中島義道のレビュー一覧

  • 狂人三歩手前

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    「完全に冷め切った考えの哲学者の本」。

    自分とは全く違うので、とても興味深かった。
    どうせ死ぬのだから、と6歳から考え始めたらしい。
    ある意味賢者の悟りっぽいのかな。


    哲学要素が強いので飽きないが、さすがに強く、
    最後の方は脳が糖分を欲した。

    おもしろい。

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    2009年10月04日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    「ひとりで生きているんじゃないから、つまりひとりで生きる事が許されないから、私は凄まじい苦労をしてきたのです」感情の部分についてはともかく、書かれている理屈の多くは納得のいくものだった。それだけに気が重くなる。生きるのは大変です。

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    2009年10月07日
  • 狂人三歩手前

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    「新潮45」に掲載されていた哲学者中島義道のコラムをまとめたもの。
    社会問題はほとんど扱わず、中島の日常や日々考えている事が書きつづられている。1回につき5ページの分量。
    中島の読者は「生きづらい系」の人が多いのかなと思った。
    「どうせ人間いつか必ず死んでしまうし、人類も地球も滅亡するから生きることなど無意味だ」と中島は主張する。
    私も毎日生きる意味を考えていた日々があり、その時から答えは進歩していないが、そうした問題が頭をしめることはなくなった。
    これを成熟というのだろうか。

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    2009年10月04日
  • 狂人三歩手前

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    主張されてる内容に反してキャッチーな文体だった。人間嫌いの文章と思えないくらい他人に向けて書いてあるというか。それが技巧か。面白かった。

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    2009年10月07日
  • 「人間嫌い」のルール

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    何気におもしろかった…。
    8割方納得してしまう自分がいたよ。

    たしかに「期待しない」「勝手をし、勝手を許す」というのは私も理想だ。

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    2009年10月04日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

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    巷でコミュニケーションとか
    コミュニケーション力が大事とか言うけど、
    なんかその言葉嫌いでした。
    とっても違和感持っていた自分にとっての謎解き本。

    この著者はあくまで<対話>のみをコミュニケーションとして
    認めるというものだったけど、とっても勉強になった。

    「真理を求めるという共通了解をもった個人と個人とが、
    対等の立場でただ「言葉」という武器だけを用いて戦うこと、
    これこそ<対話>なのだ」

    中島さんの本を読むのは2冊目だけど、
    ここでも中島ワールド炸裂で、ほんと痛快です。

    ある意味とてもグローバルに生きた方だし、
    学術的にも権威のある方だし、(たぶん)
    生き

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    2015年11月12日
  • 「時間」を哲学する 過去はどこへ行ったのか

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    過去を考えるときは「今」であり、未来を考えるときは「今」である。結局ヒントは今にあると思う。過去や未来は幻想なのかもしれないと思った。過去、未来はクオリアなのかもね。

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    2009年10月04日
  • 悪について

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    半年くらい前に読んだときは途中で読むのをやめてしまった本だが、今回は最後まで引き込まれて読んだ。
    また半年くらいしてからもう一度読んでみたい。

    この本に書かれている『道徳的な善さ』の良さは分かるが、そこに意識を向けて生きると人生が重く苦しく気が狂いそうだ。
    『道徳的な善さ』を注視しながら生きる著者は強い。

    【2010年10月23日追記】
    再読したが、前より理解しやすくなっていた。

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    2010年10月22日
  • 「人間嫌い」のルール

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    2008/2
    相変らずの中島節で、これに対して嫌悪感を感じる人も少なくないはず。
    ただ、書かれている内容は比較的ソフトで、無理に社会に迎合する必要がないことを過激な表現でまとめている。

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    2009年10月04日
  • 不幸論

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    読後になぜか笑いがこみ上げてきた一冊。
    題名から察するようにしあわせになる為の言葉は
    一切出てこないので極限に自分を落としたい時には
    いいのかもしれない。
    ことごとく幸福というモノを否定している。
    滅多刺し!!!ぐらいの勢いで。


    外的にはエピクロスであるが内的には
    ストアちっくなところが自分にはあり、
    その矛盾の中に陥れなから中間地点を生きる。
    絶望するまでに暴力的な自己愛の淵にたたずみながら
    全力暇をつぶす決意を改めて確固たるものにしてくれた。
    とりあえず、全裸で血まみれになりながら息をしてみる。
    ラリってしまわないように。

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    2009年10月04日
  • 不幸論

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    通常とは異なる視点から「幸福」を論じているので、なるほどこういう考え方もありだな、なんてことを考えながら読むのがベストのように思います。

