中島義道のレビュー一覧
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著者は、人間のある面がひどく嫌いという。いわゆる「よいこと」を絶対の自信を持って、温かい眼差しを持って強要すること。とりわけ、他人が喜んでいるときに喜ぶように、他人が悲しんでいるときに悲しむように共感することを強要する、他人の鈍感さと傲慢さが嫌いなのだという。
共感は演技を呼び起こし、共感する者は賞賛され、共感しないものは非難されるがゆえに、人々は必死になって演技する「共感ゲーム」が繰り広げられる。誠実さに対する神経が異常に発達した人間は、こうした共感ゲームにコミットすることが無性に不愉快なのだ。
他人からはどんなに馬鹿げて見えようと、自らの欲望にごまかしがないこと。著者は、世間体や金銭な -
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75点。人生に生きる価値はない。と言われたら「は?それってどういう意味?」となるし、「だから意味も価値もないってこと」っていわれてもよくわからない。
無意味だということを自分が理解したとすれば、十分に有意味な行為だしなぁ。
無意味である、とはいったい、どういう意味で「ある」のか。
無意味さを、意味を経由して理解する以外の方法はない。
じゃあ、どうすればいいのだろう。
このひねくれた著者は一生をかけて、先のけっこうどうでもいいような問題について考え続けている奇特な爺さんです。
小さい頃、死が怖かった人は多い。私もそうであった。私の場合は死ぬという行為にではなく、死後を想像することに恐怖を覚えた。 -
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無念の拳を振り上げながら、彼はまた新たに言葉を押しつぶすことを学んだのです。彼は「こんなことってあるものか!」と叫ぶでしょう。しかし、その彼が銃数年後、同じようにして他人(部下)から言葉を暴力的に奪わないとは限りません。37
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多くの女性は「この人、私がいなければ何もできないの」と思い込みたいのでしょうが、それは夫を恋人を人間としてひとり立ちさせたくないから。精神のてん足をして、ひとり占めしたいからです。こんなことをしていると、いつかツケは自分に回ってくる。120
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“ドラえもんはマンガの世界だけど、きみたちはそれがどんな魅力的でも、苦労しないで手に入れたもの、人から恵んでもらったもの、などに頼っちゃダメだ”
“人類が消滅しないまでも、いまの十分の一に減れば、環境問題はいっきょに「解決」される。でも、だれもこういう主張はしない“
“みんな、「どうせ死んでしまう」とか「人生に生きる意味はない」と、うすうす感じながら自分をごまかしてやっと生きているのに、近くにそれにこだわっている人がいると迷惑なんだよ”
“人生にはどうしようもない「偶然」が左右するんだよ。だから、きみたちは、今後どんなに努力してもむくわれないかもしれず、どんなにサボってもむくわれるかもしれない