中島義道のレビュー一覧

  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―

    Posted by ブクログ

    中島義道節が炸裂していた。本書は中島が死にたいほど悩んでいるT君(架空の人物)に宛てた手紙形式のエッセイです。しかし多分30年前の20代の過去の自分に宛てた手紙に近い。だからこれは自己啓発ではなくエッセイという方が正確な気がする。だけど中島の生き方はマイノリティーには励まされる。
    少し引用します。

    そして、きみはいつか死ぬ。この広大な宇宙の中で。たとえ、きみの書いたものが、きみの死後少数の人にあるいは大勢の人に読まれることがあるとしても、まもなく誰もきみのことを覚えていない時が来るであろう。きみはまったく忘れ去られるであろう。  それでも、地球は優雅に太陽のまわりを回転し、太陽は銀河系を回り

    0
    2020年07月10日
  • ひとを〈嫌う〉ということ

    Posted by ブクログ

    人間は人から嫌われたくない生き物

    ‼️我々は誰でも人を嫌う、理不尽に嫌う、それが自然

    ‼️ほのかな愛があるなら、ほのかな憎しみがあっても良い

    「私何も気にしてないの」という言葉には注意、本当に気にしてない場合と、大変気にしてる場合、五分五分

    どんなに努力してもある人が嫌いであり、どんなに努力してもある人から嫌われる、どうしようも無い

    相手が自分の期待に応えてくれない、子供
    ‼️他人に夢をかける、は誤った態度

    自分に傲慢さがなければ、人の傲慢さは気にならないはず

    ‼️どうにか保持している自己幻想を容赦なく切り崩す相手を嫌う、自信のなさと恐れ

    ‼️あなたが嫌われるのは落ち度がない場

    0
    2020年04月13日
  • 差別感情の哲学

    Posted by ブクログ

    普段から差別について考えていると、あまり目新しい感は受けないと思う。内容は格別に革新的ということもない。不快や嫌悪の情を根本から否定することはできないという論にはまったく同意するが、その依拠するところが「人間らしさ」の喪失であるのはいささか心許ない。学術書というよりはエッセイに近い印象をうけた。

    0
    2020年03月07日
  • 私の嫌いな10の人びと

    Posted by ブクログ

    グサグサと刺さる話もあれば、心がスッキリする話もあった。麻木久仁子さんの解説も、テレビでみかける姿とは違いいろいろ葛藤しているんだなあと興味深く読めました。

    0
    2021年12月30日
  • 反〈絆〉論

    Posted by ブクログ

    絆は確かに素晴らしいものだけど、だからといっていつでもすべての人がそれを求めているとは限らない。つながりを求めていない人もいるという事実を無視した絆なんて、暴力でしかない。個人の違い、多様性を大前提にしないといけない福祉の世界が、一番“絆”を訴えているけれど、それは正しく理解された“絆”なのだろうか?

    0
    2020年01月27日
  • たまたま地上にぼくは生まれた

    H

    購入済み

    面白いが・・・

    内容としては、中島氏の生きざまといってよい内容です。
    哲学者による哲学と思って読まれると、戸惑うと思います。
    好き嫌いがはっきりと出る作品と思います。

    0
    2019年12月12日
  • 怒る技術

    Posted by ブクログ

    私は怒りを感じるというより、ゾッと肝が冷えるタイプ。どうでもいい相手に怒ってエネルギーを使うより、これから大きな失敗するんだろうなと見限るタイプでもあります。

    この本を読むと私は「怒り方の技術」を忘れてきたと感じました。幼い頃は素直に怒りもぎゃんぎゃん伝えました。大人になると怒りは使わなくてもいい道具、と捉えていました。だから次第に「怒れない人」になっていたと感じます。怒らない方が楽なのかもしれません。

    0
    2019年08月01日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

    Posted by ブクログ

    前半は新聞の連載などをまとめた内容。後半は自身の哲学塾で出会った変わった立ち振る舞いの人たちについての話。

    環境と自己についてのエセー集といった感じではあるのだけど「哲学するのに向いている人向いていない人」といった経験をもとに「困った人たち」について語っていて一気に読めてしまった。

    いわゆる哲学についての話は第1部で語られているのだけど、「絶望に陥らない不幸」として、悩むことの前提条件が欠けている点を突いた第2部が圧倒的におもしろい。
    ここでは「悩んでいる人=病人」といった捉え方を拒絶して「悩んでいる人は治せない」という当たり前のことを言っているだけなのだけど、なぜ世間一般ではそう捉えてい

    0
    2019年07月22日
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室

    Posted by ブクログ

    死にたい人のほとんどは、心の底では生きたいと思ってる。
    死ぬほど追い詰められたのは気の毒だ。でも、死にたい人の態度が文句なしに正しいわけではない。
    死にたいところまで追い詰められている人が、模範的な態度をとることを拒否したからって、非難する理由になるか?

