乾ルカのレビュー一覧

  • 四龍海城

    Posted by ブクログ

    四龍海城なる城に閉じ込められた主人公。そこで出会った人達と脱出を試みるが。どうやったらでれるかが鍵になっている。城人化というものが少しぼんやりしていたかなと。ケータイ小説ということもあり読みやすさ重視みたいなところはあったと思いました。

    0
    2025年04月08日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    米澤穂信、小池真理子が面白く、朱川湊人はそれなりに思いました。元々読んでいる作者が、結局好みということです。

    0
    2025年04月05日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    なかなかに頑固だな、蒼。それでも友人たちに恵まれて、心に残る高校生活が送れたっぽい。自分の思うように生きてもいいじゃない。これから先が楽しみだ。

    0
    2025年03月30日
  • てふてふ荘へようこそ

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクトで知った作家さんの他作品も読んでみようプロジェクト。

    家賃激安のボロアパートは各部屋に地縛霊付き。一室ごとに住人と地縛霊の関係性を変えながら、日常に絡む怪異、心温まる小話集…と思わせて、大きく振れていく心理描写はそこに収まらない。優しさや善意と同じくらい、怨恨や悪意の冷たい描写が巧み。
    後半の種明かしから結末までは急展開。
    大家さんの美声、聴いてみたい。

    作者は北海道出身の方。エゾヤマザクラから八重桜に移り変わり…というくだりがあって、北国の春をリアルに思い出す。舞台は(読み逃しでなければ)明記されてなかったはずだけど、坂があって大学があって古い建物が似合う…というとあの街

    0
    2025年02月26日
  • コイコワレ

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト第二冊になります。
    戦時中の国家間の争いも、海族と山族野争いも同じく感情をコントロールしなくては、悲惨な出来事しかない。エゴイズムでの争いである。
    源爺の目の蒼さは海族だが、口減しに捨てられた山族の赤ん坊リツ救っている。戦時中での種族の争いを超えた平和が永遠のテーマの作品である。
    おおる。おおる。この泣き声は平和な未来の歓喜の産声なのか、争いが始まる憎しみの狼煙なのか!?

    0
    2025年02月17日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    こんなに変わり者の女の子が、誰からも虐げられないでクラスでもいい友達に恵まれるというのはまさに奇跡だし、ちょっとおとぎ話に近いのではないか。母娘の確執も母親があまりにも独善的で読む側に主人公の肩入れをさせようとしているように思えてなんともかんとも。

    0
    2025年01月08日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    何だかスッキリしない。

    母めぐみの愛し方は理解に苦しむ。
    最後の雪かきで救われるが、それでこれまでの言動ごチャラになるとは思わない。

    蒼には米田くんが居てよかった。

    0
    2025年01月03日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    ひとりが好きって強くていいな。
    蒼が学びたいことを見つけられてよかった。この母親はおかしいと私は思った。子供に寄り添ってるふうで全然違う。虐待に近いと言ってもいいんじゃないか。自分の子供のこと、好きじゃないんじゃないかとさえ思えた。ま、最後に雪かきしてたのは認めましょう。米田くんが所々で救いをくれるのが良い。

    0
    2024年12月26日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    読書疲れしていたため久々の短編。朱川先生の短編が一番好き。上品な怖さの作品が多くて良かった。どの作品も長編で読んでみたくなる魅力があった

    0
    2024年12月18日
  • 明日の僕に風が吹く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    甘さや弱さから脱却するのって多分想像以上に難しい。人間ってよっぽどできた人間でないと逃げてしまうものだと思う(逃げが悪いかどうかは置いておいて)
    そのなかで主人公がそこを乗り越えようとしたこと、それに周りが協力したことが本当にすごいと思う。多分これから先も彼は逃げるだろうし、嫌なことがあったら崩れると思う。人間の本質ってあんまりすぐには変わらないだろうし。でも、一度乗り越えた経験は味方をするんだろうって思う。
    一つ気になったのは道下さんがどうしてあんなことを言ったのか。あまりにも一方的で理解できなかった。お礼だけを言おうと思ってたなかで、気に入らない発言があったからってああも態度を帰るものだろ

    0
    2024年12月05日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    蒼はとにかく一人が好きな女の子。友達と一緒にいても何だか息苦しい。修学旅行も行かずに過ごした。そんな蒼の心の支えは夜に街の灯りを数える仕事に就くこと。そんな仕事、現実にはないけど子どもの頃の同級生から聞いたその職業にずっと惹かれていた。

    登場人物のセリフが心に残るものが多かった。蒼の友達、冬子が本当にいい子でちょっとずるくて好きだ。蒼が一人でいるのが好きと聞いても、私は蒼ちゃんと一緒だったら嬉しいなと自分の気持ちも伝えられる強さ。でも押し付けじゃないところも良い。
    あとは定時制に通っている看護師の関さんも良かった。最初はなんなんだこのズケズケ言ってくる人は!と思ったけど、自分は人とは違うって

    0
    2024年11月12日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夜間街光調査官って自分も途中まで本気で実在する職業だと思ってました笑

    灯ってタイトルは、目に見える物理的な灯ではなく、米田の存在そのものだったのかなと感じました。
    蒼を確かに照らして支えになってくれた、道標となってくれた米田って良い奴やなと思いました!

