最相葉月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
音を聴いて、その音名を言えるという「絶対音感」。
音楽に関わるものには非常に便利な能力。
だけど、絶対音感を持つ者には周り中の音が全て音名で聞こえてきてやっかいなものだとも言われる。
私には絶対音感はない。
だが、相対音感はあるし、絶対音感に近いものは持っていると思う。
その中途半端な音感が身についた理由がこの本である程度明らかになった。
私は4歳からバイオリンを習い始めた。
そして和音の音名を言う練習もさせられ、15前後の和音を区別し3つの音名を言えるようにはなっていた。
ただしドイツ語で。
「ドミソ」なら「ツェーエーゲ」と言うように。
もちろん子供の私にはその意味は理解出来ない。つまりそこでドミソの和音を聞いても「ツェーエーゲ」とは答えられるが、ドとミとソの音の合成音だとは認識しなかったのである。そのため、脳内で音と音階のラベリングができなかったのだと思われる。
そして、もうひとつの理由。
それは鈴木メソッドでバイオリンを習ったこと。
これは音を音名ではなく指番号で覚える。脳内で音と指の位置がラベリングされてしまったのだ。
つまり音を聴いたら音名はわからないが、どの指でどこを押さえれば同じ音が鳴るかがわかるようになった。
ソルフェージュなんてしてないものだから楽譜は読めない。だけど、曲を聴けば弾けてしまうということができるようになったのは、この訓練のせいだと考えられる。
あと、バイオリンの音で開放弦の音(E,A,D,G)であれば絶対音感は身についていると思う。(ピアノもある程度はわかる)
ただしAの音を聴いてAの開放弦の音だとは認識できても「ラ」だとは認識できない。
こういう音楽教育を小さい時に受けてきたので、このような音感の持ち主になったのだということがこの本のおかげで分かった。
この中途半端な音感で役に立ったことと言えば、カラオケでキーを外さずに歌えるってことかな(そのキーが出せればだけど)。
逆に不便に思ったのが演奏とボーカルのキーがほんの少しでもズレてると気になってしょうがないということ(はっきり言えば下手に聞こえてしまう)。特にライブの演奏などは気になってしょうがないってことかな。
子供の頃からの音楽教育によって絶対音感を身につけることは可能だろう。だがそれが本当の意味での絶対音感ではないことをこの本で教えられた。
■この本を知ったきっかけ
BS11『ベストセラーBOOK TV』で紹介されてた
■読もうと思ったわけ
絶対音感に興味があったため。 -
Posted by ブクログ
数々の賞を受賞した、星新一の評伝。星新一は言わずと知れたショートショートの神様だが、実はこの本を読むまで、彼がかつて日本一の製薬会社だった星製薬の御曹司だとは知らなかった。
前半の星製薬と父 星一に関する記述は、戦前、戦中の雰囲気を伝えて興味深いところがあるものの、概ね冗長。
しかし、上巻の後半、矢野徹がSF大会参加のために渡米し、柴野拓美が「宇宙塵」を創刊するあたりから話は急に面白くなる。戦後日本が若く、やがて大御所となる大作家たちもまだ若く、そして何よりも日本 SF 界自体が若い、否、幼かった時代の物語だ。SF に魅せられた男たちが、一躍スターダムへと昇りつめる星新一とともに、世間の誤解と文壇の無理解に葛藤しながら、ただ「SF が好きだ」という理由だけで、SF の執筆、批評、普及に情熱を傾けている姿には、すべてのものが若いとき特有の、あの熱さがある。
後半は、星新一の、大御所となってしまったが故の苦悩、1001話に向けたプレッシャー、量産に対する批判、「空気から水を絞りだすような」創作の苦しみを描く。あのドライで、現実離れした文章の裏側には、確かに人間「星新一」がいた。25年ぶりくらいに、星新一のショートショートを読み返そうかと思う。 -
Posted by ブクログ
実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。
書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。
余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。
私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。
コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。 -
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れる・られるとは能動と受動のこと。
「生む・生まれる」「支える・支えられる」「狂う・狂わされる」「絶つ・絶たれる」「聞く・聞かれる」「愛する・愛される」「見守る・見守られる」
の7つの切り口からさまざまな状況、境遇、特性の人や人間関係のあり方やその境界を描こうとする連作エッセイというかノンフィクションエッセイといった雰囲気の作品。なるほど考えたことなかったなという射程の切り口もあり面白かったが、非営利の活動に携わる仕事柄常日頃考え、話題にしている視点でもあるので各話それぞれもう少し深く潜って欲しかった気もする。境界のあいまいさ加減であったり、あるいは境界を超えることの可否やその意味について。 -
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【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好きってこともあると思うし、そういう好きになったエピソードも沢山書かれてあって「なんかええなぁー」ってなったし「俺ならどこの何を紹介するかなー?」とか考えながら読んでた。
ただ、残念…と言ったらちょっと言葉が重いかもしれないけど、どうしてもみなさんお住まいの関係で東京のお店が多かったように思うから大阪の店もあったらなーとは思った。だって実際行ってみたいやん。
だから、各都道府県版のわたしの名店を出版するってどう?いや、そうしたら北海道とか広すぎて行けない店多数になっちゃうから、各市町村のわたしの名店を出しましょ!