中島義道のレビュー一覧

  • 反〈絆〉論

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    私の嫌いな言葉「木を見て森を見ず」が浮かぶ(個と全)。木が森が、と大忙しな一冊。
    森に入って木の側に立って、落ちたドングリがどう芽吹くのか、なぜオタマジャクシがカエルになるのか、オナモミが絶滅しそう、タガメは変なかたちだ、わたしはそんな事を考えていたい。

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    2015年02月24日
  • 哲学の教科書

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    みずからの死について恐怖を抱えながら少年時代をすごした著者が、「哲学とは何か」という問いに答えています。

    著者は、「最大の哲学問題は「死」である」といい、「死」や「私」、「他者」、「存在」といった問題についてとことん理性的に考察をおこなっていく態度が、哲学と哲学でない思想や文学、芸術との違いをなしていると主張します。

    「哲学の教科書」というタイトルで、しかも巻末には読書案内まで付されており、やさしい哲学案内のような装いですが、みずからの「死」にこだわり抜く著者一流のセンスが基調に流れています。

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    2017年11月29日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    なかなか痛快。
    特に「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」は私も大嫌いな言葉です。
    それはイコール「俺様の言いなりになれ!」だと思うので。

    でも全編読み終わると「この人(著者)もこれだけ捻くれてたら生きづらいだろうなぁ……」としみじみしてしまいました。
    その分、共感したんですが。

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    2015年01月25日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

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    ニーチェの批判した「蓄群」を、著者が批判し続ける鈍感な「善人」に重ねあわせるとともに、「蓄群」批判をくり返すニーチェその人の心性を、自尊心を肥大させた現代の若者たちのそれと二重写しにしています。

    いわばニーチェの人と思想を、現代の状況に引き寄せているわけで、そうした解釈がどの程度妥当なのか、わたくし自身には判断がつきませんが、ニーチェの批判する「善人」について具体的なイメージをもつことができるようになったのは収穫でした。

    また、執拗なまでに「蓄群」批判をつづけるニーチェそのひとの「弱さ」を言い当てているところには、著者特有の鋭さが発揮されています。いつものことながら、著者が自分自身と読者の

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    2017年11月30日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    私の嫌いな40〜60の事柄では?「俺は嫌いだ!」がほとばしっていて好感を持ちつつ、これを真に受けてたら大変だなと思った本。

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    2015年01月17日
  • 哲学の教科書

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    10年前に読んで腑に落ちなかったものが、10年経った今、腑に落ちない。。。
    その間に、色々な哲学書を読んだが、結局、解答なんてないのだろう。そういう意味では、いつも「出発点」に戻らされる良書。

    それとは反して、哲学に「教科書」がないということ。
    更には、一般的な「解答」などないということ。

    哲学はセンスであり、病である。
    ある意味、この本で扱われている諸問題が気になり続けるのでないのならば、それは、「捨てられるべき梯子」であり、「快癒」である。。。

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    2014年12月15日
  • 「人間嫌い」のルール

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    自分もベタベタした人間関係が嫌いで、この本を手に取った。
    著者の「人間嫌い」は筋金入りで素人には実践は難しい。ただ、憧れる。

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    2014年12月12日
  • 男が嫌いな女の10の言葉

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    中島さんの女性に対する「偏見」と紙一重の女性論。全てを面白く読めたわけではないけれど、あることを理論的に理解しようとした時「単純化」というのはその助けになる。そう考えると、この本の魅力はグッと増す。
    「10」に絞って女性論を展開するのはそもそも強引だし、だから多分これは「確信犯」なのだ。
    この本を「批判的女性論」としてだけで読んだら、不愉快になるところもある。けれど「批判的人間理解の手引き」として読むと、自分の中に新たな視点が生まれる感覚があった。
    万人にお勧めできる本ではないけれど、「人を見る眼」を養うための刺激には事欠かない一冊。

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    2014年12月02日
  • 観念的生活

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    06~07年にかけて文學界で連載された、氏の日記風思考記録。
    死とは、無とは、私/他者とは、時間/今とは…etc
    デカルトやカント、サルトルやその周辺の先行研究を踏まえつつ、論が進んでいく。

    うーん…基底となる知識・教養や物事を論理的に追っていく力が無いと、難しかったなー
    けど面白かった。

    絶対なんて絶対ない、という相対は絶対じゃないのか、
    「私は嘘つきです」という私は嘘つきなのか嘘つきでないのか、
    私が死んだ後も世界は有ることをどうやって証明すれば良いのか、
    なぜ常に「今」なのか、過去は有ると言えるのか。
    …こういう議題が好きな方には、内容的はオススメです。
    そんなの考

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    2014年11月02日
  • 私の嫌いな10の人びと

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    ネタバレ

    よんこんなタイトルつけるな、と思って手にとってみた本。
    この人、ちょっとひねくれ者なんだけど、感受性はなかなか鋭い。皮肉っぽく書いているけれど、基本、自虐的なのでさほど嫌味じゃない。

    ただ後半にいくにつれておもしろみがなくなってきたので読み飛ばした。

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    2014年09月15日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

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    ニーチェのアンチクリスト論に感銘を受けたため、とりあえず手に取った1冊。
    一般人の普通感覚における見せかけ上の道徳に秘められたラク・トクを求めているだけの卑劣な本性を暴き出しているため、読後は世の中が曲がって見える。

