森博嗣のレビュー一覧
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Wシリーズ3作目。前作で見つかった「遺跡」とその土地の人に対しての調査が始まる。その過程でウォーカロンメーカー側との接触がありそちらから別の遺跡の存在を知らされる。2つの遺跡の繋がりは?あの彼女との関係は?今回学者同士の対話が多くてハギリ博士が生き生きしてる。本来これだけでいきたいだろうにお疲れ様です。感情移入しやすかったので後半の気付きの部分は一緒に興奮してしまった。調査の過程で人間としての条件が提示されているけど進化していく過程で人間はその条件を手放していきウォーカロンは獲得していく。人間という認識は何が元なのか。曖昧さがさらに増し危うい。全てはあの彼女が敷いたレールの上を進んでいるのか先
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森先生の100の講義シリーズ2冊目になる。今回も面白かった。理系だからなのか、独特な性格だからなのか、近くに居たら確かに少しめんどくさいかもなと思わせる先生の言動がなぜか愛らしいと感じてしまうのは私(だけ)でしょうか?と早速引用したくもなる。
〇メモした箇所
3「才能」について、最も感じるのは、憧れの職種に就けなかった場合、あるいは、ライバルとの競争に負けた場合などに、「相手は才能に恵まれていた、自分には才能がなかった」という具合に諦めるときに、この「才能」は最も効果的に用いられている、ということだ。むしろ、この慰めのために、才能という表現がつくられたようにさえ思われる。
→これだけあや -
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ネタバレ収録作品
どちらかが魔女/双頭の鷲の旗の下に/ぶるぶる人形にうってつけの夜/ゲームの国/私の崖はこの夏のアウトライン/卒業文集/恋之坂ナイトグライド/素敵な模型屋さん
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講談社文庫刊、短編集第3弾。
解説が羽海野チカさん(『ハチミツとクローバー』)というのも何とも豪華。
S&Mシリーズ、Vシリーズの登場人物たちが出てくること、しかもそのふたつのシリーズの人間が絡む物語も含まれているという、森博嗣さんの読者ならちょっとした感動を得ることができてしまうこの短編集。
全くそのキャラクタを知らない方でも楽しむことはできるけれど、どうせならそのふたつのシリーズも読みつつ…読んで欲しいかな。 -
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ネタバレ水柿助教授シリーズ第二弾。
まるで、森先生自身のことについての面白エッセイのようだけれど、あくまでも”小説”である…らしい。
ミステリィ作家になり、お金が儲かるようになり…赤裸々に述べられていく生活。
「儲かっている」とちゃんと書いちゃうところが森先生らしい。
須磨子さんともなんだかんだで仲良しで、いつも楽しそうである。
きら~くにきら~くに読める森作品。
本格ミステリ、いつもの森ミステリを期待していると、肩透かしをくらいます。
ラスト、油断しきって読んでいたら、森作品にあるまじき(!)爽やかさで終わり、不覚にもぐっときてしまった。
ずるい。 -
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この作家が書く小説の主人公が好き。
とても魅力的だと思う。
軽薄なくらい軽いのに、ひたむきな感じ、一途に何かに向かう感じ。主人公にはそういう素質が必要なんだ、と読むたびに思う。
これはミステリーだけど謎解き部分にはそこまで力は入っていない感じ。ミスリードと言えなくもない要素は本当に単なる観察事項として扱われているし、犯人を推察できそうな観察はあえて省かれている。アンフェアなミステリー。
そして探偵は探偵としての役割も、自分の本来の仕事(著名人の伝記を書くという仕事)もまるで二の次で、その仕事が持ち込まれたことで幸運にも復活のチャンスを得た、かつての恋人への想いに囚われている。この仕事をする -
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ネタバレ大切だからって、いったい何なのでしょうか? 大切なものって、何が大切なのですか? 大切に思うことが大切なのかしら? それとも、大切だと教えることが大切なの? 私の申し上げていることがわかりますか?
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土井超音波研究所にて開かれたパーティに出席することとなった紅子と阿漕荘の面々。
その最中、死体が発見される。
研究所への道の途中にある橋は何者かによって、爆破され、現場は陸の孤島と化してしまう…。
Vシリーズ7作目。
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科学者たちが勢揃いするこの作品。
紅子の科学者の面が色濃く出ている回でもあった。
推理の説明をするシーンは、優しく、そして、鋭かった。
先生が生徒を諭す -
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カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。
時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より
話が進むにつれ、あり得る未来だなと思う.以前に他のシリーズで読んだ話とリンクしていて面白い.これに何の意味があるんだろうと思っていたことが、こういう意味があったんだなと納得する感じ. -
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まず・・・
森博嗣先生は私の一番大好きな作家さんです。
先生の小説、エッセイが私に与えた影響は大きいです。
これは、webにも書かれている森先生の日記。
毎日、庭掃除をし、工作をし・・・時々小説家。
悠々自適の生活。
私は森先生が大好き。
それを前提として・・・
これは、おじいちゃんの愚痴でしょうか?
と思うことも。
もう、隔世、隠居したおじいちゃんが、
世の中を見て、最近の若者(若者に限らないけど)を憂う、という。
そういう構図が見えました。
尖ったことを言わないと「ふつー」だしね。
記憶に残るためには、こういう「尖り」も必要なんでしょう。
常々思うのは、森博嗣先生のエッセイ -
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前作、それから百年シリーズを読んでから間があいている上に、百年シリーズも女王の百年密室以外未履修なせいで、せっかくの「ぞくっとポイント」が、「(ここは多分)ぞくっ(ってなるはずだぞ、私)ポイント」に…悔しい…
それにしても、王子の生体が盗まれた理由、当事者の感情としては複雑なのだろうけど、割とあっさりしていたというか、まあ、理解できる範疇な気がする。
それに対して、人工知能たちの行動動機が、一見論理的で明快なのだけど、その実、難解すぎる…
それは、同民族だと顔の識別ができて、異民族だとできないのと同じように、参照データが少ないからなんだろうか。
それは多分、人工知能側も同じことで、だからこそフ