今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ“拳”豪が活躍する武侠小説かと思って手に取ったら、実在した人物の伝記小説でした。
最初は襲いかかる敵をばったばったとなぎ倒して行くような場面を期待して読み始めたのですが、そのような場面はほぼ皆無。代わりに、沖縄伝統の武道としての唐手を正しく伝えられずに苦悩する義珍の描写が多くみられます。
個人的にその人間らしい姿に共感を覚え、おそらくはそれが原因で作品に惹き込まれてしまいました。派手な内容の話ではなかったのですが、読後感としては非常に満足。ただ一点、義珍が本当に伝えたかった沖縄伝統唐手の極意が、今もちゃんと継承されているのかだけが気がかり… -
Posted by ブクログ
さまざまな人間がからみあう
在日北朝鮮人
KGBくずれのロシアマフィア
イラン人女諜報員(表向きはフライトアテンダント)
モサドの諜報員(表向きはイスラエル大使館員)
やくざ
キャンギャル女子大生
パソコンオタク
秋田から上京したばかりの大学生
ラジオストアの店主(じいさん)
ハッカー
警察官
そりゃスラプスティック。
なのに「そんなバカな!」と、つっこめる隙はない。
贅肉のない今野敏の文体で話がどんどん展開していく
当然の帰結の連続であるように。
そんな中で、冷徹なプロたちが見せる情のようなもの、
これが効く!
そして最後は暖かな気持ちになれる、まさかのエンディング
読んで損なし。