中島義道のレビュー一覧

  • 過酷なるニーチェ

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    ネタバレ

    ニーチェなんかに興味がある人ってどんな人なのだろう? とふと私は思ってしまいます。なんか、なんて言い方をすると申し訳ないけど。

    私は一応哲学専攻だったこともあり、「俺はニーチェやるから」とか言っているパイセンも近くに居たりして、すこーしかじったり(まじでbitっていうくらい少し)したことが有るので、雰囲気は知っていました。

    ただ、それ以外の方だと何だろ?読む理由は何だろう?

    ・・・
    人生に絶望した人とか、世の中へ怒りを燃やしている人? あるいはそういう絶望とか怒りとかを感じてみたい、知りたい人とか? あるいはあれか、日本でいうと太宰治の『人間失格』を読んでみたいみたいな感じなのでしょうか

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    2024年10月19日
  • 哲学の教科書

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    p90 ただ、こうしたことがたまたま「これまで」起こらなかっただけです。
    p142 「これまでそうであった」だけです。

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    2024年06月27日
  • 「人間嫌い」のルール

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    人間に傷つけられまくった数年を経て、人間嫌いになってきたと思って購入。一言で言うと「いや何をどう言ってもあんた結婚して子供までこさえてますから」。そういう人が何故か非常に多いので憎悪が湧いてくる。なぜみんな性欲だけ例外として満たしているのか。動物じゃないか。

    こちらには納期を押し付けてくるくせに自分で決めた期日を守らないクライアントが99%なので、こういうキチガイにはここで学んだカントの他人に対する完全義務、「守れない約束をしてはならない」を突きつけてやりたい。

    私は結構普通でない生き方をしているので、いろんな生き方をしている人がいることを紹介していた章では一瞬安心したかもしれない。

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    2024年05月19日
  • 女の好きな10の言葉

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    中島義道 『女の好きな10の言葉』

    男が女の好きな言葉を言い当てる事は出来んと思う本。

    女心は永遠の謎ではw

    2014年読破

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    2024年02月16日
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

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     この本には、人を愛することができない人間が、家族をどのように傷つけていくことになったのかが淡々と記述されている。

     自分や、理解したいと思っている相手が、作者や、作者の父親のような「人を愛せない」タイプであれば、この本はとても参考になると思う。でも、そうでなかった場合は、作者の自叙伝を読んでいる気分になるかもしれない。

     頭が良い作者にこのことはわかっているだろうから、それでもこの本を書いたということは、両親の確執、妻子との確執に心をえぐられ、哲学者として理性的に分析して消化しようとする執念のようなものが感じられる。

     解説に森本正博さんが、「自分の人生こそが、中島さんの出発点であり、

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    2023年10月02日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ・無敵の人・キャンセルカルチャー・ツイフェミ・正義バカ・ルッキズム・反出生主義、といったネットスラングをキーワードとして、その背景にある病的な社会状況について、6名の識者にインタビューした。

    それぞれの言葉の背景について語られていること、なるほどで、こんな日本人で大丈夫なのか。。と暗くなりました。

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    2023年08月23日
  • 不幸論

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    ネタバレ

    こういう本が出されてるってことは、世間一般ではそうでないのか?と思った本でした。
    幸せそうに見える人も他人に不幸を見せないようにしてるだけかもしれないし、人にはそれぞれその人だけの不幸があるものだし、「人類皆平等」って言われても「そんなん”生まれたら必ず死ぬ“くらいしか同じとこない…」って思ってしまう質で平安時代の「無常」「憂き世」にシンパシーを感じる身としては「不幸論」は新しい提案ではないけれど、でもここまで徹底的に自らを幸福でないようにしようとする著者の姿勢は凄いです。
    不幸のかたちがそのひとをかたちづくる。歪んだり立ち直れなくなって人生終わらせるほどの不幸は無くてよいけど、薄っすら不幸は

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    2023年08月17日
  • 〈ふつう〉から遠くはなれて ――「生きにくさ」に悩むすべての人へ 中島義道語録

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    フツウを、善としているひとには、違和感を覚える本。
    ただ、普通を極めるには普通の真逆も、みきわめるには、良書。

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    2023年05月10日
  • 親ガチャという病

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    それぞれ考えさせられる話だった。
    相手を不快にさせないために、映える写真をアップし、親ガチャと言う言葉でオブラートに包んで深刻な自分の状況を軽く見せる。

    コスパ、タイパという言葉が流行り、効率を追い求めて自分達を追い込んでいる世界で、たぶん私たちは立ちどまり、論破ではなく、対話していくしかないんじゃないか、という気がしてきた。

