乾ルカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ熱い涙なしでは読めない、北海道の離島を舞台に心の再生を描く青春成長小説!
私は、叔父・雅彦のように生き方にこだわっていきたいと感じた◎
『未来の自分はどう思ってるんだろう?』
このことを常に考える。
あとで今日のことを振り返った時に、
何も行動をしなかったことを後悔しないように。
そんな生き方をしていきたい。
そんなふうに自身の生き方についても、改めて考えさせられる1冊だった。
叔父との別れに涙し、最後の音源データを聞いたあたりから、叔父さんの言葉が心に沁み、もうティッシュを用意しなくては読めないほど。
終わり方も未来へと歩き出すシーンで終わり、最高すぎる!!
涙なしでは読めない1冊だった。 -
Posted by ブクログ
2025/11/05
北海道の白麗高校というところに通う女子高生の更紗、美令、和奈の3人を中心にした青春系のお話。
スピカというのは星を指す言葉だけど、水底ってどういうこと?と思えばぜひ最後まで読んで欲しいなと思います。
3人がそれぞれ秘めた想いなどを持ちそれを少しずつ曝け出せる仲に進展していくような物語の進み方です。
高校生で思春期だからこそあれこれ(考える必要のないことまで)考えるよねという場面が多くありその描写がとても具体的だなと感じます。
ストーリー自体はものすごく容姿端麗で全校生徒の目を惹きつける美令が白麗高校へ転校してくる、というところから始まります。
なぜ転校してきたのか、美令のとてもミステリアスな感じの雰囲気はどこから来るのかと言った事柄を中心に高校生ならではの青春も織り混ざってとても面白かったり夏がしく思えるようなこともたくさんある物語になっていると思います。 -
Posted by ブクログ
螺旋プロジェクト、昭和編。
戦時中、疎開地で出会った東京と田舎の少女が海族山族の嫌悪にもがきながら生きる物語。
文章力、表現力がすごい。舞台は疎開地であって戦地は直接描かれないのに、時代の残酷さが実感をもって迫ってくる。
その中にあって嫌い合う少女たちの心理描写が何よりお見事。そして、そういう子に遭ってしまったときに、どう向き合うべきかを教えてくれる。そこは昭和も現代も変わらない、今を生きる子にも大切な教訓と思えた。
ひとつひとつの要素も効果的。母親、疎開地の少年、見守る老爺、御守りの力。ラストの余韻、幾重にも込められたタイトルの意味まで、全てがつながって血が通っている。すばらしかった!
読み終えて、本を持つ手にまで熱が残るような一冊だったなあ…と、余韻を噛み締めながらふと思い出したのが、同時代に、同じように少女として生きていた「窓際のトットちゃん」。そして、「海のものと山のものをお弁当箱に入れること」と説いたトモエ学園の校長先生。
争うことなく海山をひとつに収める人が…いた…!こんなところに!笑
あと、表紙の美しさが印象的。読みながら何度も手を止めてめくり返してしまうくらい好きな絵でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ何の前知識もなく読んでみました。
ストーリー的には大きな展開はなく、淡々と高校生活が進んでいきます。
非常にリアリティがあり、いるよなあこういう子と重ねながら読んでいました。非常に共感できる部分も沢山ありました。まるでもう一度自分も高校生をやっているような気持ちになりました。
最後どうなるのかなと思っていましたが、美玲が取った海での行動に一気に鳥肌が立ち、なぜか自然と涙がこぼれました。
友だちと同じ目線に立ってみる。
簡単なようでとてもとても難しいことだと思います。
人は誰でも、友だちだと思いながらも友だちだからこそ、どこか自分より優れている、劣っていると感じる部分を感じている。
そこで優越感に浸ったり、劣等感に陥ったり。
思春期の女子なんて特に難しい。本当の友だちって何だろうと誰もが一度は考える。
けれどそんな難しいことは抜きにして、自然とおそらく本能で友だちの目線を肌で全身で感じる美玲の行動はとても美しくて、素直に素敵だなあ。と感じました。
文庫本の解説も非常に自分の感性と近い事が書かれていて良かったです。
もう一つ心に残ったところ。
犬は純粋にその人の辛さをそのまま受け止めることができるのに、どうして人はあの人よりも自分の方が辛いとか、勝手に辛さを自分の物差しで比べてしまうのか。
他人の痛みを自分のことのように感じることはできなくても、辛いんだね。とそのまま受け止めてただただそばにいる。それだけで十分なんだと言われているような気持ちになりました。