追い、夢見た、そして夢の終局。北方謙三先生はハードボイルドものはだいたい読んでるんだけど肌に合う。ラスト近く、北朝から今川了俊が討伐に送られてきた時、ずっと彼は「懐良には勝てない」と思っていたが、盤石であると思われた星が遂に揺らぐんですよ。夢が拓く瀬もあれば、また天の采配で閉じる瀬もある。茫漠たる想いが胸に去来する。

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    2025年06月28日
  • チンギス紀 五 絶影

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    宿敵、玄翁との決戦から始まり、テムジンの出生の秘密、受け継がれる剣と、序盤の集大成的な物語が過去作とも交わり展開する、シリーズ6作目。

    相変わらず、トクトアと狼の雪山サバイバル生活に、殿への愛が大きすぎるボオルチュ(今回は、殿の排泄物まで愛しています)のエピソードなどが盛り込まれており、新旧大勢のキャラが躍動します。
    あと、肉を焼いたり煮たり石酪を口に入れたり。

    少しずつ代替りが起き始め、金国との関わりなど、
    部族同士の争いから次なる展開へと移っていき、今後の展開が気になるところ。

    水滸伝や楊令伝からチンギス紀まで世界が続いていたと知り、過去作にも俄然興味が湧いた1作でした。チンギスの旅

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    2025年06月28日
  • チンギス紀 七 虎落

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    ネタバレ

    思っていたよりはあっさり、テムジンが〝民族統一〟を果たす。日本で言えば関ケ原、大草原を二分する見応えある戦いは、とりあえず、誰も首を取られることなく決着した。生き延びた者たちの関係性は新たな局面を迎えることになるのだろう。今後の展開がますます楽しみに。

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    2025年06月27日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    全19巻のちょうど真ん中の10巻。代州の将軍である呼延灼が大砲オタクなどの戦力を揃えて「一度だけなら梁山泊に勝てる」を不言実行。しかし、北京から呼び出しがかかっている間に留守を預かる連中が自滅して代州軍は潰走。呼延灼は結局、梁山泊軍に加わるところでこの巻はおしまい

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    2025年07月01日
  • 岳飛伝 十二 瓢風の章

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    本巻で遂に、秦容と岳飛の軍が動き出す!
    南の方で街を作っていた二人だが、北伐の準備が整い、手始めに南宋の南の拠点を守る辛晃軍五万に戦いを挑む!

    更に、李俊は自分の老いに負い目を感じており、死場所を探している。梁山泊の宿敵で、先の水軍決戦の責を負い左遷させられた韓世忠を打つ為李俊が動き出す!
    李俊の本気、久々に見れます!

    胡土児の下に梁山泊の重鎮が訪れる!
    楊令の事に触れるのか?

    燕青に依頼が舞い込む!
    年をとっても浪士燕青!



    梁山泊が結成された頃は宋が腐敗に満ちていた、しかし今は宋は秦檜が極力、腐敗を減らし、新たな産業を生み出す事に力を入れている。金国も兵役を受ける者の税は軽くし、

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    2025年06月22日
  • チンギス紀 八 杳冥

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    「間に合わぬな」
    「えっ」
    「わしは、もう死ぬ。それが、はっきりとわかる。仕方がないな。赤牛の時から、殿をずっと見てきた。これ以上見たいというのは、傲慢であるか。いや違うな、贅沢というやつだ。分を過ぎた人生だった。だから死ぬのが惜しくなってはならんのだ」
    蕭源基の眼が、ダイルにむけられた。
    「陰山で間違えるのではないぞ、ダイル。あそこから、新しいものがはじまる」
    蕭源基の眼が、閉じられた。(353p)

    ⸺⸺赤牛とは、大同府にいた時の少年テムジンの名である。陰山とは、鉄鉱石の山をモンゴル族のものにするための作戦である。
    人はいつか死ぬ。
    敵として戦い亡くなる場合もあれば、天寿を全うし亡くなる場

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    2025年06月22日
  • 黒いドレスの女

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    北方謙三『黒いドレスの女』ハルキ文庫。

    再読となる。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊されている。第1弾は『友よ、静かに瞑れ』、第2弾が『過去 リメンバー』、そして第3弾が本作『黒いドレスの女』となる。

    第4弾は『二人だけの勲章』で、第5弾は『逆光の女』ということで月1冊の刊行予定になっている。

    本作『黒いドレスの女』は角川映画の全盛期を過ぎた末期の辺りに原田知世主演で映画化されている。

    読み返してみれば、こちらが恥ずかしくなる程の『男の生き様』を前面に押し出しているようなハードボイルド小説であった。昔はこういうハードボイルド小説にかなり信教していたのだが。

    今読んで

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    2025年06月21日