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大人になって忘れてしまったかもしれない
他人を思いやる物語
書店員さん本読みのプロから感動の声が続々!
生きていくうえでの強さを知る術を教えてくれる作品。(伊吉書院 盛岡南サンサ店 土屋静香さん)
神への畏れ、自然との共生、思いやりの心……。いまいちばん拡散したい一冊だ!
(ブックジャーナリスト 内田剛さん)
誰かのためを想い、行動することで、一生忘れられない絆が生まれる。読んで一緒に成長できる奇蹟の物語。
(うさぎや 矢板店 山田恵理子さん)
大人の私たちにこそ、いま何が必要かを導いてくれる力がある。(ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理さん)
極限状態のなかで結んだ友情。そして学んだ“自分で考えて生きる”という力。
新中学生の長谷部幸男は憂鬱だった。自分の集落が都市開発の余波で、地元派とニュータウン派とに
分かれてしまったのだ。新興地の子は洋式便所を自慢し、地元の子は鍵っ子という存在を訝った。
夏休みになると幸男ら両派の男女九人は林間学校に参加した。その晩、突然の土砂崩れが宿舎を
飲み込み大人は全員死亡してしまう。集落には神の山と、天災が絶えない禁忌の山が並ぶのだが、
開発派は戒めを無視してそこに建てた。呆然とする九人は必死に神の山を目指す。闇に怯え
難所を超えるなか、お互いを理解し始め……。
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Posted by ブクログ
初出 2019〜20年「小説NON」
ゴルフ場開発がまだ続き、携帯電話がなかった昭和の終わりの話。造成中のゴルフ場の下の崖下のコテージで行われた林間学校に参加した中学1,2年生9人は夜土砂崩れに巻き込まれる。1階と外にいた大人たちは助からなかったが、2階にいて助かった9人は、危険を感じて脱出するが更なる土砂崩れで下への道は塞がれる。
地元の言い伝えを覚えている子は、ゴルフ場のある黒蛇山は山崩れを起こしたことがあり、尾根伝いに危険のない白鷹山へ廻って降りるべきだと言い、ニュータウンと農振地域とでいがみ合ってきた子たちが、しだいに助け合いながら脱出に成功し、非常食の供え物や水のある白鷹山の祠にたどり着く。
前半のニュータウン派と農村派の対立がちょっと長いが、命の危険にさらされるなか、思いやりを育てながら的確な判断で全員が助かるのは、令和の話でも良さそうななかなかスリルたっぷりのの冒険談。
途中でガレ場の例に出てくる手稲山は、作者が北海道出身なので札幌の手稲山に違いない。
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