中島義道のレビュー一覧

  • 不幸論

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    理解できる部分と理解できない部分が同じくらいあり難しい本だと思った。人は決して幸福になれないというのはただのニヒリズムではなくニーチェ的な能動的なニヒリズムを意味しているものだということは分かった。また世の中には幸福というもので真実を隠匿しそれを見ようとしないというのは実際そうだと思った。かなり難しいのでもう少し考えてみたい

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    2018年08月11日
  • 「人間嫌い」のルール

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    同調嫌いとしては気になったので読んた。共感するか箇所は多いが特筆して気になった点はなし。きわめて普通のことが書いてある。
    一番の特筆すべき点は、筆者が本書の内容をわざわざ文書化したことかも。

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    2018年08月11日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

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    前半と後半のカラーがやけに違うなという印象。著者と生徒のやり取りは真剣なんだろうとは思うけど
    笑ってしまった。後半は軽いエッセーのような感じ?でも実は深い内容かも。
    期待していた内容とは違っていたので星3つ。

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    2018年05月13日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    20180223 凄い本。誰にも媚びない、方向を示してもくれない。自分がまさに嫌いな言葉の中に生きていて感じている違和感に付いて答えが出てきたような気がしている。ぶれてないか後何冊かは読んでみようと思う。

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    2018年02月23日
  • 哲学の教科書

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    ネタバレ

     哲学の大きな特徴は、時間や自我、物体、因果律などについて徹底的な懐疑を遂行することであり、この点で、これらに拘泥せずに前提とした上で論じられる思想や文学、芸術、人生論、宗教とは異なっているのである(なお、哲学でないことがこれらの価値を下げることはない)。また、物理学、社会学、心理学などの諸科学では、私固有の意味付けや印象は排除され、客観性が求められるが、哲学は、自分固有の人生に対する実感を忠実に、しかもあたかもそこに普遍性が成り立ちうるかのように言語化する営みである点で異なっている。ゆえに、科学には客観的な答えはあるが、哲学は、人類の歴史が終わるまで終わりはなく、問い続ける運命にあるのである(哲学の一番の敵は、「分かったつもり」になることである)。
    ところで、「死」を全くの「無」と仮定することは、我々の実感に合わない。すなわち、我々は死を不幸でかわいそうな状態というマイナスの了解事項として捉えているである。そしてこのことが、我々が日常的「死」を直視しないようにして生きている原因の一つなのかもしれない。しかし、われわれが死ぬことよりも確実なことはない以上、「死」について恐れず考えるべきであり、自分が一滴もいない世界について思いを寄せることほど欺瞞的なことはないのである。
     この他にも、哲学が取り組んでいる固有の問いには、時間、因果関係、意志、存在、他者、善などがあるが、これらの問いに答えようとする哲学は、医学や法学のように技術や道具として役立つものではない。ただ、哲学は徹底的に疑うところから出発するため、前提とされている了解事項や、我々に押し寄せる不幸(様々あるが、究極的には「死」)をごまかさずに直視する目を養うことにつながる。つまり、哲学とは、「死」を宇宙論的な背景によって見つめることであり、それによって、小さな地球上のそのまた小さな人間社会のみみっちい価値観の外に出る道を教えてくれるものなのである。

     おそらく本書は、様々な例を挙げることで、哲学の感触を読者に届けようとして書かれたものであると思われる。そのため、哲学に関する本にしては、特に中島義道にしては、分かりやすい本になっていると考えられる。
    哲学的な問いとはどういうものか理解でき、勉強になった(例えば、「近代とは何であったのか」は哲学的な問いではなく、「過去はいかに存在するのか」は哲学的な問いである)。また、日頃から哲学的視点を持ち合わせていることは、言葉の意味に敏感になったり、因果について深く検討したりすることにつながり、自分の視野や思考が広がると感じた。

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    2018年01月03日
  • うるさい日本の私

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    ネタバレ

    この本は、生活にあふれている音の暴力について話されている。いや、怒っている。初めから終わりの寸前まで怒っている。話がまっすぐ入って来すぎる。
    いつも不機嫌で難しい数学教師を思い出した。とても苦手だ。

