中島義道のレビュー一覧

  • ぐれる!

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    ある一定層には受け入れられるのだろうが...。まあ自身も好きな領域と嫌な領域を分け、居心地の良い方に安住しているのだろう。ステレオタイプのありきたりな正義を振りかざされ、虐げられている人は救われる、のかな? 4章、終章が不快。

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    2021年10月31日
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―

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    “必ず人は死ぬ、死ねば何も無い、それはどういうことだろう?何もない、何もない……それがずっと何億年も続くと考えると、背筋が寒くなり………” という表現が後半にあったが、これは自分も幼い時に考えてたことで、それが言語化されてて、文字で見てるだけで、死について別に考えてないのに、やや怖くなった。
    でも大人になるにつれて、いつしか死んだ後の世界について考えるのをやめた、怖いから。考えそうになった段階でシャットダウン。考えるのを辞めた時点で筆者の言うマジョリティに属したわけです。
    でもその死を、絶対的不幸と捉えてそれ以外の不幸は蚊に刺されたようなもんだと言ってる考え方がとても新鮮だった

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    2021年08月01日
  • 不幸論(PHP文庫)

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    飛行機に乗る時は必ず堕ちるだろうと期待して乗り込む哲学博士による理想な幸福は幻想に過ぎない自身が死ねかぎり幸福はないので他人評価より自分本位に生きることを勧める。アラン「幸福論」幸福は天からは決して降ってこないの裏表かも。著書はこの手の本を多数出版し国立大学教授で世間的には成功し幸せだろうと想われているが(笑)

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    2021年07月31日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    ネタバレ

     このあたりで、誤解を避けるために、「物事をはっきり言う」さいの「はっきり」とは何かについて、考察してみましょう。それは、もちろん第一には心に思ったことをそのまま言うことです。ブスと思ったら「ブス」と言う。ハゲと思ったら「ハゲ」と言う。「おさな子のように」そのまま言葉にする。私は、こんな単純なことを言っているのではない、と続くと思うでしょう? 残念でした。私は、まずこんな単純なことから始めることを提唱しているのです。ただしその場合、自分にいかなる禍が降りかかっても、責任を取らねばならない。ここが「おさな子」と違うところで、そのために相手から刺されてもしかたない、社会から抹殺されてもしかたない、

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    2021年07月23日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    「私の嫌いな10の言葉」に続き2冊目。著者は「物事を正確に厳密に言語を駆使して表現するという理性的な態度」によって、なぜ嫌いなのかを分析する。
    前書の方がインパクトがあり、切れがかかっていたと思うのは慣れてしまったからだろうか。

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    2021年04月29日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

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    中島義道さんの著作を読むのはこれで3,4冊目だと思います(うろ覚えですが)。

    「非社交的社交性」という題名に惹かれて読みましたが、これ、カントの言葉だったんですね。不勉強の極みでした。
    しかしながら、哲学について基礎知識がなくても、この本は十分に楽しめる内容ですので、不勉強でも大丈夫です(私がいうのもオカシイですが)。

    前半は著者の過去の暮らしぶりや思想について語っており、後半は著者が開いた勉強会で出会った、「社交性」という意味において一風変わった(?)人々のエピソード集、のような形になっています。

    著者の本を何冊か読んでいると一度は出会ったことのある内容が前半に詰め込まれていて、(うー

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    2021年03月10日
  • 哲学の教科書

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    哲学の読書会の課題本で読みました。
    わたしは、哲学ができる環境ってことがすごく恵まれていて特権階級的だって意見があって面白かったです。

    中島義道さんがなぜこのような本を書いたか。ほとんどの入門書に書かれていないこと、お行儀のいいことではありません。迷走している人にはおすすめかも。
    あ、していないようにみえる人かそかな。

    第四章
    哲学は何の役にたつのか。

    哲学は何の役にもたたない
    で、無用の用という荘子の教えがとても良かった。散木となりたい。

    哲学とはなんぞや。迷い続けてもわかるもんでないなとかんじました。

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    2020年11月11日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    ネタバレ

    著者が嫌いな言葉。
    1.相手の気持ちを考えろよ!
    2.ひとりで生きているんじゃないからな!
    3.おまえのためを思って言ってるんだぞ!
    4.もっと素直になれよ!
    などなど。
    これら頻出の言葉によって振るわれる同調圧力・形式主義・傲慢といった暴力を非難する。
    お題目のように欺瞞を語り続け本当に本音をぶつけ合うことは無作法とされることなども繰り返し具体的に指摘し、抗議する。そういう本です。

    自分もこういう言葉とその意図が大嫌いで、常々困っているので、この本をたくさんの人に読んでもらいたい……と思った。わかりやすくどのへんが暴力なのか述べられている。

    ただし筆者は自らの意見を持って闘うあまり、攻撃

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    2020年10月04日
  • 人生に生きる価値はない

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    頭の粗雑な人間には著者が生きる価値はないと言うことが結局価値になっているような気がしなくもない

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    2020年09月04日
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―

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    毒を持って毒を制す。自身の凝り固まった考え方をリフレーミングするには手軽だが...。うやむやにしてきたこと、現在進行形で偽っていることなどが浮かんでは消えていく...。うん、もうしばらくは消したままにしておこう。

