乾ルカのレビュー一覧

  • 龍神の子どもたち

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    子どもたちは、それぞれの困難を乗り越えていくなかで
    大人たちは気づかないほどの成長をしているのではないだろうか。

    大人たちの壁は大きい。
    大人たちの影響で子どもたちも壁を作る。
    だけど、こどもたちは
    きっかけさえあればどんな壁も乗り越えていく。

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    2021年03月01日
  • プロメテウスの涙

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    精神科医の女性が主人公とアメリカにいる親友とが
    交互に語りすすむ物語
    原因不明の発作に見舞われる女の子の患者を調べていくうちに・・・
    ちょっと設定が都合よすぎな感じを受けつつも先の展開が気になって読みすすみました
    おもしろかったです!
    解説は大槻ケンヂでしたが、まさに書かれているまんまのように感じました

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    2021年02月20日
  • 龍神の子どもたち

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    初出 2019〜20年「小説NON」

    ゴルフ場開発がまだ続き、携帯電話がなかった昭和の終わりの話。造成中のゴルフ場の下の崖下のコテージで行われた林間学校に参加した中学1,2年生9人は夜土砂崩れに巻き込まれる。1階と外にいた大人たちは助からなかったが、2階にいて助かった9人は、危険を感じて脱出するが更なる土砂崩れで下への道は塞がれる。
    地元の言い伝えを覚えている子は、ゴルフ場のある黒蛇山は山崩れを起こしたことがあり、尾根伝いに危険のない白鷹山へ廻って降りるべきだと言い、ニュータウンと農振地域とでいがみ合ってきた子たちが、しだいに助け合いながら脱出に成功し、非常食の供え物や水のある白鷹山の祠にたどり着く。
    前半のニュータウン派と農村派の対立がちょっと長いが、命の危険にさらされるなか、思いやりを育てながら的確な判断で全員が助かるのは、令和の話でも良さそうななかなかスリルたっぷりのの冒険談。

    途中でガレ場の例に出てくる手稲山は、作者が北海道出身なので札幌の手稲山に違いない。

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    2021年02月20日
  • 龍神の子どもたち

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    乾ルカ先生の得意な田舎の風習、伝説、神を題材にした物語だ。中盤ぐらいからは、状況が目に浮かぶ迫力だ。純な子供達に語らせる手法は見事極まりない。

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    2021年01月09日
  • 龍神の子どもたち

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    少年少女の冒険ロード小説。

    15少年漂流記やスタンドバイミーを思わせる。

    まだ経済成長が続く昭和の後半の時代設定もうまくはまっている。

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    2020年12月15日
  • 龍神の子どもたち

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    昭和50年代の地方都市を舞台に、中学生になったばかりの子供たちの姿を夏休みまで追う。新興住宅地に越してきた人々と地元で生まれ育った人々の対立、いじめ(現代のものほど陰湿ではないが)、神聖な山に迫る開発計画など、様々な問題を孕みながら物語は進む。そしてクライマックスでそれらのすべてが収斂し伏線も回収されるが、エンディングはほろ苦いものだった。こんな時代だからこそ読むべき作品だと思う。

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    2020年12月02日
  • メグル

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    現実と非現実が混ざり合う不思議なアルバイトを斡旋してくれるH大奨学係のユウキさん
    ユウキさんから「あなたは行くべきよ。断らないでね」と言われたバイトに行くとなぜか少しだけ人生が前に進むきっかけが与えられる。逆もまた然りなので、やっぱりユウキさんの言うことは聞いとくべき…

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    2020年11月26日
  • 龍神の子どもたち

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    桐人くんが自らが考えるきっかけになる秀明君からの言葉やさらに深く考える事になる幸男くんの祖父からの言葉により、考え導いた答えは、…。
    舞台の昭和50年代よりも令和の現在の情報過多の時代。それに、流されず自らがより深く考える難しさを感じる。心星になるように優しさを深く定めて生きていきたいと思う。

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    2020年11月16日
  • てふてふ荘へようこそ

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    堀川アサコさんの幻想シリーズ系
    こっちのほうが好きかも

    こういう系の話は
    ほっこりエンドに書くのが
    後味良くて読みやすい

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    2020年11月06日
  • あの日にかえりたい

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    タイトル通り、過去に遡ることがキィとなる短編集(変則あり)。中盤以降はやるせない話が続いたので、最後はほっこりと終わってよかった。白木蓮と雪のコントラストが印象的でした。全体では『翔る少年』が一番好きかな。元くんの作文がジンとくるんだよね。。。切ない。

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    2020年10月01日
  • てふてふ荘へようこそ

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    条件はわりとよく、大家さんもいい人そうなアパート。
    それなのに家賃が破格に安い理由にはワケがあった…。

    各部屋に個性豊かな地縛霊が住む「てふてふ荘」に入居した人々の話。
    とても暖かくなる本でした。この作家さん初めて読みましたが、おすすめです。

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    2020年05月13日
  • 願いながら、祈りながら

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    これぞ青春小説ど真ん中! 青春のイタさも爽やかさも切なさも、とても上手く表現されています。

    舞台となるのは北海道の全校生徒5人の小さな分校。そこに林という一人の新人教師が赴任してくるところから物語は始まります。

    この教師がまあやる気が無い。彼女に振られた腹いせに司法試験を受けようとする彼は、生徒にテストを受けさせている間に、自分は司法試験の参考書を読む始末。林の歓迎会も仮病を使って帰ろうとします。しかしその仮病を村の久松医師は勘づきつつも、話を合わせます。

    この二人の会話のシーンは良かったなあ。過去に囚われる林に対し、責めるでもなくゆっくりと促すように話す久松医師。人生を時間や一日で例える話が出てくるのですが、それが心に染み入る。読者である自分も、勇気づけられているような気もしてきます。