    世界は繋がっているのに、そこに自分が困っていることを知っている人はいないし、だから助けてくれる人もいない。それは、たぶん、物凄い孤独だと思う。

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    2023年02月24日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ、という言葉は刺激が強い。けれど、どこか、中空だ。親は選べないけど、こうした私がいるのは、先祖から延々とつないできた命の営みの必然だったりする。問題は、この言葉が一見生まれによる不運さ、を切り取っているようで、強烈に親ガチャで決まるような社会は生きるに値するのか? という問いを内包しているのではないか、ということだ。生まれに着目すれば、次にでてくるのは育ち。育ちとは何か。環境と引き継いだものの影響の及ぼしあい。
     しかし、親ガチャで決まるということは、この間の一切合切が、省略されたレールの上に載っているということか。透明カプセルのなかで、社会そのものをスルーする。そこにあるのは、うまく

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    2023年02月12日
  • 英語コンプレックスの正体

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    英語コンプレックスが嫌だなと思い解消の糸口がないか探すため読んでみた。

    英語コンプレックスは西洋人への肉体コンプレックスと重なると言う部分はなるほどと思った。
    ただ本の中でも記載があるが、近年日本人の体型も変わって来ているので現在はあまり当てはまらないと思う(自分のスタイルが別にいいわけではない)

    どうしてもネイティブに近づく=上手いと思ってしまうけど、筆者が英語が国際語ならばアメリカ人やイギリス人のように英語を話す必要はない、と書いており、それは少し安心した。

    筆者のコンプレックス解消までの変遷を読み、ネイティブより下だと言う意識を持ちすぎず対等な個人として向き合い、間違ってもいいので

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    2023年01月28日
  • どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

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    幸福を過剰に求めると、ひとはかならず不幸になる。
    欠点と真正面から向き合ってみる
    組織をうまく利用し、組織に全人格を投入しない。組織から半分降りて、仕事は単なる生活の手段と割り切る。
    人生に行き詰まった人は、自分の感受性と信念が満たされる場が与えられれば、獲得できれば、さしあたり死ななくてもすむのではないか。
    きみがいま死んでならない理由は「きみは本当は死にたくない」から。じぶんをごまかしている。
    人生の虚しさにあえいでいる人は、それぞれの仕方で「虚しい」と語れる場を確保することを

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    2023年02月12日
  • 親ガチャという病

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    和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネットが好きで、いつもツイッターで情報取集している人にオススメ。

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    2022年07月22日
  • どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

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    過去に友人2名、知人1名が自殺した...。毒にも薬にもなる本書。ifはないが、当時、本書を当事者が手に取っていたら...。ただの自己欺瞞だな...。

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    2022年04月16日
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

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    ネタバレ

    こんな家庭環境の人もいるのだなぁという感じだし、解決法が提示されていないので後味が微妙ですが、本題以外で印象的なところをいくつか。

    ・ある心的状態が愛であるために不可欠の条件(一)相手の個体に向かっていること。言いかえれば、ほかの人とは交換不可能であること。
    (二)相手の肉体のみならず、ひろく心と呼ばれているものに 惹かれていること。言いかえれば、心ある肉体としての相手に惹かれていること。
    (三)相手の姿を見たい、その声を聞きたい、その肌に触れたい等々、その人を感じたいと欲望すること。
    (四)相手の諸属性を、その固有のあり方においてよいものとみなしている

    ・愛する側に立つ人間は、たえ

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    2022年04月05日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

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    とにかく「善人=弱者である」というニーチェ哲学の根本にある思想を深掘りした一冊。

    ニーチェ自身が自己に対する鬱屈した感情を抱いていたのではないか、という著者の考えには同意。

    内容からして、読んでいて気持ちのよい本ではないので読む人を選ぶ本。しかし、こういった本でしか得られないものもありニーチェ好きな人こそ手にとってほしい気はする。

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    2022年03月20日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    偏屈ですね〜笑 偏屈なおじいさんの頭の中がどうなっているのかを覗き込むことがきたような気持ちです。基本的に偽善的な人や大衆的な人が嫌いなんですね。分かる!と共感する部分も多々ありました。言いたいことをハッキリ言える人ってある意味気持ちがいい。

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    2022年03月19日
  • 明るく死ぬための哲学

    T

    購入済み

    お年を召した方向け

    まだまだ生きなくてはいけない自分からするとこの本はノットフォーミーでした。
    安くないだけにがっかりでした。

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    2022年03月19日
  • 親ガチャという病

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    時にこういうライトな現代社会批評・対談を読むのは、現状の知識・認識をアップデートできて良いと感じた。

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    2022年03月13日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

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    タイトルにつられて読んだがなかなか面白かった。

    善人(というより弱者、大衆)に対して批判的な意見があんまり受け入れられている印象なくて個人的に疑問に思ってたところをドンピシャで突かれた。
    著者の主張と自分の意見が異なる部分ももちろんあったが概ね理解できる内容であった。
    ニーチェについてはよく知らなかったが本書で紹介されている限りでは面白そうな主張をしているなと感じた。

    自分自身は本書で描かれている善人な部分も持ち合わせているのでそれに甘えないように気をつけなければいけないと再度確認できた。
    強者になりたいともなりたくないとも思う複雑な気持ちである。

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    2021年11月11日