中島義道のレビュー一覧

  • 非社交的社交性 大人になるということ
    哲学者って真面目な変人だと感じられた。
    「哲学塾 カント」を主宰する著者の主張する非社交的社交性は、カントの言葉。
    生きる意味や人生についてなどの本質的な思考を避けて社会におもねる、あるいは社会に有益なことを追及することを優先するマジョリティの生き方ではなく、そこに生きにくさを感じ悩んでいる人々に哲...続きを読む
  • 孤独について 生きるのが困難な人々へ
    これは、人間嫌いで自分勝手、優秀で努力家で妥協ができない頑固者、そんな著者の自伝。
    考えすぎてしまうからこそ何もできなくなる。そんな部分に共感した。
    私は、考え無いことにした。感じるがままにあることを選んだ。
    著者は考え続けることにした。思考の袋小路で孤独であることを選んだ。
    何かを訴えるわけでもな...続きを読む
  • 非社交的社交性 大人になるということ
    中島義道さんの著書が読みたくて、ってひとが読むもんではないかなあ。
    半分くらいは私塾で起きたことの愚痴、としか言いようがなかった。
    けっこういろんなひとがおってええやんって思える人間のつもりやけど、さすがにこれは共感できへんかったなあ。
    授業を受けにくる生徒の行動も行動やけど、もうちょっと、それこそ...続きを読む
  • 非社交的社交性 大人になるということ
    よくも悪くも哲学者なので、書いてあることが難解。2度、三度と読まないとなかなか理解できないと思う。他にも読みたい本や聞きたいCDもあるので、そうそう付き合っていられない。科学は突き詰めれば哲学に到達し、哲学は突き詰めれば信仰(宗教とは限らない)に行き着くのだ。ここ最近買った本はすべて不満足だ。
  • 私の嫌いな10の言葉
    面白い。けど、『私の嫌いな10の人々』には負けるな!
    言いたいことはよーーーくわかるし、共感もするけど、そのようには生きれない弱いわたし(笑)
  • 孤独について 生きるのが困難な人々へ
    「私は他人に執着することが嫌いである。」と始まるが、父親や留学生たち、Y教授に対する述懐は、執着そのものである。筆者の溜飲が下がるだけだ。
    積極的に孤独な時間を作ることは、必要であると、歳を重ねるにつれて思う。しかし、それだけを追うことは、自分にはできない。
    人生のある期間に、孤独な時間にどっぷり浸...続きを読む
  • 非社交的社交性 大人になるということ
    この本は中島義道ファンでないひとにはおすすめしません。後半はひたすらコミュ障の若者と中島義道とバトル話が続きますが、そういう人が増えたのか、哲学を志向するひとにそういう人が多いのか、わかりかねますが… 生きづらい方達であることは確か。嫌にならず受け入れている中島義道はある意味やはり
    すごい。
  • 哲学の教科書
    原因や結果とは、「こうしたことは二度と起こってほしくない」とか「この現象は回避したいものだ」とかの原始的なわれわれの欲求にしたがって、自然現象をさらにとらえなおすことです。P163
    因果関係とは、「起こってほしくない」という思いを込めて、ある現象を見るところに発生する概念です。原因とは、ある現象が、...続きを読む
  • 女の好きな10の言葉
    女性が読んだら激怒しそうな本。納得するかはともかく、女性がよく半ばヒステリー気味に発する言葉をテーマに、関連する映画や小説の引用を交えて、それらがどういう心情のもとに発せられたのかを考察するといった内容です。
    それらは、男性ならまず言わない言葉であるところ、それらの言葉について考えることは、男女の違...続きを読む
  • ひとを〈嫌う〉ということ
    好きと嫌いは表裏一体、蓋をするのではなく、正確に見届けることは、豊かな人生を築く一環である。

    好きが強いと嫌いも強い、好きが弱いと嫌いも弱い。そんな気がします。
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―
    私は「カイン」と「善良な市民」の狭間にいる人間のように思います。
    だから共感する部分、そうでない部分があり、結果的に評価としては★★★となりました。

    共感する部分に関しては、引用にてまとめてあります。
  • 哲学の教科書
    ねっとりとした語り口だ。哲学への愛憎なんだろうな。哲学というのは本質的な問、生と死とか、を取り扱ってもそこにいつまでの手続き論がぐるぐる回っているということなんだろうか。
  • 不幸論
    ぶっ飛んでる中島さんの話が新書で読める幸せ。

    ぶっ飛んでいながらも、権威もあるからだろうけど。

    中島さんの本を読むと安心する。
  • 孤独について 生きるのが困難な人々へ
    明るく元気で、前向きに、人に囲まれて快活に生きてる人は、この本を手に取ることはないでしょう。逆に、こういう陰気なタイトルに惹きつけられるのは、著者と同類(または近い)の暗さを持ってるってことでしょう。そういう、ごく一部の人にとっては、胸にズキッとくる痛みと一緒に、共感と勇気を感じられる本じゃないかな...続きを読む
  • ぐれる!
    ブズについての部分は、笑ってしまいました。中途半端じゃないのが良い。読んでスカッとしました。しかし読む人にもよるかな、といった感じです。
  • 私の嫌いな10の人びと
    “マイノリティ”である著者の口調が気持ちいいほど潔い。
    共感できるところもあったが、著者のいきすぎた(ように感じた)語りに驚いた。でも全て読み終えると、もっとこの著者、中島先生の著作を読みたいと思った。
  • ひとを〈嫌う〉ということ
    人を嫌ってはいけないことは、学校や家庭で何となく教えられた気がします。しかし、嫌うことっていけないことでしょうか?
    僕個人の考えだと、嫌うことそのものは別に構わないと思っています。逆説的ですが、それは自分が嫌われてもいいと思っているからです。
    当たり障りのない、無難な人生を送ってもいいかもしれません...続きを読む
  • エゴイスト入門
    本編は明瞭でわかりやすい。
    でも最後の勝間和代の寄稿で興醒め。著者の言う哲学者、エゴイストを勘違いしているような気がする。本編の余韻が一気に吹っ飛んでしまう。あれはない方が良い。
  • さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室
    ”幸福”になる為、俺は生きてる。あなたは何のために生きてる?難しく考えないで。「よいこと」って自分が心の底から本当に望む’こと’だよ。あと、のび太君はドラえもんの道具にたよってばかりじゃないよ。
  • 「人間嫌い」のルール
    著者は、人間のある面がひどく嫌いという。いわゆる「よいこと」を絶対の自信を持って、温かい眼差しを持って強要すること。とりわけ、他人が喜んでいるときに喜ぶように、他人が悲しんでいるときに悲しむように共感することを強要する、他人の鈍感さと傲慢さが嫌いなのだという。

    共感は演技を呼び起こし、共感する者は...続きを読む