中島義道のレビュー一覧
-
中島さんの女性に対する「偏見」と紙一重の女性論。全てを面白く読めたわけではないけれど、あることを理論的に理解しようとした時「単純化」というのはその助けになる。そう考えると、この本の魅力はグッと増す。
「10」に絞って女性論を展開するのはそもそも強引だし、だから多分これは「確信犯」なのだ。
この本を「...続きを読むPosted by ブクログ -
よんこんなタイトルつけるな、と思って手にとってみた本。
この人、ちょっとひねくれ者なんだけど、感受性はなかなか鋭い。皮肉っぽく書いているけれど、基本、自虐的なのでさほど嫌味じゃない。
ただ後半にいくにつれておもしろみがなくなってきたので読み飛ばした。Posted by ブクログ -
ニーチェのアンチクリスト論に感銘を受けたため、とりあえず手に取った1冊。
一般人の普通感覚における見せかけ上の道徳に秘められたラク・トクを求めているだけの卑劣な本性を暴き出しているため、読後は世の中が曲がって見える。
以下要約
・善人とは自分が弱いことを認めているが、そのことに対して責任も取らず、...続きを読むPosted by ブクログ -
○○だから××。
○○が問題なのではなく、××が問題なのではなく、「だから」で答えを導きだそうとしていることが問題なのです。
そこに、傲慢と無神経が含まれていると。
あと、以下は印象に残った言葉。
「わかってもらえない」苦しみは、人間の苦しみのうちで一等級のもの
言葉を何のために使うのか考...続きを読むPosted by ブクログ -
弱さを誇る部分、たしかに世に散見される。
自分はどうか、と教訓的読みもあり。
騒音の話は必ず出てくるな、氏の著書には。Posted by ブクログ -
いい意味でも悪い意味でもカント的。カント哲学が根本的に男性中心主義的な代物であることにはもう少しいろんな人々から糾弾されてほしいものである。それが本書でよく暴かれていると言える。Posted by ブクログ
-
生まれてもどうせ死ぬ。
世界もいつか終わる。
周りの人もみんないつか死ぬ。
どんな哲学も、きっとこの問いにどこかでぶつかるんだと思う。
それに「神の国があるさ」「悪いことしないと地獄に堕ちちゃう!」だとか、誰も知らない部分を作り上げることでその恐怖を見ないようにしちゃったのが宗教なのかな。 ...続きを読むPosted by ブクログ -
「私の嫌いな10のひとびと」の後にこちらの「私の嫌いな10の言葉」を読みました。
わたしにとっては2冊目だったので前者ほどの新鮮さや刺激や爽快感はなかったものの、中島節は健在(というか出版はこちらが先ですね)。
1.相手の気持ちを考えろよ!
2.ひとりで生きているんじゃないからな!
3.おまえのた...続きを読むPosted by ブクログ -
過去は今では存在しない、それではかつては間違いなくあったのか? 私自身も子どもから今にいたるまで、不思議な気持ちにとらわれることが多くあります。夢と人生、時間の短さと速さ、今は存在しない過去とは何で、現在とは何の繋がりが?そして未だ来ない未来は本当に来るのか?時間は未来から押し寄せてくるのか(ハイデ...続きを読むPosted by ブクログ
-
新聞記事で中島義道氏を知りました。
東大卒の哲学者で記事はニーチェブームに疑問を呈していました。
面白うそうな人だなぁと思ったので買ってみました。
本の内容は自伝です。
言葉のタッチがハッキリしているので気難しく厳しい人の様に感じますが実際はとても繊細な人で優しい人なんでしょうね。
そう...続きを読むPosted by ブクログ -
哲学者って真面目な変人だと感じられた。
「哲学塾 カント」を主宰する著者の主張する非社交的社交性は、カントの言葉。
生きる意味や人生についてなどの本質的な思考を避けて社会におもねる、あるいは社会に有益なことを追及することを優先するマジョリティの生き方ではなく、そこに生きにくさを感じ悩んでいる人々に哲...続きを読むPosted by ブクログ