乾ルカのレビュー一覧

  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • てふてふ荘へようこそ

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    ネタバレ

    家賃1万3千円のアパート「てふてふ荘」には秘密があって……。全部で6室。それぞれの部屋様々な事情と出会いが待っていた。


    入居者は各部屋に住む幽霊たちと、二人暮らしが始まる。彼ら彼女らと暮らす内、面白くも心あたたまる変化が待っていた。ちょっぴり怖い?けれどほっこりする物語(^-^)

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    2019年09月30日
  • モノクローム

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    「まるきり気にならないなら、
    そもそもそんなことなど思いもしない。」

    そうか、そうだったのか。
    わたしも色眼鏡持ってたんだな。

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    2019年04月26日
  • カレーなる逆襲! ポンコツ部員のスパイス戦記

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    殆どマンガ気分。さらっと読めます。
    HOMEMADEスパイスカレー、時々無性に作りたくなったりしますが、これ読んだいま、次の休日に作る気満々です(笑)
    作って楽しい、食べて嬉しい、カレー万歳!

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    2019年04月10日
  • カレーなる逆襲! ポンコツ部員のスパイス戦記

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    乾ルカさんの作品ということで期待しすぎたせいか、少しがっかりしました。決してつまらなくはありませんが、マンガチックで物足りなさを感じました。

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    2018年09月01日
  • てふてふ荘へようこそ

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    読み終わったあと、とても優しい気持ちになれる本でした。
    人にはそれぞれ、ターニングポイントがあると思う。自分は人様に何か影響を与えたり、ましてや救える事なんてあるわけがない。だからこそ、心に鍵をかけて殻の中で生きていこう。そう思う瞬間が私の中でもあるのだけれど、やっぱり、人との繋がりの中で救われる事が多くて、そして気づいたら、影響しあって助け合っている。この人のためにできる事をしたいと自然に思っている。真正面からぶつかれる事の有り難さを痛感する。
    この物語では、てふてふ荘の不思議な住人たちと、真正面からぶつかり合って心が通い合って、そして救い合う、そんなほっこりの物語でした。始まりがあれば終わ

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    2018年08月24日
  • 森に願いを

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    傷つき疲れた心を癒す森と森番のひとこと。優しい雰囲気に包まれ、ここに居ていいんだと思える。森や自然に人を癒す力があるのは、自然のもつ儚さや健気さ、壮大さの中にある生命力に何かしら共感し、パワーをもらえるからかもしれない。ここに居ていいんだと思える安心感のある一冊。

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    2018年08月07日
  • メグル

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    短編集だが通しで
    謎の(片足義足?)女性が出てきて、過去に
    何かしらの事件に巻き込まれてるんだろうけど触れられず。
    著者の別作品に出てくるとかなのか?
    その事だけたまーに気になって検索してしまうわ。

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    2018年03月17日
  • 青い花は未来で眠る

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    ターミネーターの小説版のような話。
    未来から来た人間と少年少女が極限状態の墜落した飛行機の中で戦うファンタジー。
    たかが130年くらい先の人間がスーパーマンのようなのが、気に食わなかったが、予想以上に面白かった。

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    2018年03月04日
  • てふてふ荘へようこそ

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    ネタバレ

    いろんな事が運命のように符合していく都合の良さはあるものの、心が動く感覚がある。
    生きているものが必ず迎える死についての漠然とした不安や恐れが、なんとなく落ち着くのを感じる。そういう温かさを持った本だった。
    特に「5号室」には不意打ちで泣かされた。家族なのに見えないなんて。でもこの話こそ私が救いを感じた話だった。
    大家さんの話を読んでいくうちに地獄が思い浮かんだ。罪を犯した人間が落ちる地獄の罰を受けているようだ。地獄でなくそれが現世で行われているとしたら、と想像する。

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    2017年11月11日
  • 願いながら、祈りながら

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    自分が何者であるのか悩み、苦しみながら成長していくのだ。自分にしかない特別な何かを求めて。

