中島義道のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“ドラえもんはマンガの世界だけど、きみたちはそれがどんな魅力的でも、苦労しないで手に入れたもの、人から恵んでもらったもの、などに頼っちゃダメだ”
“人類が消滅しないまでも、いまの十分の一に減れば、環境問題はいっきょに「解決」される。でも、だれもこういう主張はしない“
“みんな、「どうせ死んでしまう」とか「人生に生きる意味はない」と、うすうす感じながら自分をごまかしてやっと生きているのに、近くにそれにこだわっている人がいると迷惑なんだよ”
“人生にはどうしようもない「偶然」が左右するんだよ。だから、きみたちは、今後どんなに努力してもむくわれないかもしれず、どんなにサボってもむくわれるかもしれない -
Posted by ブクログ
77点。ニーチェやニヒリズムって書いとけば売れんのかな、てくらいニーチェ人気高いね。
エニウェイ本棚に中島義道の本が並んでる人はビレッジバンガードなヤツだ。次点は内田樹。
著者は常にその時点での「到達点」を本にする。哲学を研究している人というよりは、人生を哲学してる人だ。
パスカルは『パンセ』で〈人間は人生が悲惨であることを知ったので、幸福になるためにそれを考えないようにした〉と書いた。これはこれでナイスな言葉だが著者にはどうしても「考えないようにする」ことはできなかった。
「明るいニヒリズム」とはなんだろう、「あらゆることには意味がない」と言った舌の根も乾かないうちに、新たな意味・価値・目 -
Posted by ブクログ
相変わらず、この人の異常に攻撃的なところがどうしても好きになれない。むしろ大嫌いである。信念を持つのは構わないが、そのことによって他者に大きなダメージを与えるのは、どのように説得されてもやはり受け入れられない。
しかし、それでもこうした首尾一貫した主張を続ける彼の著作をいつも買って読んでしまう。気になる。
それは、おそらく自分が幼い頃から思索していたことと共通する内容がところどころに散りばめられているからだろう。本書のタイトル文についても、小学生の頃からずっと思い続けていることだった。
だから、これからもう少し反感を抑えられるような文章で思索を綴って貰えないものだろうか、と願ったりするが、そう