乾ルカのレビュー一覧
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作者はどうしてこんな話を書くのだろうと思う。
失うことで成就する、純粋な愛? 確かにその気持ちが描きたいなら、このラストしかないのだろう。若干ピンとこない感じは、もしかしたらこの話を異性愛に置き換えたら、違ったものに感じられたのだろうか? うーん、異性愛だったらより凡庸に見えるのかもしれない。上川さんと天野さんのエピソードのように。この年代の男の子同士の友情だから(女の子同士の友情でも良かったんだろうけど)より純粋に感じられるのかもしれない。
でもそういう「純粋さ」を、今の僕は求めていなかったように思う。それこそ彼らの同年代だったら感動したのかもしれない。あるいは、そういう純粋さだったら、短 -
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ネタバレ10人の作家さんが描く怪異の短編アンソロジー。多種多様な怖い話。一体、どこからこんなアイデアが出てくるのかと驚きながら楽しみました。
恩田陸『曇天の店』
北陸の料理屋。開けてはいけない勝手口。フェーン現象がつれてくるカワケが人を狂わせる。ラストの夫婦の会話が不穏で、余韻たっぷりで終わる。
米澤穂信『わたしキャベンディッシュ』
バナナの種って貴重なんだなあ。シゲルはどんな味なのかしら。
村山由佳『ANNIVERSARY』
小2のときの儀式が35歳で効果を発揮?
夫と息子と幸せに暮らしていたのに、少し違う世界で小2からやりなおし。新しい世界で新しい家族と幸せになっても、新旧、どちらも裏切って -
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伊坂幸太郎さんの螺旋プロジェクトの一部な大戦末期が舞台の
こちらの物語コイコワレ
文庫本です。
企画を持ってきたのは伊坂さんで
数名の作家さんの中の1人。乾ルカさん。
数人の作家さんが同じテーマと違う時代の山の民族と海の民族の対立ということだったので
てっきり
人も自然界の自然の一部に過ぎないぜ!的にまとめられてると思っていた(予測)
東京から疎開してきた子供達の中にいる蒼い目の少女
VS
山に捨てられた孤児の少女
互いに忌み嫌う一目で憎しみあい
殺意まで芽生える、その歴史たるは何なのか?
その正体は?的に読んでいったんですが、
そんなこ -
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ネタバレ【収録作品】近藤史恵 「ここにいるぼくら」/笹原千波 「宝石さがし」/白尾悠 「おかえり牛魔王」/雛倉さりえ「ダンス・デッサン」/乾ルカ 「モコさんというひと」
どれも舞台に引きつけられる人たちの話で悪意を持つ人が直接的には出てこないのがよかった。
演じるほうの覚悟も描かれていて、トップスターでないからこその葛藤と矜持がいい。トップスター側も、互いへのリスペクトと舞台への愛情が感じられる話ばかりで、これが現実ならいいのにね…… でも、舞台を見る側としては、そういう人間性を信じたいところもある。
「ここにいるぼくら」【2.5次元×俳優】メインキャラの一人が病気で無期限療養に入ることになり -
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ネタバレ題材の1つに、将棋や囲碁が関わっているとつい読みたくなる。将棋や囲碁はルールが分かる程度のド素人で、詳しい事はよく知らないのだけれど。将棋や囲碁を扱う小説の多くは、対局場面など緊張感があり、棋士同士の駆引き、思考の深淵に沈み究極の1手を探すと言った展開など、少なくても私を惹き付けるストーリーがある。
ただこの小説では囲碁はストーリー上、重要な要素ではあるが、ストーリーの根幹をなす「メインテーマ」は「孤独」或いは「育児放棄」であり、囲碁は添え物にすぎない。
この小説を読み進んでいけば、この「育児放棄」が、世間一般に言われている育児放棄と違い、己れ自身の生き方を貫くための己れと息子に対してのギリギ -
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ネタバレ職場で、最近の中高生は大変だという話を聞きリサーチ気分で本書を読んでみました。
スクールカーストの話です。
気分のいい話ではありませんが、現実的には中高生のクラス内でこういうのあるんだろうなーと。
ただ、本書のように、何年も前に卒業しているのにいまだ当時のカーストを引っ張っているというのは??と思ってしまった。
大学デビューとかあるし、社会人になれば世間も知るし、そんな幼い考え方をいつまでもしているものですかねえ。
ま、イヤミスで終わらなかったあたりが、(読み物としては中途半場だったけれど)土壇場での彼らの成長、なのかもしれませんね。
あ、あと、登場人物については誰も好きになれなかったけれ -
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今年読み納めの一冊となりました。
沖田と香田の関係。高校生で学年が違うのに、同級生みたいな友達づきあいができるものだっただろうか。香田(後輩)が沖田(先輩)に初対面からバリバリタメ口きいているので、不思議な感じでした。
二人が喧嘩した後も、メールや電話で許しを乞う香田に対し、不注意から携帯が電池切れとなった結果、香田の電話を受けそびれた沖田が、それでもなお自分から連絡しようとせず、ひたすら香田からの連絡を待ち続けるところがモヤモヤポイントでした。「喧嘩はさておき電池切れはお前が悪いんだからさっさと電話してあやまれ!!」と沖田に対して思っていました。
囲碁がわかる人だと、もっと楽しんで読むこ