乾ルカのレビュー一覧

  • メグル

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    表紙の感じから、心が温まるほっこりした小説だと思っていたので、読み始めてびっくりした。「タベル」が一番好き。でも先が気になって夢中で読んだのは「アタエル」。

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    2013年10月11日
  • プロメテウスの涙

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    タイトルと表紙に惹かれて購入。
    医療もの。サイコ?ホラー?ミステリー?サスペンス?
    暗めのお話だけど、先が気になって一気読み。
    日本とアメリカで、交互に物語が進むが、それぞれの物語が興味深い。
    物語がリンクしていく展開も面白い!
    個人的な好みとしては、最後に何か一つどんでん返し的な展開が欲しかった。
    趣味の合う人には、是非勧めてみたい作品。

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    2013年09月11日
  • 四龍海城

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    不思議な始まり方で、
    どんな風に入り込めばいいかわからなかったけど、読み進めていくうちにいつの間にか作品の世界にしっかり入り込んでた。

    わかりにくい描写もないし。

    この作品の出だしに感じた不思議さが、この作品の印象そのものになると思う。

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    2012年10月06日
  • 四龍海城

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    一気に読んでしまった。
    同じ作家のものを3冊連続で読んだけど、これが一番おもしろかったかな。自分自身の何かが変わったとき、そこから抜け出せるっていうのは、「てふてふ荘」と同じ。
    最後がね…彼がどうするかが分かっちゃったから、主人公に「気づいて〜」って願ったけど……ああ、切なかった。

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    2012年08月12日
  • 四龍海城

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    闇にのまれる不安の中抗い
    育まれる本当の友情。

    不思議な世界。
    存在する理由も意味も不明ながらなんとなく納得してしまう。

    ラストが切なすぎる

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    2012年06月12日
  • 四龍海城

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    ■もうめちゃめちゃキテしまった。最後は号泣。(笑

    ■いや、途中でなんとなく分かってしまったんだけど、でもそれでもやっぱりグッときて、堪えられなかった。

    ■読み終わったあとで「心を洗われた」気持ちになりたいときに読むといいと思う。(笑

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    2012年05月27日
  • 四龍海城

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     感情を持たない城人たちの奇妙な生活ぶりと、だんだん城人化していく大和人の様子がじわじわと怖いです。だから余計、健太郎と貴希の友情を深めていく様子が微笑ましかったし、そんな二人に何かとアドバイスしていく関も、とても頼もしく感じました。
     出城料が何かがうっすらとわかってきたときは、複雑な心境でした。その後は、予想を裏切って欲しいと思いながら読んでいました。
     読み終わってからも、いろいろ考えますね。
     おとぎばなしを読んだあとにも、考えることが多いけど、その時の感覚に近いです。もちろんこれは大好きな感覚です。

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    2012年04月19日
  • 四龍海城

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    日常の延長にある異世界に紛れ込んでしまうローファンタジー?
    純粋に冒険譚としても楽しめるし、
    ちょっと不気味な城の世界観も面白い。

    ラストは、物語のエンディングとしては
    爪痕を残すような終わり方で印象深い。
    でも、なんともやるせない。
    ハッピーエンド至上主義というわけじゃないから、
    こういうのも好きだけど。
    貴希が健太郎をトランペットで見送るシーンは美しい。。。
    一方は思い出を奪われ、
    一方は万感の想いを込めて…
    もう、なにこの切なすぎる別れのシーン…

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    2012年04月11日
  • 四龍海城

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    プロローグは静かに…徐々に引きつけられエピローグで涙する…そんなストーリー展開ですね。

    発想も面白いです。

    特に、四龍海城の中が町になっていることとか妙に笑えます。

    健太郎と貴希の友情がもっとハッピーにエピローグに繋がってくれたらベストだったのですが…

    作家さんの作風からそれは無いでしょうね…汗

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    2012年02月07日
  • 四龍海城

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    ネタバレ

    閉じ込められた城の中で見つけた、自分にとっていちばん大切なものの記憶と引き換えに城から出ることができる。見つけられなければ虚ろな「城人」となって一生を城内で暮らすことになる…閉じ込められた人にとっては理不尽極まりない話。その閉塞感の中で懸命にもがく二人の少年がすごくいじらしくて、陽気な大学生・関じゃないけどホントに愛しく思えた。特にラストはてっきり二人一緒に帰れると思ってたのでびっくり、なんとも切ない幕切れだった。「フライデーナイト・ファンタジー」はいいですよねv実写化されたら号泣ですよ。

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    2015年07月02日
  • 夏光(なつひかり)

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    感覚器官をテーマにしたホラー短編集。どこかしら美しい光景を感じさせられる作品が多いです。
    お気に入りは表題作「夏光」と「百焔」。「夏光」の展開はなんとなく読めたけれど、ラストでああそうくるか、と思いました。きっとこの後は……なのだけれど、どこか爽やかで優しい読後感です。
    「百焔」は悲しくも美しい物語。幸せ・不幸というのはいったい何なのでしょうね。

