感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2014年11月02日
06~07年にかけて文學界で連載された、氏の日記風思考記録。
死とは、無とは、私/他者とは、時間/今とは…etc
デカルトやカント、サルトルやその周辺の先行研究を踏まえつつ、論が進んでいく。
うーん…基底となる知識・教養や物事を論理的に追っていく力が無いと、難しかったなー
けど面白かった。 ...続きを読む
絶対なんて絶対ない、という相対は絶対じゃないのか、
「私は嘘つきです」という私は嘘つきなのか嘘つきでないのか、
私が死んだ後も世界は有ることをどうやって証明すれば良いのか、
なぜ常に「今」なのか、過去は有ると言えるのか。
…こういう議題が好きな方には、内容的はオススメです。
そんなの考えて何になるん?とかえー考えるとか意味わからんだるーみたい方には、全力でお勧めしません。
裏表紙の「最終的境地への予感」について予想すると、
死が怖い
←私が居なくなる/世界が無くなる/過去が無くなるから
←最初から、私も世界も過去も無かったんじゃね?
(仮にあったとしても、それらの存在に意味はない)
⇒別に死なんて怖くないじゃーん!
・・ていう話じゃないのかなぁ、と思ったのですが、でもそれってあんまり今更な話でワンダーがないですね
だからたぶん違うんだろう・笑
それにしてもこういう退廃的でNO FUTUREな生き方には憧れます
いや、「死」を見つめるという点では最高にTOWARD FUTUREな生き方なのかもしれません
Posted by ブクログ 2011年07月08日
あとがきによるとこれは日記風小説らしい。そうであればまぁ腹も立たない?自分の人生には何の意味もない、自分が書いた本もなんの意味もない、らしい。まぁ意味があるかどうかを判断するのは読み手なんだからいいとして、そういう本の収入が作者に入ると思うと…内容は14章 ニヒリズムにおけるニーチェについての違和感...続きを読むに納得。ニーチェに関する本がハウツー本みたいにベストセラーになる気持ち悪い国で、哲学はどこにあるのだろう。