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    2009年10月04日
  • 「人間嫌い」のルール

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    大学教授だった著者が、社会人としての引退を認められる定年を契機に、社会人としての世間つきあいをやめて、「共感ゲーム」から降りるとか「他人に何も期待しない」など堂々宣言。その後の何年かを経た実体験をベースに「人間嫌いのルール」としてとりまとめた、そういう人向けの指南書。
    本書を購入する際、そもそも売り文句や序文に「なるほど感」があったので、読んでいて共感する点は多々あったのですが、自身もそろそろ社会人を降りても許される年に近づいてきたので、こういう先輩もいたんだなぁ、と勇気付けられたの感。この先はもう少し我儘に暮らしてみようかと、思うところありでした。
    ただ、自分自身は、「人間嫌い」というよりは

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    2009年10月07日
  • 悪について

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    「不倫はダメに決まってる」も「不倫こそ最高の恋愛だ」も間違っている。何が掟に沿っていて、何が掟に反しているのか、“正解”を決めてはいけない。“正解”に従って、何も考えずに行動するとき、傲慢さが顔を出す。どうにもならないくらい、醜悪な顔をして。

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    2009年10月04日
  • 私の嫌いな10の言葉

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     歯に衣着せぬタイプの口の悪い人が好きな私は、この本を読んで本当に気分爽快になったのだけど、人によっては不快になるだろうなぁ、と思える「日本人が好きな言葉」徹底批判本です。「相手の気持ちを考えろよ!」
    「ひとりで生きているんじゃないからな!」
    「おまえのためを思って言っているんだぞ!」
    「もっと素直になれよ!」
    「一度頭を下げれば済むことじゃないか!」
    「謝れよ!」
    「弁解するな!」
    「胸に手をあててよく考えてみろ!」
    「みんなが厭な気分になるじゃないか!」
    「自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!」
    著者がなぜ、この10の言葉が虫酸が走るほど嫌いなのかを追求しているのですが、暴走している

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    2024年07月04日
  • 親ガチャという病

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    信頼している識者の方が何人かいたので、ある程度興味深く読みました。ただ、全体としては急拵えな感が否めないですね……。まとまりのある感じではないです。

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    2025年11月21日
  • 明るいニヒリズム

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    まえがき見て良いなと思って読んだけど、本文はイメージとちょっと違ったかも。
    難しくてよく分からなかったけど、結局まえがきとあとがきが言いたいことで、本文はその証明ってことなの?

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    2025年10月08日
  • 「思いやり」という暴力 哲学のない社会をつくるもの

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    日本と欧米の対話を比べて、日本がいかに対話という名の過剰な思いやりが跋扈しているのかを指摘する。著者いわく、対話とは他者との対立から生まれるもので、それによって初めて他者を理解するものだという。とはいえ、それまでの過程は非常に困難で、そのことを自認すべきだという。

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    2025年09月21日
  • 哲学の教科書

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    中島節がたっぷりと味わえる。

    本書を読めば、哲学の道へ行こうなどという甘い思いをきっぱりと断ち切ることができる。あるいは、本当の哲学へ導かれることができる。

    哲学者ではない「偽者」とは何か。中島さんは実に明快だ。
    ”偽者はすぐにわかります。つまり、素朴な疑問を封じる人、対等に人間として尊重してくれない人、権威のにおいがプンプンする人は偽者です”(p280)

    続いてこんな記述。
    ”真の哲学とはまさにソクラテスやニーチェがそうであったように、同時代から処刑されるか狂気に陥るか、そのように危ういもの、安穏と権威の上にあぐらをかいているものではないのです。”(p280~281)

    文献リストもあ

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    2025年04月15日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    友達居なくなりそうだけどこのスタンスでいたい時もある。笑。
    出てきた文献とか作品を読みたいと思った。

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    2025年03月20日
  • 偏食的生き方のすすめ

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    こんな人が周囲にいたら大変だろうが、ご本人としては生きづらさを抱えながらも、必死に生きて行く術なのだろう。言いたい事を言えずにいる凡人には羨ましい限りだが。ただ文句を喚き散らすだけで無く、そこに至るまでに感じた社会の矛盾や偽善ぶりを、それに対する違和感を分かりやすく論じてくれる所が秀逸だと思います。
    ただ、筆者の食べ物自体についての偏食ノートは、これはまた別冊にして(筆者ならではの理論で)膨らまして書いて頂くと、もっと面白い読み物になるのではと思った次第です。

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    2024年12月05日