    自由は自由によって制限を受けなくてはならない。
    私たちは社会的な動物だから。

    どんなに考えをつきつめていっても、結局は「なぜだかわからないけれど」へ行きつく。それが信念だ。数学の公理と同じ。それ以上さかのぼれない取り決め。

    善意の嘘、相手を喜ばせるための、自分を守るための嘘。
    そんな嘘をついてもいいのか、自分の気持ちをしっかり見つめるこ

    0
    2019年06月07日
  • 私の嫌いな10の人びと

    Posted by ブクログ

    あとがきにはいいことが書いてあった。
    個人の嫌いな人の紹介だから、それ以上でもそれ以下でもない。著者に嫌われないように生きようとする必要もないが、考えることは、やはり大事だ。

    0
    2019年04月01日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

    Posted by ブクログ

    この本のおかげでニーチェに興味を持つことができました。
    合わない人もいるでしょうか、私には非常にマッチしました。

    0
    2019年03月16日
  • 不幸論(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    幸福なんて、薄っぺらいものだという考え方は良かった。
    SNSの普及による、承認欲求の囚われや、流行という価値観の押し付けが蔓延る世の中。
    いいね!をされること、流行の波に乗れていることは、確かに、幸福ではなく、息苦しいものだと思う。
    しかしながら、幸福の条件を厳密にし、こうでなければ幸福ではない、みんな不幸だ、という、二値論理的な考え方はどうなんだろうか。
    また、哲学者ゆえに、自分の考え方を世間とは違うという表現を使ったり、少数派だという希少性を用いつつ、意見の正しさをデータなどの根拠もなく伝えようとしているのは、今の時代如何なものか?とは思う。そこが、学問から抜け出せないところなのかもしれな

    0
    2019年01月21日
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―

    Posted by ブクログ

    幼い頃から「いい子」でいた著者が、同じような生き方をしてきた結果、20歳になって自分の生き方に疑問を抱き苦しんでいる「T君」へ向けて書いた、9通のメールという体裁の本です。

    著者は、社会と折り合いがつけられない不器用な若者に、そうした自分を圧殺してしまうのではなく、逆にそうした生きづらい自分の人生を考えるために生きる、という道筋を示そうとしています。

    おそらく「T君」も、著者の手紙を読んですぐさま悩みから解放されるということにはならないのだろうと思います。そうした自分自身のほとほと嫌気がさすような「どうしようもなさ」に付き合っていくうちに、そうした自分の「どうしようもなさ」を決して投げ捨て

    0
    2018年12月31日
  • 私の嫌いな10の言葉

    Posted by ブクログ

    「相手の気持ちを考えろよ!」「ひとりで生きているんじゃないからな!」「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」「もっと素直になれよ!」「一度頭を下げれば済むことじゃないか!」「謝れよ!」「弁解するな!」「胸に手をあててよく考えてみろ!」「みんなが厭な気分になるじゃないか!」「自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!」。

    こうしたもっともらしい10個の言葉を吐く人びとの背後に、著者はマジョリティに立つ者のマイノリティに対する粗野で傲慢な精神を嗅ぎつけ、告発します。あらためて指摘されるとまったく著者のいうとおりなのですが、世のなかってそんなものでしょう、と思ってだれもが問題にすることなくやりすご

    0
    2018年12月31日
  • 悪について

    Posted by ブクログ

    『道徳的センスは常に善いことしようと身構えることでもなく、自己批判に余念がないことでもなく、善とは何か悪とは何かを問い割り切ろうとしないこと』

    『道徳的に良い行為はなにか誰もが知っている。でも、それは道徳的に良い行為へと向かう指針を与えられるだけで、行為を実現できる訳では無い。』

    『道徳的人間とは、常に善い行為をする人間のことではない。自分の信念を貫くことが他人を不幸にするという構造のただ中で、信念をたやすくも捨てることも出来ず、とはいえ自分の信念ゆえに、他人の不幸のうちに見捨てることも出来ずに、迷い続け、揺らぎ続ける者のことである。』



    哲学初心者としては難しい内容でもあった(カント

    0
    2018年12月17日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

    Posted by ブクログ

    偏差値の低い人たちは、反論することができない。無言になってしまうというのがショックだった。話せばわかるという以前の問題があることに全く気付いていなかった。その他、日本の空気や会議のあり方に、言葉という観点で切り込んで分析している。なかなか読み応えのある、興味深い本だった。

    0
    2018年11月12日
  • 不幸論

    Posted by ブクログ

    理解できる部分と理解できない部分が同じくらいあり難しい本だと思った。人は決して幸福になれないというのはただのニヒリズムではなくニーチェ的な能動的なニヒリズムを意味しているものだということは分かった。また世の中には幸福というもので真実を隠匿しそれを見ようとしないというのは実際そうだと思った。かなり難しいのでもう少し考えてみたい

    0
    2018年08月11日
  • 「人間嫌い」のルール

    Posted by ブクログ

    同調嫌いとしては気になったので読んた。共感するか箇所は多いが特筆して気になった点はなし。きわめて普通のことが書いてある。
    一番の特筆すべき点は、筆者が本書の内容をわざわざ文書化したことかも。

    0
    2018年08月11日
  • 非社交的社交性 大人になるということ

    Posted by ブクログ

    前半と後半のカラーがやけに違うなという印象。著者と生徒のやり取りは真剣なんだろうとは思うけど
    笑ってしまった。後半は軽いエッセーのような感じ?でも実は深い内容かも。
    期待していた内容とは違っていたので星3つ。

    0
    2018年05月13日
  • 私の嫌いな10の言葉

    Posted by ブクログ

    20180223 凄い本。誰にも媚びない、方向を示してもくれない。自分がまさに嫌いな言葉の中に生きていて感じている違和感に付いて答えが出てきたような気がしている。ぶれてないか後何冊かは読んでみようと思う。

    0
    2018年02月23日