乾ルカのレビュー一覧

  • 妖し

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    ネタバレ


    短編集は知らなかった作家さんに出会えるのが楽しい。
    今回いちばんのお気に入りは村山由佳さんのANNIVERSARY。
    「俺が寂しいの」に不意にきゅんとしてしまった。
    話のあらすじとはズレちゃうけど、こんな旦那さんと結婚したいなあとしみじみ思いました。笑

    真珠星スピカはちょっとうるっと来たし、
    マイ、マイマイは思春期のムズムズ感を思い出したし、
    わたしキャベンディッシュはぞわっとした。

    一冊で色んな感情を引き出される本でした。

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    2021年10月24日
  • 四龍海城

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    北海道の沖に浮かぶ地図にものっておらず都市伝説のように伝わる謎の塔「四龍海城」に迷いこんでしまった少年のお話。「出城料」を払わなければ出られないが出城料がいったい何かもわからず、出会ったもう一人の少年と探して一緒に帰ろうと試みる。
    出られなければ無気力になり、閉じ込められ城人となってしまう…というダークファンタジー。

    何このラスト!!こんなの、嫌なんですけど!!もう少しなんとかなるのかと思ったけど、こんな終わり方なの!?と読後感すっきりせず。途中は読みごたえもあって面白かったから、最後はちょっと「えーー!!」が残る。

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    2021年10月06日
  • 龍神の子どもたち

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    110これはスマホやゲームしか知らない今の中学生によんで欲しい。まあその親にもやけど。大人はあっさり退場して子供たちが成長するお話でした。夏にぴったり。読書感想文でどうでしょう。

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    2021年09月09日
  • 龍神の子どもたち

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    古い土地でずっと過ごしてきた子どもたち。
    新興住宅地に入居してきた子どもたち。
    同じ中学校に通う子どもたちは、お互いを認めない。

    自然への畏れ、敬い、格式。新しい便利な生活。
    それが、こんなにも子どもたちに溝を作るのだろうか。

    土地に伝わる伝説は興味深い。

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    2021年08月03日
  • 【東京創元社無料読本】乾ルカからの招待 ここだけの『ミツハの一族』

     

    購入済み

    良い

    『ミツハの一族』収録の短編「水面水鬼」を立読み増量版として、また、北海道大学について語ったエッセイ「北海道大学とわたし」、メールインタビュー「ミツハを楽しむ十の質問」をあわせてお届け。

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    2021年07月31日
  • 森に願いを

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    ネタバレ

    再読。 記録。

    悩みや苦しみで皆、森に向かう。自然の厳しさを知っていて、人間関係で悩んだ番人はどんな人にも挨拶を交わす。最初は疎まれたり、無視をされたりするが気にしない。時に離れた場所で見守り、時には一緒に森の手入れをして会話をする。植物の話がメインだけど人間にもあてはまる内容もあって。

    すぐに前に進む必要はない。踏み出せるまで、ゆっくり、じっくり考える。最初の一歩が踏み出せるまで。
    深呼吸をして、口角を上げて、笑顔になれた姿を見せられたなら。

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    2021年07月27日
  • 龍神の子どもたち

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    子どもというのは気付いたら成長していて大人になっている、というのがこの小説内で表現されているなと感じた。

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    2021年02月06日
  • 妖し

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    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

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    2021年01月27日
  • 青い花は未来で眠る

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    これはレビューを書くのが難しい。
    SFのような近未来ファンタジー。

    ある理由で飛行機がハイジャックされ墜落し、そこで繰り広げられるサバイバルゲーム。
    生存者たちがひたすら痛めつけられ中々希望が見えず
    辛い時間が続く。

    ハイジャックした側はある目的のために事を起こしたのだが、それが何だかややこしい。
    ラストも私はしっくり来ず、今ひとつな読後感だった。

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    2021年01月18日
  • 龍神の子どもたち

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    地元と開発されたニュータウン,親も子どもたちも対立する中で起こった地震.助け合う中でみんなに芽生える絆といった単純なストーリーながら王道の物語展開.そして,伝承古文書に記されたわからない言葉が重要な意味を持ち物語全体を支えている.大人たちはともかく,子どもたちはみんな柔軟で希望が持てた.

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    2020年12月14日
  • 龍神の子どもたち

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    舞台は高度成長期あたりのニュータウン、田舎(地元)の子供たちと都市部(新開発地区)の子供たちによる、それぞれの親、技術による開発、土着の信仰が行き交う中での冒険譚。

    前作では登場人物と環境から自然に話が転がっていったように感じられた一方、今作では話が転がるように随時外部から力が加わったかのような物語だと感じられて、前作ほど感じ入ることはなかった。

    前作に対しては登場する背景の中に自分の環境と重なる部分があったけれど、今作に対してはそういうものがなかったからそう感じてしまったのかもしれないけれど。

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    2020年12月08日
  • 向かい風で飛べ!

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    転校生として誰ともうまく馴染めずアウェーな日々を過ごしていた小学5年生のさつき。
    ある日、美少女のクラスメイトの理子に誘われ、スキージャンプに出会う。
    理子は、地元では有名な天才スキージャンパーだったのだ。

    さつきもその魅力に取り憑かれ、スキージャンプにどんどんのめり込んでいく。

    さつきと理子。2人の視点で交互に物語は進む。
    ジャンプを純粋に楽しみ上達していくさつきの存在に焦る理子。
    競技の描写はもちろん、少女たちの揺れる心象風景を描くのも上手いと感じた。

    個人的に、ウィンタースポーツが好きなので、(見る専門だけど)スキージャンプをテーマ

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    2020年11月09日
  • あの日にかえりたい

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    ネタバレ

    初読の作家さん。
    職場の人のオススメ。
    時空を超えた奇跡が描かれ感動するのだが、とても悲しい。哀しい。
    「真夜中の動物園」はいい話なのだが、不穏な未来が訪れることがほのめかされているので、手放しで面白かったとは言い難い…。
    「夜、あるく」だけが希望を感じた。

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    2020年08月05日
  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べら

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    2020年05月16日
  • 奇縁七景

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    初めての乾ルカさん。7つの北海道と繋がる短編。前半はちょっと心が騒つく作品が続きましたが、後半はこころが暖まる作品が続き最後にどの作品も何処かで繋がってました。

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    2020年04月05日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

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    2021年05月30日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日
  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日