    そして前を向き始めた林に対し、ある生徒から投げられる痛烈な言葉。その場面が読んでいて痛かった。まあ、全面的に林が悪いので、こっちが痛がる理由もないのだけど、なぜか林の心情の波長が自分にも伝わってきたような気がします。多分心理描写が上手いのだろうなあ。

    そして語り手は中学校の生徒たちへ。学校唯一の三年生・弥生は、本校の生徒たちと一緒に修学旅行へ行くことになるのですが……。

    これもとにかくイタい話。修学旅行に行かせるのは学校にとっては大事なのだろうけど、いきなり女子のグループに一人放り込むかね、などと思ってしまいます。
    放り込まれた方の心情も痛いほど分かるし、そこも感情移入できるのだけど、それを受け入れたグループ側の言い分もとてもよく分かる。そこでまた、弥生の一種の傲慢さや、ふて腐れた心情が露わになり、これがまたイタい……。

    続く章では、自分に霊能力があることに気づいた少女の顛末が語られるのですがこれもイタい……。同級生と彼女の会話のシーンは、自分は絶対に居合わせたくありません(苦笑)。見てるこっちが恥ずかしくなるというか、いたたまれなくなるというか……。
    もちろん本人の惨めさはひとしおで、その心情も読んでいてイタい……。弥生とこのみなみという少女の章で、読んでいる自分の精神は大分削られたように思います。

    そして、話は男子生徒たちへ移ります。
    神童と呼ばれる学とその親友の憲太の話は一転して爽やか! 絵に描いたような友情物語というか、こんな話を恥ずかしげなく書けるのも、この年代の少年たちの物語だからだろうな、と思います。

    そして嘘ばかりつくといわれている亮介という少年。
    この少年の嘘は他の人物の視点の話でも度々出てきたのですが、その嘘に悪意がまったく感じられないのが印象に残っていました。その嘘の理由は、読んでいくうちに勘づくところはあったのですが、それでも改めて物語の転がし方が上手いなあ、と感じました。
    北海道の分校という舞台を活かしての物語作り。それが亮介の嘘の意味をより際立たせます。

    そして最終章で視点は再び林に。
    それぞれの章の話をつなぎ、登場人物たちの成長を描いているのはもちろんなのですが、特にみなみの霊能力の伏線が素晴らしかった! これはズルいなあ。弥生もあの後どうなるのか、と思っていたのですが、あの経験をこういう強さに変えられるのか、と思わず感心。そしてある事情から分校を離れた亮介の手紙も、また心に刻まれる……。

    読み終えて、自然と登場人物たちのその後を想像してしまう小説だと思います。その想像は一歩間違えると、悲しい展開にも転ぶものです。だからこそこの小説のタイトルは『願いながら、祈りながら』なのだと思います。

    本を閉じた後、”願いながら、祈りながら”登場人物たちのその後を少しだけ想像する。そんな小説だったと思います。

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    2020年04月13日
  • 妖し

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    ネタバレ

    ゾクっときたのは「曇天の店」・「フクライ駅から」・「喪中の客」くらいだな。

    ちょっとイマイチ、って思いながら読んでいた最後に、めちゃゾクっとくる「喪中の客」。
    小池真理子さん、さすがです。

    恩田陸さんの「曇天の店」は良かったけど、余韻がありすぎて笑

    「フクライ駅から」は読み終わってから思わず作者を確認。
    朱川湊人さんだったか!

    窪美澄さんの「真珠星 スピカ」もよかったかな。
    コックリさん、懐かしい。

    あとは、イマイチな印象。

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    2020年04月11日
  • 妖し

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    10人の執筆者が怪異をテーマに描く短編アンソロジー。
    ぞくぞくっとするお話。
    李果を食む、フクライ駅から、かぐわしきひとが好き。

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    2020年03月27日
  • 妖し

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    ちょっと怖い話のアンソロジー。
    どの作品も、良かったのですが、あえて1つというなら、風鈴が出てくる話かなあ。
    読んだことのない作家さんに出会えるので、アンソロジーはおすすめです。

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    2020年02月12日
  • てふてふ荘へようこそ

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    重い刑事物のあとは、こんなハートフルな小説を読みたかった!
    どこかに繋がりのある幽霊たちとの共同生活。大家さんの罪が最後心配だったけど…

    ほっこり小説でした。

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    2020年01月27日
  • 妖し

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    10人の作家による十の世界。怖い 恐い 引きずり込まれる 目が離せない 読み続けてしまう。

    戻ってこれて良かった

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    2020年01月15日
  • 向かい風で飛べ!

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    よかったです。
    誉田哲也・武士道シリーズのスキージャンプ版のような小説。
    2人の少女の成長譚。
    向かい風こそチャンスだと若さの悩みとジャンプを掛けてハッピーエンドに。

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    2019年12月17日
  • メグル

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    舞台が北大でなんか親近感が湧くし、なんとも言えない感情にさせられる短編ばかり。

    ふっと不思議な国に迷い込んだかと思ったら、突然血生臭い匂いがしたり、側と思えば青春真っ盛りだったり、人情み溢れてみたり。

    それぞれの過去を背負って、未来の扉を開くそのそれぞれの瞬間がたまらなく刺激的な本。

    面白い。

    短編だけど一冊通して出てくる人がまた謎で、笑うセールスマンの綺麗で無口な女バージョン的存在。

    各所に札幌の某所がでてきて、それまた読んでて面白かった!!!!

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    2019年04月23日
  • 六月の輝き

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    大好きな友達との楽しい時間。でも憎しみがうまれてしまう。それでも長い時間をかけて大切な思いを取り戻していく。身近な人の死が何度も出てくるのでチョット切ない。最後もすごく辛い。

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    2019年03月21日