中島義道のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
77点。ニーチェやニヒリズムって書いとけば売れんのかな、てくらいニーチェ人気高いね。
エニウェイ本棚に中島義道の本が並んでる人はビレッジバンガードなヤツだ。次点は内田樹。
著者は常にその時点での「到達点」を本にする。哲学を研究している人というよりは、人生を哲学してる人だ。
パスカルは『パンセ』で〈人間は人生が悲惨であることを知ったので、幸福になるためにそれを考えないようにした〉と書いた。これはこれでナイスな言葉だが著者にはどうしても「考えないようにする」ことはできなかった。
「明るいニヒリズム」とはなんだろう、「あらゆることには意味がない」と言った舌の根も乾かないうちに、新たな意味・価値・目的を求める卑屈な態度を捨てなければならない。そして「あらゆることには意味がない」という真理にたえず身を焼かれながら生きるしかない。じゃあ何故何も意味がない人生をいかによく生きるか、なんて言うんだ。自己矛盾じゃないか。どんな答えも自己欺瞞じゃないか。著者はそのニヒリズムを支えるのは徹底的懐疑だという。徹底的懐疑に身を浸すとき、わからないことだらけであることがわかる。無になるという意味を実は何も知らないじゃないか。永遠の無の長さとはなんだ。明るいニヒリズムは時間に突っ込みをいれる。
かくして本書はカントの超越論的観念論と大森荘蔵の理論やフッサール、ベルクソンなどを引きながら時間という爆薬で客観的世界を解体する。関連文献読んだことないとちょっとわかりにくい。
無意味さを実感したという著者が著わした著書を経由し、それがわかったと言うのは有意味かつ無意味だ。「考えないようにする」ことができない人はせめて「悲惨である」ことを自覚するトコから始めるしかない。無理に悲惨な人生を「愛さ」なくていい。そこに端的な救いはないから。 -
Posted by ブクログ
相変わらず、この人の異常に攻撃的なところがどうしても好きになれない。むしろ大嫌いである。信念を持つのは構わないが、そのことによって他者に大きなダメージを与えるのは、どのように説得されてもやはり受け入れられない。
しかし、それでもこうした首尾一貫した主張を続ける彼の著作をいつも買って読んでしまう。気になる。
それは、おそらく自分が幼い頃から思索していたことと共通する内容がところどころに散りばめられているからだろう。本書のタイトル文についても、小学生の頃からずっと思い続けていることだった。
だから、これからもう少し反感を抑えられるような文章で思索を綴って貰えないものだろうか、と願ったりするが、そうすれば彼ではなくなるのだろう。
次も我慢して読むだろう。 -
Posted by ブクログ
不幸論に続き読んだ中島義道さんの本の二作目。
今回は、中島義道さんの哲学について、講義に来た生徒との対話(生徒からの質問や反論)を通して議論を深めていくスタイルで本が書かれている。本に出てくる人物は、実際にいた人ではないが、実際にいた人を組み合わせたりすることで作ったらしい。
内容としては、中島さんらしく平易な言葉で、ややもすればネガティブに思われるようなことにぐいぐい切り込んでいく感じで、自分の性に合っていた。
ただ、その内容をそのまま飲みこんでしまってなんとなく都合良いように考えず、考えを深める上で、生徒からの対話があるこの本はとても読み応えがあった。
ここで議論されているようなことについて、どう思うか自分もほかの人と話してみたいところである。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
善良な市民たちの欺瞞に満ちた価値観が蔓延する社会が、イヤでたまらない。
その価値観から外れている自分のことも、イヤなのだ。
といって、犯罪に走ることも、自殺することもできない―。
そういう人は、真剣に「ぐれる」しかない。
自分の置かれている理不尽をまっこうから見据えて、それを噛み締めながら生きていくしかないのです。
「ぐれる」ことこそが正しい生き方だということを、初めて、かつ徹底的に説いた書。
[ 目次 ]
序章 ぐれて生きよう!(もうじき死んでしまう;真剣にぐれる)
1章 「ぐれる」とは何か(「ぐれる」とは?;「かぶく」「すねる」「ひがむ」「ふてくされる」 ほか)
2章 ぐれる理由(ぐれる理由の五要素;愛がないとぐれるのか? ほか)
3章 さまざまなぐれ方(女のぐれ方;男のぐれ方 ほか)
4章 神さまにぐれる(ぐれる理由・ぐれない理由;カインの末裔 ほか)
終章 ぐれて死のう!
