乾ルカのレビュー一覧

  • わたしの忘れ物

    Posted by ブクログ

    なんとなく感情移入しきれないなあって思いながら読み進めると、そういう結末だったんだってなる。
    ハッピーエンドとは言えないけれどきちんと落ち着くべきところに落ち着いたって感じ。

    0
    2021年08月30日
  • わたしの忘れ物

    Posted by ブクログ

    大学の斡旋でなかば無理矢理押し付けられた忘れ物センターのアルバイト。
    乗り気はしなかったもののアルバイトを続けることに。
    持ち込まれる忘れものにまつわる日常の謎的な話も面白い。
    そして最後には、なぜそのアルバイトが斡旋されたかが明らかに。オカルトな話。

    0
    2021年07月15日
  • 向かい風で飛べ!

    Posted by ブクログ

    ソチを目前に読んでみた。スキージャンプを見るのがますます楽しみになった。人間が生身で100メートルも飛ぶとか確かにすごいことだ。お母さんたちがいい味出してた。ドーケン先生も好き。

    0
    2021年06月14日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    印象的だった作品

    ANNIVERSARY/村山由佳
    真珠星スピカ/窪美澄
    李果を食む/阿部智里
    かぐわしきひと/乾ルカ
    喪中の客/小池真理子

    0
    2021年05月31日
  • てふてふ荘へようこそ

    Posted by ブクログ

    じつに面白かったです。
    怖いお話ではぜんぜんありません。
    でも、読み終えたあとに寂しさがこみあげてきます。
    どうして寂しいのでしょうね。
    さやかちゃんは明るくてかわいいなあ。
    失うものは何か。永遠とは何か。
    永遠、とはいいように思えてかなり辛いことだ、ということも教えてくれます。
    桜の花も限りがあるから、美しい...
    女性もね。

    0
    2021年11月16日
  • あの日にかえりたい

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ作家さんだが文章のテイストは好きかも。どの話も世にも奇妙な物語に出てきそうな話だった。不思議だけどあり得そうで、そしてどれも切なくて。真夜中の動物園は、オチが見えて怖い。あとはせつなくて、悲しい中にも少し心が温まる。

    0
    2021年04月23日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

    0
    2021年04月19日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特に「マイ、マイマイ」と「李果を食む」が印象に残った。

    マイ、マイマイ
    過去の体験は今の自分を作っている。その事実を物理的なものに例えて、体からぽろっと抜け落ちる表現がおもしろかった。
    自分が持っている価値観に案外無自覚だったりするよなと思った。

    李果を食む
    兄弟それぞれの事実に基づいた認識が、同じものを見ているはずなのに、捩れの位置みたいに全く違うものとして突き進んでいく感じ、徐々にどれが真実が分からなくなる奇妙さが読んでいておもしろかった。

    0
    2021年03月20日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    田舎に押し寄せる開発の波。
    わかりやすく対立する子どもたちの姿に、
    SNSがないと、こんなに率直に言い合うのかと新鮮な気持ちがした。

    そんな中、中盤から、まさかの展開。
    さすがに面食らった。
    しかも、その後も怒濤の勢いで突き進む。
    こんな展開、ありなのか?

    子どもたちの冒険というには、あまりにも重い。
    トラウマになるんじゃないか?

    0
    2021年03月18日
  • メグル

    Posted by ブクログ

    「あなたは行くべきだわ。断らないでね。」

    言われた当事者も、読者も、その場は流してしまってもあとで「何だったんだろう、どうして?」と考えることになる。

    このひとこと(反対のフレーズもありましたが)があるから、この小説が面白くなっている。
    運命を変えるような、仕事(アルバイト)。
    それを取り持つ窓口女性。
    いろいろと謎があって、つながっていきます。

    表紙の絵はどこかすぐわかる有名な場所ですね。
    思わず手に取りました。
    手袋ははめませんよね。

    0
    2021年03月04日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    子どもたちは、それぞれの困難を乗り越えていくなかで
    大人たちは気づかないほどの成長をしているのではないだろうか。

