中島義道のレビュー一覧

  • 観念的生活

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    あとがきによるとこれは日記風小説らしい。そうであればまぁ腹も立たない?自分の人生には何の意味もない、自分が書いた本もなんの意味もない、らしい。まぁ意味があるかどうかを判断するのは読み手なんだからいいとして、そういう本の収入が作者に入ると思うと…内容は14章 ニヒリズムにおけるニーチェについての違和感に納得。ニーチェに関する本がハウツー本みたいにベストセラーになる気持ち悪い国で、哲学はどこにあるのだろう。

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    2011年07月08日
  • 「哲学実技」のすすめ そして誰もいなくなった・・・・・・。

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    不幸論に続き読んだ中島義道さんの本の二作目。

    今回は、中島義道さんの哲学について、講義に来た生徒との対話(生徒からの質問や反論)を通して議論を深めていくスタイルで本が書かれている。本に出てくる人物は、実際にいた人ではないが、実際にいた人を組み合わせたりすることで作ったらしい。

    内容としては、中島さんらしく平易な言葉で、ややもすればネガティブに思われるようなことにぐいぐい切り込んでいく感じで、自分の性に合っていた。
    ただ、その内容をそのまま飲みこんでしまってなんとなく都合良いように考えず、考えを深める上で、生徒からの対話があるこの本はとても読み応えがあった。

    ここで議論されているようなこと

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    2011年07月05日
  • ぐれる!

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    [ 内容 ]
    善良な市民たちの欺瞞に満ちた価値観が蔓延する社会が、イヤでたまらない。
    その価値観から外れている自分のことも、イヤなのだ。
    といって、犯罪に走ることも、自殺することもできない―。
    そういう人は、真剣に「ぐれる」しかない。
    自分の置かれている理不尽をまっこうから見据えて、それを噛み締めながら生きていくしかないのです。
    「ぐれる」ことこそが正しい生き方だということを、初めて、かつ徹底的に説いた書。

    [ 目次 ]
    序章 ぐれて生きよう!(もうじき死んでしまう;真剣にぐれる)
    1章 「ぐれる」とは何か(「ぐれる」とは?;「かぶく」「すねる」「ひがむ」「ふてくされる」 ほか)
    2章 ぐれ

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    2011年05月22日
  • 女の好きな10の言葉

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    ライ麦畑で熱血ポンちゃんに登場する本。オモシロおかしく読みました。古今東西映画や小説にみる女。の話で終わるかと思えば、最後はビールが飲めるカフェで化粧する女に腹が立ち注意しても真に受けないので鞄にビールを注ぎこんだ話でおしまい。あまりの突飛な行動にそれまで記憶していた本の内容が一気に吹っ飛びました。太宰治が無礼な男でお嫌い。源一郎さんのさよなら、ニッポンに続き本著者も綿矢りさ作品を取り上げています。どうやら綿矢作品は教科書的に解説しやすい要素がつまっているようです。

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    2011年04月29日
  • 生きるのも死ぬのもイヤなきみへ

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    観念的な志だけがそびえたち、いつまでも彼らはそれから引き離されている。 解決できないことを確認するために書いているようなものだ。 「二度と生き返らない」 サルトル しゃ‐し【斜視】1 眼筋の異常により、一方の目が物を直視しているとき、他方の目が別方向を向いている状態。斜眼。やぶにらみ。2 横目で見ること。流し目を使うこと。 私は美人に対して、ものすごい嫉妬と同時に、苦しいほどの憧れを感じています。 どうしても絶世の美人を私は許せない。 からだの底から理不尽を感じている人 それをごまかさずに、それを自覚して徹底的に苦しみ抜くほか、豊かに生きる道はない 偏った自己愛 三十歳を過ぎたらどんな人生で

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    2011年05月08日
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

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    「われわれは相手の『人格』を愛するのであって、相手の属性の束を愛するのではない。だが、全ての属性を切り捨てた人格に対する愛のみが、『ほんとうの愛』というわけではない」
    「愛の対極にあるものは憎しみではない。ある人を憎んでいる者はその人を愛しうる」
    「より多く愛している者は、いかにしても相手を失いたくないという一点で、すでに敗者である」
    「恋愛とは自己から脱出しようとする快楽である」
    「愛する者は愛される者の表象を支配できるが、その存在を支配することはできない」

    等々。

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    2013年07月20日
  • 不幸論

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    幸福でありたい症候群の人がほとんどだが人が幸福になる事は決して無い。そう思い込んでいるだけである。本当の自分自身をしりたければ幸福であると偽らず不幸である事を自覚する事だと筆者は述べる。
    幸福になるためにはどうすれば良いかについて書かれた本はいくつもあるが不幸であれと書かれたのはこの本ぐらいではないだろうか。
    こんな考え方もあるのかと感心すると同時に筆者を寂しい人だと思った。

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    2011年01月11日
  • 「時間」を哲学する 過去はどこへ行ったのか

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    [ 内容 ]
    過去は消え去り、未来は到来する。
    過去―現在―未来という時間の常識的理解からは見えてこない「過去と未来の正体」を考究する。

    [ 目次 ]
    1 夢と人生
    2 人生の短さについて
    3 時間の速さとは何か
    4 過去はどこへ行ったのか
    5 過去はどこへも行かない
    6 「死ぬ」時としての未来
    7 現在という謎

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普

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    2010年10月09日
  • カントの読み方

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    [ 内容 ]
    カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。
    けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。
    では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。
    ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する。

