【感想・ネタバレ】やっぱり、人はわかりあえないのレビュー

あらすじ

こんなにわがままで深い対話があっただろうか!?“ならず者”の哲学者と“ふつう”を尊ぶ思想家。二十年にわたり論壇で異彩を放つ同世代の二人が、五年前に邂逅。「人間づきあい」「ものを書く理由」「善悪」「愛」「幸福」「未来と死」「哲学と人生」の7テーマで、殴り合いの往復書簡が始まった。そこで浮き彫りになった感受性と信念の明瞭な違い。「小浜さんの本を読むと、そのまともさにイライラします」「中島さんはワルぶってるけど、まともな常識人でしょ?」――どんなに言葉を尽くしても、人はわかりあえないものなのだ。そんな絶望的な存在だからこそ見えてくるものがある。

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Posted by ブクログ

分かり合えない、というと寂しい気もするけど、この人たちはある意味「分かり合ってる」と思う。互いに相手のことを分かっているが、受け入れないという意味で分かりあっていない。
でも、中川義道さんの方が子供だと思った。まあ、そんな人も好きだけど、彼の意見は集積体としてしか役に立たない。その考え方についてはスペシャリストだが、他の事は理解しようとしない。誰でも彼でもその傾向はあるけどね。彼を見る人は、彼の特徴を汲み取るだけで、彼を否定したりする必要はない。彼も自分の考えを人に押し付けるような事はしないだろうし、そこが素敵なところだよね。
 そう思うのは自分の心の弱さと、それに付随する自己顕示欲のせいなんだろうな。「自己顕示欲」これについても、もっと広い視野でもって研究していかないといけないな.....

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2015年01月17日

Posted by ブクログ

あたしの大嫌いな哲学者・中島義道さんと、あたしの大尊敬する思想家の小浜逸郎さんの往復書簡。

そもそも、わかりあおうとする気のないお2人です。

中島さんはねぇ、嫌いなんだけれども、とっても興味を抱かせるお方なんですよね。
やっぱり、ある意味、好きなんだな。

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2012年05月17日

Posted by ブクログ

面白かった。価値観の違ういい年したおっさんがあーだーこーだと言い合ってるんだけど、話が整然としているのでとても読みやすかった。
自分の考え方はこうですって述べてるだけで、それを他人に押し付けないやり方がいいのかな。

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2011年02月08日

Posted by ブクログ

■本の内容・特徴
往復書簡による、違う価値観同士のガチンコ(議論)。


■目的
人は分かり合えるのか? また、娯楽。


■感想
PHP新書の書簡形式の本は2冊目です。
これ、面白いです(笑) 何が面白いって、真剣勝負なところです。「人は分かり合えるのか?どうなのか?」という前提なので、妙に相手にへつらうことなく容赦なく二人はぶつかります。「きっと分かり合える」という予定調和が感じられないこともあり、読者としてはハラハラドキドキしながら、大の大人のケンカを目の当たりにすることができます。

結局、人は分かり合えないかもしれないけれど、面と向かって真摯にぶつかればぶつからないよりはいい、一つのテーマについて同じベクトルを共有することができるという意味で「心が通うことは可能」なのだなと思った一冊でした。
議論って結果はどうあれ素晴らしい!!

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2009年10月07日

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