中島義道のレビュー一覧

  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室

    Posted by ブクログ

    自分の手で。なぜ??。死んではいけないの?ウソをついてはいけないの?人に親切にしなければならないの?勉強しなければならないの?
    なんのために生きてるの?
    カントの考えをやさしく伝えてるのかな?

    0
    2016年01月10日
  • 「時間」を哲学する 過去はどこへ行ったのか

    Posted by ブクログ

    通常殆どの人が想定する過去ー現在ー未来が一直線上にあるという見方がぐらつき、色々な場面で語られる時間に違和感を持つようになった。

    0
    2015年10月19日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

    Posted by ブクログ

    学力が低くなるほど言葉への信頼を失っている。学歴差別を口にしてはいけない。(今は逆差別が起こっている気もするが)--勉強ができるが故に肩身がせまい思いをしなければならない、排除されぬよう気をつけなければならない低レベル環境。

    大学教師は学生から言葉を奪っている。
    ルール違反者に対して寛大で温情的な我が国民は他人の苦境を見て見ぬふりをする国民でもあり、個人と個人のコミュニケーションをほぼゼロに留めておく国民でもある。

    日本人がルール違反するのはみんながそうしている時。ルールは個人が決めるでなく、集団的にひとりでに決まっていく。個人はよいルールをみずからの決断で選べない。

    性急な近代化、無批

    0
    2015年09月07日
  • 人生に生きる価値はない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーストリア帝国の最後期の皇太子ルドルフは偏執的に緻密な動物のデッサンをしたと、当書には記述されている。その先不幸の人となってゆく少年ルドルフのデッサンに没頭する姿を想像すると、胸を突かれるような感覚になる。人がその人の風合いの残るものを手がけているときの姿に、ときどき物悲しい感覚を憶える。これはどうしたことだろう。

    0
    2015年07月05日
  • 人生に生きる価値はない

    Posted by ブクログ

    こういう事を言うひとに好感を覚えるのはなぜなのか。とはいえ著作を3作読んでみて、テーマは違えど言っていることが同じなのでもう分かりました、とも思う。「私の嫌いな10の言葉」にあらかた書いてあるので、それだけ読めば良さそうです。

    0
    2015年06月04日
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室

    Posted by ブクログ

    元大学教授が中学生向けに哲学を紹介した本。
    幸せを求めていく人生もあるけど、真理を求めて、考え続ける人生もあるよってことみたいです。

    0
    2015年05月09日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

    Posted by ブクログ

    ・哲学者のエッセー集。本書は、カントの研究者が半生を振り返る前半、自身が主催する哲学塾を通じて若者と触れ合う中で出会った数々の「生きにくい」若者の特徴を紹介する後半で構成されている。
    ・正直、物凄く為になるとか面白いという訳ではなかった(なので★3つの評価にした)けれども、若者の生きにくさについて真摯に(これはいい意味でも悪い意味でもそうで、同じレベルで喧嘩しているという言い方もできるかもしれない)向き合う著者の姿勢に、やや大人気ないと思う反面、分かったようなことを言って誤魔化したりしない几帳面さを感じた。
    ・人間関係の悩みは一生続くものだし、誰しも直面する課題。人間関係が上手くいかない「生き

    0
    2015年05月06日
  • 怒る技術

    Posted by ブクログ

    著者の怒りの経験などもコミカルに描かれていて所々笑ってしまう箇所も多かった。

    口論になった際、相手に無条件の辛抱強さを求めることまではできないのならばこちらが受け止めればいい。相手の語る内容を承認しなくてもいいけれど、相手が「語ること」それ自体を承認しなければならない。いかに相手の主張が一方的で、偏見に満ちており、傲慢至極であろうと、語ることそのものの対等の権利を尊重すべきである。
    自分がいくら正しくて相手が間違ってると思っていても、別の人から見ればその逆、あるいは両方とも間違ってる、両方とも正しいということもあるわけだし、「語ること自体の対等の権利を尊重すべき」という意見には、新しい視点だ

    0
    2015年04月25日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

    Posted by ブクログ

    前半と後半との整合性が・・・・
    後半に出てくる人々は発達障害とかの問題とは無関係なのかな。
    まあ、こういう人たちがいるということはわかった。

    0
    2015年03月19日
  • 生きるのも死ぬのもイヤなきみへ

    Posted by ブクログ

    タイトルで買ってしまった。なんて怠け者なんだと。
    内容は哲学的。なので、とても具体的に分析していく死や生。
    若い世代の対話として、そういう事に一緒に悩んだ体験などを語る。中島さん。
    たまに笑える合いの手を、中島さんや、対話する学生達が入れる。

    0
    2015年03月01日
  • 反〈絆〉論

    Posted by ブクログ

    私の嫌いな言葉「木を見て森を見ず」が浮かぶ(個と全)。木が森が、と大忙しな一冊。
    森に入って木の側に立って、落ちたドングリがどう芽吹くのか、なぜオタマジャクシがカエルになるのか、オナモミが絶滅しそう、タガメは変なかたちだ、わたしはそんな事を考えていたい。