    以下要約
    ・善人とは自分が弱いことを認めているが、そのことに対して責任も取らず、努力もせず、更には弱いから害を与えていない、弱いから悪くない、弱いからこそ思いやられるべきだと弱者の権利を主張し、ラク・トクを自分以外の強者(才能のある人間、お金のある人間、社会的に立場が上の人間)から与えられることを望み、それが叶えられずに自分のラク・トクが侵害されるど目の色を変えて自分と違う立場

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    2014年07月31日
  • 哲学の道場

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    「哲学する」とはどういうことか、そしてそれがいかにむずかしいかを語った一冊。あとがきで著者はこう締めます。「いいかげんな気持ちで哲学するなら、まったくしないほうが(世のため人のため、家族のため、そして何よりも本人のために)よっぽどいいのです……。」

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    2014年04月14日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    ○○だから××。

    ○○が問題なのではなく、××が問題なのではなく、「だから」で答えを導きだそうとしていることが問題なのです。

    そこに、傲慢と無神経が含まれていると。

    あと、以下は印象に残った言葉。

    「わかってもらえない」苦しみは、人間の苦しみのうちで一等級のもの

    言葉を何のために使うのか考えさせられた。

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    2014年03月27日
  • 不幸論

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    とても刺激的な本である。一言で言うなら、人間はどうやっても不幸なんだってこと。幸福とは、思考停止であり、錯覚であるということだ。そして幸福であることを求めるのではなく、不幸であることを受け入れ、自らを知ることの大切さを説く。僕には、とても説得力のある正論に感じた。

    やや自嘲的に感じる作者の文章は、好みが分かれるようにも思う。またぬるま湯のような当たりのいいだけの人生論とはー線を引いているので、反感に近い感情を持つ人もいるだろうなと思う。しかし、「人は自分の見たいものだけを見る」生き物であり、そういうものを選び集めておいて「ほら、みんなそうだ」と納得したがる生き物なのである。こういうガツンと

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    2014年02月17日
  • 善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学

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    弱さを誇る部分、たしかに世に散見される。
    自分はどうか、と教訓的読みもあり。

    騒音の話は必ず出てくるな、氏の著書には。

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    2014年01月11日
  • 怒る技術

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    怒る技術とは怒らない技術。意思をコントロールすることが大切、のようなことが書いてあった。俺にはまだ程遠い道のりだな。

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    2014年01月07日
  • 純粋異性批判 女は理性を有するのか?

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    いい意味でも悪い意味でもカント的。カント哲学が根本的に男性中心主義的な代物であることにはもう少しいろんな人々から糾弾されてほしいものである。それが本書でよく暴かれていると言える。

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    2014年01月04日
  • どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

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    ネタバレ

    生まれてもどうせ死ぬ。
    世界もいつか終わる。
    周りの人もみんないつか死ぬ。
    どんな哲学も、きっとこの問いにどこかでぶつかるんだと思う。
    それに「神の国があるさ」「悪いことしないと地獄に堕ちちゃう!」だとか、誰も知らない部分を作り上げることでその恐怖を見ないようにしちゃったのが宗教なのかな。


    著者は、題名の問いに、「どうせ死ぬなら、今死ななくてもいいじゃない」と言う。
    むしろ「どうせ死ぬんだから、誰かのためではなく、自分の為にぐれながら生きればいい」と。
    なかなかそれも難しいけど、そういう考え方もあるよね。うん。
    そんな感じの哲学書。


    やっぱり、悲しむ人がいる、というの

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    2013年11月26日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    「私の嫌いな10のひとびと」の後にこちらの「私の嫌いな10の言葉」を読みました。
    わたしにとっては2冊目だったので前者ほどの新鮮さや刺激や爽快感はなかったものの、中島節は健在(というか出版はこちらが先ですね)。

    1.相手の気持ちを考えろよ!
    2.ひとりで生きているんじゃないからな!
    3.おまえのためを思って言っているんだぞ!
    4.もっと素直になれよ!
    5.一度頭を下げれば済むことじゃないか!
    6.謝れよ!
    7.弁解するな!
    8.胸に手をあててよく考えてみろ!
    9.みんなが厭な気分になるじゃないか!
    10.自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!

    言葉が「暴力」になるときとは、自分で発した

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    2013年10月04日
  • 「時間」を哲学する 過去はどこへ行ったのか

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    過去は今では存在しない、それではかつては間違いなくあったのか? 私自身も子どもから今にいたるまで、不思議な気持ちにとらわれることが多くあります。夢と人生、時間の短さと速さ、今は存在しない過去とは何で、現在とは何の繋がりが?そして未だ来ない未来は本当に来るのか?時間は未来から押し寄せてくるのか(ハイディガー)、過去から充ちていくのか(ベルグソン)?興味深いことを分かりやすく独特の考えで説いていきます。芭蕉「つわものどもが夢の跡」、邯鄲一炊の夢、荘子胡蝶などの文学にも言及し、私たち人間が昔から思ってきたことの普遍性もさりげなく触れてくれます。浅田次郎「活動寫眞の女」の不思議な世界を読んだ後でピッタ

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    2013年08月25日