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    2020年07月26日
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―

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    中島義道節が炸裂していた。本書は中島が死にたいほど悩んでいるT君(架空の人物)に宛てた手紙形式のエッセイです。しかし多分30年前の20代の過去の自分に宛てた手紙に近い。だからこれは自己啓発ではなくエッセイという方が正確な気がする。だけど中島の生き方はマイノリティーには励まされる。
    少し引用します。

    そして、きみはいつか死ぬ。この広大な宇宙の中で。たとえ、きみの書いたものが、きみの死後少数の人にあるいは大勢の人に読まれることがあるとしても、まもなく誰もきみのことを覚えていない時が来るであろう。きみはまったく忘れ去られるであろう。  それでも、地球は優雅に太陽のまわりを回転し、太陽は銀河系を回り

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    2020年07月10日
  • ひとを〈嫌う〉ということ

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    人間は人から嫌われたくない生き物

    ‼️我々は誰でも人を嫌う、理不尽に嫌う、それが自然

    ‼️ほのかな愛があるなら、ほのかな憎しみがあっても良い

    「私何も気にしてないの」という言葉には注意、本当に気にしてない場合と、大変気にしてる場合、五分五分

    どんなに努力してもある人が嫌いであり、どんなに努力してもある人から嫌われる、どうしようも無い

    相手が自分の期待に応えてくれない、子供
    ‼️他人に夢をかける、は誤った態度

    自分に傲慢さがなければ、人の傲慢さは気にならないはず

    ‼️どうにか保持している自己幻想を容赦なく切り崩す相手を嫌う、自信のなさと恐れ

    ‼️あなたが嫌われるのは落ち度がない場

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    2020年04月13日
  • 差別感情の哲学

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    普段から差別について考えていると、あまり目新しい感は受けないと思う。内容は格別に革新的ということもない。不快や嫌悪の情を根本から否定することはできないという論にはまったく同意するが、その依拠するところが「人間らしさ」の喪失であるのはいささか心許ない。学術書というよりはエッセイに近い印象をうけた。

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    2020年03月07日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    グサグサと刺さる話もあれば、心がスッキリする話もあった。麻木久仁子さんの解説も、テレビでみかける姿とは違いいろいろ葛藤しているんだなあと興味深く読めました。

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    2021年12月30日
  • 反〈絆〉論

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    絆は確かに素晴らしいものだけど、だからといっていつでもすべての人がそれを求めているとは限らない。つながりを求めていない人もいるという事実を無視した絆なんて、暴力でしかない。個人の違い、多様性を大前提にしないといけない福祉の世界が、一番“絆”を訴えているけれど、それは正しく理解された“絆”なのだろうか?

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    2020年01月27日
  • たまたま地上にぼくは生まれた

    H

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    面白いが・・・

    内容としては、中島氏の生きざまといってよい内容です。
    哲学者による哲学と思って読まれると、戸惑うと思います。
    好き嫌いがはっきりと出る作品と思います。

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    2019年12月12日
  • 怒る技術

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    私は怒りを感じるというより、ゾッと肝が冷えるタイプ。どうでもいい相手に怒ってエネルギーを使うより、これから大きな失敗するんだろうなと見限るタイプでもあります。

    この本を読むと私は「怒り方の技術」を忘れてきたと感じました。幼い頃は素直に怒りもぎゃんぎゃん伝えました。大人になると怒りは使わなくてもいい道具、と捉えていました。だから次第に「怒れない人」になっていたと感じます。怒らない方が楽なのかもしれません。

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    2019年08月01日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

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    前半は新聞の連載などをまとめた内容。後半は自身の哲学塾で出会った変わった立ち振る舞いの人たちについての話。

    環境と自己についてのエセー集といった感じではあるのだけど「哲学するのに向いている人向いていない人」といった経験をもとに「困った人たち」について語っていて一気に読めてしまった。

    いわゆる哲学についての話は第1部で語られているのだけど、「絶望に陥らない不幸」として、悩むことの前提条件が欠けている点を突いた第2部が圧倒的におもしろい。
    ここでは「悩んでいる人=病人」といった捉え方を拒絶して「悩んでいる人は治せない」という当たり前のことを言っているだけなのだけど、なぜ世間一般ではそう捉えてい

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    2019年07月22日
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室

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    死にたい人のほとんどは、心の底では生きたいと思ってる。
    死ぬほど追い詰められたのは気の毒だ。でも、死にたい人の態度が文句なしに正しいわけではない。
    死にたいところまで追い詰められている人が、模範的な態度をとることを拒否したからって、非難する理由になるか?

    自由は自由によって制限を受けなくてはならない。
    私たちは社会的な動物だから。

    どんなに考えをつきつめていっても、結局は「なぜだかわからないけれど」へ行きつく。それが信念だ。数学の公理と同じ。それ以上さかのぼれない取り決め。

    善意の嘘、相手を喜ばせるための、自分を守るための嘘。
    そんな嘘をついてもいいのか、自分の気持ちをしっかり見つめるこ

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    2019年06月07日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    あとがきにはいいことが書いてあった。
    個人の嫌いな人の紹介だから、それ以上でもそれ以下でもない。著者に嫌われないように生きようとする必要もないが、考えることは、やはり大事だ。

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    2019年03月31日