    0
    2015年02月24日
  • 悪について

    Posted by ブクログ

    毎日のようにニュースで扱われている犯罪に関する「悪」の本だと思ってネットで買ったけどそうではなかった。カントの倫理学を読み解きながらもっと身近な悪を取り扱っている本だった。とにかく難しい。

    ・適法的行為が道徳的に善い行為というわけではない
    ・定言的命法によって起きる行動が道徳的に善い行為である。つまり自己愛による適法的行為は道徳的行為ではない。本人もこれを自覚できないことが多い。
    ・道徳的な人間とは答えが出る出ない関係なく自分で考える人である
    この3点は少しわかった気がする。哲学と無縁の生活を送ってきた自分にはとにかく難しかった。

    また、本編とは関係ないが夏目漱石の「こころ」の先生と妻の関

    0
    2015年02月20日
  • 哲学の教科書

    Posted by ブクログ

    みずからの死について恐怖を抱えながら少年時代をすごした著者が、「哲学とは何か」という問いに答えています。

    著者は、「最大の哲学問題は「死」である」といい、「死」や「私」、「他者」、「存在」といった問題についてとことん理性的に考察をおこなっていく態度が、哲学と哲学でない思想や文学、芸術との違いをなしていると主張します。

    「哲学の教科書」というタイトルで、しかも巻末には読書案内まで付されており、やさしい哲学案内のような装いですが、みずからの「死」にこだわり抜く著者一流のセンスが基調に流れています。

    0
    2017年11月29日
  • 私の嫌いな10の言葉

    Posted by ブクログ

    なかなか痛快。
    特に「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」は私も大嫌いな言葉です。
    それはイコール「俺様の言いなりになれ!」だと思うので。

    でも全編読み終わると「この人(著者)もこれだけ捻くれてたら生きづらいだろうなぁ……」としみじみしてしまいました。
    その分、共感したんですが。

    0
    2015年01月25日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

    Posted by ブクログ

    ニーチェの批判した「蓄群」を、著者が批判し続ける鈍感な「善人」に重ねあわせるとともに、「蓄群」批判をくり返すニーチェその人の心性を、自尊心を肥大させた現代の若者たちのそれと二重写しにしています。

    いわばニーチェの人と思想を、現代の状況に引き寄せているわけで、そうした解釈がどの程度妥当なのか、わたくし自身には判断がつきませんが、ニーチェの批判する「善人」について具体的なイメージをもつことができるようになったのは収穫でした。

    また、執拗なまでに「蓄群」批判をつづけるニーチェそのひとの「弱さ」を言い当てているところには、著者特有の鋭さが発揮されています。いつものことながら、著者が自分自身と読者の

    0
    2017年11月30日
  • 私の嫌いな10の言葉

    Posted by ブクログ

    私の嫌いな40〜60の事柄では?「俺は嫌いだ!」がほとばしっていて好感を持ちつつ、これを真に受けてたら大変だなと思った本。

    0
    2015年01月17日
  • 哲学の教科書

    Posted by ブクログ

    10年前に読んで腑に落ちなかったものが、10年経った今、腑に落ちない。。。
    その間に、色々な哲学書を読んだが、結局、解答なんてないのだろう。そういう意味では、いつも「出発点」に戻らされる良書。

    それとは反して、哲学に「教科書」がないということ。
    更には、一般的な「解答」などないということ。

    哲学はセンスであり、病である。
    ある意味、この本で扱われている諸問題が気になり続けるのでないのならば、それは、「捨てられるべき梯子」であり、「快癒」である。。。

    0
    2014年12月15日
  • 「人間嫌い」のルール

    Posted by ブクログ

    自分もベタベタした人間関係が嫌いで、この本を手に取った。
    著者の「人間嫌い」は筋金入りで素人には実践は難しい。ただ、憧れる。

    0
    2014年12月12日
  • 男が嫌いな女の10の言葉

    Posted by ブクログ

    中島さんの女性に対する「偏見」と紙一重の女性論。全てを面白く読めたわけではないけれど、あることを理論的に理解しようとした時「単純化」というのはその助けになる。そう考えると、この本の魅力はグッと増す。
    「10」に絞って女性論を展開するのはそもそも強引だし、だから多分これは「確信犯」なのだ。
    この本を「批判的女性論」としてだけで読んだら、不愉快になるところもある。けれど「批判的人間理解の手引き」として読むと、自分の中に新たな視点が生まれる感覚があった。
    万人にお勧めできる本ではないけれど、「人を見る眼」を養うための刺激には事欠かない一冊。

    0
    2014年12月02日
  • 観念的生活

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    06~07年にかけて文學界で連載された、氏の日記風思考記録。
    死とは、無とは、私/他者とは、時間/今とは…etc
    デカルトやカント、サルトルやその周辺の先行研究を踏まえつつ、論が進んでいく。

    うーん…基底となる知識・教養や物事を論理的に追っていく力が無いと、難しかったなー
    けど面白かった。

    絶対なんて絶対ない、という相対は絶対じゃないのか、
    「私は嘘つきです」という私は嘘つきなのか嘘つきでないのか、
    私が死んだ後も世界は有ることをどうやって証明すれば良いのか、
    なぜ常に「今」なのか、過去は有ると言えるのか。
    …こういう議題が好きな方には、内容的はオススメです。
    そんなの考

    0
    2014年11月02日