今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さまざまな人間がからみあう
在日北朝鮮人
KGBくずれのロシアマフィア
イラン人女諜報員(表向きはフライトアテンダント)
モサドの諜報員(表向きはイスラエル大使館員)
やくざ
キャンギャル女子大生
パソコンオタク
秋田から上京したばかりの大学生
ラジオストアの店主(じいさん)
ハッカー
警察官
そりゃスラプスティック。
なのに「そんなバカな!」と、つっこめる隙はない。
贅肉のない今野敏の文体で話がどんどん展開していく
当然の帰結の連続であるように。
そんな中で、冷徹なプロたちが見せる情のようなもの、
これが効く!
そして最後は暖かな気持ちになれる、まさかのエンディング
読んで損なし。 -
Posted by ブクログ
2007/6/10購入.友人の薦めによりとうとう今野敏に手をだしてしまう
2008/12/21~12/27
ベイエリア分署から神南署にまるごと異動してきた安積班の面々。新設署なのでまわりに遠慮しながらも奮闘している。銀行員が親父狩りにあい、銀行員は相手の少年達を告訴した。しかし、なぜかすぐにその告訴を取り下げる。その後、少年達が何者かに襲われて大怪我を負う。その奇妙な符丁を安積班の面々は不審に思う。とまあ、神南署に移ってもいつもの安積班である。一緒に移ってきた速水も大活躍、またまた本庁の相楽と張り合う羽目に。あまり書くと未読の人に悪いが、中盤からの展開は見事。いやあ、素晴らしいエンターテインメ -
Posted by ブクログ
警察小説という位置づけだが、どちらかと言えば難事件を解決するミステリーというよりも警察内部の特殊性や上意下達な組織といったお仕事の世界で、正論と合理性で動く主人公が仕事と家庭の問題に揺れるといった、硬派な踊る大捜査線的イメージの作品である。
主人公は東大法学部卒で警察キャリア官僚として順調に出世したものの、息子の問題で出世コースから外されて大森署の署長という現場ポジションに左遷された竜崎伸也。その管内で強盗事件と立て籠もり発砲事件が発生し、SITとSATが出動する事態となる。幼馴染で同期の警視庁刑事部長伊丹とともに、事件解決へと乗り出していく。
警視庁刑事部に所属しているのがSITで警備部