    [ 目次 ]
    プロローグ カントはなぜ難しいのか?
    第1章 実体としての魂の批判

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    2014年10月27日
  • 女の好きな10の言葉

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    女の言葉の「どうして?」がわかります。
    けど「どうすればいいのか」は書いてませんw

    各種例示(文学作品・映画等)は、必要なのか微妙なところ。

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    2010年07月05日
  • 不幸論

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    [ 内容 ]
    「幸せになろうね」「私はほんとうに幸せ者です」…。
    世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。
    だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。
    著者は、長年の哲学的考察のはてに―どんな人生も不幸である―という結論に辿りつく。
    この「真実」を自覚し自分固有の不幸と向きあうほうが、「よく生きる」ことになるのではないか。
    古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘した上で、そう提案する。
    だれも書かなかった、「不幸論」の誕生。

    [ 目次 ]
    第1章 幸福のための条件
    第2章 さまざまな幸福論
    第3章 幸福がもたらす害悪
    第4章

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    2010年05月29日
  • 私の嫌いな10の言葉

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    ♦相手の気持ちを考えろよ
    ♦一人で生きてるんじゃないからな
    ♦おまえのためを思って言ってるんだぞ
    ♦もっと素直になれよ
    ♦一度頭を下げれば済むことじゃないか
    ♦謝れよ
    ♦弁解するな
    ♦胸に手をあててよく考えてみろ
    ♦みんなが厭な気分になるじゃないか
    ♦自分の好きなことが必ず何かあるはずだ


    教育者(人を育てる人)が読んだらいい本。
    斬新でおもしろい。

    私の身近に似たような人がいるから余計に。

    言われると「確かに」と思う部分も多い。

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    2010年05月03日
  • 狂人三歩手前

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    共感主義の暴力性や死への虚無感はよく理解できる。ただ、其れだけじゃ生きていけないから、僕らは前に進んでいく。

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    2010年05月02日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

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    独特の価値観?日本の中では個性的と思われる著者による、日本に散見される言葉の亡骸。言葉を使えない、使わない、空っぽな自分になりつつある現代人。それらの原因を思いやりや優しさに見出しながら、批判している。そして、対話の効果を提唱している。

    確かに著者の言うこともわからないでもない。ただ、その発言が過激だと感じるのは、それほど自分もこの日本に染まっているからだろうか。しかし、少なくとも私の周囲には対話や言葉の力を活用できている人がいると感じる。そんなニーズを対話を用いて満たせるようにしたい。

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    2010年03月06日
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

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    「自己愛ゆえに、人を愛することができない」
    自己愛パーソナリティ障害に興味を持ってる私に
    ぴったりの本です。
    中島さんは、あくまでも哲学の立場からの考察をされてます。

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    2010年02月10日
  • 悪について

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    本書は、カント倫理学の真髄をわかりやすく説き、現代のわれわれの生き方へと架橋する、落ち着いた哲学書である。難解な「哲学研究」でなく、生身の人間の実感から哲学を語るのは、著者のもう一つの持ち味だろう。

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    2010年02月01日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

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    良くも悪くも中島義道。
    文章読んだだけで誰が書いたか分かるって言うのは考えが一貫してるってことだから、長所ではあると思う。
    でもまあ極論にすぎないよね言ってみれば。
    言いたいことはよく分かる。日本人はもっと積極的になるべき。
    でも欧米のやり方が日本に当てはまるとは限らない。
    何でもかんでも欧米を引き合いに出すのはどうかと思う。

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    2009年12月03日
  • <対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの

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    この本は1997年に発行されており、確かに、その時代、「やさしさ」「思いやり」というキーワードで
    若者が語られていたように思う。大平建が「やさしさの精神病理」をかいたのもこの頃か。
    対話、会話、討論、それぞれ異なる意味をもち、使い分けされる必要があるわけだが、
    対話を下記のように定義
    「対話を遂行するものは一方で、自分の置かれた状況からの独立の「客観的態度」を持って語るのではなく、他方、自分の置かれた状況に縛られて「主観的態度」を持って語るわけではない。<対話>はちょうど両者の中間を行く。自分の固有の状況・体験・感受性をまるごと引きづりながら、客観的心理を求めて語り出すのである。」

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    2009年10月07日
  • 生きにくい・・・ 私は哲学病。

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    「時間」について。「時間」は流れない。未来は過去を延長しているだけ。今と過去は断絶している。「私」は現在と過去とを「切り離して結びつける」操作において登場する。哲学者ではない文学者「三島由紀夫」の自決についての思い出。哲学は下品である。「音」を元に、絶対的少数派の「迷惑」は抑圧されるという話。

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    2009年10月04日
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―

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    彼の著書の中でも、特に読みやすい。
    専門用語は使われていないし、語りかける口調だし。


    正直内容は、彼の他の本と重なるところが多いなぁ、と感じた(・ω・;)(;・ω・)

    ただやっぱり自分の言動で、他人に迷惑かけたかな?って気にしすぎても仕方ないな、とは思った。
    他人の気持ちなんて『わかる』んじゃなくて、意味付けしかできない。
    あと人間は迷惑をかけずに生きることは不可能っていうのも納得。



    親にとって『いい子』であることについての話が興味深かった!いわゆるアダルトチルドレンか?

    『いい子』なのかは知らんが、実は私には反抗期っていうのがなくて。喧嘩はするけど(笑)

    『反抗期』と呼ばれる

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    2009年10月04日