    蒼の1人が好きというところも含め、価値観にめっちゃ共感出来ました!

    あと地元が本に出てくるのも嬉しかった笑

    0
    2024年10月28日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    受験日の前日に性交しようと誘われたら、どんなに好意ある相手でもクソだなって思いませんか?AセクAロマの話なのだと思って読んでしまった故(※そう読める余地は潤沢にあります)に、突っ込みをいれたくなってしまった。
    某北海道大学のように、教授が退官してその憧れの准教授もクビになったりしない?等も心配になってしまう。

    0
    2024年10月27日
  • コイコワレ

    Posted by ブクログ

    海と山というファンタジーはあるものの、現代にも通ずるところはあるのかなと思った。
    嫌い、苦手な人というのは誰しも感じるものがあって、けれどそれを自分の中で戒め律するのが大切。攻撃はしてはいけない。今もSNSとかですぐ攻撃する世の中だから今一度自分を顧みて欲しいし、顧みたいと思う。

    0
    2024年10月23日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    装幀を上下に開くと、屋上らしき場所で灯りを見つめる女性の姿が。

    誰とも関わりたくない、一人で生きていきたいと願う主人公・相内蒼の凛とした想いが伝わって来るようだ。

    シングルマザーで起業家の母と二人で暮らす蒼だが、家庭に温かみは感じられない。
    自分の信念を貫く為、娘より仕事を優先する母親の姿に終始疑問が拭えなかった。

    母親の行動は一種のネグレクトに思え、孤独を愛する様になった蒼の背景を想像し、切なさで胸が詰まる。

    友人・冬子と、野球部の米田虎太郎の存在がいい。

    この年代ならではの苦味と気付きが詰まった瑞々しい青春小説。

    0
    2024年10月07日
  • コイコワレ

    Posted by ブクログ

    今回は戦時中のお話。
    決して交わらない海族と山族の2人の少女が本能的に憎み合いながらも、自制心を身に付けることでそれを乗り越えて成長するというストーリー。
    海と山の対立はあくまで脇役に留めているところが他の作品と違うところで、螺旋プロジェクトシリーズの中にこういったテイストがあっても良いなと思いました。

    0
    2024年10月03日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人といるのが苦手な蒼、シングルマザーのめぐみの行動力に影響を受けながら少しずつ不満が育っていく。親子として母としてのめぐみの生き方の勝手さとそのあなたのため的な発言に呆れてしまった。
    蒼は小学生の時の同級生米田の父の夜間街光調査官という仕事を心の支えにしていたが、それが結局大学進学の決め手になるのが良かった。他人に合わせることなく自分を貫く蒼、それでも心を通わせる友が出来たことがほんとうに嬉しい。

    0
    2024年09月28日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    人と関わることが苦痛で、出来るだけ一人でいたいと思う蒼。
    その気持ちはなんとなくわかるんだけど、「周りの人にとても恵まれていることに気付いてる?」と聞きたくなってしまうような場面が多数。
    学校や家庭でいつも気にかけてくれる人がいて、決して孤独になることはない状況なのだから。
    同じ高校の関さんが同じような内容のセリフを言ってくれて、スッキリした。
    主人公に共感しきれない物語は、やっぱりなかなか感情移入できないみたい。
    その代わり、友だちの冬子や米田君は人間性が素晴らしくて魅力的。
    蒼ちゃん、あなたは周りに恵まれているんだよ。



    0
    2024年09月16日
  • 四龍海城

    Posted by ブクログ

    作者はどうしてこんな話を書くのだろうと思う。
    失うことで成就する、純粋な愛? 確かにその気持ちが描きたいなら、このラストしかないのだろう。若干ピンとこない感じは、もしかしたらこの話を異性愛に置き換えたら、違ったものに感じられたのだろうか? うーん、異性愛だったらより凡庸に見えるのかもしれない。上川さんと天野さんのエピソードのように。この年代の男の子同士の友情だから(女の子同士の友情でも良かったんだろうけど)より純粋に感じられるのかもしれない。

    でもそういう「純粋さ」を、今の僕は求めていなかったように思う。それこそ彼らの同年代だったら感動したのかもしれない。あるいは、そういう純粋さだったら、短

    0
    2024年09月11日
  • 灯

    Posted by ブクログ

    感想
    青さと臭さ。どれだけ爽やかに恋をしていても。僕たちは人間で、生き物。だからこそ魅力的だし立体的な人間になる。そこから始める。

    0
    2024年08月24日