【感想・ネタバレ】反〈絆〉論のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2020年08月23日

中島義道氏3冊目。内容は想定、期待通り。
「絆」は不可侵存在であり、私たちを縛る。当然のものとして存在し、時には暴力的な様相を醸し出す。

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Posted by ブクログ 2015年02月10日

人間を美談という一つの物語に安易に閉じ込めるべきではない。ひとはそうするとき、自らの快さにプライオリティを置くあまり他人の何かを犠牲にしているのだと著者は説く。

さらにこの無反省な善意の受け手は、弱者としての処世術として偽善を判別する嗅覚を身に着けているのだから、なおのこと問題になる。

この伝で...続きを読むいくと、最近よく聞かれる「どうせ同じ偽善ならやらないよりやった方が人の為だ」という一見真っ当で格好の良い言い様も、独り善がりの欺瞞でしかないということになる。偽善であり誠実さを欠く以上、やはりそれはすべきではない。むしろ無自覚な「絶対的美/善」の押し付けが、共同体に思考停止をもたらすことの害悪を認識すべきなのだ。

今まで自分が四六時中感じていながらうまく言語化できないでいた違和感を、極めてクリアに示してくれたこの本に感謝したい。

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Posted by ブクログ 2020年01月27日

絆は確かに素晴らしいものだけど、だからといっていつでもすべての人がそれを求めているとは限らない。つながりを求めていない人もいるという事実を無視した絆なんて、暴力でしかない。個人の違い、多様性を大前提にしないといけない福祉の世界が、一番“絆”を訴えているけれど、それは正しく理解された“絆”なのだろうか...続きを読む

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Posted by ブクログ 2015年02月24日

私の嫌いな言葉「木を見て森を見ず」が浮かぶ(個と全)。木が森が、と大忙しな一冊。
森に入って木の側に立って、落ちたドングリがどう芽吹くのか、なぜオタマジャクシがカエルになるのか、オナモミが絶滅しそう、タガメは変なかたちだ、わたしはそんな事を考えていたい。

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