あらすじ
自由を自分のものにするために、正直に考える――。人気ミステリィ作家の研ぎ澄まされた言葉が、貴方に「本音」を問いかける一冊。
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Posted by ブクログ
面白かった。
すごい合理的で、合理的すぎて、とは言えなぁ、と思わなくもないのだが、悩んだ時にこれ読むと、スッと整理できる気がしました。
この本が2016年に書かれていることが驚きです
2024.6.24
93
Posted by ブクログ
直近で読んだ『お金の減らし方』とかぶる内容もあり。『お金の減らし方』のときはテーマの軸に沿った話題で話がすっと入ってくると思ったけれど、少しテーマに縛られ過ぎて窮屈な感じもしたので、本書のように一貫性のない内容も良い。縛りがない方が、話の展開に自由度が増しているように感じた。
Posted by ブクログ
森先生の100の講義シリーズ2冊目になる。今回も面白かった。理系だからなのか、独特な性格だからなのか、近くに居たら確かに少しめんどくさいかもなと思わせる先生の言動がなぜか愛らしいと感じてしまうのは私(だけ)でしょうか?と早速引用したくもなる。
〇メモした箇所
3「才能」について、最も感じるのは、憧れの職種に就けなかった場合、あるいは、ライバルとの競争に負けた場合などに、「相手は才能に恵まれていた、自分には才能がなかった」という具合に諦めるときに、この「才能」は最も効果的に用いられている、ということだ。むしろ、この慰めのために、才能という表現がつくられたようにさえ思われる。
→これだけあやふやで曖昧な言葉に翻弄され続けた前半生だったが、敗者のために、つまりまさにそんな自分の為にあったような言葉だったという皮肉。
5「意識」は高い低いよりも長くコンスタントに持続する意識の方が高価値ではないか。
→高い低いを決めるのは「上から目線」が入ってるかどうかが大きな分かれ目でその「上から」かどうかを決めるのは受け取り手側の相手への評価が基準にある。セクハラかそうでないかが受け取り手側によるに似たり。「低い意識」だとしてもずっと変わらずに持ち続けることのほうが大事という。
7もともとは「できることをしよう」ではなく、「できることを続けよう」だったのではないだろうか。つまり大事なのは「続けよう」の方だった。できる範囲のことをこつこつと積み重ねる手法は、人が成功する王道ともいえる。(中略)この教訓の前半だけが残ったのは、やはり安易なものに流されやすい人の弱みゆえだろう。
→ここでも再び継続の大事さ。才能や意識や環境なども成功の大きな要因のひとつではあろうが、まず何よりも続ける事。それもそんな一年や二年の短期間ではなくとにかくしつこくこれでもかとやり続けたあとで初めてそれ以外の可能性について考えても遅くはないということか。
58→友達が居ない、少ないことは別に恥ずかしいことではないと世間一般でも言われているしもう市民権を得たものとてっきり思っていたが「友達になりたくない」という表現がまだ有効であることを考えるとどうやらそうでもないらしい。いまはまだその過渡期なのだろうか?友達が多い自分には存在する価値があり少ない自分はそうではないと断罪される。これもひとつのマウンティングなのだろう。人が人に対してマウンティングすることそれ自体が寝てない自慢のように恥ずかしいこと、馬鹿にされる世の中の常識として浸透すればその時ようやくその様な物言いも消えるのではないか。
59→「暇」。58「友達」と同じだがこちらの方はまだまだ世間にも浸透していないが「暇」が悪い、忙しいことが善とする価値観が「お忙しいところわざわざすみません」という言い回しにまだ残っているという。確かに歳をとればとるほどに「時間」の価値は上がっていく。だから73「優しさ」を測る基準がどれだけ相手がその人の「時間」を自分にかけてくれたかで測るということは分かるし正しいと思う。それだけ時間の価値は大きい。
だからベーシックインカム早う、して。
Posted by ブクログ
まさに教授!!と
お声をかけたくなるような
理論的で かつ一風変わった
ひょうひょうとしたエッセイです
本当にただ思ってることを
書いているだけなのに
なんとなく 負けました
といいたくなる
上等で細部にこだわった
突っ込みです
Posted by ブクログ
5段目らしいが初めて読んだ。
感心することもあれば、なんじゃそりゃと思うものもある。
エッセイなんてそんなもんだろうが。
森博嗣らしい。
よく使われるが実態が不明瞭な言葉についてツッコむのが多い。
アニメの宣伝で各メディアが結末をネタバレしていたというのは驚いた。
まあ大分前のだからバラしてもいいと思ったのかなぁ。
「「衝撃の話題作!」とあっても、もう誰も信じない」というのは確かにそうだなと笑った。
Posted by ブクログ
時間は金よりも労力よりも高い価値を持つ!!友達の多寡は人間の価値のほんの一部でしかない!!怒りはそれ自体平和ではない!!生きるための障害に抵抗し続ける!!こつこつと働いて、自由を目指す時間を楽しむ!!将来に不安があるからこそ努力し毎日働く、人間の最大の武器は将来を見据える思考力である!!できる範囲のことをこつこつ積み重ねる手法が人が成功する王道!!
Posted by ブクログ
うん、なるほど正直に語っている~少し意地悪なところが彼の特徴だからね・これもフィクション?なら凄い~そもそもこのシリーズは素直を語っているのではないか?
Posted by ブクログ
気になっていたシリーズだったので読んでみた。
奥様が時々登場してそのエピソードがよかった。
ところどころで出版業界に対する鋭い指摘があって納得。
確かに読書は少しマイナーな趣味だ。
収入もあっさり書いてあって確かに正直。
「はじめに」で書いていたが、本気でこの本を売る気配がなく(笑)また講義というイメージはあまりない。
その辺りがまた良い。