    著者殿には申し訳がないのだけど、話はわかるが気持ち的に受け入れなれない。が、言われていることは本当にマトモ。

    最後に”もう少し「理論的なもの」”として自身の共著を引用しているじゃないか!
    そっちも読もう。

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    2017年11月08日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

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    中島義道の自叙伝的な要素もある。

    日本独特の変な空気。

    変な人々。
    でもそれを変だと思ってしまう自分も,
    日本の空気にしみこんでしまっているんだろう。

    2017/10/13

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    2017年10月18日
  • 東大助手物語(新潮文庫)

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    主題がよくわからない内容だった。大学の助手になって、教授からパワハラ受けたまま卑屈になることを嫌って。。大学という異質な世界の体験記。めずらしい分、楽しめた。2017.8.16

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    2017年08月16日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    んー、まあ奇を衒った題名ではあるけど内容は普通。納得いかないところもなくはないけど、基本は合理的で論理的、理が通らないことが嫌い、というのの極端な形。自分もそういうところがあってさらに歳と共にそれが強まってきている気がするので、反面教師にしないといけないと思う、所詮自分は寂しがりやで孤独にはおそらく耐えられないし。

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    2017年06月05日
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

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    交換不可能な人を好きになるというのは、なかなか難しいと私は思う。
    人を愛するとは何かについて、書かれているが読んでいてなかなか疲れた。

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    2017年03月12日
  • どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

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     実家にあり、タイトルに惹かれて読み始めた。幸せと一般にみなされることを含め、人生の全ては、どうせ死ぬという真実を直視したとき、絶望的に虚しくなる。ならばなぜ生きるのか。自殺するべきではないのか。
     
     まず、周りの人が自分が自殺すると悲しむから、自殺は悪であるという考え方が示される。しかし、より筆者が強調するのは、哲学者として生きるということである。「なぜ生きるのか」という問いへの答えを出せないままに自殺することは、哲学における至上の命題を考える機会を放棄するということであり、知を愛する哲学者として言語道断である。また、答えが出なくとも、真実の虚しさを偽って世間で生活するよりも、せめて虚しい、という真実を正直に見つめて、考えられる哲学の道に生きた方がいくぶん気が楽ではないか、という主張だ。

     たしかにその通りであるが、死という不可避な真実を意識してしまいつつも、俗世への思いも断ち切れず、哲学へ身を投じることはできない者はいかに生きる意味を見つければいいのか、ということについては本文からは学ぶことができなかった。
     しかし、中村うさぎ氏による巻末解説において、新鮮な考え方を発見できた。生に意味がないから死ぬと考えるならば、私は全てのものに意味があるべきだという思想を持っていることになる。では、生に意味がないから死のうとするとき、その死には何か意味があるのか?死ぬことでそれまでの人生に意味が付与されるわけでもない。意味もなく死ぬなら、意味もなく生きるのも同じことで抵抗を感じなくて良いのではないか。このような人生観に、本書のタイトルに対する一つの解を見た気がした。

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    2016年12月05日
  • うるさい日本の私

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    街の騒音に耐えられない筆者による闘いの記録。マジョリティの日本人の知らない日本人は音に寛容だが、彼は騒音源たる企業・店舗・個人に対して直接抗議をする。90年代に書かれた本なので、彼の抗議は肉声・直筆手紙によりなされ、一部は改善がなされ一部は黙殺される。俺もエスカレーターのアナウンスはまじウザいと感じるが、実際に抗議し、その記録を残す筆者には感服。少々冗長。
    角川文庫により再販されたのは2016年4月。

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    2016年09月19日
  • ひとを〈嫌う〉ということ

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    この人の考え方けっこう好きです。社会で数か所働いてみて痛感したんだけど、人間って嫌われるいきものですよね。孤独だから誰かとつながりたい。繋がると拘束感がやってくる。自分が嫌ってる人間にさえ嫌われるのはショックだ。ずいぶんムシのいい希望でどれだけ厄介なんだと思いますが、この作者は正直ですしなにより自分が人に好かれようという欲望を捨てたところからの考えなのでフェアな感じがします。