    大人たちの壁は大きい。
    大人たちの影響で子どもたちも壁を作る。
    だけど、こどもたちは
    きっかけさえあればどんな壁も乗り越えていく。

    0
    2021年03月01日
  • プロメテウスの涙

    Posted by ブクログ

    精神科医の女性が主人公とアメリカにいる親友とが
    交互に語りすすむ物語
    原因不明の発作に見舞われる女の子の患者を調べていくうちに・・・
    ちょっと設定が都合よすぎな感じを受けつつも先の展開が気になって読みすすみました
    おもしろかったです!
    解説は大槻ケンヂでしたが、まさに書かれているまんまのように感じました

    0
    2021年02月20日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    初出 2019〜20年「小説NON」

    ゴルフ場開発がまだ続き、携帯電話がなかった昭和の終わりの話。造成中のゴルフ場の下の崖下のコテージで行われた林間学校に参加した中学1,2年生9人は夜土砂崩れに巻き込まれる。1階と外にいた大人たちは助からなかったが、2階にいて助かった9人は、危険を感じて脱出するが更なる土砂崩れで下への道は塞がれる。
    地元の言い伝えを覚えている子は、ゴルフ場のある黒蛇山は山崩れを起こしたことがあり、尾根伝いに危険のない白鷹山へ廻って降りるべきだと言い、ニュータウンと農振地域とでいがみ合ってきた子たちが、しだいに助け合いながら脱出に成功し、非常食の供え物や水のある白鷹山の祠にた

    0
    2021年02月20日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    乾ルカ先生の得意な田舎の風習、伝説、神を題材にした物語だ。中盤ぐらいからは、状況が目に浮かぶ迫力だ。純な子供達に語らせる手法は見事極まりない。

    0
    2021年01月09日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    少年少女の冒険ロード小説。

    15少年漂流記やスタンドバイミーを思わせる。

    まだ経済成長が続く昭和の後半の時代設定もうまくはまっている。

    0
    2020年12月15日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    昭和50年代の地方都市を舞台に、中学生になったばかりの子供たちの姿を夏休みまで追う。新興住宅地に越してきた人々と地元で生まれ育った人々の対立、いじめ(現代のものほど陰湿ではないが)、神聖な山に迫る開発計画など、様々な問題を孕みながら物語は進む。そしてクライマックスでそれらのすべてが収斂し伏線も回収されるが、エンディングはほろ苦いものだった。こんな時代だからこそ読むべき作品だと思う。

    0
    2020年12月02日
  • メグル

    Posted by ブクログ

    現実と非現実が混ざり合う不思議なアルバイトを斡旋してくれるH大奨学係のユウキさん
    ユウキさんから「あなたは行くべきよ。断らないでね」と言われたバイトに行くとなぜか少しだけ人生が前に進むきっかけが与えられる。逆もまた然りなので、やっぱりユウキさんの言うことは聞いとくべき…

    0
    2020年11月26日
  • 龍神の子どもたち

    Posted by ブクログ

    桐人くんが自らが考えるきっかけになる秀明君からの言葉やさらに深く考える事になる幸男くんの祖父からの言葉により、考え導いた答えは、…。
    舞台の昭和50年代よりも令和の現在の情報過多の時代。それに、流されず自らがより深く考える難しさを感じる。心星になるように優しさを深く定めて生きていきたいと思う。

    0
    2020年11月16日
  • てふてふ荘へようこそ

    Posted by ブクログ

    堀川アサコさんの幻想シリーズ系
    こっちのほうが好きかも

    こういう系の話は
    ほっこりエンドに書くのが
    後味良くて読みやすい

    0
    2020年11月06日
  • あの日にかえりたい

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、過去に遡ることがキィとなる短編集(変則あり)。中盤以降はやるせない話が続いたので、最後はほっこりと終わってよかった。白木蓮と雪のコントラストが印象的でした。全体では『翔る少年』が一番好きかな。元くんの作文がジンとくるんだよね。。。切ない。

    0
    2020年10月01日