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    2010年11月16日
  • 夏光(なつひかり)

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    一言、すごく良かったです。
    ホラーの女王降臨、とあり、確かにその方面のグロテスクな描写もありますから、苦手な方は苦手だろうと思いますけど、この本に限っていえばそれだけがこの作者の本懐ではないと感じました。
    叙情豊かな描写から作りあげる情景描写の巧みさは時代を問わず、そのときどき場所それぞれの空気をつくりあげ、そこに生きる人々の風変わりな物語を見事に包んでいる。その大きなまとまりがなんともいえず好みで好きだと思えたのです。
    表題作のラスト数ページの、大げさにいえば世界が転換する描写は衝撃的でした。そして最後の短編の救いのなさ、それなのに世界を美しくも感じえてしまうラストの素晴らしさも良かったです

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    2010年10月19日
  • 花ざかりを待たず

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    最初からちょい辛かった。
    移動中に読んだのだが、やっぱり病気が進行する、寄り添っていた家族が居なくなる話は辛い。
    人はそれぞれだ。両親の思い通りに成長は出来ない長女と、思い通りに成長する次女、それだからなかなか結婚できない長女にやきもきする。ひと目花嫁姿をと言うのって。。よく、貴方が結婚しないと死ぬに死ねないというセリフを聞くが。
    それはそうなんだろうな。
    でも、人はそれぞれ。子供は、家族は幸せで生きてさえいてくれたらそれでOKだ。
    たぶん、作者の家族の話しかなとは思うが、作者が家族を愛してることがよく解った。
    それは幸せだ

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    2025年11月30日
  • 灯

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    高校生位の時に読んだらまた感想が違ったんだろうなって思いました
    この主人公の友達も受け入れてくれてすごいなって思いました

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    2025年11月09日
  • コイコワレ

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    螺旋プロジェクトの中の1つ。以前、薬丸岳さんの物語を読んだ。東京から宮城の田舎へ集団疎開した清子は、そこでリツと出会う。お互いに一目会った時から嫌いあい、憎み合う関係だが、その感情を律しながら少しずつ距離をつめていく…
    話の展開が遅くて、最後のオチも予想できたものだったので少し飽きてしまった。

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    2025年10月18日
  • 葬式同窓会

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    当の本人が死んでしまってると、当然、結局何故?というところは推測でしかなくなってしまうので、そこに物足りなさを感じてしまった。学生時代の嫌な空気の解像度が高くてクセになる。

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    2025年09月18日
  • 青い花は未来で眠る

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    自分が生きていることに意味はあるのだろうか。高校2年生の梅木優香は不時着した飛行機の中で考え続ける。表紙の綺麗なイラストで選んだが、内容はかなりハード。精神的に辛いシーンが続く。

    修学旅行のために乗った飛行機に異変が起こる。毒ガスによって乗員が苦しみだし、ほとんどが死んでしまう。犯人は謎の青い花をを持った4人の男たち。その正体は未来から来た未来人だった。小学生の時に一度読んでいるが、彼らの目的や作中の陣内の立ち位置など、謎の部分が謎のまま終わっていてかなりモヤモヤする展開になっている。今回、昔よりも文章を読んできた状態でトライしても分からないところは明かされていなかった。面白いには面白いが、

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    2025年09月13日
  • おまえなんかに会いたくない

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    学校にはびこるスクールカーストという権威主義が大人になってもなお付きまとう暗い部分が描かれていて、移り行く時代のあり方、生きづらい世の中の叫びのようなものを感じた。

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    2025年07月26日
  • 妖し

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    怪異をテーマに10人の作家が描く短編アンソロジー。

    豪華な顔ぶれです!
    怪異がテーマだけあって、ちょっと怖い話や不気味な話が多め。

    亡くなったお母さんの幽霊が現れる、窪美澄さんの「真珠星スピカ」
    室町時代が舞台の武川祐さんの「細川相模守清氏討死ノ事」
    の二作が好きでした。

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    2025年06月11日
  • 灯

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    一人でいることが好きで、誰かとずっと一緒にいると疲れてしまう主人公の蒼ちゃん。
    高校生なのに、ちゃんと自分がしたいこととしたくないこと、したくなくてもやらなくてはいけないことがわかっていて
    本当にすごいと思う。
    高校生らしい視野の狭さや、少々危なっかしい所があっても
    自分をちゃんと大切にしているから、不安なく読み進められて
    どんどん蒼ちゃんの事が好きになってくる。
    一人がいいと迷いなく言う蒼ちゃんが
    本当に好きな人が出来て孤独を知った時、
    どんなことを感じるのだろう。
    大人になった蒼ちゃんに、いつかどこかで会いたいな。
    (熱烈続編希望!)

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    2025年05月20日