乾ルカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5編からなる連作短編集。ホラー要素の強いファンタジー作品。
各編の主人公は何らかの問題を抱えているH大学の学生で、奨学係の女性職員・悠木に斡旋されたアルバイトによって人生に光明が差すというストーリー。
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物語を動かすのはキーパーソンとなる悠木の眼力(能力?)。それは主に2種類あります。
1つは奨学係を訪れる学生のプロフィールや心に宿る陰を見抜く眼。
もう1つはその陰を取り除く仕事を選定できる眼です。これこそ悠木の魅力だけれど、それだけでなく、その風貌から言動まですばらしく魅力的なのです。ナイス設定だと言えます。
彼女の秘密が各話で小出しになってい -
Posted by ブクログ
家賃:月一万三千円 間取り:2K 敷金・礼金:なし 管理費:なしの木造建築おんぼろアパート「てふてふ荘」
「このアパートには各室にそれぞれ地縛霊がいるんです」とさらりと言ってのける大家。
明らかに常軌を逸した環境と住人たちだが、幽霊たちと関わっていくうちに、重く閉ざされた心を解きほぐしてくれるような、切なくてほっこりするような物語だった。
ここの住人たち(幽霊を含めて)がみんな人情味溢れていて、後味も決して悪くない。
成仏されない幽霊たちが、もしかして私の後ろにもいるのだろうか。
不思議な世界を堪能できたし、それと同時に、人と触れ合うことの大切さにも気づかされた。
「てふてふ荘」と大 -
Posted by ブクログ
初出 2019〜20年「小説NON」
ゴルフ場開発がまだ続き、携帯電話がなかった昭和の終わりの話。造成中のゴルフ場の下の崖下のコテージで行われた林間学校に参加した中学1,2年生9人は夜土砂崩れに巻き込まれる。1階と外にいた大人たちは助からなかったが、2階にいて助かった9人は、危険を感じて脱出するが更なる土砂崩れで下への道は塞がれる。
地元の言い伝えを覚えている子は、ゴルフ場のある黒蛇山は山崩れを起こしたことがあり、尾根伝いに危険のない白鷹山へ廻って降りるべきだと言い、ニュータウンと農振地域とでいがみ合ってきた子たちが、しだいに助け合いながら脱出に成功し、非常食の供え物や水のある白鷹山の祠にた