無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで202万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
題材の1つに、将棋や囲碁が関わっているとつい読みたくなる。将棋や囲碁はルールが分かる程度のド素人で、詳しい事はよく知らないのだけれど。将棋や囲碁を扱う小説の多くは、対局場面など緊張感があり、棋士同士の駆引き、思考の深淵に沈み究極の1手を探すと言った展開など、少なくても私を惹き付けるストーリーがある。
ただこの小説では囲碁はストーリー上、重要な要素ではあるが、ストーリーの根幹をなす「メインテーマ」は「孤独」或いは「育児放棄」であり、囲碁は添え物にすぎない。
この小説を読み進んでいけば、この「育児放棄」が、世間一般に言われている育児放棄と違い、己れ自身の生き方を貫くための己れと息子に対してのギリギリ取れる最後の境界的行為だったのだろうと言うことが分かる。
これが最後!という行為は、しかし思わぬ事態が起こり、母と息子の致命的なすれ違いを招く。他人は母を「無責任」と言い、息子である主人公は母を求めながらも怨みそして憎む。主人公「沖田慶吾」の、この母請いとそれが叶わない怨み辛みが、主人公自身を1人「孤独」に追いやる。そしてその「孤独」が、周囲の人の優しさを撥ね付け、恋人を去らせ、親友を傷付ける。
親友「香田純隆」と喧嘩して暫く会わなかった時の慶吾の行動が悲しい。慶吾の部屋の冷蔵庫の中の大量のコーラは、香田がまた来てくれるかもしれない期待の表れ。自分から謝りに行けない不甲斐なさ情けなさの象徴。
慶吾の人生が、無意味なものから有意義なものになるには、真っ正面から「母」そして「囲碁」と向き合わなければならない。
慶吾の背を押したのも香田!慶吾は母と「自分を捨てた」時そのままの碁を打つ。ただ途中から当時の自分の手ではなく、今の自分が考え感じた手を打つ。それが慶吾の成長、そして母への思いを語っている。
私的には、けっこう面白く一気に読めた作品だった。
Posted by ブクログ
今年読み納めの一冊となりました。
沖田と香田の関係。高校生で学年が違うのに、同級生みたいな友達づきあいができるものだっただろうか。香田(後輩)が沖田(先輩)に初対面からバリバリタメ口きいているので、不思議な感じでした。
二人が喧嘩した後も、メールや電話で許しを乞う香田に対し、不注意から携帯が電池切れとなった結果、香田の電話を受けそびれた沖田が、それでもなお自分から連絡しようとせず、ひたすら香田からの連絡を待ち続けるところがモヤモヤポイントでした。「喧嘩はさておき電池切れはお前が悪いんだからさっさと電話してあやまれ!!」と沖田に対して思っていました。
囲碁がわかる人だと、もっと楽しんで読むことができるのだろうなと思います。
ストーリー中の囲碁の対局シーンも、ルールがわからないので、「なんとな〜く」の文字を追うだけの読み方になってしまった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。