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    2016年03月22日
  • どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

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    幸福を求めず、どうせ死んでしまうという人生の理不尽さを見つめて生きるという清らかな(あるいは限りなくむなしい)生き方と、それを実現するための「半隠遁」という処世術が語られます。

    わたくし自身は、著者のように「どうせ死んでしまう」ということを突きつめて考えることはなかったのですが、こんなにも清々しい仕方で自分の人生と向きあっているひともいるのかと、感心させられました。

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    2017年11月30日
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室

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    自分の手で。なぜ??。死んではいけないの?ウソをついてはいけないの?人に親切にしなければならないの?勉強しなければならないの?
    なんのために生きてるの?
    カントの考えをやさしく伝えてるのかな?

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    2016年01月10日
  • 「時間」を哲学する 過去はどこへ行ったのか

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    通常殆どの人が想定する過去ー現在ー未来が一直線上にあるという見方がぐらつき、色々な場面で語られる時間に違和感を持つようになった。

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    2015年10月19日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

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    学力が低くなるほど言葉への信頼を失っている。学歴差別を口にしてはいけない。(今は逆差別が起こっている気もするが)--勉強ができるが故に肩身がせまい思いをしなければならない、排除されぬよう気をつけなければならない低レベル環境。

    大学教師は学生から言葉を奪っている。
    ルール違反者に対して寛大で温情的な我が国民は他人の苦境を見て見ぬふりをする国民でもあり、個人と個人のコミュニケーションをほぼゼロに留めておく国民でもある。

    日本人がルール違反するのはみんながそうしている時。ルールは個人が決めるでなく、集団的にひとりでに決まっていく。個人はよいルールをみずからの決断で選べない。

    性急な近代化、無批判な近代化。「支え合い」さえも上から言われたからしなきゃいけないものでしかない。嘘くさいスローガンがあらゆることを聞き流しあらゆることに眼を向けず判断をしないかげろう人間を作る。

    日本人は目的が定まった議論に関しては苦手じゃないが目的に関する議論が苦手。対話は会話ではない。「言わなくてもわかる」が通用しない、空気を読むが通用しないのが対話。一方的スピーチでもない。思いやりはエゴイズムの変形。そこに勇気は必要ない。純粋な思いやりは結果的に相手に害悪をもたらす場合も見越してある行為をすること、そして結果的に対してはキチンと責任を取ること。言い換えれば思いやりを押し付けないこと、喜んでもらうという報酬を求めないこと。

    傍観者は保身のためにいじめをとめない。弱い人間は優しさによって殺されていく。他者との対立や摩擦を極端にさける。この目的のため自分に異質な他者との接触を恐れる。

    ヨーロッパでは生み出された対立の総合に重たる努力が向けられるのに対し、日本では対立そのものを生み出さない、あってもなかったことにすることが求められている。

    現代日本人は他人に関わりたくないという強烈な願望を持っている。自分が辛くない些細なことも他人は辛く可能性がある。

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    2015年09月07日
  • 人生に生きる価値はない

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    ネタバレ

    オーストリア帝国の最後期の皇太子ルドルフは偏執的に緻密な動物のデッサンをしたと、当書には記述されている。その先不幸の人となってゆく少年ルドルフのデッサンに没頭する姿を想像すると、胸を突かれるような感覚になる。人がその人の風合いの残るものを手がけているときの姿に、ときどき物悲しい感覚を憶える。これはどうしたことだろう。

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    2015年07月05日
  • 人生に生きる価値はない

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    こういう事を言うひとに好感を覚えるのはなぜなのか。とはいえ著作を3作読んでみて、テーマは違えど言っていることが同じなのでもう分かりました、とも思う。「私の嫌いな10の言葉」にあらかた書いてあるので、それだけ読めば良さそうです。

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    2015年06月04日
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室

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    元大学教授が中学生向けに哲学を紹介した本。
    幸せを求めていく人生もあるけど、真理を求めて、考え続ける人生もあるよってことみたいです。

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    2015年05月09日