    でも、それが息苦しさを助長することもある。オリジナリティとか個性とか。そんな言葉に踊らされる必要はない。「普通」であることに固執する必要も「普通」であることに落ち込む必要もない。自分らしく生きられるようになればいいのだ。その「自分らしく」というのがまた厄介なものだったりするのだけれど。

    きっとティーンエイジャーが誰しもぶつかる壁とそれをちょっぴり乗り越えていくお話。中学生に読んでほしいな。

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    2016年12月25日
  • あの日にかえりたい

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    不思議な出来事を描く短篇集。
    心が優しくなる気がする。
    「翔る少年」は涙が止まらなかった。

    2016.12.6

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    2016年12月06日
  • メグル

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    バイトを斡旋する奨学係の謎の女性。「あなたは行くべきよ。断らないでね」と無理やりバイトを押し付けてしまう。不思議なバイトのお話。

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    2016年10月12日
  • ばくりや

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    連作短篇集。
    自分の持つ能力を、他の人の能力と交換してくれる。ただ、どんな能力と交換されるのかは移植されるまでわからない。
    果たして交換は良かったのか、悪かったのか…
    『さよなら、ギューション』が切ないけど、一番好きだった。

    2016.7.13

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    2016年07月13日
  • プロメテウスの涙

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    日本で精神科に勤める涼子の元に原因不明の発作を起こす少女が訪れる。
    一方、アメリカにいる親友の祐美は医療刑務所で不死身の死刑囚に出会っていた。
    このふたつが交わる時…様々な恐怖が襲う。

    2016.4.29

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    2016年04月29日
  • メグル

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    連続性のある、短編集。分かりやすく言うなら、世にも奇妙な物語。

    学生にアルバイトを斡旋する大学の奨学係。
    ロクなバイトないんだよね。だけど…
    「あなたは行くべきよ。」
    「断らないでね。」
    奨学係の職員である、少々怪しげな女性、ユウキさんに導かれるように…。

    この1冊の中には、5話が納められているのだけれど、いくらでも物語は生まれてきそうな話し。
    イメージ的には、土曜の21時から、ジャニーズの若手で連ドラいけそう。みたいな話し。
    つまり、ものすごーく複雑でもなければ、ものすごーく感動するわけでもないし、ものすごーく涙をそそる話しでもないけど、少しミステリー、少しホラー、少しヒューマン、少しホ

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    2016年02月15日
  • モノクローム

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    女級アマ棋士(囲碁)としては全国レベルである母に捨てられ施設で育った男の子のお話。香田のキャラクタはとてもいいのだけれど、肝心の主人公が優柔不断で魅力に欠けます。

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    2015年10月30日
  • メグル

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    不思議なおねえさんが仲介する、不思議な短期バイトの連作。ややSF要素あり。
    全5作は、各話の主人公、仕事内容、結末とテイスト、テーマらしきもの…等々が異なり、全体は絶妙なバランス感を保っていた。
    バラエティを揃える連作短編の構成としては、教科書的な出来。各話は、「必須」とまでいえないが、「必要」といえる感じ。
    もう少しページかけて、例えば主人公の感情推移をゆっくり重厚にしてくれれば、もっと印象に残ると思う。
    一番好きなのは「モドル」か。
    3-

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    2015年05月06日
  • モノクローム

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    わたし好みの内容だったのでサクサク読めました。
    でも、結末はちょっとぼやけた感じがします。
    もっと読後感をすっきりしたかったかも…。

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    2015年01月14日
  • メグル

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    たまたま本屋で目にとまった本。『アタエル』はいろいろ悪い想像をしてしまって心臓に悪いレベル。しかもあたってるし…。女性の外に出ない鬱屈さと陰湿さを文字にしたらこんな感じと言っていい話かも。後に『タベル』を持ってきたのは確信的ですね。『メグル』でほっとした雰囲気になり読後感は爽やかです。推理ものというよりも季節のめぐりに人生をなぞらえる、テーマ性をもった短編。光あふれる表紙もこの小説によくあっています。

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    2014年12月24日