乾ルカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あくまでも私の解釈となりますが。
生田羽中学校の生徒5人、+人生負け組新任教師の心の苦悩から『星』を見つけ出す小さな物語。
何も無い田舎。だけど
『生田羽は星を見つけやすい環境にあります。』
各生徒たちの悩みがリアルで、本当に幼い頃の自分も同じ感情を抱いていたような気がして当初の気持ちが蘇ります。
周りより自分は大人だ。周りの子は子供っぽい。
そう思っていること自体、子どもらしさなのに気付かず威勢を張ってみたり。
自分はなにか特別でありたい。
と思い周りとの違いを探してみたり。
はたまた大人になっていく友達の変化について行けず、一人心焦ったり。
今思えばその全ての経験のおかげで今 -
Posted by ブクログ
人と比べてしまい、自分のことが見失ってしまいそうになるときに読みたい一冊。
全ての話が人間の醜くて、目を逸らしたくなる自分の姿と重なる。森番の青年の言葉は、救いの言葉ではなく、人を立ち上がりやすくする言葉選びがとても染みる。そして立ち上がるのは自分の意志だと気付かされる。
“生きなさい、そうしなければ今度は友達があなたを殺すことになってしまいます”は残された者には厳しい言葉だが優しさも含まれていて、早く次のページを読みたいと思えて、すごく面白い作品だった。何か理由をつけて逃げたい、でも実際は囚われていて自分が抜け出そうと思えないと逃げられない、その状況が今の自分と重なり胸が痛くなりながら読む手 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生にぜひ読んで欲しい本。
大人でも、心に残るものがたくさんあると思います。
乾ルカさんの作品は初めて読みましたが、読んでよかった!!
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北海道の過疎地にある中学が舞台の話。翌年には廃校が決定しており、
生徒は5名のみ(1年3名、2年1名、3年1名。)
そこに新任教師として赴任した林の話から、物語は始まる。
林は自分を棄てた彼女を見返すために司法試験合格に躍起になっていて、
生徒のことなど眼中に無い。教師を今すぐにでも辞めたい気持ちは
生徒にもすぐ見透かされる始末。
また、生徒もみなそれぞれ、問題を抱えている。
自分は特別な存在だと思いたくて奇妙な行動 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
ある街の高台に佇む木造アパート「てふてふ荘」。敷金・礼金なし、2Kの間取りで家賃はわずか13,000円、しかも最初の1ヶ月は支払う必要なし…破格の条件に不審を抱きつつ1号室に入居したフリーターの高橋真一。翌朝目を覚ますと、見たことのない若い女の子が笑顔で座っていた。「これからよろしくね」。特異な事情を抱えた住人たちが出逢った、謎の“同居人”の秘密。切なくもほっこり心が温かくなる、おんぼろアパート物語。
ファンタジーなのに良かった・・・一気読みしてしまった。ファンタジーだからか、誰にでも起こりうる死への恐怖を少し緩めてくれるいい話だった。 -
Posted by ブクログ
札幌オリンピック、そして長野オリンピック、まだまだジャンプ競技が注目されたことはあったけど、アルペン競技に目が行くことの方が多かった。最近でも葛西選手や高梨選手の活躍があって、それでも、のめり込むほどの事はなかった。
この本を読んで変わった。
ジャンプ競技ってこういうことだったんだ、って、なんだか新鮮な気持ちで見つめることができる。一人一人の思いを想像しながら、まことに勝手なことではあるけれど、テレビ中継の中で一緒に飛ぶことができそう。
登場人物の一人一人に、ジャンプ競技に取り組んでいる選手の姿が見えそう。
あぁ、こうして強くなっていくんだな、と。実際の選手を思い浮かべ、心が大きく動いた。
テ -
Posted by ブクログ
H大学の学生部に貼りだされる不思議なバイトの紹介。大学女性職員に勧められたバイトをする学生たちの姿を描いた連作短編。
ファンタジーであり、ホラーでありミステリー。各話ごとに作品のジャンルが変わる何とも不思議な作品。しかし、ホラーやファンタジー要素が思わぬ形でバイトをした学生たちに影響を与える、という点があり、そうした意外性と結末が分かってからの暖かさが非常に雰囲気のいい作品でした。
美しさという点では最終話の「メグル」が印象的。毎年庭の手入れのバイトを依頼する女性の真実が分かってからの切なさ。そして登場人物たちの優しさと最後の彼女の言葉と思いがとても綺麗です。
この短編集では味わ