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
観念的な志だけがそびえたち、いつまでも彼らはそれから引き離されている。 解決できないことを確認するために書いているようなものだ。 「二度と生き返らない」 サルトル しゃ‐し【斜視】1 眼筋の異常により、一方の目が物を直視しているとき、他方の目が別方向を向いている状態。斜眼。やぶにらみ。2 横目で見ること。流し目を使うこと。 私は美人に対して、ものすごい嫉妬と同時に、苦しいほどの憧れを感じています。 どうしても絶世の美人を私は許せない。 からだの底から理不尽を感じている人 それをごまかさずに、それを自覚して徹底的に苦しみ抜くほか、豊かに生きる道はない 偏った自己愛 三十歳を過ぎたらどんな人生でも絶望的に醜い 人生が虚しいことを真剣に探求すること以外はすべて虚しい モラトリアム【moratorium】1 支払猶予。法令により、金銭債務の支払いを一定期間猶予させること。戦争・天災・恐慌などの非常事態に際して信用制度の崩壊を防ぎ、経済的混乱を避ける目的で行われる。2 製造・使用・実施などの一時停止。核実験や原子力発電所設置などにいう。3 肉体的には成人しているが、社会的義務や責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまっている心理状態。 イワン・カラマーゾフ 自由とパン 偶然にもてあそばれ続ける 不幸であるという感受性が鈍ることを恐れている カフカ日記 ファウスト メフィストフェレス 「なぜだ?」と問いつづけることができるかぎり、生きていける 絶望の最終段階=宗教に救いを求めない=悪魔的段階=哲学の道を進む 芥川龍之介「河童」き‐ひ【忌避】 ロスチャイルド(Rothschild) は、主にイギリスで金融業を中心に活動しているユダヤ系の財閥。ドイツ語読みでロートシルトと呼び習わすこともある(赤い盾の意味)。 知的優位あるいは芸樹的才能を証明 お墨付き 世間に従うのを全身で拒否しておきながら、世間的価値観にがんじがらめになっている。しかも、その価値はまずまずのものであってはならない。彼らは不可能性を可能性に変え、さらにそれを現実性に転換するという努力をしない。いわば、彼らは不可能性を生き抜こうとするのだ。ハードルを自分が努力すればどうにか飛び越えられる高さよりはるかに高いところに置いて、それをめざすふりをしながら、これなら到達できなくてもあきらめがつく、という言い訳をすでに自分に対して用意している。 自分の体内にしっかり根を下ろしたその欲望の正体をとことん追究してみればいい。 みんながほしがっている宝を捨てることは王者の行為。 じつのところ自分には捨てることのできるたからなんか何もない。
ぼくが評価されるためには、大多数の人がぼくより劣っていることが必要なんです。ぼくが一番であるためには、二番以下の人々が必要だというわけです。つまり、はっきり言っちゃうと、ぼくはあるグループの中でぼくより劣っている人々を軽蔑する「資格」を、当の人々から承認されたいんだとおもいます。 ほうがん-びいき【判官贔屓】弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。 ジット 自己愛が肥大 いつも自分を愛される可能性のある者てして鍛えあげながら、他人との現実的関係を希薄化しつづける。 アナロジー【analogy】1 類似。2 類推。類比。 エントロピー【entropy】《変化の意のギリシャ語tropから》1 熱力学において物質の状態を表す量の一。等温可逆的な変化で、ある物質系が熱量を吸収したとき、エントロピーの増加は吸収熱量を温度で割った値に等しい。熱的に外部から孤立した系では、内部変化はつねにエントロピーが増す方向に起こる。1865年クラウジウスが導入。系の秩序に関連する度合いで、エントロピーが高くなることは乱雑さが増すことを示す。
2 情報理論で、ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかの状態を示す量。情報の不確定さの度合い。 イエスという大工の息子 条件反射のように「じゃ、死ねば?」と冷ややかに反応する。ウェルテル効果(英: Werther effect)とは、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事を指し、この効果を実証した社会学者のPhilipsにより命名された[1]。とくに若年層が自殺報道の影響を受けやすい[1]。 なお、実在の人間の自殺のみならずテレビドラマなどのフィクションにおける自殺もウェルテル効果を呼び起こすかどうかについては研究によりまちまちである。「ウェルテル」効果という名は、若き頃のゲーテの名著『若きウェルテルの悩み』(1774年)に由来する。物語の中で主人公のウェルテルは最終的に自殺をするが、これに影響された若者達がウェルテルと同じ方法で自殺した事が、数多く報告されている[2]。なお、これが原因となり、いくつかの国でこの本は発禁処分となった[2]。
対話が続く限り、他者との関係は続きます。孤独な自殺志願者も最後までネットとつながりを保ちます。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
過去は消え去り、未来は到来する。
過去―現在―未来という時間の常識的理解からは見えてこない「過去と未来の正体」を考究する。
[ 目次 ]
1 夢と人生
2 人生の短さについて
3 時間の速さとは何か
4 過去はどこへ行ったのか
5 過去はどこへも行かない
6 「死ぬ」時としての未来
7 現在という謎
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]